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2005.08.10

8/10 委員長はつらいよ

私の職場である労組の、トップクラスの役員選挙の立候補が締め切られ、思わぬ人が出てくる。立候補の取り下げがなければ、わが労組始まって以来の競争選挙になりそうだ。職場は困惑している。新聞づくりの私の仕事も混乱気味だ。でも仕方がない。
小泉首相の自爆解散ではないけど、組織の運営に機械的な明快さと透明性が求められていて、そうしたことからかなり遅れをとってきた労組も、表沙汰になる前に話し合って調整ということが通じないようになってきたのかも知れない。

しかし、身近で全国組織の労組委員長を見ていると、そうまでして立候補したいものか、と思う。勇気のある人だと思う。今の全国組織の労組幹部においしい話はない。
労組の全国組織ともなると、ここ数年、どこも会計がらみのルールが厳格化されて、監査法人による厳しい会計監査が入っている。かつてのように委員長が「予算なんか関係ない、これが大事だからやるんだ」と決断してみても、そんな会計運用をやれば監査法人から監査不適格の烙印を押される時代になっている。
経済以上に右肩下がりの組織の中で、課題だけは増えている。で解決しようと動いても、労組そのものの社会的評価が低下しっぱなしで、中央はさらに地域以上に発言力がなくなっている。日経BP社や小泉純一郎にはいつも抵抗勢力扱いされて馬鹿にされながら。そんな状況なのに、地域で解決できない問題は簡単に中央突破してくれ、という感じでどんどん中央に責任が回されてくる。それがうまくこなせなければ、全国の不満や批判の矢面に立たされる。

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コメント

うちのマンション(1600戸)の管理組合の理事長も同じ。しんどいだけでメリットはないです。
だから、なりたがる人は特別胡散臭く思われます。億単位の予算に何か仕掛けたいのか、選挙目当てか、と。
任意の、高額な給与などメリットのないはずの組織こそ、抽選か互選がいいです。
ボランティア精神+いやいやでやってもらうのが一番きれいかと。

投稿: takeyan | 2005.08.12 11:09

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