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2005.07.27

7/26② 市民が参加できる行政改革を意見【追記】

行政改革のパブリックコメントで市は前向きに考えるような回答をしているが、いくつかはダメダメの回答だ。

○入札改革について
市は効率性から考えたい、と回答しているますが、技術水準や効率性だけではなくて、応札業者には、社会的責任を評価せよといっていて、これは効率性だけの問題ではないのです。障害者雇用や環境努力などの社会的責任も全うもせず、そうした問題の解決を税財政に押しつけている企業には、市の仕事を受けられないようにすることも必要ではないか、という問題提起をしていますが、回答になっていません。

○市の事業の民営化・民間委託について
市の事業名が伏せられているので、何のことだかわからない「市民の意見」になっています。適切に委託したり民営化したりするから見守ってくれ、と言っているだけで、問題ある民間委託をどう解消するか、という明確な考え方の提示になっていません。
市立宮戸保育園の委託では、企業側から立派な提案書で提案を受けても、委託してみれば保育士の退職が続き、定足数が不足する事態が続いています。民間委託では、立派な提案書の裏付けを見通す力が市役所に求められると思います。有名企業に安く委託できてよかった、ではすまされない問題です。
また、委託後は委託先の会社に好き勝手にさせるのではなく、地域社会の関与や市としての監査監督体制をきちんと作ることが成功する委託かどうかの分かれ道になります。
最近、報道番組と係争して問題化した、朝霞市のプラスチックごみの処理の委託問題も同じで、監督もせずに金払って仕事させてやったんだから受けた企業の責任だ、と言い逃れることができなくなっています(この件で市は業者に対して、仕事やったのに不始末起こしてメンツ潰してくれたな、という委託業者の弱い立場を利用したような対応が感じとれます。市は国策遂行のために設立された業界団体に市側のミスを発見され逆に「受け入れ拒否処分」で逆襲されるわけですが)。
生活基盤として重要な保育園やリサイクルごみの処理を問題だらけの状態で民間委託しておきながら、市は温泉施設を外郭団体を通してほぼ直営の状態で手厚く運営し、巨額の財政支援をしています。保育園に入れず我慢させられたお金が、温泉に使われている、なんて、どうかと思います。健康増進だ何だと理由はあるのでしょうが、現実にはマイカーを使える人しか行けない場所にあって、介護予防の効果は???です。強制的に集められた税金を特定の趣味嗜好のために使うのは問題です。これこそ早急に民間に売り渡し、全額受益者負担で運営すべき施設ではないでしょうか。

○以前の記事
7/25 市民が参加できる行政改革を意見

○宮戸保育園の委託問題
4/11 保育士に逃げられる保育所詳報
2004年12月に開かれた市議会の議事録に共産党の石川市議の発言として詳細が掲載されています。こうした問題から市民を守っているのは共産党議員だけという市議会の実情は癪です。

○市のプラスチックリサイクルごみ問題
朝霞市:容器包装プラスチックリサイクルのテレビ放送について市民の皆様にご報告いたします(広報あさか号外)
朝霞市:リサイクル事業者の事情聴取の結果について
市が勇ましく日本テレビに反撃しようとしたものの、それ以後、音沙汰ありません。

この問題を追っかけているブログはたくさんありましたが、ずっと追っているのはこれです。
だらだらと気の向くままに:朝霞市リサイクル業者問題

これによると、市が日本テレビを告訴する動きを見せ、福田商会に委託を打ち切ると発表した後、日本容器包装リサイクル協会という、容器包装リサイクルを一括して扱う業界団体に市側の監督責任の不備や排出量の計測ミスを逆に指摘され、業者任せの実態が明らかになったとともに、市は業界団体からリサイクルごみの受け入れ拒否の処分を受けたようです。
市の会議予定を見ると、市議会と市の調査委員会が何回か開かれているようですが、その後の報告はまだ見られません。事実経過の報道が先行してしまって、市はその解釈をどうするか混乱しているようです。

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