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2005.07.25

7/25② 生活を見せちゃダメという街

マンションに入居してみると、なるほどと思うルールがある。たとえば、ごみステーションがあってもごみ収集日にしか出さない、ということなど。これはみんなのお金で雇っている管理人をみすみすごみ管理業務だけで終わらせてしまわないためだ。毎日ごみ出しできる街から引越してきた人にはそのことがわからないので、引越して当初はときどき混乱があるらしい。

一方で、くうだらないルールもある。くうだらないものの1つがベランダでの洗濯物を干すルール。見えないように干せというもの。何か勘違いしていないかと思う。
ごみ出しや、違法駐輪など生活上の規制にうるさい私でも、これは本当に意味のない規制だと思っている。洗濯物の多い子どものいる家など、ベランダの柵から出ている低い物干しだけで洗濯物が干せている家は少ないだろう。
それから低い物干し掛けでは布団はまず干せない。干すと布団が地について汚れてしまうからだ。そんなこと続けているとマンションはダニに住み着かれてしまう。
生活人であれば、外に見えないように洗濯物や布団を干すことが現実的に不可能なことと知っているが、マンション販売会社や管理会社の社員は生活人じゃないのか、こうしたルールを疑いもせず新しい住民に刷り込んだのだ。

最も、住み始めて5年も経つと、いくつかの家で物干し竿を掛ける台を購入して、高々と布団や洗濯物を干している。それで問題になっているとも聞かない。ヨーロッパのアパートでは窓から洗濯物を干している風景は、むしろ生活と歴史に根ざしたアパートとしてのイメージをつくっていて、都市の文化と生活感を与えている。

ところが宮崎日日新聞によると「窓から洗濯物を干すな」という馬鹿なルールを宮崎市はつくったらしい。業者の混乱しか新聞記事は書いていないが、本質的な問題はもっと別だろう。市は景観のまちづくりというらしいが、そうした生活感を抹殺した景観など、北朝鮮の高層アパート群さながらだ。中山成彬の選挙区でもあるし。
デオドラント文化とも言えるのかも知れないが、社会から生活を少しずつ抹殺していく、そんな嫌な感じがしてならない。

新聞記事本文以下掲載。

洗濯物見えちゃダメ
景観を優先指導へ

共同住宅の洗濯物、隠すように指導 景観優先、来月から
宮崎日日新聞 2005年06月17日

 宮崎市は七月から、大通りに面して三階建て以上の共同住宅を建てようとする建築主に対して、「布団や洗濯物を外から見えないようにする」など、景観への配慮を促す指導を始める。洗濯物を指導対象に含めるのは県内初で、全国的にも珍しい。違反への罰則など拘束力はないものの、業者からは「しっかりした条例が定まっていないのに性急すぎるのでは」と、戸惑いの声も出ている。

 市の中高層建築物に関する指導要綱、要領を七月一日に改正し、指導内容を追加する。改正後は、幅十一メートル以上の道路に面して三階建て以上の共同住宅を建てようとするすべての建築主に、建物の概要を記した建築計画届や図面などの届け出を求める。その際、「布団や洗濯物はバルコニーの内側に干し、外から見えないようにする」などと口頭で指導する。入居後、住民に周知を行うことについても促す。

 また、大淀川の境界から五十メートル以内に共同住宅を建てる場合はさらに厳しく、洗濯物や布団を外から見えないように干すための対処法を記した文書の提出を建築主に求める。

 法律や条例に基づかないため、罰則規定などはない。また、七月以降に建設される共同住宅が対象で、すでに建っている建物や、六月中に届け出をする建物は対象外。

 「九州一の景観都市」づくりを重要施策に掲げる市は、四月に都市景観課を新設、景観向上に本格的に取り組み始めた。一九九〇年には、建物や広告物の色やデザインなどのガイドラインを示す都市景観条例を制定した。

 しかし、生活行為のどこまでを景観保持の対象とみるかや、規制の是非などの十分な論議はされていない。県内でマンションの施工を手掛けている業者は、今回の要綱改正に戸惑いを見せる。ベランダの奥行きを広くしたり目隠しをすることは、施主や住民の負担増につながる可能性もあり「業者の意見集約などの準備期間をとるべき」と反発している。

 同課は「指導を行っていくなかで寄せられる意見を今後の施策に反映させたい」と話している。

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コメント

ドイツに引っ越したときのこと。入居するなり、ハウスマイスターという方からHausordnung(英語ではhouse order?)なるものを手渡されました。ドイツ人は規則が好きなのでしょうか、Hausordnungの中には、入浴の時間や、「窓辺で鳩に餌をやるべからず。糞をするから。」なんてものまでありました。中でも煩いのが、窓ガラスみがき。これを怠るとご近所から叱られます。あとは衛星放送のアンテナを個別につけるのも許可制でした。洗濯物については、戸外に干しているのを見かけたことはありません。北ドイツは、もともと太陽光にあまり恵まれないので、外に干しても(夏のごく短い時期を除くと)あまり効果はなかったようです。イタリアやポルトガルでは洗濯物がよく乾きそうですね。

投稿: はちきん | 2005.07.26 08:40

浅学でした。ドイツやイギリスでは確かに見ませんね。鳩に餌をやるな、というお触れは最近、管理組合の通知がありました。わがベランダにも1つ落とされていました。

投稿: 管理人 | 2005.07.26 09:26

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