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2005.07.23

7/22 職業の貴賤の値段

運動をやって満足感を得たときに、一番目標から遠ざかっているかも知れない、ということを今日体験した。しかもみんながそれを百も承知で率先して運動に突入している。そんなことがあるのかも知れない。

自宅に戻ると、2匹の蚊が大活躍。かゆくて仕方がない。退治に失敗。毒ガス作戦に移行中。

杉並区の給食調理員が年収800万円(いまだに大前研一を信奉している政治家がいたとは・・・)ということが話題になっている。労組の立場では、杉並区の公務員なんて共産党と連合にまたがけして、卑怯なことこの上なくあまり保護するに値しないような感じもしているが。

年収800万が高いというべきか、安いというべきか、それは受け取る人それぞれだが、高いと言っているこの議員の年収をまず聞いてみたい。人口の大きな区の区議会議員なら、月収60万程度と聞いたことがある。それに賞与がついて、経費相当は政務調査費がついて、議会に出なかっただけでも1200万前後といったところではないか。議会出れば費用弁償という日当みたいなものが出るので、さらに加算される。勤務日は?年4回×30日の議会だから、普通の勤め人の半分程度の勤務しかない。

それはともかく、
区の給食調理員=公務員の賃金は、民間賃金の平均で計算されるので、金額自体にとびきり高いとか、安いというのはないはずだ。また、どんな公務員賃金でも、大卒新卒で仕事について10年以内で800万に行くなんてありえないので、定年間際の給食調理員のことだろう。
実際、東京近辺で、一家を支えて暮らす人の賃金なら、年収500万から1500万といったところじゃないだろうか。定年間際の労働者が年収800万という金額は妥当なところだ。

問題は、その水準が、給食調理員という仕事に対して妥当かどうかということだ。
その測る基準の1つには、民間の同業者との比較だ。そしてもう1つは、職業の貴賤の水準ではないかと思う。当然、後者については、ほんとうはあってはならない。
前者の、民間の同業者との比較ということで言えば確かに高い。しかし民間の給食調理員の給料が十分かということも考えなくてはならない。家賃の高い東京で、子どもを抱えて暮らすのに、年収300万前後の賃金しか払わないということはどうか、ということが考えられなくてはならない。

食べて暮らしていける給料が否定される、そうしたことを容認しているのは、給食調理員程度の仕事、という考え方があるからだろう。そうすると、給食調理員の賃金は「職業の貴賤の水準」からみてどうか、ということになってしまうのだ。
いろいろな仕事でどれが褒められた仕事で、どれがけなされる仕事か、というのは人それぞれの判断だろう。今の世の中では、現実に食糧をつくり、食べられるように運び、食べられるように加工する人たちより、老後のためだかなんだか知らないがわけのわからない投機資金を運用する方が、年収が6000万ももらえたりすること、あるいは農家と称した賃貸マンション経営者が、座っていても月収100万あることは誰もたたかない。そしてそのために土地や家賃が高止まりしていることに誰も怒らない。そのことを当たり前とする人からすれば給食調理員の給料は高いと思うのかも知れない。

この先は賃金論になってしまうが、賃金は労働力の再生産費か労働の対価かという論争がずっと続いている。両方の側面があるのだが、最低ラインを示すのには労働力の再生産費を用い、付加価値や意味のある労働に対する評価を求めるのに労働の対価という考えを用いる。しかし、定年間際の給食調理員が800万で叩かれて、年間120日しか働かない区議会議員や、月収100万の土地持ちの息子が何も責められないというのは、道理に合わない。

そういうことをわかった上で、まともな大人は「あいつの給料は高すぎる」という議論はしないようにするのがたしなみだということは、誰より日本人らしい外国人の同僚に教わった。1つは、職業の貴賤の水準の議論になってしまうからだ。もう1つは、いつかそうした刃は自分の給料にも向かってくる。みんなで足の引っ張り合いをした先に、無政府主義や無通貨の社会がやってくればいいが、そのときは暴力による強制労働か、マインドコントロールによる奴隷労働が待っているのではないだろうか。

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