7/14 暴走族が足を洗ったも
帰宅時、近くの駅前でちんどん屋さんと出会う。なんかいい。ちんどん屋の似合う駅前に憧れているので、うれしい。
●読売新聞より
「妻子連れ参加も?暴走族OB、全国で200グループ」
暴走族OBらによって結成され、集団走行を繰り返す「旧車会」と称するグループが、全国34都府県で200以上あり、メンバーも計2000人を超えることが14日、警察庁の調べでわかった。同庁によると、このようなグループは、数年前から増え始めたとみられ、30歳代を中心にした暴走族OBらが現役時代のオートバイを改造するなどして復活。暴走族向けの雑誌で紹介され、全国各地に広がったとみられる。妻や子どもなどと一緒の写真が雑誌に掲載されたメンバーもいるという。
昨年11月には警視庁が、30歳の男などメンバーら71人を道交法違反で現行犯逮捕しているほか、宮城、高知県警が先月、メンバーを摘発している。
(2005年7月14日12時45分 読売新聞)
夏も深まり、暴走族車が目立つようになった。またズンドコ車もよく響く。高校時代に民族主義者の日共の和太鼓に苦しめられた私は、どうもああした重低音の振動が苦手だ。ステレオ全開のクルマも目立つようになった。何時だと思っているんだ!上から物落とすぞ!金太郎様が泣き出すじゃないか。
私の住む地域はいわゆる「DQN」多発地帯なので、こうしたクルマが本当に多い。黒いフィルム貼っているクルマを数えると2台に1台も走っている。いい歳した人が迷惑車を運転していたりする。こんなクルマで警察署や免許センターにおしかける奴に、免許与えてるんだぜ。
ここらは都会すぎて、カタギはクルマに乗らないだけなのかも知れない。
こうした私憤については、ビシバシ交通警察がやってくれればいいので、それを期待するだけだが、この読売の記事を読んで、いろいろ考えさせられた。
昔、暴走族は、やくざ同様、抜けたら戻ってくれないところ、というような組織の規律のきちんとしたところだった。だから元暴走族のリーダーは、会社や地域で、エリートがやりたがらない泥臭い、人を動かすような仕事を担ってくれて、頼もしい存在だったりする。
しかし、この読売新聞の記事を読むと、暴走族が出入りのルーズな規律性のない社会になってしまったのか、とか、社会がドライになってしまって、あるいはOBたちが活躍すべき場所が無くなってしまったのか、とか、いろいろ心配なことを考えてしまう。
構図が団塊の世代の学生運動に似ているが、無軌道なことをするには、自分を相当傷つけるし、仲間と抜き差しならない場面に遭遇することがあると思う。そうした葛藤や、全人格を投げ打ったような思い出をつくるのだろう。それをコンプレックスとして、次なる挑戦に向かっていったのが、団塊の世代や、かつての暴走族のメンバーだったような感じがする。しかし、今はそうした人たちの活躍の場が少なくっていて、コンプレックスを共有するかつての仲間のところに戻るしかないのかなぁ。そういえば、団塊の世代も、安定した頃から同窓会をやるようになっている。アウトローが格好良いおとなになれない社会って、発展性がないかもしれない。
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