7/10 騙されたことを気づけない人たち
電車の冷房に当たって、おなかの調子が悪い。
●毎日朝刊「悪質リフォーム刑事処分29人中実刑4人」。
なんともやりきれない。認知症の人を騙せば、詐欺にならない、という変な法律。そういうことも百も承知でこうした悪質商法をやっていたのだろう。
闇金融、架空請求、オレオレ詐欺、悪質訪問販売と、この間問題になっているものの手口がそっくりだ。おそらくそれぞれのブームにのって荒稼ぎして、取り締まりが厳しくなると転々としていっているのだろう。こうした悪質商法の実行者は、いつまでも同じような悪いことをし続ける。悪質商法で名をあげた人の過去を調べると、あの事件にも関わっていたのか、というような話ばかりだ。
放置すればまた新しい悪質商法が広がる。徹底した摘発と事件の解明、実効性のある法秩序づくりが必要だ。
しかし、こうした悪質商法ばかりかと思うと、明治安田生命の保険や、大手建築資材会社、三井物産の有毒物質除去装置など、信用があるはずの大手企業も似たようなことをやっている。かつては大手スーパーが産地偽装や偽ブランドを堂々と販売していた。騙す方も騙される方も、その根本的なところを探ると生産と消費の乖離に大きな問題があるような気がしている。
そんなことを考えてテレビを見ていたら、子ども向けブランド商品の値段が急騰しているという話。テレビに出てきたブランド靴メーカーの開発担当者は「これからは質の時代です」と言い切っているだけ。質とは何ぞというコメントはなかった。これも悪質商法と同じ構造。本物のブランドだって怪しいのだ。
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