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2005.06.13

6/13② 市民の名誉?

朝霞市が処理し排出したプラスチックごみを引き取った業者が、不透明な処理をしていたと日本テレビが報じたニュースに対して、朝霞市役所がかなり熱心に反論し、裁判まで起こそうとしている。

抗議文から

①朝霞市は処理を財団法人日本容器包装リサイクル協会(の加盟業者)に頼んでいる
②日本容器包装リサイクル協会(に加盟している業者)が、回収したプラスチックごみが不法投棄した。
③日本テレビは朝霞市が業者に不法投棄していることを認めているように報道した
④日本テレビは報道番組で市長のコメントを求めて出席を頼んだが市長は欠席した
⑤市長は欠席した理由は先約があったからであり、番組から逃げたのではない
この5つの事実を日本テレビは強引に結び付けたのかも知れないし、朝霞市役所側は強引に分断しているのかも知れない。

市は報道の内容が不正確だからと、抗議文を日本テレビに出したが、同様の広報が約5万世帯ある市内の各世帯に配布されている。市役所の一部門のトラブルをここまで大きく取り扱うとは、市役所の上層部で相当な意思決定がされたのだろう。

しかしこの抗議文、しっくりこない。
多分、市民がプラスチックごみ処理が適正なのか不適正なのか判断できない状態のままで、日本テレビの報道のミスだけを批判しているからだ。
法律上はいくら日本容器包装リサイクル協会の責任だとしても、ごみ処理の委託をするのに、お金払ってごみ渡してしまえば後は知らない、分からない、という立場のままでテレビ局を批判しても、何か違うんじゃないか、というものがつきまとう。

また、市役所の仕事に対する告発番組なのに、市民の名誉を傷つけたかのような反論の仕方もおかしい。リサイクル行政でどこの業者に処理を依頼したかどうか、というのは、市民の総意で決めたことではない。市民が信託した市役所がその権限で決めたことだ。市民は名誉を傷つけられも、誉められもする立場にない。ただ行政がきちんと仕事をしているかどうか、それを判断し、必要に応じて意見を言い変えていく必要があるのだ。
また、市民の名誉を楯にするような反論は、市役所に批判的な報道をしたから、市民の名誉を傷つけたという言い方になる。ひっくりかえすと、市民の名誉を傷つけないためには市役所の批判をしてはならない、という考え方になる。
市民は市役所の仕事の成果も失敗も市民が市役所をコントロールする以上、知ることができなくてはいけない。それは市民の名誉うんぬんではなく、行政をきちんとコントロールする市民の役割でもある。名誉を傷つけられたのは、市民なのか市役所の仕事の内容なのか、そこを市役所はきちんと峻別して抗議すべきだ。

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コメント

また新事実が出てきましたね。
この問題の結果、市民の環境問題への取り組みの熱が冷めるのが一番心配です。
テレビ屋はぶちまけるだけで、責任は取りませんからね。

投稿: takeyan | 2005.06.19 17:07

市民の環境問題への関心が薄れ、比較的良好な分別収集のマナーが崩れたりすることは私も心配しています。そうならないためにも、どこの業者がどのように処理しているのか、明確にすることが、まず大事でしょう。放送局も市もそのあたりが曖昧です。
テレビ屋はセンセーショナルな情報を求めてばかりというのは同感です。ただよりいい加減なことはないと思うところもあります。

投稿: 管理人 | 2005.06.19 19:29

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