3/8 サービス評価のあり方
●朝日新聞8日朝刊「良質な開業医認定制度」
家庭医療学会が患者の家庭環境をふまえて病気やけがの初期診療ができ若手医師を家庭医として認定していくというもの。
医療についての質の情報不足はその通りだと思うし、水準に達しているか達していないか、そういう評価は最低限必要だと思う。しかし、こうした認定するかしないかというやり方が時代にあうのか、透明性や利用者主権という立場から適切なのか疑問だ。
いちばんわかりやすい例が消防のマル適マークだ。ホテルニュージャパン火災事件で防災対策が「完備」されている宿泊施設にマル適マーク制度ができたが、実際にはその後もマル適マークを取得した旅館ホテルの火災が起きていて、合格・不合格での評価はユーザーサイドのものではない、というのが私の認識だ。
というのも、不合格になれば商売にならないので、業者はあらゆる手段を使って合格を取ろうとする。その水準が必要であっても、現実にその基準に多くの業者が達しなければ水準を下げることだってする。
ユーザーが必要なのは、その医者なり業者が、自分の求めているサービスや、内容や、質と合っているかどうか、知りたいのである。一度合格もらってしまえばそれきり、というものでも困る。評価でクリアできることがいいのではなく、評価されたえず内容について改善していく仕組みが必要だと思う。
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