3/23 守るものとチャレンジするもの
午前中、28年前に卒園した市内の幼稚園を訪ねて園長先生のお話をうかがう。
幼稚園が激しく競争している時代に、園長先生が自分で造られた看板や、道具入れ以外は昔のかたちそのままでとても安心感があった。地域の心のよりどころは、残された思い出の風景に負うものが大きいと痛感。
ここの幼稚園は、障害児受け入れを積極的に取り組んでいる。幼児の頃から障害児と一緒にいると、偏見はなくなるし、障害児も、そうでない子も育つ力が全然変わってくるという話を聴かせていただいた。
午後は、低気圧に苦しめられながら地域福祉計画の作業。
●石田衣良「アキハバラ@DEEP」を読む。読み応えあり。おたく青年たちが自分たちが開発した人工知能付サーチエンジンを、大手プロバイダーに強奪され、自分たちで取り返す話。このおたく青年たちは、WEBコンテンツはオープンストラクチャーであるべきと確信し、知的財産を大手プロバイダーが囲い込んでいく状況にたたかいを挑んでいくことが痛快。最後に、取り返す場面で、大手プロバイダーを視察中の都知事に出くわす場面があり、「新しい都知事は官僚出身で、小柄だが怜悧な印象の四十代だった。たぶん放言の多すぎた前職に都民は飽き飽きしたのだろう」という表現に笑う。前職とは誰のことか定まらないが、どちらにしてもおかしい。続けて井上章一「愛の空間」を再読。
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