« 2/5 消費者が労働をつくる | トップページ | 2/8 痴漢電車は高級住宅地を走る »

2005.02.07

2/7 戸塚ヨットスクールふたたび

夕方のニュースで、不登校ひきこもりを矯正する活動をしている長田百合子という人物が出てきて、不登校の息子を持つ家庭に乗り込み、息子を詰問、親はなじられっ放し。
なじられた親はさらに加速して息子をなじる、といういたたまれない光景。息子は極めてまともな返答をしていたが、聞く耳持たない親と、息子に「ここでお前のこれからの人生が決まるんじゃ」と迫る長田。
結局、父親がキレて、息子はこの親に何いっても変わらない、と観念、長田の施設に入ることを決めたようだ。長田の施設がひどい。6畳か8畳ぐらいの部屋に、中高生らしき人たちが10人もすし詰めで、床にノートを置いて自習しているだけ。みんな黒系のジャージばかり。
不登校の矯正、ヒステリー、常軌の判断力を失った親たち、名古屋、と並べると、戸塚ヨットスクールを思い出してしまった。

不登校やひきこもりの子を抱えた親は大変だと思う。
教育機関以外に子どもの居場所や社会とのつながりがないこの社会で、教育を拒絶してしまった子の未来を考えると、親は正気でいられなくなるのかも知れない。
ところが、こうした親に付け入るように、サブカルチャーという言葉になぞらえれば、サブエデュケーションともいうべき、不登校の矯正のための自称「教育者」というのがいる。ここでは長田百合子以外に実名は挙げない。
これらがとても胡散臭いのである。やり方がマインドコントロール的な手法を使っている。一般社会ではとても通用しない胡散臭い理屈で親を脅しつけて商売につなげている。当然、戸塚ヨットスクールのように、社会問題化したり、自己啓発セミナーのように消費者問題になっているだろうに、これらの「教育者」に関して、2ちゃんねるの掲示板でさえ、批判意見がほとんど出ていない。完全匿名ではないブログや掲示板では礼賛記事ばかりだ。何かおかしいと思う。戸塚ヨットスクールのように人が死ななければ社会問題化しない、というのはやはり日本での子どもの人権は食うや食わずの国なみの、生存権と教育権しか認められていない証だろう。

こうしたサブエデュケーションが流行するのは、重ねて言うが教育以外に子どもの居場所がないからだ。子どもにとって果たして学校で能力を開花させることがすべてなのだろうか。学校になじめないのに、新しい学校を提示して解決できない子もいるだろう。職業生活や、いろいろな活動で能力を開花させる人もいる。すべての子どもの力を学校という場で計ろうとするから、おかしくなるのではないかと思う。

また、公教育以外も含めた広い意味での教育界が刑務所よりも塀が高く、教員の聖職意識、周囲の聖職観が強く、一般社会の議論をよせつけない。親や地域の大人、時には子どもどうしも、子どもに関する全ての問題解決を教員に求める。そのことで教員が超権力的存在になる。公的に認められれば権力によるシビアな監視にさらされるが、私的教育では、その独善がどんどん突っ走っていく。

私の自由教育校での体験も、ソフトだが本質は似たり寄ったりだった。だからこうしたサブエデュケーションの弊害について余計に実感する。

|

« 2/5 消費者が労働をつくる | トップページ | 2/8 痴漢電車は高級住宅地を走る »

コメント

いつも読ませて頂いて、「フムフム」させて頂いております。
さて、今回の長田百合子=戸塚ヨットスクール=風の子学園を賛美している政治化や教育者は、名前は控えますが数多くいます。なかでも、不登校児童やそれらに関わる教育問題に意見提言の機会が多いのが、「企業経営者」なのが更なる問題発言を繰り広げています。「ビジネス論理は公教育に何をもたらしたか」ジャーナリストの斎藤貴男著の記述に、一昨年の8月大阪府教育委員会が、定時制高校を半減させる計画を打ち出した際の教育委員たちの発言の酷さを記載している。
「夜行動物ちゃうわな、人間は」
「バーやキャバレーとかではないんだから」
「挫折した子への愛の手の固まりは、いらない」
津田和明(サントリー相談役)熊谷信昭(元大阪大学学長)井村雅代(女子シンクロ日本代表ヘッドコーチ)また、昨年10月福井市で開かれた「東海北陸ブロックPTA研究大会」の来賓挨拶で福井県副知事が、
「不登校児は、不良品だ」と言った。勿論福井県HPには、苦情が殺到したが、その苦情でさえ
「そこまで言わなくとも」だったり「可愛そうな子どもたちに追い討ちをかけるのはどうか?」といった的外れな、論理展開となり、副知事も一応の陳謝をしたが、あの場で言うのは適切でなかった。というこれまた的外れな発言だった。福井県副知事は、世界最大の化学メーカー「デュポン」の出身で、広島・長崎に投下された原子爆弾を製造した「戦争コングロマリット」の日本法人の社長を2002年まで努めていた。
コスト・パフォーマンスを低下させる要素に、税金を投与するなと言うのが彼らの考えだ。それを裏付けるのが森喜朗前首相の、次のような発言だ「中学校を義務教育からはずした方がよいと思っている」不登校問題にからみ、国庫負担制度の発言をし「奉仕や体験を通し個性に応じて能力を伸ばしていく必要がある」この個性も能力もこれからは、ヒトゲノムの解明導入をにおわせている。
「個人個人の能力や適正が明らかになる時代がやってくる。だから一律に型にはめた教育をするのではなくて、個性に見合った教育を必要とする」まさにダーウィニズム、優生学思想そのものである。国に利益となるDNAをもった子どもには、国税をかけるが、そうでない子どもには、奉仕をさせることが、個性に見合った教育だというのだ。子どもたちの教育にビジネス論理や、化学信仰は、馴染まない。騙されるな!と言いたいが・・・いったいだれに告げればいいのだ。

投稿: 40代真剣しゃべり | 2005.02.12 11:15

↓戸塚校長に対してこんな意見を述べた方もおられました。

ええと…戸塚校長はお高くとまった高名なカウンセラーさんたちが全員サジ投げた問題児(族の頭、女性暴行しまくり不良、その他札付きのワルたち)を
かなりの高確率で構成させているのですが…。
それに少し調べればすぐにわかることですが、ヨットスクールに子どもを送り出す親たちはほぼ全員戸塚氏にすがるようにして泣きついてきているのですが。
中には「更正できるなら殺してもいい」と言い放つ親もいました。(おそろしいですね…)
そしてそういう依頼をしてきた親御さん達は、実はほとんどが裁判官とか警察のお偉いさんとか、官僚とか著名な教育家とかそういう筋の方たちでした。
子どもの養育を責任放棄して金だけ出して施設に預けっぱなし。しかも子どもが厳しくしごかれている中、安心した親御達はニタニタしながらベンツなどの高級車で
優雅に乗り付けて訓練風景を眺めていたそうです。(そんなバカな親ばかりだから子どもがグレたのでしょうね)

ちなみに裁判になったとき、戸塚氏を擁護しようと一番熱心に動いたのは他ならぬヨットスクールで更正した子ども達です。
しかしバカな親たちは子どもが世間に出て自身の名誉が傷つく事だけを恐れ、子ども達の意見を封殺しました。

そういえば愛知県警も茶番を繰り広げていました。
詳しくは忘れましたが、戸塚氏はたしか…名古屋市内あたりで逮捕されている。そこですぐに警察署に運べばいいのに
わざわざ豊橋(あたりだったかな?)まで彼を車で運んで、新幹線に乗せて名古屋駅にまで送りました。
なぜ?
答えは簡単です。マスコミに写真を撮らせるためのサービスです。
すごいですね、マスコミと警察の世間への印象操作は。単純な方なら騙されてしまうでしょうね。

ちなみに裁判の時は…
裁判官は「あなたのしていることは教育ではありません」と言った時、戸塚氏は「ならば教育の定義を教えてください」と反論したそうです。
すると裁判官は答えに詰まり、挙げ句の果てに「教育の定義は出来なくても、貴方を有罪には出来ますよ」と答えました。(実話です)
どうやら日本の機関は旧ナチスドイツ並みの恐ろしさを秘めているようです。

まるで魔女裁判です。近代国家でこんな恐ろしい茶番劇が繰り広げられるとは…。

ちなみに彼が更正させた子ども達の名前は施設の帳簿に全部記入されています。
戸塚氏は親御さんへの信頼感や義理のみで子ども達の名前を世間に公表しなかったのですが、氏の信頼を裏切り
豚箱行きを阻止できなかった(いや、むしろ積極的に豚箱行きに荷担した…?)、恩知らずな彼らに対し今後どのような
行動に出るか非常に興味があります。

あ…最後に。
そういえば更正した子どもの親にはTV局関係者や政治家もいましたね…。
白を黒に変えるマジック。
権力の力は本当に恐ろしいですね…世間知らずな方なら簡単に騙されてしまいます……。

投稿: wind | 2006.04.30 23:28

wind様
戸塚ヨットスクールを利用した保護者たちがどんな出自かほんとうとのところわかりませんが、相当なお金を持たないと預けられなかったというのは聞いたことがあります。

権力が戸塚をどうこうとは、新幹線の話以外はどうでしょうか?政治犯ではないのですから。むしろ、今日のサラ金問題のように権力や体制は必要悪と認識し、社会問題化してしばらくも子ども虐待の実態を放置していたという方が圧倒的現実です。

裁判の下りの話は、裁判官のいう通りではないでしょうか。刑事訴訟は教育のあるべき論を論じる場ではありませんし、教育だからと体罰を加え死なせた人間に対する罪を軽減する法律はありませんから、傷害致死があったかなかったか、それに対する裁判になるわけで、教育について論じようとした戸塚氏の言い分は無視されても仕方がないと思います。

投稿: 管理人 | 2006.05.02 22:23

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/44442/2841498

この記事へのトラックバック一覧です: 2/7 戸塚ヨットスクールふたたび:

» 大阪府の不登校政策への意見(転載) [オルタナティブ大学 on Blog]
みなさん、黙っていられない情報がありました。今日だけは特別に再開します。 AMLより転載。http://list.jca.apc.org/public/aml/2005-March/000707.html ある方による、大阪府不登校対策への意見です。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− あまりにもおかしな話なので調べてみたら、さらに驚くべきものを見つけました。 ... [続きを読む]

受信: 2005.04.19 05:50

» 大阪府の不登校対策 [オルタナティブ大学 on Blog]
メ−ルマガジンの第2号が届きました。以下、転載。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  大阪府の不登校対策を考える市民連絡会 Mail Magagine  URL: http://www.geocities.jp/futoko_osaka/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2005.04.15 Vol... [続きを読む]

受信: 2005.04.19 05:51

» 「熱血おばちゃん」長田百合子氏に鉄槌! [ひきこもり九条の会]
「ひきこもりを1000人治した」と豪語し、マスコミも「熱血おばちゃん」と無批判に持ち上げてきた自称「カウンセラー」長田百合子氏の裁判で、今日こんな判決が下りました。 「長田塾」軟禁訴訟、NHKへ撮影便宜供与は「違法」  引きこもりの子供らを寮で集団生活させる「長田塾」を経営している名古屋市天白区の「塾教育学院」役員で、同塾を実質的に主宰する長田(おさだ)百合子氏(52)らに、無理やり同市内の寮で軟禁状態にされた上、寮に連れて行かれる場面をNHKに取材、放映させたとして、福島県いわ..... [続きを読む]

受信: 2006.12.20 20:37

« 2/5 消費者が労働をつくる | トップページ | 2/8 痴漢電車は高級住宅地を走る »