2/5 消費者が労働をつくる
生活クラブ埼玉と埼玉ワーカーズコレクティブ連合会の共催の、「起業講座ワーカーズ・コレクティブの作り方」に参加。私は生活クラブ生協の組合員で、案内文が生協の注文書に挟まれていたので申し込んでみたもの。題材は世田谷区で一時保育を中心とした子育て支援事業を行う「キッズルームてぃんかぁべる」の実践だというので、興味を惹かれて出かけていった。
ワーカーズコレクティブというのは、各自の持てる能力や財産を持ち寄って、協同組合方式で労働とサービスを作り出す運動。今まで消費ばかりしてきた主婦やフリーターたちが、自分たちで仕事をつくる運動として1980年代に始まった。練馬で生活クラブの無農薬食材などを使った仕出し弁当屋から始まって、リサイクルショップ、介護、飲食店などさまざまな事業が首都圏を中心に展開されている。
子育て支援事業の説明をしてくれたのは「キッズルームてぃんかぁべる」理事の大沢靖子さん。
キッズルームてぃんかぁべるは、区の設置したシアターの観客のための保育施設として区から業務委託を提案され、不定期就労者や子育てのリフレッシュのための一時保育事業を組み合わせてスタート。保育の需給がひっ迫している首都圏の保育所や幼稚園では受け止めにくい保育ニーズに対応している。
人と人との関係の事業では、ワーカーズコレクティブの長所が活きてくるという。
経理を会計事務所に委託していたが、自分たちでやることでコスト感覚がついていったことや、スタッフの採用での大切な観点、多様な年齢の保育スタッフを揃えることの重要性、児童虐待の芽の発見と対応ができたことなど、ためになる話がてんこ盛りだった。
昨日、朝霞市の次世代育成支援行動計画の議論の不毛ぶりにがっかりしていただけに、またやる気が出てきた。
●愛知県安城市のスーパーで子どもへの「通り魔」殺人事件があった。
以前から、子ども連れの買い物客にスーパーは何らかの支援ができないのか、と思っていた。子ども用品売場の一角にプレイルームやプレイエリアをつくっておくだけで、ないよりはいいが、それでいいのだろうか。今回の事件で、スーパーや百貨店が子どもをどう迎え入れたらいいのか、改めて考える機会にすべきだろう。
一方、マイカーで来た客には、駐車場をタダにしたり、入りきらないからと、周辺の駐車場まで借り上げたり、そのために警備員を何人も確保したり、厚遇されている。
マイカーと子どもと、どちらが守るべき存在なのだろうか。商売上のメリットデメリットという点では一概に言えないが、社会的責務という言葉を多用するようになったスーパー、もっと子どもを安全に遊ばせたり預けられる仕組みが考えられないものか、と思う。
近々、その方法について考えて、近隣のスーパーに話しを聞きに行ってみようかと思う。スーパーで託児所事業をやらなくても近隣の商業施設や普通の保育ニーズと抱き合わせながら施設を店の中に誘致してみてはどうだろうか。
| 固定リンク
コメント