2.27続 小田桐さん供託金没収免れる
今日開票された朝霞市長選挙で、富岡勝則さんが当選し、市長となることが決定した。一方、独特の手書きコピーのポスターと選挙公報だけで独自のたたかいを続けてきた小田桐清作さんは、法定得票に達したため、「独自のたたかい」の候補者としては異例の、供託金没収を免れた。
今回の選挙では、前回までの保守どうしが混戦する市長選挙の様相が一変し、大半の市議が所属する3政党が相乗りで候補を擁立した。さらに共産党が候補擁立を見送ったために、有力な対立候補がいなかった。そのため、事実上、富岡さんの信任投票という色彩が強かった。
小田桐さんは、02年の県議選和光市選挙区で立候補して以来、法定得票をクリアは2回目。したがって選挙出馬で必要な供託金が戻ってくる。02年末の朝霞市議選では法定得票にも達しなかったことを考えると、有力な対立候補がなかったために、富岡さん忌避票のうち棄権しなかった人の一部が投票したものとみられる。その割には県議選のときより小田桐さんの得票した割合は少なかった。
独特の鳥獣戯画の手書きコピーポスターは本人の意図したところを超えて、味わいがあり、あるホームページでも取り上げられている。
また無効票が2万2千の票のうち900票以上もあり、多め。無効票の多さは小田桐さんが法定得票に達したことと、同様の現象とみられる。
格別に遅いわけではないが、朝霞市の開票は少し遅めだと思う。
私が開票立会人をやった6年前の参議院議員選挙よりは随分早くはなっている。あのときは午前2時までかかった。
府中市のように、たいていの選挙は投票締切から2時間(約1時間は運搬時間なので実質1時間)で開票が終わってしまう自治体もある。
しかし早くしろ、というのは簡単だが、選挙の開票なんて通常業務でないし、選管職員にとっても、人事1ローテーションに数回しかない作業なのでなかなかそれだけ早くする、というのは難しいのだろう。早く開票が終わってうれしいのは開票業務にあたる職員、開票立会人、選挙関係者や選挙結果で生活が左右されてしまうような職業の人のみである。多くの市民にとっては翌日知ってもいい情報かもしれない。
開票が遅れる条件としては、候補者数×全体投票数×作業ミス(ほとんどありえない)×無効票や紛らわしい票の数÷(職員の能力×立会人のしつこさ)というところか。
●朝霞市長選挙開票結果(市選管・22:14発表最終)
とみおか勝則 18,888票
小田桐清作 2,199票
計(有効投票) 21,087票
無効投票 918票
不受理 0票
持ち帰り 0票
開票率 100%
| 固定リンク
コメント