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2005.02.21

2/21 通勤電車の長いすを見直せ

通勤電車がなぜ長いすなのか、というずっと前から疑問に思っていた。通勤電車は、混んでいる電車だから長いす、という疑いもしない定理のように言われるが、ほんとうだろうか。

通勤電車の長いすは7人がけか6人がけか、ということでもめる。日本人が総じて太るか、骨格が良くなってきていて、冬場は6人がけが難しい。子どもを抱えたり、条件が変わると、7人がけというのは中途半端になる。

混んでいるから長いす、という定理は、座っている人の足の間に立っている人の足が入り込むことを前提にした議論ではないか。有楽町線が成増まで開通する1982年頃まで、現在の東上線の車両で277%の混雑に耐えてきた。混雑率が140%台にまで低下した今日には、詰め込んで運ぶという考え方を変えなくてはならないのではないか。

高齢社会に対応していく中で、高齢者に使える通勤電車ということを考えなくてはならない。筋力が衰えてくる高齢者とって、つり革はつらい、ということがバスの世界では常識になっている。中高年の女性がしきりに手すりにつかまりたがっていることを観察するとよくわかる。

長いすにすることで座席が少なくっているため、通勤時間帯以外の利用客に座席を用意できないでいる。公共交通の乗客はマイカーに奪われ続けている。通勤利用者以外にとっての快適性も追求していかないと、コストのかかる通勤輸送にばかり客が残り、日中のお客さんが減ってしまう、ということがどんどん進む。

東上線は、かれこれ10年近く、最混雑率が150%を割り込んできた。朝のラッシュ時間て新聞を読めると言われる程度である。実際には、車両によって大きくムラがあるものの、車両を選べば、ゆったり新聞を読むことだって不可能ではない。

●小田急線の複々線化がまた止まっているらしい。
これを報じた毎日新聞18日夕刊では、「地権者十数人は事業そのものに反対だったり、買収額に折り合いがつかないなどの理由で用地買収に応じていない」という。その地権者たちが、10件もの裁判を起こして、事業をストップさせている。
そもそも反対の人たちは裁判してまで止めるという動機がわからないではないが、買収額に不満というのは単なるゴネ得ではないか。そんなゴネ得金儲けの人たちのために通勤客はひどい思いをしている。

この地権者たちが所有している土地のために、2つの駅のホーム延長部分の土地が確保できなくなっているらしい。もうすでに線路自体は完成しているので、今さら電車を止めて話が逆戻りするということはないのだろうが、この世田谷の住民たちにはいい加減にしてほしい感じがぬぐえない。

交通のための土地の私権制限ということは、一歩間違えると行政・官僚・業界団体の専横につながり、公共事業の暴走につながるが、通勤電車のための公共事業は、農道整備や干拓事業など他の公共事業に比べ、さしせまったニーズがあるにもかかわらず著しく不当な扱いを受けている。そのため利用者への健康被害や痴漢の被害など人権侵害、(これだけむずかしい漢字が並ぶと恐い)がおきている。

通勤電車の複々線化などで、土地の取得の遅れによって、利用者はいろいろな迷惑を蒙っている。交通は移動の自由であり、衣食住に並ぶ基本的人権でもある。しかも複々線化に必要な施設改善の前提になっているのはレジャー目的ではない。そんなことを考えると、時と場合によっては、利用者の人権のために土地の強制収用を行うべきである。

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