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2005.01.26

1/25 山手線の1周の時間

来年秋に山手線が少し速くなるらしい。今は一まわり63分が59分になる。

むかし、「定刻発車」という、近代日本人の時間感覚の獲得した歴史を調べた研究家の本を読んだことがある。分単位の時間感覚は昭和初期の東京の電車から生まれたという。
明治維新以後、しばらくも日本人の時間の感覚は日の出日の入りに左右される相対的なものだったらしい。時計が普及して以後も、分単位の時間感覚が日本人になかったようだ。分単位の時間感覚は、東京圏で国鉄が電車をたくさん運転するために、いろいろな工夫をされていった結果として産まれてきたものらしい。今でも地方に行くと、15分程度の時間のずれは何とも言わないところがある。
大正時代までは、朝のラッシュ時間の電車の乗り降りに1駅2分程度かかっていたらしい。札幌にいた頃、乗ったJRの通勤電車は、駅ごとに乗り降りの入り乱れる中で長時間止まり、札幌駅に着いたのは定刻より10分近く遅れていた。札幌近郊は、整列乗車もなければ、「車内中程に」詰める習慣もない。降りる人が先、というのも当時はなかったし、ドアの前にたちふさがる人も多かった。
話は戻るが、昭和初期、東京が郊外に広がるにつれて、電車通勤者が増え、電車の本数を増やす必要に迫られた
鉄道省が、整列乗車の実験とか、自動ドアを入れるなど工夫を重ね、ようやく1駅2~30秒の停車時間にしていった。

今度の山手線の時間短縮はコンピューター技術の向上による電車の運転システムの改善によるもの。自動運転に依存する部分を増やし、運転のむらをなすことで全体の運転時間の見直しが可能になったようだ。全体で3分なので、4~5駅しか乗らない利用者には効果が薄いが、時間短縮する分、車輌が浮くので本数を増やすことになるようだ。

では東上線はどうか。昼間でも、18キロしかない池袋と志木の間が急行で19分もかかる。時速60キロを割っている。首都圏の急行の中では速いが、関西や京急などと比較すると相当に遅い。その運転もそれぞれの電車でむらが大きく、1~2分の遅れや早まりは日常茶飯事だ。ラッシュ時間となると目も当てられない。志木から池袋まで急行で27分かかる。これでは昼間の各駅停車と同じ。
来年のダイヤ改正ではもう少しぐらい速くなるよう、ぜひ改善してほしい。
日本人の人件費が平均賃金年450万円として、年間勤務日数が240日、1日平均勤務時間が7.45時間だとすると、1分あたり40円ちょっとの人件費になる。電車に拘束されている時間を金額に換算する計算の考え方もできる。
今年の4月に東上線は定期券の運賃の値上げをするが、その見返りが乗客には何もない。しかし1分の時間短縮をすれば、乗客は40円のメリットがある。時間短縮の範囲内で値上げはできる、という考え方ができるが、今のところ乗客にそうした示し方はされていない。

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