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2004.12.18

12/18 オニババはそこに

先の衆議院選挙の直前に候補者調整を口実に民主党の公認を取り消された人が北海道から上京してきたので会う。
目黒雅叙園で会ったが、そこの飲食店の店員の態度があまり良くない。やくざが丁寧語を使っているような高圧感。土日は結婚式の対応にしっかりした店員がみな出払っているのだろうか。

●往復の車中で三砂ちづる「オニババ化する女たち」を読む。
性やお産の身体感覚を取り戻すというモチーフにとても共感。著者はブラジルで40%も行われている帝王切開を減らす活動に従事した。その経験から、医療漬けのお産が女をダメにしているか、というところから話を展開する。
性教育が知識教育になって、かえって妊娠や、出産をネガティブに捉えるようになってしまっていることを嘆く。保守派の性教育をやめろ、左派の性教育を絶対すべき、という対立があるが、どちらも、性と向き合わない違和感を感じていた。動物は医者も何もないのに普通にお産をし、へその緒を切り、子どもを育てているのに、人間だけが、医者に頼り、苦しんでお産をし、人任せに新生児を扱うのか、まったく理解できないでいたが、この本はその答えを教えてくれる。
あと、仕事ばっかりしている女性(キャリアウーマンという種族)の生活感覚のない、うわついた感じも、言葉になったような感じがしている。そんなだから、この本がいいなんていうと、フェミニストたちは激怒するんだろうなぁ。でも男、女って、いろいろな差別をなくしていったら、こうした身体性こそ大切になるんだと思うんだなぁ。
あと、男は性から身体感覚をつかむチャンスがなかなかないため、滝に打たれたり、苦行をするのだ、という説明も納得。ぼくはしませんが、周りの男たちは多いなぁ。苦行系。

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