12/17 ビラ配り
立川で自衛隊官舎に反戦ビラを配布した3人に無罪判決。上告されそうで今後も気が抜けないが、ひとまずよかったと思う。
しかし、こうした取り締まり自体を違法だとはしなかったし、75日にもわたる、刑事訴訟法からも問題がありそうな勾留などについては不問なのが残念。
仕事柄、選挙ともなるとビラ配りをさせられるが、最近、過剰な防犯意識のせいや、政治不信のせいで、ビラ配りをしているとくってかかられたり、不審者扱いされたりすることが多い(東京でビラ配りしていると、共産党関係者がおっかけまわすのがほんとう面倒だ。豊島区下で杖もった共産党のおじいさんに「きみたち違法だ」とおっかけまわされたときにはほんとうに迷惑した。自分たちが弾圧されたら嫌がるのに、どうして選挙運動や、政治活動の自由を自ら首締めることやるのか不可解だ)。また政治そのものに不信感が高く、政治なんてどんどん取り締まればいい、という風潮も強い。
そういう社会環境の中で、立川の3人の被告のように、不法侵入でやられることに、政治関係者以外からは何の問題意識も生まれない。この判決が逆だったら、と思うと末恐ろしい。政権党に反対する政党の支援活動を行い、マンション等でビラ配布をして、住居不法侵入なんてやられたら、有権者と政治活動との間のコミュニケーションは断たれてしまう。地道に1人ひとりに政治活動を伝えていく努力が不可能となれば、民主主義の可能性というのは閉ざされてしまう。政治の情報は限られたチャンネルでしか伝わらない。企業ぐるみ選挙、官庁ぐるみ選挙に、地域や市民が対抗していく術を失う。
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