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2004.11.19

11/19 政治家になるための塾

●出井康博「松下政経塾とは何か」(新潮新書)を読む。前々から、若干の例外の人を除いて松下政経塾出身者は苦手だった。何かというと、坂本龍馬だ、高杉晋作だ、というのが暑苦しくて、もっと冷静に物事を考えられない物なのか、と思った。また、日本はダメになる、という悲壮感たっぷりに課題設定するのも、宗教かがっているみたいでうさんくさい。財政を疲弊させるほど世界一安い税金の国にいながら、税金をもっと安く、と主張する。これらは松下幸之助の受け売りだったのか、とわかる。
初期、80年代の塾生は、松下幸之助との交流があり、その薫陶を受けた。既成政党のなわばりもしっかり残っていたし、社会的に全く認知を受けていない政経塾卒業、という立場でどう政界進出するのか苦労したようだ。その松下が語る政治の見方をそのままはき出しているに過ぎない、ということがわかる。
中間期に政経塾はいったん政治だけでなはい人材育成を目標にして、近年また政治家養成に戻っていったよう。最近の塾生は、年中選挙の応援ばかりしていて、卒塾する前に選挙に出てしまい、松下幸之助が「地盤看板カバンのない人でも政治家になれる」ための養成所としては促成栽培すぎるようなところになっていると書かれている。金子勝があるNHK番組で「最近は政治家になるための塾だってある」と言っていた通りだ。
学ぶべきところ、やはり、人材育成。そして30年持続すること。松下政経塾のように、税金を払わなくてよい国をめざすような改革ではない、新しい価値観を基本に、人材育成を始めないと、それこそ、立身出世という高度成長時代のノリから一歩も変われない日本になる。
ごくわずかだが、そういう松下政経塾の限界を見据えて、松下政経塾の利用できるところをきちんと利用して、塾関係者じゃない人たちとコミュニケートとりながらやっている政界関係者もいるし、その人たちには弁護したい。

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