01年3月 保育所定員の弾力化等について(案)」に関する意見
01年3月、待機児童問題を解決するためという名目で、厚生労働省が打ち出した保育所の定員弾力化に対して意見をまとめて提出したもの。
背景には規制改革会議が待機児童問題を切り口に、保育所の質(職員の数、子ども1人あたりの施設面積)を引き下げさせようと圧力をかけたことにある。
民間参入を自由化したにもかかわらず、民間企業が思うように参入しない「構造改革」推進派の苛立ちは、保育の質を維持する社会的要請から存在する諸規制に向けられた。
04年の今も民間企業立の認可保育所は増えていない。膨大な施設整備、儲けの少ない事業は、競走原理だけでは思うように増えない現実を示している。
03年に、ようやく待機児童問題は幼稚園と保育所の一元化によって解決しようという具体的動きになる。
それでも人口急増地帯では幼稚園もいっぱい。不動産業者にも一定の協力義務を課さないとダメだ。
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