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2004.09.30

9/30 

今日で我が家の会計の2004年第三四半期終わり。多分支出超過かなぁ。思ったよりエンゲル係数が高く、その分贅肉になっている。素敵なお父さんになるためには、エンゲル係数を落とさねば。

住宅公団が、収入がなくても一定の貯蓄があれば入居できるようにしたり、単身者同士が同居する「ハウスシェアリング」を認めることになるらしい。
住宅不足時代の公団の役割を変えられず、これまで所得要件が上だけではなく、下にもあったりして、何のための公営住宅なのかわからないような感じがしていた。住宅がジャブジャブ余っている今は、公営住宅は、政策的な賃貸事業や、民間がやりたがらない事業を中心にやっていくしかない。ライフスタイルや収入の確保が多様化している今、差別的とも言える民間住宅の入居条件にはまらない人の人権を保障することが必要だろう。リスクも多いだろうが、きちんと意味のあるリスクは、ホームレス予備軍の減少や、若者の自立など社会全体のリスクを低減させる。住宅公団の英断に期待したい。

連合が民主党と年金をめぐりうまくいっていないよう。民主党は支払った税金か年金保険料に比例して年金を支給する方式に移行する考えを持ち、連合は基礎年金を完全税方式にする考えを持っている。民主党案は年収600万超える中堅サラリーマンには我慢をお願いする案になり、連合案は、厚生年金の高額年金加入者に何の痛みもお願いしない改革になる。
連合は、企業年金や、高いレベルの標準報酬月額の厚生年金加入者の声ではないところに対応すべきだし、民主党はもっとちゃんとスウェーデン方式を勉強してほしい。議員レベルではてんで勝手な思いつきみたいなこと言っている。自民党がめちゃくちゃな年金改革を強行したのに、民主党に圧力かけて話し合いのテーブルにつけ、とやっているのもおかしい。政府や与党を中心に改めて改革するにしても、年金改革法案がダメというきちんとした評価をしないと、今の不透明な財政調整方式は見直されない。少なくともそのことが担保されるまで民主党が年金改革の見直しのテーブルにつくべきではない。


●石川真澄「戦後政治史」読み終える。三角大福の派閥抗争までの自民党はとても面白い。それからは後は中曽根首相時代の惰性で持ってきた感じ。社会党は1964年に構造改革(社会主義の)が葬られてから以後、面白い動きはなし。社会党は選挙に勝っているときに「敗北」と捉え派閥抗争を活発に展開しエネルギーを枯渇させ、負けこむと「踏みとどまった」と真剣な議論を回避している。続いて、石田衣良「4TEEN」読み始める。

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2004.09.29

9/29 虫の良さ

ヤマト運輸が日本郵政公社を独占禁止法で訴えた(訴えられた日本郵政公社の言い分)。競争優位に立つ郵政公社が、ローソンと組んで営業を拡大することが争点になる。
一方、ヤマトを扱うコンビニは、宅配業者についてほぼ独占的な契約を結ばされており、郵政公社のゆうパックも扱いたいローソンが契約の見直しを申し出たところ話し合いにも応じず、ローソンはヤマトとの契約をきらざるを得なかった(ローソンの言い分)。こちらのほうが独占禁止法違反のような気もする(ヤマト運輸の言い分)。
もともとヤマト運輸は、運輸業の規制緩和と郵便局の民営化を推進してきた。労使一体小泉とも仲良しで、今脚光を浴びている。郵便局が民営化されればもうかる事業にしなければならない。最低でもJRのように周辺事業の開発が求められるのは当然だ。ヤマト運輸は税金を払っていないだとか、そういうことで公正な競争ではないと言っている。しかしそういうことは民営化をするなら過渡期の問題で、民営化されれば税金を払わないでいい理由はなくなる。実際郵政公社もそういうコストを払って成り立つ経営を目指して努力している。それくらいの事態を想像しての民営化推進論だと思っていたが、そうではないらしい。
都合のいいときに民営化を唱え、都合が悪くなれば国営のような運営にせよ、というのは虫がよすぎる。ヤマト運輸はヤマト運輸の良さがある。ヤマトの信頼というのは、ローソンと郵政公社が組んだだけで崩れるものなのだろうか。

そういう虫の良さは、小泉首相のお友達に多い。小泉の御用経済人、宮内義彦オリックス社長もそうだ。自らは規制緩和、民間開放と大声で叫び、保育所、教育、病院、果ては職安の民営化を推進している。さらには医療や福祉のコストダウンのために、賃金の安いアジア各国から、看護士や介護労働者の輸入まで解禁しようとしている。
しかしプロ野球の新規参入問題では規制緩和に背を向けた対応に終始。そのことの是非はあるとしても、宮内氏がふだんいう立場とずいぶんことなる偽善的な対応と言わざるを得ない。

●石田衣良「池袋ウエストゲートパークⅣ電子の星」読む。池袋という地域社会で法律ではどうしようもないいろいろな難題の解決にあたる主人公マコトの活躍はソーシャルワーカー、コミュニティーワーカーのようだ。地域福祉計画を考える上でも感性を養うのに役立つ。著者の取材量や情報チャンネルをのぞいてみたい。

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2004.09.28

9/28 再登板

午後から、朝霞市の地域福祉計画の市民委員会。団体ヒアリングの質問のやり方をまとめていく。私の班にあたったテーマは「ユニバーサルデザイン」。どちらかというとバリアフリー、ノーマライゼーションという感じになるが、タクシー会社、消防署、居酒屋、スーパー、福祉器具販売業者、外国人のサポートボランティアグループにヒアリングすることに決めた。この東上線沿線は居酒屋だらけ。地域でのコミュニケーションに居酒屋が占める割合は大きい。そこが障害者や高齢者が使いやすい者になっているか、店側の取り組みを聞いて、地域福祉の出番を考えたい。ご家族に不幸があった委員の方がいた。その方は、今後は委員会の出席がままならないので、と代わりにやってくれる委員を連れてこられた。一時的に委員会に参加するのは厳しくなるが、悲しい状況を経験したからこそ地域福祉の出番が見えてくると思うので、ぜひ再び参加してほしいと、みんなでお願いした。

夜は、妻とともに河野洋平さんの秘書の梁田さんと食事。品格のある政治家のもとで働き続けた人らしく、調和のとれた政治感覚を感じた。直情的な最近の政治のあり方とは異なるセンスは貴重。河野さんも梁田さんも、これから活躍をしてほしいと懇願。あっという間の2時間だった。

帰ってみると、社会保険庁の汚職のニュース。38億円の事業が競争入札なしで行われたと、センセーショナルに伝える。不正の度合いではこの汚職のほうが問題だとおもうが、そもそも社会保険庁への不信の原因になったのは、政治家や高級官僚が放置した年金不安。その金額は百兆円のオーダー。その問題はいつの間にか誤魔化され、社会保険庁の不正あぶりだけを続けていていいのだろうか。

■今日の深夜(日付でいうと29日)再放送される予定の「NHKスペシャル・少子化」を周囲の人が見たようで好評だった。少子化対策ではなく、ひたすら暮らしやすさを追求した政策を打っていったら出生率が回復したデンマークが取り上げられており、デンマークのあり方がよかったようだ。高福祉高負担ということのメリットを久々に実感した情報。今日、政府予算の概算要求が出されたが、予算欠損が甚だしい。予算がないから何もしない、何もしないから税金払いたくない、有権者は税金を払いたくないと言っているから減税を行う、という悪循環は断ち切るべき。

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2004.09.27

9/27 オーダー表

小泉新内閣と自民党三役のメンツが悪すぎたのか、株価が下がりっぱなし。

景気が思ったより回復していないかも知れない、という数字が出続けていたので、これを機会に株価は下降局面に入ったのかもしれない。
地価が上がることは問題と思っているが、株高は必要だ。
地価があがれば資産価値も上がるが、製品コスト、人件費コストにも跳ね返ってくる。
一方、株価があがれば資産価値を上がるだけではく、企業の自己資本による資金調達も楽になる。資産売却の容易さから、株価の上昇のほうが、日本企業の体力回復には有効だ。株価の上昇は土地のように製品コストと人件費コストには跳ね返らない。起こりうる問題は低金利国債の価格の暴落と金利上昇の危険性。それでも企業業績の回復によるよい影響のほうが、税制、財政、民間金融含めて大きい。

教育や福祉施策の再構築、財政の健全化、産業構造の転換、いずれも景気回復がなければ難しい。ホームレス、ニート、フリーター、自殺などの問題解決も景気回復が必要だ。景気回復がなければ挑戦者に機会も与えられず少ないパイを食い合うだけ。現政権の政策が転換するような政治の大きな動きがほしい。

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2004.09.26

9/26 ただし田圃の中

●三浦展「ファスト風土化する日本」(洋泉社新書)を読み終える。犯罪多発地帯が郊外型スーパーの多い街だ、というところから、郊外型スーパーが街づくりや子どもの成育に悪影響を与えているか指摘している。地方の子の方が勉強もしないし、遊びもしない、バーチャル化しているということ、消しゴム1つ買いに行くにも、親にクルマ乗せてもらってジャスコにいかなければならないので、自立心も育たない、と指摘している。いたるところに「何でもあるイオン(ただし田圃の中だが)」という表現が笑える。
中心市街地衰退の問題の背景にある、郊外型スーパー、マイカー優先社会の弊害は、21年前に岡並木「都市と交通」(岩波新書・絶版)で指摘がされている。しかし政策としてはほとんど無視され続けた。今もマイカー規制なんて排気ガスの問題でしか語られないし、郊外型スーパーは推奨される一方だ。本気でやる中心市街地の活性化は、郊外の土地利用の規制強化と、まちづくりに関して合意を大切にする仕組みづくりが必要だ。補助線として利用しやすい公共交通の充実がある。働きたくない農家の子孫を甘やかすだけの規制緩和をやっておいて、中心市街地の活性化は不可能だ。
空恐ろしくなるのはp138秋田の人のコメント。「秋田の人は大好きイオンなのであります。秋田にはイオングループがあふれております。というより都心では気づかないでしょうが、地方に住んでいる者ならイオングループの力をまざまざと見せつけられるでしょう。(中略)セブンイレブンも無い、マクドナルドも無い、けどCMだけはやっていたりして、そんな秋田に一番いいイオンが日本で初登場したわけでありますから、秋田の人が喜ばないはずがありません。イオンはターリーズを連れてきてくれましたので、スタバの出店も早まったのではないでしょうかありがとう!イオン」。
田中派土建行政に代わる、いなか開発事業がイオンの郊外型スーパーなのか。

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2004.09.25

9/25 福祉の輪

風邪で寝たり起きたり。見学するはずのNPO立のデイサービスセンターと、助産院の訪問は断念。助産院は助産士さんがいそがしかったようで、訪問を断念してかえってよかったみたいだ。

地域福祉計画策定市民委員会で、バリアフリー・ユニバーサルデザインの分野の団体ヒアリングの質問項目と質問先をまとめる作業を続行。質問項目はどこまで聞けば課題が浮かび上がるのか、心配だが、こちらはインタビューでだんだん深く聞いていけば、いろいろ課題は見えてくると思う。問題は聞き取り先で、多くて10ヵ所だろう。普通で5ヵ所しかできない。交通バリアフリー法や、国土交通省の補助金政策で推進されている駅や建設行政は除外した。福祉器具販売業者と外国人のコミュニケーション支援を行うボランティアのほか、タクシー会社、消防署、カラオケ店、居酒屋、スーパーなど入れた。福祉と関係ないように見えながら、自立生活に必要な生活に密着している業種を推薦してみた。

地域福祉計画の策定に参加は、この手の自治体計画のなかでは異色のものだ。普通の計画は計画が策定されたら、行政が実行に移すのを待つだけだが、地域福祉計画の場合、うまくいった自治体はその計画策定に関与した市民委員や、その委員を支えた人たちがネットワークをつくり、地域で支え合いの輪を広げるNPOを始めたり、同窓会みたいなものをつくって進捗報告などを行っている。また、当然のことながら福祉の担い手になる人もいる。

そんなことを知れば知るほど、楽しみな計画づくりになっている。

●橋本治「上司は思いつきでものを言う」を読む。面白い。組織の中で、提案したことが、なんとなく曲解されてぐたらない消化のされ方をした経験のもつ人は読んだ方がいいと思う。民間企業の上司から部下への流れはせいぜいが指導で、命令なんかしなければならない会社はダメな会社なのだ、というのに対し、公務員はどんなに粉飾しようとも、上司から部下への流れは命令でしかなく、「権限がありませんから上の者にいってください」が言い訳になる、という話があり、公務員がこういった責任逃れをどうしているのか、という疑問に対して競争社会でもまれていないからという俗論とは違う本質を示してわかりやすい。

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2004.09.24

9/24 体調

体調が悪いので、本日はおやすみといたします。

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2004.09.23

9/23 土地問題

昨日はおやすみいただきました。風邪で体調が悪く、買い物に行くのも控えました。暑さが一段落ついていることが救いです。

今日は、自宅で地域福祉計画の団体ヒアリングの質問項目をまとめていました。委員のみなさんに直してもらいます。

菅直人議員が農業回帰をしている。民主党が農業関係者に支持を広げるのは悪いことじゃないが、キリスト教やユダヤ教まで批判して農本思想を展開するのはどうなんでしょう。今までの日本の政治は、土地改良だ農産物の買い上げ制度だと、農業利権にお金を回してきて、何をいまさら始めるのか、という感じもする。
菅直人議員は、サラリーマンの子で、土地問題や通勤地獄など政治が冷遇してきた都市問題に取り組んできたことがよかったのに、少しがっかり。現在では都市選出の野党議員は増えたが、彼らの多くは不動産屋とつるんでいるのばっかりで、土地問題では供給者の論理と決別できるのだろうか。
昨日は土地価格の上昇が発表。資産価値の上昇→担保価値の上昇→低金利→容積率緩和などの規制緩和でバブル再燃の舞台装置は揃い始めた。持てる者が勢いをつけたときに、また家賃が上がり、住処や商店は手の届かないものになってしまうのだろうか。

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2004.09.21

9/21 親の選択子の選択

今日は久しぶりに職場。先週の野球大会の写真の整理を行い、記事のあらすじを書き始める。

午後は、市の地域福祉計画市民委員会の会議。新しく設置された運営委員会が話の段取りを整理してくれたおかげで、スムースに進行。団体ヒアリングを着手するための準備の議論をした。それぞれの委員が自分の経験を生かした議論ができるようになって、楽しそうに議論して満足顔。私は宿題をいただいたのであさって自宅で作業する予定。私の担当はユニバーサルデザイン。道路や住宅は国土交通省の補助金政策でずいぶん良くなっているので、福祉を必要とする人が生活で利用する民間施設、例えばスーパーやカラオケ店など対象にしようと思う。

微熱気味で、だるかった。
ゼリー系のケーキが食べたくて、自宅近くの「バイエル」でケーキを買って食べる。雑誌で紹介されるような有名店ではないのに、手の込んだおいしいケーキが食べられる。おすすめです。

微熱なのに、妻の貸してくれたAERA「オーダーメイド保育園」の記事を読んで憤慨。

英才教育ニーズに対応していない、保育園業界は努力不足という記事。

高齢者の福祉が、介護保険の導入によって選択可能になった(といってもそうなっていないところも多いが)。だから子どもも、という議論が起きるのだろう。しかし、その場合、選択するのは子どもではなく、親権をふりかざす親なのだ。親が選択することによって、いまの受験競争のような問題が、未就学児にまで持ち込まれるのはどうなのだろうか。

競争社会の勝者を中心に今までの画一的な保育園のありようを批判し、親の選択権を声高に主張する人がいる。しかし、親が子どもの意見表明を待たずに人生をあれこれ決めてしまうことは問題も多い。誰から見ても子ども自身が、自分の進路について自己決定できるようになるまで、画一的であっても可能性がフレキシブルな標準的なシステムの保育園や小学校で、生きる権利や基本的な学ぶ権利を保障することが大人の責任じゃないだろうかと思う。

生きていく知恵やいろんな子と友だちになる訓練をおざなりにして、英才教育に期待ばかり掛けられる子どものストレスは堪らないだろう。まぁ、こんな記事に違和感なくつきあっている、読者の質の問題かもしれない。

一方、プロ野球のストに、今のリストラサラリーマンの気持ちの受け止めを分析した「スト・レス社会のスト願望」、子どものおねしょの受け止め方を伝える「卒業遅くても大丈夫」は、短くてもすごく良い記事だった。

●「中国権力者たちの身上調書」を読む。タイトルと異なり、冷静な内容で面白い。アメリカの政治学者が、中国の権力中枢部の内部報告から胡錦濤体制の党政治局常任委員の権力闘争の経緯をまとめている。10年間で中国の政治システムは成熟し、実務者のみが抜擢されるようになっている。温家宝首相はなかなかの切れ者で人格者らしい。考え方の違いと派閥があって、それらを巧みに組み合わせながら大胆に時代状況にあわせてきた中国共産党の強さを感じた。それに対して日本の革新政党はどうなのだろうか。
非営利団体や政党に勤務する人は、自らの職場の権力闘争を学ぶ意味で、非常に有効な本でもありそうだ。

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2004.09.20

9/20 連合会長

古田選手会長の人気が高いし、労働組合って何をしているのか、理解がひろがって、今回のストはほんとうにありがたい。
労働組合の幹部のイメージを大きく変えていることも好感度が高い。ストを逡巡し、突入すれば涙してファンに謝ったことは感動だ。
こんなにいろいろな人が関心を持っているのに、神宮球場まで自転車通勤をしているのもいい。選手会の幹部、他にも自転車通勤している人がいた。

しかし、労働界幹部はどうだろう。通勤は電車としても、組合事務所に到着したら、運転手付きの組合車。明らかな指導ミスでも絶対に謝らない。

連合の笹森さんは、しばらく労働界にいなかったタイプで、アピールも煽動上手な会長だ。今の連合の運動スタイルに対していろいろ注文をつけて変えようとしている。そのことは高く評価していい(やや個人崇拝の傾向が強いが)。
しかし、プロ野球選手会を連合が支援すると表明したときも、古田会長を総評会館の役員室に呼びつけて握手するにとどまってしまった。幹部が野球選手と握手するだけでは、市民のや組合員に、ああ、連合は選手会と気持ちが1つなんだな、と思われる努力がいま一歩だったのではないか。

労働運動は迷走して、再構築が求められている。そのことは連合自身も評価委員会などで反省し、自覚している。
選手会のたたかいは、連合運動の再構築に、いろいろな意味で勉強になる。プロ野球選手は、契約労働者だし、賃金は能力主義丸出しで不均一、そして、賃金だけでは労働運動になりえない職場事情、今の職場で労働運動を行う上での課題が凝縮している。これらをうまく消化すれば、パートや契約社員だらけの職場や、賃金にばらつきのおおきい職場での労働運動をどうたたかえばよいのか、よい参考例になるのではないかと考えている。

古田会長が労働組合に対する認知度、迷える労働組合の在りよう、それらを社会や市民に伝えてくれた。それだけでも次期連合会長にしてもよいぐらいの貢献と思えるが、これは実現しないだろう。

また連合は、単に労働組合としての交渉術や支援を表明するだけではなく、これから地域の連合組織などで、その地方を拠点とする球団の入場券の販売斡旋などに取り組んでもよいのではないか。

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2004.09.19

9/19 いわしの頭

今日は一日中在宅。夕方、食事に近所に出る。

日曜の朝は、たいてい洗濯をしながらNHK「さわやか自然百景」と「課外授業」を見ている。今日はなぜかその後の日曜討論まで見てしまった。テーマは地方の経済回復。

金子規制改革担当大臣が、規制緩和、構造改革特区をやればそのうち誰かが努力して何とかなる、と発言、それに対して内橋克人が、規制緩和こそ、中央の企業の暴走やリストラを止められず地方経済をボロボロにした、と反論。内橋のほうが説得力があったものの、他の2人の発言者は地方経済が楽観できないという点と現状認識で内橋と共通したものの、解決策にあたっては、内橋を公共事業拡大論者と決めつけ、規制緩和しかないと結論づけた。

公正にやる気のある人のチャンスを奪う規制は撤廃しなければならないが、それだけで景気回復になるとは思えない。コストダウンのため賃金が下がり、個人消費が縮小し、規制緩和が景気を収縮させている面もある。労働集約型産業など業種によっては、規制がなければ逆にきちんとした競争と選択が不可能になる業種もある。

努力した者が報われ、努力しない者が報われない、世の中そうあってほしい。規制緩和の議論に関しては、この理屈を全面展開され、逆は正になりえない、という論理学の基本が見失われ、報われている者は努力した者、報われなかった者は努力しなかった者という日経新聞的理屈がまかり通っている。その結果、努力とは運と理解する人が増えている(橘木他「隠蔽される不平等」)現象が起きている。こうなると努力とは、個人の能力の開花ではない、運のない人が努力することは無駄、というモラルハザードにつながっている。

規制緩和をすれば何とかなるというイデオロギー的神話は、共産主義より低俗で、共産主義より根強く、ゴキブリのような単純構造だ。さらに問題なのは、景気問題を語るときに、規制緩和で何とかなる、と言わないと、「公共事業拡大論者だ」とレッテルを貼られることである。これは共産主義でいうところの「人民の敵」というレッテル貼りである。

時代の変化が激しいと言われて十数年になる。それなのにイデオロギー神話という最も楽で安定した逃げ場をつくって改革論議をしてきたことが停滞の原因じゃないか、と考えるべきだと思う。
世の中、そんなにちちんぷいで変えられるものではない。個々の持ち場で、日々経験と研究を重ねて技術も、仕事のありようも、社会のつくりも変わっていく。それは90年代に共産主義の失敗から学び取ったことではなかったのか。

そのままテレビをつけっぱなしにしていたら、どこかの社長が出てきて、延々とご教訓を語っていた。やはり努力すれば何とかなるという言い分。裏番組の田原総一郎の団塊エネルギーも同じようなゴキブリ構造。テレビに振り回されてはいけない、と思い、うんざりしながらテレビを消した。

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2004.09.18

9/18 ジーアンドバー

地域福祉計画の策定作業でお世話になっている埼玉県立大学の新井先生のお誘いで、千葉市の「願いの樹ひろば」が主催する、愛知県高浜市の岸上福祉部長の講演を聴きに行く。
高浜市は、福祉に力を入れた自治体で、介護保険、地域福祉で先進的な自治体といわれている。市民が福祉を意識した生活とまちづくりに協力して、福祉の裾野が広い自治体になっている。
高浜市の地域福祉計画の策定では、三河高浜駅前のいきいき広場を核に、7歳から148人の市民が参加して、議論と実践をしている。特に子どもの計画づくりの参加と、自動車部品製造業大手のDENSOの元部長が音頭取っている男性だけの福祉事業、老々介護の推進などが興味深かった。地域福祉、老々介護の柱になっている高齢夫婦が営むセンター(といっても喫茶店だが)事業のお店の名前が「ジー&バー」。楽しく福祉へ参加。
学校が子どもの意見表明に前向きではない、という報告に笑いが。学力だけではなくて、公教育は時代の流れにも取り残されているようだ。

●「ファスト風土化する日本」を読み始める。理屈立てに安直さがあるものの、地域を破壊するジャスコ的なまちづくりのあり方が、犯罪を誘発し、人々から社会性を奪っているとする視点は興味深い。

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2004.09.17

9/17 日の丸の郷

組合の野球大会の取材で鳥取に行っていました。
私の勤務する労働組合は、地方では高校球児の就職先でもあったりするので、ハイレベルな試合を楽しむことができました。日焼けだけが難点。特にカメラを使う以上、日陰で、というわけにはいかないので、どうしても真っ赤になってしまいます。
最終決勝戦は、あわや完封で決まるか、と思ったら、逆転、逆転、同点と9回を過ぎ、非常に緊迫したよいゲームでした。

鳥取は風紀のよい街でしたが、日本交通、日の丸自動車、日の丸温泉など、国を意識させるような名前の会社やお店が多いのに驚き。国を意識するなら、出雲とか、山口ではないかと、因幡や伯耆は、由緒深い地域ではあるけど、日本の民族意識の故郷なのかな?
それと鳥取は石破防衛庁長官の選挙区で、宿の近くには石破パパの銅像が立っていました。

●橘木他「封印される不平等」を読む。機会の均等をめぐり、現状認識の鋭い4人でいい切り口で問題提起をしているが、どうするか、ということにまったく陳腐な意見しかなかった。機会の均等社会の見本として、スウェーデンを挙げながら、障害者「断種」政策をとっていたから、ということであっさり却下している。現在、障害者の自立支援と社会参加ではトップレベルの福祉を実現し、障害者に可能なだけ「機会」を保障している。研究不足と言わざるをえない。

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2004.09.13

9/13 

3年前に発覚したわが労組の金銭スキャンダルをめぐって、久しぶりにゆすりのお客様がお見えになった。元組合員と自称される初老の方で、新聞記事などをかざしながら、組合費を返していただきたい、公の場に出ますよ、という。ネタの陳腐さとコントラストをなすしつこさは、かつて社会党代議士の集金のようだ。合計3時間半、我が社の受付に滞在なさった。その根気と話を切らさない力には恐れ入った。

先日、航空会社の姿勢に怒りまくったが、全日空が12月から使う羽田の新ターミナルでは、飛行機のドアを最大3つまで開くことになりそう。効果を期待したい。

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2004.09.12

9/12 次世代育成支援計画

よだきくて、とにかく眠っていた。夕方、東上線で20分もいなかに行った街にある若葉ウォーク買い物に出る。若葉駅周辺ははなわの歌う「佐賀」のようなところだが、そこにできたショッピングモールには、行くところのない新興住宅地の住民がたくさん押し寄せていた。
夕方、児童館職員の来客。うちで食事を食べながら、市内の子どもの状況についていろいろ聞かせていただいた。朝霞市が現在作業を進めている次世代支援育成計画の策定作業で子どもにヒアリングをした資料を見せていただいたが、そこでは子どもにとって切実な問題は何一つ語られておらず、不満。また、市の持ってきた計画では子どもに母性・父性を教育するとあり、生き方や性のありようの多様性を否定し、差別する価値観を子どもたちに教え込もうとしている。性的役割分業を固定化させようとする上田知事(元民主党で現在は自公支持)のお膝元だけあってのことか。心配だ。

●安田雪「人脈づくりの科学」を読む。著者の体験、科学的研究、処世術を結びつけた有用な本だ。職場に異質な人が少なくなっている中で、団結最優先でいくと、部外者の立ち入るすき間が組織になくなり、新しいやり方や考え方が入り込まなくなっている、ということは今の労組のあり方を考える上で有用。組織の命運を懸けた闘争をしていない時期に、いたずらに団結最優先を求めるのは、組織の情報収集力を低下させるのかも知れない。
●石原壮一郎「大人力検定」読む。大人養成講座は超えていない。正義に燃えて人の人生を何とも思っていないような若手政治家とその候補生に読んでもらいたい。

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2004.09.11

9/11 遅れ

私よりずっと若い世代の人たちは、イとエを混同する。映画「シックスセンス」のテレビ広告で、試写会の感想を語る若い女性が「セックスセンス」と言っていたし、電話の「もしもし」が「もしもせー」と聞こえる。なんとなく居心地が悪い。

昨日から、岡山の菅源太郎事務所を訪ねてきた。昨年新卒のスタッフ森下さんは獅子奮迅の働き。学校社会のなかで教えてもらわなければ働かない、仕事に線引きをしたがる、そんな若者が多い中で、ありとあらゆる課題がふりかかる政治家の事務所で、しかも落下傘候補の弱い立場のなかで、よくがんばっている。政策づくりをどのように運動化していったらよいか、ということを意見交換してきた。

岡山は羽田空港から1時間10分で着くことになっている。しかし、出発も、帰りも、天候が荒れているわけでもないのに、離陸前に30分も滑走路で待たされ、出発地の空港でチェックインしてから、到着地の空港を出るまで、2時間以上もかかった。約束の倍近い時間をかけている。飛行機のこういった非効率と不確実を何とかしてほしい。
航空機の整備会社の責任で作業が遅れ、出発が遅れた場合、1分あたりで多額の補償金を航空会社に払うらしい。航空会社は子会社や関連会社が仕事で遅れればそれを現金に換えているのに、航空会社は30分も遅れても、利用客にその損害を賠償しない。さらに遅れの改善策が施されることもない。
飛行機が到着して、乗客を降ろすときにも、ドアが開けるまで待たされるし、500人以上いるジャンボジェット機でさえドアも多くて2ヵ所しか開けない。ジャンボジェット機なら10ヵ所近くドアがあるのだから、一斉にすべてを開ければ、1分もかからないで全員が降りることができるはずだ。

帰着して、品川から山手線に乗る。旅帰りの大きめの荷物を持ちながら、山手線に乗るのは苦痛だ。羽田空港だけどうしてこんなに公共交通機関が未発達なのだろうか。新千歳も、関空も福岡も成田も、空港利用客がダイレクトに都心に入れる鉄道が用意され、伊丹や名古屋空港は、都心に入るバスがほとんど遅延なく運行されている。
そして山手線に乗れば、大崎、恵比寿、渋谷、新宿、高田馬場で時間調整でそれぞれ1分から3分も止まり、ふだんより10分以上も余計にかかって池袋に着いた。しばしば行われる山手線の「時間調整」は、ムラが出た山手線の運転間隔を一定にするためらしいが、それを10分もやったのでは、環状線の山手線の場合、実質、2~3本の運転をとりやめたことになる。それはまた混雑を誘発して、遅れの原因になっていく。

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2004.09.08

9/8 若年層の弱さ

わが労組の長野の地方組織が、ビラの作り方の基礎を教えてほしいというので、教えに行く。①あまりごちゃごちゃさせないこと、②きまったルールはないが、細かいアドバイスを7点、③どう作っていいかわからない場合はあちこちに行っていろいろなチラシをもらって真似してみるのもよい(もちろん著作権の侵害にならないよう)、と大きく3点についてお話しし、実習もした。受講された方々は、みなさん飲み込みがよく、私が用意した素材とテーマで手際よく作っていた。思い切って余分な表現をばっさりなくしたり、あるいは、自ら手で書き込んで表現を高めたり、創意工夫ができる方々だった。職場の組合を担う方々たちなので、これですこし活発な活動をする一助になったかなぁ。

往復の汽車の中で、
●「内側から見た富士通 成果主義の崩壊」読む。著者が1973年生まれと若く、失敗した成果主義を否定しきれていないところが壁だ。しかしわずか10年、実質4年で崩壊状態に陥っている富士通の現状をリアルに描いているし、成果主義を維持するために膨大な人事管理の事務量を現場に押しつけ、労働者はそれに結びつく働きしかしなくなっていること、人事部という間接部門が肥大化することの矛盾が面白い。大した社会体験もないのに「がんばった者が報われる」なんて簡単に言ってくれる方にはぜひ読んでもらいたい。
この光文社ペーパーブックスの「ひらがな・カタカナ・漢字に英語を加えた4重表記」というのが読みにくい。教養コンプレックス丸出しの紳士みたいに、英単語が飛び出してくる。例えば「先輩社員は口を揃えて警告warningすることが多かった」。
●玄田有史「ニート」読む。ニートとは勉強していなくて、働いてもいない若者という意味だ。社会参加や職業体験を積んでいないので、他人と渡り合っていくだけの自信とスキルがついていない若者の深刻な話。20歳後半のニートは白馬の王子様みたいによほどいい職業とめぐりあわない限り、もはや解決しようがない、とさじを投げ、白馬の王子のような職業を待っているところに問題があるとしており、中学生段階での職業体験が重要という話になる。
今の60以上は、農家や商売の手づたいをしている人が多く、職業にはリアルで、ニートなんて問題はなかった。しかし、今の若者は家と学校しか社会がなく、どちらも簡単には役割を認めてくれない。職業体験は、自分にもできる実感を持たせる意味で有効だと思う。
あと職業体験がありさえすればいい、という著者の立場は、フリーター容認論だ。著者が言うようにフリーターも仕事に対する責任感はしっかりあると思うが、独立生計が不可能だ。高い年金をもらう彼らの親が死んだ後、フリーターもニート同様着実に生活保護受給者になっていく。若者の自立という観点から、もっと踏み込みが必要だ。また自分の生計なんか考えないでも済むような低賃金な労働力が供給できてしまう、家計、つきつめれば賃金体系の問題である。

※両著とも、家族に贅沢をさせるだけの賃金をじゃぶじゃぶ貰って逃走しようとする団塊の世代以上の既得権の問題かも知れない。言い過ぎか?

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2004.09.07

9/7 ストは子どもの教育のために

プロ野球選手会がストに入ることを表明。スト回避に向けて話し合いが進められる。
そのことをめぐりスト否定派からくだらない意見が相次いでいる。
今回、プロ野球が労働者か、ということが問われている。年俸がどうだとか、個人請負だとか言う話があるが、使用者や使用者の利益を代弁するものでないのだから、労働者であろう。年俸制がダメ、個人請負がダメというなら、日雇いの建設労働者などが労働者ではなくなるし、年俸制の企業で働く雇用者は労働者でなくなる。年俸の高低は線引き不可能で問題外。
名称が労働組合ではない、というものがある。労働組合としての要件を満たしていいれば、労働組合と名乗らなくても、労働組合とみなされるのでこれも問題外。最近は労働組合とかぶせていない労働組合は多いし、日本の中堅企業では、労働組合と名をつけると徹底的に弾圧されるため、職員会などの名前で労働組合の機能を果たしているところが多い。
「ストが教育上よくない」とわかったようなこと言う人だ。どうして教育上よくないのか。もめることすべてを子どもの眼から覆い隠そうとするから、バーチャル系の子どもばかりになって、おかしなことになるのではないか。
誠実に働いてきた自らの雇用に関して、生活のために、自分の職業の尊厳のために行動する、というのは立派なことだ。何もしないで会社をクビになってしまうパパと(それも責められはしないが)、どちらが子どもに尊敬されるのだろうか。子どもの生きる力を励ますのだろうか。
スト問題をきっかけに、野球選手と、球団経営者が真剣に話し合ってほしい。

●内田春菊「ぬけぬけと男でいよう」読む。さすが。

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2004.09.06

9/6 国際興業バス

プロ野球選手会がスト突入直前。選手会も、高額年俸の見直しに言及しており、コミッショナー側に非常に理にかなった要求をつきつけているが、聞いてもらえるかは厳しい状況。野球が好きな弟と話していても、プロ野球選手が合併に物申すということに厳しいことを言う。労働者が経営者に意見する、ということに対する社会的合意がなくなっている。健全な経営のために、労働者が経営をチェックし、意見するしかけは絶対に必要だ。それが今の花形産業の多くにはない。

最近、近所の国際興業バスががんばっている。以前は、1時間に1~2本で、浦和市内からの長距離路線で浦和の渋滞でひどい遅延だった。かつては社長が小佐野賢治さんだったこともあってダーティーな感じのバスだった。
最近は、路線を細かく細分化して、渋滞の影響を極力最小限におさめている。本数も、1時間に3本で、昼休みや、朝夕の通勤時間帯以外はほぼ均等に20分間隔でやってくる。利用しやすいバスになった。
私は朝霞市中心部の実家を訪ねるのに使っている。最寄駅から東上線なら5分だが、階段の昇り降り、駅までの歩きなど入れると、18分で着くバスのほうが早い。おまけに携帯でバスの遅れ具合も確認できて、むだにバス停で過ごすことはない。ちょっとした工夫だが、よい取り組みだ。あと運賃がどうにかなれば、自転車利用者やマイカー送迎を利用している人などがバスに切り替えるのだろうと思う。

バス会社が排気ガスの環境影響に神経質になっているが、バスが便利になってもっと多くの人が利用すればマイカーが減り、その環境効果のほうが高い。

朝霞市はコミュニティーバスに問題が多い。循環路線にこだわるために、バス路線がわかりにくい。バスダイヤも不均等でわかりにくい。使いやすい工夫がぜんぜんされていない。このことはまた今度、取り上げたい。

●石田衣良「池袋ウエストゲートパークⅢ骨音」読了。

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2004.09.04

9/4 シネコン

私が出資した札幌の映画館、シアターキノの決算書と株主総会の案内が届く。キノは、日本で一番小さな映画館として、札幌の文化人を中心に市民出資でスタートし、下火になっていた単館上映の映画を紹介してくれた。アジア映画の流行などもあって事業は順調に軌道にのり、98年利用者を含めた市民が増資し、事業を拡大した。私は、地方都市での起業のモデルケースとして、事業が順調になっていくことに期待をし、在札中の暮らしを豊かにしてくれたお礼の意味で出資を申し出た。

ちょうどその頃、ワーナーブラザーズとマイカルグループがシネコンを始め、経営者の中島さんは「映画のコンビニ化が進んで、映画の層が薄くなるだろう」と言い、心配した。幸い、これは外れて、マイナーな映画はむしろ生き残っている。
しかし今回の決算報告では、シネコンが単館上映もので売れるものだけを扱うようになって、地域でやってきたキノのような単館上映館は、売れないマイナー映画しかまわってこないか、キノとシネコンと両方に配給され競合関係におかれてしまっている。その場合、クルマ社会の影響で、スーパー併設のシネコンに流れていってしまっているという報告だった。

娯楽や生活を支える仕事で、地域で、小資本でチャレンジできるしかけやすき間がなくなっている。このままでは札幌程度の大都市でも、文化の提供者は、東京や大阪のスーパーに乗っ取られていくのかと心配になる。キノの中島さんのように、地域社会で、みんなの手の届く距離で映画のすばらしさを伝え、上映をしているような業者がいないとほんとうに地方都市にとって文化はテレビから垂れ流される情報か、個人的な人脈によって流されるマニアックな情報しかなくなってしまう。

シネコンのシステムにも問題があるようだが、専門家ではないので、それは映画関係者に聞いてほしい。都市という多様な文化を否定する、郊外型スーパーの存在で、そこにしか人が集まらないような街づくりにある。

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2004.09.03

9/2

社会民主主義者の友人2人と焼肉を食べる。そこそこで切り上げて、調布のスーパー銭湯に行く。お湯につかりながら社会民主主義談義にあけくれていたら、長時間入って、汗がとまらなくなった。やせるかな。

社民党が消費税の増税に反対する方向を検討しているらしい。貧乏人から税金を取るのはかわいそう、という感覚はいいが、この党の掲げる社会保障の充実はどこへいくのだろう。
私は、もっと税金をとって、社会保障を充実させることが重要だと思う。

税を取らなくては、社会保障が整備できない。社会保障が整備できなくても税金が安ければいいという考え方なら、社民党は新自由主義そのものではないかと思う。
消費税が弱いものいじめ、という言い方がある。そうだろうか。税金はかならず公的支出というかたちで社会に還流する。その公的支出で社会保障制度が整備された場合、多くの人にとっては払う消費税より給付のほうが多い。その整備された社会保障で、預貯金や生命保険で過剰に備えをする必要がなくなり、より豊かな消費が可能になる。
なお、消費税が経済的弱者に厳しい税というなら、国民年金保険料について誰もどうしようともしない。これこそ人頭税であり、払わなければ、老後月3万以下の年金になってしまう。消費税が弱いものいじめという前に、こちらの方を何とかする議論を組み立てるべきだ。

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2004.09.01

9/1 寝巻きで防災訓練

午前中、朝霞市の地域福祉計画市民委員会。事務局から日程の提示がされた。11月中旬にアンケートや調査分析の結果が出るので、それを受けて議論を開始し、計画の項目立てをして、来年3月をめどに中間の提言書をまとめるという内容。やはり日程の少なさに議論が混乱したが、おおむね了とされた。
市民委員が起草作業をやるということについて、どよめきが起きた。しかし、委員の1人が、「ここに参加したのは権利として市の計画にかかわりたかったから」という発言で基本線自分たちが作業する方向になる。市民が自治能力を高めないとならないので、できるだけ自分たちでやるほうがいいのだろう。
委員会の開催事務作業をお願いする運営委員会が設置され、委員長、副委員長と3人の委員が仕事をしてくれることになった。これまで細かいことで議論が右に左にふれなかなか本題に入らないので心配していたが、これからは効率的な議論が可能になる。
私は①事務局(市)の資料提供が不十分、②地域福祉計画のイメージが不明確なので他市の事例を学習する機会を求めること、などを発言。

NHKニュースは防災の日のニュースがトップで8分。官房長官記者会見をすべて中継。一方、ロシアのテロのニュースが2分。バランスがおかしい。
さらに、官房長官の記者会見から1時間以上経って、静岡県知事の記者会見。こんなスピード感覚で、本番は大丈夫だろうか。
また、訓練がすべて地震予知を前提としている。実際の地震は予知されず発生後の対応になるはずだ。予知を前提とした訓練は役に立つのだろうか。予知委員や政府高官が、寝巻きを着て官邸に駆け込んだりすると、ほんとうの訓練っぽいんじゃいなかと思う。また政府高官は自動車で駆けつけていたが、実際の地震発生時はそんなふうになるのだろうか。

そんなことがあってはいけないと、私は人前に出ても恥ずかしくないパジャマで寝ている。

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