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2004.09.08

9/8 若年層の弱さ

わが労組の長野の地方組織が、ビラの作り方の基礎を教えてほしいというので、教えに行く。①あまりごちゃごちゃさせないこと、②きまったルールはないが、細かいアドバイスを7点、③どう作っていいかわからない場合はあちこちに行っていろいろなチラシをもらって真似してみるのもよい(もちろん著作権の侵害にならないよう)、と大きく3点についてお話しし、実習もした。受講された方々は、みなさん飲み込みがよく、私が用意した素材とテーマで手際よく作っていた。思い切って余分な表現をばっさりなくしたり、あるいは、自ら手で書き込んで表現を高めたり、創意工夫ができる方々だった。職場の組合を担う方々たちなので、これですこし活発な活動をする一助になったかなぁ。

往復の汽車の中で、
●「内側から見た富士通 成果主義の崩壊」読む。著者が1973年生まれと若く、失敗した成果主義を否定しきれていないところが壁だ。しかしわずか10年、実質4年で崩壊状態に陥っている富士通の現状をリアルに描いているし、成果主義を維持するために膨大な人事管理の事務量を現場に押しつけ、労働者はそれに結びつく働きしかしなくなっていること、人事部という間接部門が肥大化することの矛盾が面白い。大した社会体験もないのに「がんばった者が報われる」なんて簡単に言ってくれる方にはぜひ読んでもらいたい。
この光文社ペーパーブックスの「ひらがな・カタカナ・漢字に英語を加えた4重表記」というのが読みにくい。教養コンプレックス丸出しの紳士みたいに、英単語が飛び出してくる。例えば「先輩社員は口を揃えて警告warningすることが多かった」。
●玄田有史「ニート」読む。ニートとは勉強していなくて、働いてもいない若者という意味だ。社会参加や職業体験を積んでいないので、他人と渡り合っていくだけの自信とスキルがついていない若者の深刻な話。20歳後半のニートは白馬の王子様みたいによほどいい職業とめぐりあわない限り、もはや解決しようがない、とさじを投げ、白馬の王子のような職業を待っているところに問題があるとしており、中学生段階での職業体験が重要という話になる。
今の60以上は、農家や商売の手づたいをしている人が多く、職業にはリアルで、ニートなんて問題はなかった。しかし、今の若者は家と学校しか社会がなく、どちらも簡単には役割を認めてくれない。職業体験は、自分にもできる実感を持たせる意味で有効だと思う。
あと職業体験がありさえすればいい、という著者の立場は、フリーター容認論だ。著者が言うようにフリーターも仕事に対する責任感はしっかりあると思うが、独立生計が不可能だ。高い年金をもらう彼らの親が死んだ後、フリーターもニート同様着実に生活保護受給者になっていく。若者の自立という観点から、もっと踏み込みが必要だ。また自分の生計なんか考えないでも済むような低賃金な労働力が供給できてしまう、家計、つきつめれば賃金体系の問題である。

※両著とも、家族に贅沢をさせるだけの賃金をじゃぶじゃぶ貰って逃走しようとする団塊の世代以上の既得権の問題かも知れない。言い過ぎか?

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