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2004.09.04

9/4 シネコン

私が出資した札幌の映画館、シアターキノの決算書と株主総会の案内が届く。キノは、日本で一番小さな映画館として、札幌の文化人を中心に市民出資でスタートし、下火になっていた単館上映の映画を紹介してくれた。アジア映画の流行などもあって事業は順調に軌道にのり、98年利用者を含めた市民が増資し、事業を拡大した。私は、地方都市での起業のモデルケースとして、事業が順調になっていくことに期待をし、在札中の暮らしを豊かにしてくれたお礼の意味で出資を申し出た。

ちょうどその頃、ワーナーブラザーズとマイカルグループがシネコンを始め、経営者の中島さんは「映画のコンビニ化が進んで、映画の層が薄くなるだろう」と言い、心配した。幸い、これは外れて、マイナーな映画はむしろ生き残っている。
しかし今回の決算報告では、シネコンが単館上映もので売れるものだけを扱うようになって、地域でやってきたキノのような単館上映館は、売れないマイナー映画しかまわってこないか、キノとシネコンと両方に配給され競合関係におかれてしまっている。その場合、クルマ社会の影響で、スーパー併設のシネコンに流れていってしまっているという報告だった。

娯楽や生活を支える仕事で、地域で、小資本でチャレンジできるしかけやすき間がなくなっている。このままでは札幌程度の大都市でも、文化の提供者は、東京や大阪のスーパーに乗っ取られていくのかと心配になる。キノの中島さんのように、地域社会で、みんなの手の届く距離で映画のすばらしさを伝え、上映をしているような業者がいないとほんとうに地方都市にとって文化はテレビから垂れ流される情報か、個人的な人脈によって流されるマニアックな情報しかなくなってしまう。

シネコンのシステムにも問題があるようだが、専門家ではないので、それは映画関係者に聞いてほしい。都市という多様な文化を否定する、郊外型スーパーの存在で、そこにしか人が集まらないような街づくりにある。

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