8/11 楯
上田埼玉県知事が、埼玉県のJR運賃は割安な旧国電区間が少なく、神奈川や千葉に比べて割高な制度になっている、としてJRに割安な運賃の適用の拡大を求めている。民主党の支援を受けて当選しながら、参院選では自民・公明中心に支援するなど問題の多い上田知事だが、こういうことは評価してよい。
これに対して、JRは本数の増加や、東北線、高崎線の東京乗り入れ本数を増やす、としてお茶を濁すした。JRの本数を増やすといっても、東京に近い埼京線、武蔵野線、京浜東北線でさえ、10分以上間隔が開き、県内の他の私鉄と比べて著しく少ない。また東京駅乗り入れの構想がぶち上げられて数年経つが、いまだに工事が始まっていない。
遅々として進まない計画を楯に運賃値下げを拒否するのはどうかと思う。
魚住明「野中広務・差別と権力」を読む。野中氏の生き様は社会的弱者から正義の御旗を掲げ、しかし最後に負けた、楠正成のよう。文章もよい。倒したはずの蜷川共産党知事と蜜月時代が長かったのも意外。
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