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2004.07.28

労組の職員

私は労働組合の全国組織の職員をしている。
というと???という顔をされる。労働組合に雇われている人、というとやっとなんとなく理解されるが、その仕事内容については、わかりづらいのではないかと思う。

特に、職場の組合事務所の職員なら、組合費の計算をしたり、共済の事務をしたり、会議の準備をしたり、お茶くみをしたりとイメージがわきやすいと思うが、全国組織の職員となると、わかりにくいらしい。基本的には会議の準備をし、各地から東京に出てきている職場代表の役員の秘書業務をし、役員の代理として会議に出席したり、交渉の下打ち合わせをしたりもする。世の中動かしていることに一枚かんでいるようだが、業務そのものは地味だ。

そんな仕事でも、不況の影響なのか、それとも営利企業を忌避する傾向があるのか、職員募集をすると、100倍以上の倍率で応募してくる。確かに、短期的には労働条件は安定しているし、ノルマを課せられるところは少ないし、非営利団体という響きがいいらしい。また社会正義に結びついているような気がするのもいいのかも知れない。

しかし、悲しいことに労組の職員は精神的に参ってしまう人が多い。非営利団体は業績が不明確で評価が不明確だ。何かあればたいてい人事問題がつきまとう。つねに正義とは何か議論し続けているので、議論に敗れると正義でない気もしてくる。人の噂も気になる。

役員に使われるということが避けられないので、あまり正義のこだわりを持っている人では使えない、ということになってしまうが、時には上司である役員の思いつきみたいな発想に助言したり、相談相手になったりするので、それなりにこだわりや意見をもっていないと、担当している役員とともに職を失うことになりかねない。

私も含めて、学生運動の沈静化で、そういう訓練をされている人材がいない。NPO経験者はたくさんいるが、彼らはまじめすぎてもったいない。

労組の職員が自分を守るための思考の訓練をすることが必要なのかも知れない。

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