2025.02.14

2/13 横一線で終盤戦へ~朝霞市長選

春一番、すさまじい風でした。通勤で苦労された方も多くおられたと思います。
私も選挙運動するなかで、13日は強風で屋外活動ができないこともありました。しかし追い風なのかなぁ、なんて思いながら、終盤戦を迎えています。

いろいろな方に情勢を聞かれます。小野寺陣営の中枢にいますが、正直わかりません。肌感覚ではまだ五分五分だなぁと思います。
松下陣営は、富岡市長が長年蓄積した関係性を使って、市内の組織を束ねる人たちに頼みまくっている、という話を聞きます。人間関係の上の方からつてをどんどん引っ張っているという感じでしょう。応援する市議も11人で数が上回ります。
一方、私どもの小野寺陣営は、そうした組織を支えている構成員一人ひとりに接触しながら地盤を広げ、あわせてコネクションのない朝霞市民にどれだけ会うか、という地べたを這う運動を展開しています。応援する市議は9人ですが、当選回数や平均年齢が下回るので、機動力がその数の差を凌駕している、と思っています。
メディアも取材に訪れますが、「わからない」という答えしかありません。

つまり五分五分で、一人ひとりの有権者の方々が、これからの朝霞市をどうするか、ということを考えて投票していただけたらと思います。

20250214onoderanittei 私の応援している小野寺のりこさんは、政策力、リーダーシップ、現場を観る力では、圧倒的だと思っています。ぜひ多くの人に投票していただきたいです。
そして、よい、と思ったら、周囲の人に小野寺さんがいいよ、と広げていただけたらありがたいです。

●いろいろな陽動作戦で、市長としての実務能力と関係のない、政局や批判的な言葉が飛び交っていますが、厳正に市役所の「社長選び」だと思ってください。職員にとってよい上司となるのは誰か、そのことで役に立つ市役所にすることができるのは誰か、という視点で選んでいただけたらありがたいです

●黒川あつひこ陣営、今回は露骨な選挙妨害的な活動はありませんが、一方で市民を挑発して聞くに堪えない言葉を投げかけたり、学校前で威圧的な拡声器使用をしていたり、今回は今回で問題だと受け止めています。

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2025.02.11

2/9 余はいかにして小野寺のりこを応援団になりしか~朝霞市長選スタート

きょうから朝霞市長選挙が始まりました。このブログでは私が小野寺のりこさんを応援している、ということを読み取っていただいていると思います。

一番めの理由は、富岡市政がゆえに、疎外されたり、干されたり、市役所で問題のある処理にあった弱い市民たちとその後処理のまずさを見てきて、市政転換させなくては、と思い続けたことにあります。まずは一回、権威主義の市政を終わらせて、人が顔色うかがいビクビクさせるような市政運営を変えることが最重要事項でした。そのなかでの人材さがしです。

11月下旬に、市長選に出ると思わされていた田原市議の紹介で、小野寺のりこさんと会わされました。小野寺さんが、福祉、働くことの尊厳、自由、人権、風通しのよい自治体経営を大事にする人だと感じとり、その点で現市政の問題点を指摘してきた私たちが、小野寺さんを市長として担ぐのは道理だ、と認識したことから始まります。
松下陣営が盛んに「ヨソモノ」批判をされていて、私もいかにも選挙的に最初にそこが引っかかりましたが、朝霞市の超えなくてはならない課題に向き合う人材としての評価をしました。少なくとも市民を自分への従属度合いで測り、そのことで政策を著しく差をつける市政よりは、「ヨソモノ」であったとしても今いる朝霞市民の動きや声をコーディネートできる有能で市民への愛情がある人なら問題ないと思いました。朝霞市民の大半はベッドタウンとして住んでいただいた方々ですし、出自を超えるべき都市です。そして地域の声を伝えるのは我々、住所要件が求められている市議会の議員がやるべきことです。

この間、政策づくり、応援団の形成などで小野寺さんと一緒に仕事をしているなかで、たいていの課題で朝霞市議会の議事録に目を通していたり、資料を読み込んでいて、驚くことが多くありました。そこから朝霞市のこれまでの課題と長所と市民合意の感覚を読み取っていただけました。
ポピュリズム的政策には一線を引き、市の問題点は、市民も市職員もポテンシャルに問題があるのではなく、人材育成の機会不足にあると見抜き、そのことに力点を置いた政策提言は、市議団や会派で乗り越えようとした壁そのものへの指摘でした。

●こんな風に書くと、あの黒川滋が小野寺のりこに白紙委任したかの印象を与えると思われそうで、街頭でもそのような言葉を投げつけられたことが何度かあります。実際に市長になって、問題が起きることが必ずあります。そのときは私たち市議会・会派・議員個人が議会の質問権などを通じて、きちんと指摘して是正させていく職業的責任はもちろん果たしていきます。
私が過去の職業人生で、白を黒と言ってまでの賛意を示したことはありませんし、体制内チェック機能として少しうるさいんだよ、と言われるぐらいの仕事してきました。

●立憲系の黒川滋が、自民党と癒着するのか、という批判を、街頭で左派的スタンスの市民からいただくことが何度もありました。
おそらく田原市議はじめ、自民党籍の市議が多いあさか未来のみなさまと今回の選挙を共闘していることを指摘しているのだと思います。衆院選の後なのでこういう印象操作は効くのでしょうかね。
小野寺さんの政策を読んでいただければ、私たち「朝霞市議会立憲歩みの会」の綱領やスタンスにものすごく近いことを読み取っていただけると思います。
私たちに自民党と癒着した、という批判は何のためなのだろうか、と思って耳を傾けています。相手方の松下候補も、残り半分の自民党籍と思われる市議がついています。そして革新系は候補者を擁立していない状況です。
小野寺さんであれ、松下さんであれ、こうした競争的な市長選になるなら、よりましな方を選択するべきだけの話だと思います。私にとっては、同じ保守なら(小野寺さんをもろ自民とかもろ保守と思ったことはありませんが)、福祉、働くことの尊厳、自由、人権、風通しのよい自治体経営の視点で、小野寺さんを選んだ、という結果です。

●昨日も書きましたが、基地跡地にハコモノを乱立せさることや、タワマン的なものを建てるのは反対なので、基地跡地に民間資本を導入するとぶち上げた松下候補は応援できるものではありません。

●昨夕、つばさの党の黒川あつひこ候補が、朝霞台駅南口で、通行人つかまえて罵声を浴びせかけているシーンを見かけました。同じ黒川姓で、迷惑な存在です。
裁判所は市長選を前に釈放したのか、と思うところです。そして、市民は保釈中に彼から何が守られるのか、選挙妨害罪など成立しないと発信している顧問弁護士には、保釈条件を開示して、朝霞市民にここまではしないという安心を示してほしいところです。

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2025.02.08

2/8 小野寺のりこさん政策集とメイキング情報

475814191_28259630433685506_557570549957 小野寺のりこさんの政策集が好評です。当初、12ページもの紙を読むだろうか、とにかく文字数は少ない方がよい、というのが朝霞の政治文化のなかで、量的にたくさんのことを伝えてよいのか、考えどころでした。読む方のうけとめもありますし、政策宣伝に関わる印刷物づくりは体力も知力もお金も奪われる話だからです。

結果的には出してよかったと思っています。市民のみなさまもビラだけの情報では飽き足りていなかったんだと確認させてもらいました。駅頭によっては奪うように持っていっていただくところもありました。
小野寺さんの政策だけではなく、一緒に仕事した仲間の証言からの仕事ぶり、対話集会の紹介からの「官僚でしょ」という先入観の払拭ができたと思います。ぜひ見て読んでいただけたらと思います。

新聞折り込みと、8000部を駅頭の演説会などで配布したのみなので、アクセスできない方も多くおられたと思います。webでも紹介いたします。

小野寺のりこ政策集
※小野寺のりこさんのwebページにも公開されています。

田原市議と私とで政策集の紹介の動画が配信されています。
【ライブ配信】小野寺のりこさんを語る。黒川さんとの思い付き対談で政策集をご紹介。(youtube)

●あすからの市長選、準備は追い込みに追われています。

20250202matsushita ●小野寺のりこ政策集は2月2日に新聞折り込みになっていましたが、同日、松下まさよさんのビラも入っていました。富岡市長と柴崎和光市長と3人の鼎談で、和光市と協力していこうみたいな内容でしたが、和光市とのごみ処理の話では、よくこうしたことが書けるなぁ、と思うような内容がありました。

朝霞市と和光市とのごみ焼却施設の更新では、富岡朝霞市長がどういう合理的判断したのか未だにわかりませんが、2014年に共同で建設する案を破棄して、朝霞市単独建て替えに判断を切り替えました。当時の職員たちが困り果て。お互いにただ刺激してもかえっても意地になられて逆効果だから時機を待つことを確認しあったことをよく覚えています。
この時点で施設を更新していれば150億円ぐらいで更新できましたが、単独で110億円使うことを覚悟して、3億円もの設計費を使い、約4年空費しました。

その後、第八小学校の生徒数がパンクすることが判明、増築に10億円以上必要となるという朝霞市側の財政的事情を理由に、2018年、再び和光市と共同でごみ焼却施設を更新する話に戻りました。国費で応援してもらって使った単独建て替えの設計費3億円はほぼムダになりました。しかしCO2を撒き散らすだけの今の焼却施設を放置できませんし、どちらにしても広域化による節約効果はあるので、和光市との広域化を推進するために、設計費のムダは責めることは避けました。
その後の建設労務者の設計単価の引き上げ、建設資材の高騰、インフレなどが襲い、2市で150億ぐらいの建設費が、300億円近い金額になっています

為政者の責任として4年空費したことで、100億以上の価格高騰によるムダが生じたわけです。比例按分の負担ですから、このことは和光市にも迷惑をかけた話のはずです。

その富岡市長とその後継者と、和光市のトップが仲良く入っているチラシが配られたようです。感覚を疑うところがあります。片方の陣営に肩入れして何かよいことがあるのだうろか、と思うところです。

いずれにしても責任感のある自治体経営をきちんとやらなくてはダメです。

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2/8 米軍基地跡地に民間資本導入を言及した発言がありました~公開討論会

8日14時から、あすからの市長選を前に、朝霞青年会議所主催で、候補予定者による立会演説会が開かれました。
事前審査を終えてている人のうち、小野寺のりこさん、松下まさよさんの2人が出席、田村雄二さん、黒川あつひこさんは欠席しました。

テーマは経済政策と福祉医療を設定されました。
経済政策のなかで大きく違ったところは、小野寺のりこさんが、人材開発や働く場に参加できない人を参加させていくことでの活性化を求め、農業や商業の後継者問題に取り組む、人材の育成に視点を置いていることに対して、松下まさよさんが、下北沢や吉祥寺のような活性化をめざすとしていること、米軍基地跡地に民間資本を入れて開発を進めていくなど、ハコモノ的な提案を打ち出していることです。

福祉医療に関しては、小野寺のりこさんが、産後ヘルパーの派遣や地域の困りごとを引き受けるコミュニティーソーシャルワーカーの配置などソフト育成を中心に打ち出していることに対して、松下まさよさんが、朝霞警察署跡地に中核的医療機関の設置を打ち出しています。
放課後児童クラブがパンクしている問題には、小野寺のりこさんが、4月からの放課後こども教室のスタートを見守りつつ、放課後児童クラブの増設と民間事業者の協力を求めることを打ち出していることに対して、松下まさよさんは、放課後こども教室の全校展開に留めています。

●閉ざされた空間の討論会にしたくない、オープンスペースで開きたいという主催者の気持ちはよくわかるのですが、2月の寒空で2時間、静かに着席を求められる討論会。出席させられる側、そして何より一般有権者に聴いてほしいと参加を促す側として、場所の再考を求めましたが、叶えられず残念だったと思います。
駅頭に長時間立つことを何度も経験した陣営として、2月の寒さがこたえることはよく知っています。

1b55525d3b73481b975c893488a11c5e ●米軍基地跡地の利用は、2004年の米軍基地跡地への唐突なタワー型公務員宿舎建設の提案から、跡地利用への市民の間を二分する論争が始まり、2011年の国家公務員宿舎の建設断念、2014年に開発型の跡地利用を断念し、2015年に現計画で市民合意を取って前に進むこととしています。
米軍基地跡地利用の現計画を、策定した現市長の後継者と称する人が、全面的に破棄して、民間資本導入を言いだしたことは、選挙の争点ではないかと思っています。民間資本の導入ということは、高額の土地に対して換金価値のない利用はありえません。朝霞市の場合は分譲の集合住宅になることが想定されます。貴重な緑地空間を潰して市民のための公共施設を作るに留まらない話になり、そのことを朝霞市の景観に大きく影響を及ぼす開発となり、大きな問題になることが想定されます。
同地は、マンモス校化している第八小学校の校区にあたり、民間資本による巨大な住宅開発となることで、第八小学校がパンクするリスクもあります。
市の財政でも、100億単位の負担が求められることが想定されます。近年、財源は市役所周辺ばかりに使われています。まちづくりがそれでよいのかどこでしたいう問題もあります。
何より、こうした大きく意見の割れる提案をすることで、市政が不信感にとられ混乱し市民の協力を求められる場面での力が削がれることが想定されます。朝霞市は国家公務員宿舎建設問題で市民を二分する論争が起こり、当時は市民の間に不信感や対立が起きました。この問題の収束に関わってきた市議会議員としては、10年かけてようやく修復してきたことを蒸し返すのもたいがいにしてほしいと受け止めています。
同時期に政界に進出し、その選挙戦でこの対立の混乱のしんどさを体験したはずです。その経験を思い出せない提言をしていることに、残念な思いをしています。

●市役所の基地跡地利用に関するweb情報の リンク です。

●公開討論会では、参加者からの質疑で、新聞社名を出して質疑される方がいました。取材できるので、こういう場で新聞記者が質疑するのは異例ですが、その内容が、近隣市の特定の事業者にあたかも疑惑があるかのような前提を、すれすれで候補予定者たちにふりかけてきており、いかがなものかと思うところがありました。

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2025.02.01

1/31 住民の意思が反映される自治体の予算審議を問いかける~片山善博さんの話

31日作業をしながら、自治労の地方財政セミナーをオンラインで聴いておりました。

最初の片山善博元鳥取県知事の講演で、デジタルはともかく、トランスメーションの話が全然できていない、という話がありました。

自治体の仕事を実際に規定する予算を決める過程を問題視して、住民が自治としてコントロールできる予算編成過程になっているか、議会がしかるべき責任を果たしているか、問いかける内容でした。

朝霞市を含めて多くの自治体では、議会に予算案が提出されるまで、政策決定過程の名のもとに、いろいろな名目で、内容について情報公開がされていません(ときには提案された段階の予算案すらWebにも掲載されず自治体の窓口で怪訝そうに見られて見せてもらう自治体も残っています)。住民の代表機関である議会は、予算案が提出されると、1か月の短期間の間に、内容を精査して可否判断をします。片山元知事は、本来ここで、議会にとって予算案の不満な部分を修正して、議会の考えを反映させるべきところをまずしない。そうすると行政が秘密に作った予算案を、無傷で通すわけで、これで自治と言えるのだろうか、と問いかけていました。
実務上の弊害もあります。地域経済や福祉を支える事業者が、次年度も仕事があるかどうか、2月下旬までわからないわけです。出てきたところでどうしようもないので、裏で情報を集めるということをせざるを得なくなります。そういう情報流通は、不公正な行政となる温床です。

片山元知事は、議会は何のためにあるのか、住民の意思を反映させて決める場所である、それなのに議会に出されるまで他に情報を出してはいけないというのがおかしい、住民が提案におかしいと思ったら、議会を通じて変えて決めることが議会の役割のはず、と前提を話し、まずは予算案がどう決まるかは検討の早い段階から住民に届くように情報公開をし、住民が問題点を見つけたら議員に働きかけるようにし、行政が出した予算案を議会できちんと決められる前提を作ったことを話していました。
そのための情報の改革がトランスメーションだ、と指摘しました。

私も同感でした。
3月下旬までに結論を出すために、2月下旬に2週間程度の時間で、約600ページある予算案、1000ページくらいある附属資料、さらには朝霞市の場合その数的な積算情報すらも不十分な附属資料ばかりだったので、個々の課に基礎的な数字の資料を取り寄せ続けて問題点を発見する、という作業をしてきました。短期間に直感的だったり先入観たったりで目立つ問題点しか見つけられず、議案質疑で問題点をぶちぶち指摘するのが精一杯です。よくよく聴けば必要性があって効果も高い事業も短期間の質疑通告のなかで挙げざるを得ません。全体的に情報が遅く、不十分に出るので、職員も議員も何度もアナログなやりとりを続け、ときに公開するのしないの、意地悪な情報を作ったり、非効率な作業を強いられています。10月の事業採択の段階から情報が出ていれば、必要性の確認と合意形成はもっと容易にできるものです。
しかしこの面倒さを避けたら、議会や議員はただ行政を追認しているだけになります。
予算の修正を何度か出しましたが、それもぶちぶち不満言うなら言った分だけ出すべきなのに、結局論証できて、象徴的な部分にしか出せてこられませんでした。

市の事業をうける事業者や市民活動もたまりません。翌年度も事業があるのか人員体制や資材の購入で問い合わせてみても、継続できるか予算案を見てくれ、議会で決まるまで、翌年度その仕事をやるかやらないか言えない、なんて言われるわけです。どこかをご機嫌損ねないように、ははーっと行政に屈するしかありません。

●朝霞市議会では決まってもないものを予算と言うことになっていますが、変だなと思いましたが、どうも予算案のようです。いろいろ調べましたが、国税庁ではこんなことを書いています。
「「予算案」は、国会の議決を経て初めて予算として成立します」
議会で審議中のものは予算案ということになると思います。諸会議でも、決定したら「案という字を消してください」という言葉があります。
案なのか案じゃゅないのか、大事な話のように思います。

●あすの新聞折り込みで「ワンチームあさか」の政策冊子が配布されます。街頭の演説会場では請求された方に手渡ししています。

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2025.01.25

1/17 小野寺事務所を開きました

Line_album_20250117_250125_3817日、朝霞台駅前に小野寺のりこ事務所を開設し、事務所開きを挙行しました。
来賓には、5万人のまちで障害者千人雇用を実現させた岡山県総社市の片岡聡一市長、若者応援に取り組んでいる橋本大二郎元高知県知事を迎え、田原亮市議の司会のもと、約50人の参加者がありました。

Dscn6218総社市は2015年、朝霞市議会の民生常任委員会で視察に行っています。
当時の朝霞市内で障害者が社会に関わろうとすると作業所しかなく、作業所によっては、指導員が十分な研修を受けておらず、あまり工夫されていない環境のなかで障害者が叱られながら作業に向き合う、というところもありました。そういうところでも行き場がないよりまし、ということで親御さんたちが入れたことをありがたがる、という状況でした。もっと障害者が手や口を動かすということに前向きにできる環境になってほしいと思っての視察先でした。
しかし、行政の後ろ向きな姿勢、障害者は福祉に押しつけておけばよい、という感覚は変わらず、民間ベースで就労支援B型施設が増えるまでは選択肢もなく、この状態が続いている、と思っています。
その憧れみたいな総社市の障害者の社会参加をしている市長が、小野寺さんを信頼し、期待をかけているんだということに前向きな気持ちになっています。

20170523_2その翌日18日には、別府市にある障害者雇用を実践する「太陽の家」で雇用を作ってきたとき小野寺さんと仕事をしたという三菱商事の方もお見えになりました。
別府市の社会福祉法人「太陽の家」も2017年に視察に行ったところで、ホンダ、ソニー、オムロン、三菱商事などの大企業とタイアップして、障害者がほとんどの援助もなく働く作業環境を作って働いている実践として、見たものです。
同行した議員の多くが衝撃を受けて帰ったのをよく覚えています。この場で、私は田原議員と障害者の就労の実践に意気投合したことも思い出します。

小野寺さんが福祉ばかりで経済に弱い、という指摘をよく受けます。もろに経済政策も掲げていますが、福祉と経済は対立するものではないと思っています。
今は、国も自治体も予算の半分以上は福祉であり、福祉事業所の雇用は、経済そのものです。
その福祉も、利用者を福祉に囲い込むのではなく、福祉を必要とする人に社会に関わって、少しでも生産的な場に関わってもらえるようにして、インクルーシブな社会にしながら労働力不足を乗り越えていこうという時代に入っています。
弱い人に向けた雇用対策を打つことは、電車通勤の労働モデルだけではなく、地域で少しの援助を受けての移動で働く場を作っていくことになるので、地域循環型経済も強くなるし、そのことは、地域にやさしい職場を創出し、他律依存な経済構造からの変革をもたらすと思います。

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2025.01.24

1/23 民主主義の質が問われる朝霞市長選挙

昨日、つばさの党党首とみられる人物によりX(旧twitter)に以下の投稿がありました。

「朝霞市長選挙も立候補すると思うよ
俺の女をいじめてた奴らが居るようだけど、全員凄まじい量のYouTube広告攻撃を喰らわしてやるよ(合法的)
田原亮とか、お前ら、覚悟してろよ(非暴力に追及)
俺を怒らせたよな、お前ら
午前8:07 · 2025年1月23日」

自らの引き起こしたことを何の反省もしていないことを痛感させる投稿です。来月行われる市長選で、候補者陣営や、市民の平穏な生活に何らかの妨害行為(合法すれすれと言い張る)と、不快な運動が市内各地で展開されるものと想定されます。
こうした人たちが定住してしまった経緯など、いろいろ申し上げたいことはありますが、そこは控え、
市民のみなさまには、この投稿どおりの状況になった際には、なにとぞ惑わされることなく、また選挙に呆れることなく、市政の未来を選択してくださることを切に願うものです。

●自由で多様性のある社会であってほしいし、困難を抱えた人にも居場所は作られるべきですが、会津の「ならぬものはならぬ」というのはこういうときの言葉なのだろうと思います。高学歴で、保釈金3000万をすぐさま用意できた彼らの振る舞いは、朝霞市の人々が我慢して容認する存在ではなく、まぎれもなく強者の狼藉です。

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2025.01.17

1/17 阪神淡路大震災30年、犠牲者を追悼し、苦難の道があった方々にお見舞い申し上げます

きょうで、阪神淡路大震災30年です。
犠牲者を追悼し、苦難の道があった方々にお見舞い申し上げます。
関西での震災が意識されていなかった30年前、備えがないことで命や人生に大変な思いをされた方々がたくさんおられたことを忘れずに、大規模災害で少しでもつらい、苦しい思いをすることがなようにしていきたいと思います。

●朝霞市の災害対策は、積極的な方の自治体だと思いますが、議会の私を含めて多くの議員の質問・質疑から以下の課題があると思います。
・在宅避難者に対する支援が弱く、ものや水、食料を確保するためだけに避難所に人が殺到する可能性が高いこと。
・地域のコミュニティーのために設置を求めて設置されている分譲マンションや、町内会館などの災害時の使用が想定されておらず、地域ごとの災害支援の拠点として使用できるか不明確。
・下水道が使えないときのし尿処理は、構成自治体と一部事務組合でお互いに責任があると思い込んでいて、具体的な計画がほとんどないこと。
・介護の必要な高齢者や障害者など、災害時に支援が必要な人の一人ひとりへの支援計画がほとんど立てられていないこと。
・福祉避難所の利用手続きが、地域の避難所を経由しなければならず、避難所での混乱や、通信手段の障害などが起こりうる大規模災害時にその手続きが機能しないことが目に見えていること。
・航路の下に位置づけられたのに、航空機災害の防災計画が項目しかないこと。
・浸水想定地域に立地している学校の、大規模水害発生時の被害想定が不明確なこと。

●1995年はいろいろな面で変わった年だったと思いますが、その一つが阪神淡路大震災でした。こうした大規模災害で社会は恐怖感から権力的な統制強化に進みやすいのですが、実際には、阪神淡路大震災は教訓化され、支援に入った人たちの必要性からの問題認識から社会改革は、コミュニティーや福祉の強化という政策が進みました。端的なものはNPOの法制化でした。
一方で、大規模災害の犠牲者の生活再建への支援は、遅々として進まず、相変わらず自己責任を中心として行われています。土地や住宅に関する災害再建には国の政策に課題があると思っています。

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2025.01.12

1/10 思い起こせば24年も結果がわかる選挙だった朝霞市長選

労働組合の県組織の新年会をいくつか出席しました。一つは連合埼玉さんです。もう一つは自治労埼玉県本部です。ほんとうは年初には本田議員と産業別組合の県組織にあいさつして回っているのですが、今年は市長選の準備でそれどころではなく、改めて機会を見つけてうかがいたいと思います。

1月6日富岡市長が立候補をとりやめ、引退を表明してから、長年富岡市長を推薦してきた労働界からは、今回は中立でいくから、という内示を受けています。それでよいと思います。労働界の身内の候補でなければ、結果に任せた方がよいように思います。

最近、街頭活動をしていますが、市長選に関して、いつから本格的な市長選をやっていないのか、と検証してみたら、2001年の市長選で、塩味市長と渡辺県議が激突したのが最後で、2005年の富岡市長の交代となった選挙から、2005年、2009年、2013年はチャレンジャー的市民相手で楽勝の選挙、2017年は無投票、2021年は革新色の強い小山弁護士相手に負けはないだろうという選挙でした(それでも革新系が束になっても朝霞では7000票しか出ないと言われていたので、想定外の得票でした)。
市民が直接市政を選べない状態が約四半世紀も続いてしまったのです。

非常に報復主義的な交際をしてくる富岡市長のもとで、対立候補が出にくいことと、保守系会派がどんどん集約されて減っていくなかで、富岡市長の対立候補が出にくいという状況もありました。あわせて革新系も、強い富岡市長に裏で取引したり、逆に先鋭的な主張になりすぎて、社共一つ立場がまとまらず、とてもじゃないけど市長選を出せる状況ではない、ということも続きました。

市議たちはみんな足下を見られて、5回の選挙すべてで、見送り三振を重ねてしまったということだと思います。

その結果として、市長にすべて取引的な関わりをつきつけられ、市議が実現したい政策より多くの支持協力をさせられ続けてきたということになります。そういう地域社会では、政権批判は自由にできず、どんなしょぼい政策成果もありがたがる言葉の賛辞を大量につけて受け取らなくてはならない、ということが起きていました。

今回はようやく市議たちが主体的に候補者を見つけて闘っているので、その流れは変わると思います。

●録画したNHK-BS世界のドキュメンタリー「禁じられたモスクワ 経済制裁下の市民生活」を見て、身に詰まされる番組でした。社会的な発言は政権に迎合的なことしか言えない、野党はいろいろなエサで分断されて無力、候補者擁立も統一ロシアで選挙を出ない限り日常生活のいろいろな面で不都合が起きるから出てこない、今のロシア。一方で経済制裁で入手できないはずの贅沢品が入手できて、贅沢とイベントで自国へのプライドがくすぐられる程度に享楽主義的な生活は政府も保障して、政治にまともな問題意識を持った人だけが孤立するように社会を作ってある。選挙はちゃんとやっているが、やっているからこそさらに統一ロシアの権威付けにしかなっていない現実。
朝霞市は、権威にかかわらず、公的な議論ができる自治体に変われるだろうか。

●過去の市長選の結果

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2025.01.06

1/6 富岡市長6選目の出馬はせず~朝霞市長選

5日の市議会「立憲歩みの会」新春懇談会、来ていただいた方、来ようかなと関心持っていただいた方にお礼をもうしあげます。会はみんな大いにおしゃべりして終えることができました。参加者のみさなまは、私たち会派の黒川・本田の市議と、ゲストのワンチームあさかの小野寺のりこさん、くまがい裕人参議院議員と意見交換をすることもできたのではないかと思います。今年のやり方を振り返って、次回、もっとみんなが参加しやすく話しやすい企画を考えてみたいと思います。

会派として初めての試みでしたが、私たちからの「説明会」だけではなく、こういう場や、もっとリラックスしながら距離を縮められる機会を作っていけたらと思いました。

会場の設営や撤収、参加者へのお菓子やお茶の補給など、会の運営に協力してくれた多くの参加者には重ねてお礼を申し上げます

6日になりまして、仕事始めでした。わが会派としては早速団会議を開きました。ワンチームあさかで活動しているなかで接した市民の方々から、様々な宿題をもらってくることがあって、それをどう対応していこうか、簡単な打ち合わせをしました。

午前中、富岡勝則朝霞市長と松下昌代埼玉県議が新座記者クラブで記者会見をし、富岡さんが5期目で市長を終えること、松下さんが市長選に出馬することが表明されたようです(みなさまが読む頃には新聞地方面の記事になっていると思いますが)。

いずれにしても新市長は新人なので、3月の議会日程はおおよそ確定してきて、新市長の任期開始(市長としての権限を持てるの)は3月17日なので、地方自治法の告示から議会初日までの最低日数の関係から開会日は3月25日より早くすることは困難で、3月31日までに可決すべき議案は、駆け足で審議することと、一般質問は4月に送らるようなことになるのだろうと思います。

●12月23日のブログ記事の市長選の説明会に出席していた陣営の5番目が判明しました。池田清さんという方です。また6人目の立候補手続き書類を取りに来たという情報もあります。富岡市長が松下県議に入れ替わることになると思います。

●22年前、立場も資格もない市民が約40人集められて、地域福祉を考えろ、というお題をもらって2年間計画を策定したことがありました。当時朝霞台地区にはほとんど認可保育園がなくて、漏れなく待機児童となり認可外保育所に預けるしかありませんでした。そんな不満を市役所に言いたくて、何らかの委員を探していたときに当たったのがこの地域福祉計画の委員です。
担当職員からは、市民が自由に計画を書けと言われ、朝霞市役所もこんなこと始めたんだ、と少し驚きました。私も赤ちゃんをだっこしながら会議に出て、コンサルが派遣した大学院生や他の市民と文案を作ったり直したりしました。参加した市民みんながポテンシャルもあり、愛情もある人々で、この人たちが市内でいろいろな活動を始めたら面白い街になるな、と思っていました。福祉の考え方の違う障害当事者の親たちが参加していて、お互いをこすりあうので、管理職経験者が音頭取って飲み会設定して子どもも連れてきてもらって、お互い何が違うのさ、と一目置き合う関係に変えました。当時の福祉のセンスでは一見関係のないスーパー、タクシー会社、駄菓子屋みたいなところにも話を聴きに行きました。今では、高齢者の買い物対策や地域社会の子育てみたいな言葉で語られている場の運営者たちです。

計画書は、ちょうど富岡市長に交代した頃にできあがり、検討した市民は「推進委員」に任命され、さぁ実行しようか、と新年度迎えたら、前市長の政策の遺物とばかりに、計画書は店ざらしにされ、活動予算一つなく、市民啓発の講演会一つ開けず、ただ日常抱えている福祉の不満を吐き出し続ける場になってしまいました。そこから20年。

それはそれで意味ありましたが、市民の問題解決力を雑音みたいに捉えているんだな、ということは感じました。そんな状態がその後10年続いて、歯が抜けるように推進委員たちは引退したり、ときに死亡されていなくなっていきました。計画書を一緒に書いた職員も、若手だと思っていたら一昨年、定年で退職されています。
そんな体験をして、富岡市政になってからの市民力をつけたがらない市政運営を痛感しなければ、私が市議会議員に挑戦していなかったのではなかと思います。

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2025.01.03

1/3 新年おめでとうございます 1月5日14時~立憲歩みの会新年懇談会を開きます

すでに昨年末にアップしている記事が、年代わりを象徴しているので、新年はおめでとうございますに留めておきます。

残念なことに、前回記事をアップした直後から風邪をこじらせて寝込んでしまいました。コロナに入ってからマスクや手洗いのおかげかほとんど風邪をひいたことがなかったのに、と残念な思いです。それとともに、年初いろいろ計画していたことができなくなったのが申し訳ないです。

Fb-1 そのような事情で、連絡が間際になりましたが、会派「立憲歩みの会」で新年懇談会を開きます。本当は、経済界が「新年交礼会」を開いているので、市民活動の側もそういうものを開いて、顔合わせして、お互いに協力関係を作れるような場を設けたいと思っていたのですが、私たちがやれば何にしても政治的に取られるので、それなら政治主催で、お世話になっている市民活動のみなんさ、支持者のみなさん、支持者でないかもしれないけど関心もっていただいている方々どうしで顔合わせする機会を作りたくて開きます。

ご参加いただけるとありがたいです。

日時:2025年1月5日(日)14:00~15:30
会場:朝霞市産業文化センター
主催:朝霞市議会立憲歩みの会
参加費:500円(茶菓子・会場費実費相当)
ゲスト:小野寺のりこさん(元厚生労働省職員)
   くまがい裕人さん(参議院議員)

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2024.12.31

12/31 お役に立っているのかと思いながら、多忙な一年。ありがとうございました。

もうすぐ2024年が終わります。すごくジタバタした一年、みなさまにはハラハラさせたと思います。見守ってくださったり、助言くださったり、時には手まで貸してくれてありがとうございました。

1月は、昨年末の朝霞市議選に立候補もしていないのに、街頭で激しく悪宣伝を繰り返したつばさの党の黒川敦彦と勘違いされたのか、日頃の活動の質に問題があるのか、市議選の結果が前回比500票以上の減となる不振から、再生不可能な未来を感じて、引き続き意気消沈をしていました。

2月、2023年10月に発覚した部活動で有名な市内中学校の教員逮捕事件の、教育委員会の内部調査の報告がされました。深刻な面に触れても深掘りはありませんでした。教育委員会の対応方針は「あってはならない」と現場への綱紀粛正の強化が中心。成果を神格化し、有力者や地域が特権的な扱いをして、体罰や精神的なハラスメントなどの予兆的な問題が通報されても異動をさせず、全部「あいつが悪い」という話だけです。これでは再発防止にはならないと思いました。

2~3月、予算議会で少しずつ息を吹き返しました。市民の感覚と正邪の価値判断、それを議案とのにらめっこして、議会の発言をすることが私の活力です。
私どもの会派「立憲歩みの会」は光熱水費の見積不足に対して予算修正案を提出しましたが、根拠がないまで言われて否決されました。しかし12月市議会でやっぱりそこが足りない補正予算が出てきました。また会派「あさか未来」もDX人材確保の別の予算修正案を提出し否決されましたが、わずか1議席差という結果でした。
市議会が予算を決める場として、ただ追認するのではなく、主体的に関わる試みが昨年同様行われたことはよかったと思います。
教育長の再任議案では、資質を問う教員逮捕事件の対応に質疑や反対討論が盛んに行われました。そのなかで、市長や、擁護する市政与野党の議員からとんでもない発言が繰出したのが、当該校の現役保護者として強く記憶に残っています。

4月は七尾市に、能登地震の自治労の応援ボランティアに加わり、給水ポイントの管理人として8日間行きました。あの時点での被災地の救援、特に災害復興住宅の提供では、東日本大震災に比べて遅れているのを実感しました。宿舎の氷見市の海岸の夜明けの風景がきれいでした。
新しい勉強を始めました。
衆院の補欠選挙があった東京15区では、つばさの党による選挙妨害が派手に行われました。朝霞市議選で、面倒を恐れてけりつけない問題であり、痛恨の極みでした。これ以後、朝霞市議会として、ほぼ一体的にこの問題の対処に動くようになります。
NHK党もつばさの党も、朝霞での議席獲得が悪行の起爆点になっています。野党や市長にものいいする一部与党議員への見せしめ的として、当選した彼らを与党に組み込み、支持層を斡旋したり、市職員がていねいに対応させて優遇したことで、政治活動の勘違いを促したことが原因とみています。

5月、第三中学校のPTAの総会があり最後の最後の1年、会長職を引き受けることにしました。いろいろあっての小中のPTA役員の初心者なので、ジタバタしながらやっています。

6月は、定例市議会のなかで、4月の補欠選挙で暴れ回ったつばさの党所属の議員の問責や、逮捕時のための危機管理の条例提案に関わりました。つばさの党の議員の反対討論で飛び出した暴言から、さらに懲罰動議を発案することになり、民主主義と自由の狭間のなかで、文案づくりに追われました。市議会での討論や提案理由説明がYouTubeに拡散され「もうひとりの黒川」というあだ名までもらいました。
図書館まつりにとりくみました。市内で源氏物語の学習会を開催していることのは学舎の岩野さんに講師をしていただいて、権力と宮中の関係、和歌が果たすコミュニケーションの話をしていただきました。

7月は、所沢市の相談支援事業所で実習を受けました。議員活動をする上でとても肥やしになりました。障害者のケアプラン作成のみならず、市の委託事業も受けていて障害者やその他福祉を必要とする方々の様々な困難事例の相談が舞い込むところなので、事例をリアルに接し、その重みを受け止める機会となりました。

8~9月は、2023年の市の決算を審査しました。過去最大の15億円の赤字(実質単年度収支)の原因さがしに追われました。
裁量を残すために計画なしにお金を使っているのと、強権的な市政のもとで面倒な提案をしたくない職員の心証のもとで、大きな事業もできずごまかしごまかしだらだらと現状維持のためだけの経費にだらだらと有り金全部を使い、お金が流出している、そんな結果です。
また、善政を見せつける政治的スローガンとしての効果度外視の値引き、値上げの回避を繰り返し、これも財政を悪化させています。このままでは、値引き、割引のために、お金がなくなり、一番きついところにある人への福祉を切るという2014年のときのような本末転倒のことが起きます。
「あさか未来」さんから中期財政計画にもとづく財政運営をせよ、という附帯決議が出て、全くその通りと思い賛成しましたが、1議席差で否決されています。
一方で、同じ「あさか未来」さんから、教員逮捕事件での教育委員会の後始末が悪いことを指摘して、組織的対処を求める附帯決議が提出され、これは1議席差で可決しました。

10月は降って湧いた衆院選。久しぶりに民主党系が躍進したのはよかったのですが、その後の国民民主党の暴走気味に辟易しています。応援した8区市来、7区小宮山、4区岸田が議席を射止めたことはよかったと思います。4区での維新の不振は、政治構造を変えていくためによかったのではないかと思います。

11月は、特別養護老人ホームでの実習をしました。介護実習ではなく、利用者のニーズを確認していく実習で、コミュニケーションに課題がある自分を見つめ直してしんどい体験でした。

12月は、11月末に降ってきた次の市長候補予定者の対応に追われました。
またワンチームあさかという朝霞市政を改革する運動を開始し、12月31日12:45に一つの作業を終えて、散らかったままでこれから正月を迎えます。

振り替えると日常がなく、ただ忙しい一年でした。
みなさまにもよいお年をお迎えください。
そして、ようやく朝霞市政をよくするチャンスがやってきました。その機会を逃さず、みなさまの期待に押しつぶされずに、実務者としての自分の役割を言い聞かせて、前に進みたいと思っています。

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2024.12.25

12/23 市長選挙の立候補者説明会がありました

2025年2月16日投票の朝霞市議会議員選挙への立候補者説明会が行われました。

立候補者説明会は、対象となる選挙に立候補しようとする人が、その手続きの説明を受け、所定の書類を受領する機会です。もちろん告示日に書類を書いて持って行くというところまで候補者が確定することはないのですが、準備作業などの関係や新聞報道があることから、泡沫候補になりたくなければ出るものです。
一方で、最近の傾向ですが、立候補者説明会に出たからといって必ずしも出馬するということではないこともあります。昨年の朝霞市議選では、43陣営が出席し、市内各所に巨大なポスター掲示板が設置されましたが、蓋をあけてみれば32陣営の立候補に留まりました。

今回の説明会は5陣営が出席し、①兼本昌尚市議、②大橋正好元市議、③小野寺のりこ元厚労省職員、④富岡勝則現市長、⑤●(現在確認中)の5陣営が出席しました。

●私は、小野寺のりこ陣営として、本田議員、西議員とともに出席してまいりました。

●たまたまお会いした近隣市の革新政党の市議に「くろかわさんって自民党や参政党と組むんだ」というツッコミをいただきました。
今回の「ワンチームあさか」は、私の所属する「立憲歩みの会」と市議会の他の会派「あさか未来」の議員を中心に運動を始めています。「あさか未来」に自民党所属の議員も参政党所属の議員もいることから、そういう言葉になったのだと思います。
一方で、他の、兼本議員は自民党籍がありますし、大橋議員も元進政会、富岡市長は公明党と自民党員も入っている進政会の応援も受けているので、革新政党が独自候補を擁立するのでもなければ、そうした批判は、誰を市長にしようとしても、あるいは誰も市長を出さないということでも、どこか「自民党」を含む政権づくりを認める、同じ結果となります。

今回、「ワンチームあさか」に参加して小野寺さんの政治活動に共闘している理由としては、他の誰より福祉政策がバージョンアップされて、少なくとも近隣他市の水準に追いつくことが可能になる、と思っているからです。実際に掲げている政策を見ていただければ、強者からの配慮する政策を福祉とする現市政の政策より大幅に改善できるもので、大半は仕事のやり方や視点を変えるものが中心で、新たな予算を必要とするものはほとんどありません。
自民党員であっても、共産党員であっても、今よりよい街にしていこうということであって、その解決方法が同じベクトルを向いている市政が実現するのであれば、ひとまず私たちは共闘していきたい、そう考えています。

共闘する「あさか未来」さんとは、教員逮捕事件の後対応、2023年度決算での市の財務体質の改善への意思、素人だらけの市役所のデジタル化への問題意識などでこれまでの課題取り組みで何度か協力してきました。そのなかで、彼らは彼らなりのあるべき論を持ち、市民の代表機関である議会の機能回復を実現させた、という点で信頼できるメンバーだと受け止めています。

4期13年、市政にとって招かれざる客、針の上のむしろという状態のなかで、特に前半11年は誰も指摘しないなかで、ときに保守の側が持つべき問題意識まで提言しながら、じりじり政策が前進することに取り組んできた私や、その仲間は、こうした機会は逃すべきではないとの判断です。

●仮に応援している人が市のトップになったとしても、二元代表制の原則を重視し、批判すべきものは批判し、反対票を投じるものは反対票を投じるつもりでいます。

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2024.12.20

12/19 小野寺のりこさんの出馬表明の記者会見に同席

Line_album_61219-_241219_2 19日午後、前福岡労働局長の小野寺のりこさんが、朝霞市長選挙への出馬表明する記者会見が行われ、同席いたしました。

2月の朝霞市長選への小野寺のりこさんの出馬会見に同席しました。確認団体「ワンチームあさか」の一員として、5期20年の固定観念から脱却するために、市民とともに歩いて行く、覚悟を決めたところです。

最近まで市長選には田原市議が出るものと受け止めていました。2年前の市議会での政変を主導し、市議会を市長の追認的運営から解放し、改革と議論の議会を取り戻した田原市議のリーダーシップに期待していました。会派が違い、自民系と立憲系というイデオロギーの違いはあっても、とにかく今の政策決定の権威主義と停滞を止めないと、市内にどんどん朝霞市の福祉は遅れていく、その危機感と改革の志向は共有していました。

その田原さんからもっといい人がいるんだ、と小野寺さんを紹介されたのが、12月市議会のさなかの11月下旬。
お会いしてみれば、厚生労働省で障害者の就労・社会参加が専門としていて、朝霞市のこれまでの市政が苦手とした福祉や働くこと、社会参加の分野のすべてが埋まる問題意識の持ち主として、お話させてもらって、会派の本田議員と何度も検討する話をし、会見に同席することを決めました。

私が21年前に地域福祉計画策定委員会・市民委員会に飛び込んで、市民委員のみんなで参加型福祉社会を作る絵を計画書に書き込んで、さぁ福祉の改革が始まる、といったときに市長が交代して店ざらしにされてきたことが、小野寺さんの得意分野です。ずっと止まっていた問題に、ようやく血流を流す人が現れた、と受け止めています。

よい活動をしたいと思っている市民が仲間を集めて立ち往生することが続いています。よい仕事をしたいという市職員が組織に幻滅する場面を何度も見ました。仕事ベースではないことで配慮することが多すぎて、新しいことがなかなか始めにくい、そうした朝霞市の目詰まりは解決されるべきです。

小野寺さんには、官僚出身とか、外から来たとか、最初のうちはいろいろなこと言う人がいるでしょう。しかし自分たちの街でみんなで幸せになるためにどうしたらよいのか、市民のみなさんと一緒に考えていくことができる人だと思っています。朝霞市のよい改革のために不可欠な人材です。

これからあちこちでお目にかけると思います。ぜひお声かけください。みなさまとお会いするのが楽しみになりました。
・12月21日(土)10:00~私の市政オープンミーティング
・1月5日(日)14:00~15:30 市議会立憲歩みの会新年懇談会
に小野寺さんが参りますので、そこでみなさまに直接ご紹介できます。
※新年懇談会のご参加の希望は、会場準備の都合でご一報いただけたらありがたいです。

きょうの会見には応援する9人の市議のなかで4人として出させてもらいました。あまりずらずらと政治家が並ぶのは、ということで5人は控えてくれました。でもその裏で一所懸命、働きかけをしてくれています。感謝です。

●答弁席に座っていただいたら、当然、厳しく二元代表制で進みます。

●5期20年の現職の対抗となることから、隠密行動が求められました。この発表が突然だったという方にはお詫び申し上げます。

●小野寺のりこさんの政策はホームページをご覧ください。
https://onodera-noriko.jp/

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2024.12.17

12/16 議事の進歩と退歩と~12月定例市議会が終わりました

16日、朝霞市議会は市長・議会提出の議案すべてを可決して終了しました。
私と属する会派「立憲歩みの会」では、このうち補正予算第8号、第10号、国民健康保険税条例改正の3議案に反対しました。

補正予算第8号はに反対した理由は2点、そして問題点として1点指摘しました。
反対理由①9月定例市議会の附帯決議を受けて教育委員会が性暴力防止の指針を策定するというなかで、違法な附属機関の設置、それに対する報酬が含まれているということで反対しました。内容もお粗末で、わずか1回手取り6880円の報酬しか有識者に払わず、税込みで32000円の予算しか組んでいません。
反対理由②年度途中に南朝霞公民館の大規模修繕をぶっ込んできたことで、億単位の追加支出がされることになりました。中央公民館の大規模修繕が始まり部屋が足りなくなるから南朝霞公民館を急遽やらねばならないという話です。近年、公共施設をめぐっては、計画を無視して、泥棒が来てから縄を縫うような補正予算での工事発注が続いていて、そのことが年度始めの予算で想定しない巨額の赤字を作り続けています。議員が公共施設の工事の中身について検証しきれないとたかをくくっているのでしょうか。公共施設のマネジメントが全然できていない今の市政の問題は大きいです。
そして問題点として、4月から朝霞駅南口の地域の第六、第八小学校で始まる、放課後こども教室の準備予算ですが、放課後児童クラブであればこの時期には決まっている運用が全然決まっておらず、放課後児童クラブ、民間放課後児童クラブ、放課後デイとこの放課後こども教室でどのように利用されるべきで、どういう申し込み体制を整えて、どんな職員体制にして、ということが全く固まっておらず、答弁を求めるたびに変わるような状況に疑義を呈しました。そしてきょう、事業者を募集するというのですから、心配が尽きません。

補正予算第10号は、国の住民税非課税世帯への給付金が内容です。赤字国債でこうした給付金を出し続けることが政策的にどうなのかという問題点も感じますが、毎度毎度、住民税非課税世帯という、「いかにも」な定義ですが、同じ所得でも年金控除の大きい高齢者は該当し、子育て世帯の低所得者は外れてしまうという問題を指摘しました。今回は燃料価格高騰と物価高への対応ということで、賃金が上がっている層にはやらなくてよい政策である一方、市として住民税非課税世帯の上の貧困層に対する施策が必要なはずです。質問してもそういう答えがなく、逆にわずかばかりの給付金や料金値引きを市民に延べ反で撒くようなニュアンスがあるので、反対しました。

国民健康保険税条例改正は、加入者家族1人年7万円の人頭税導入へのロードマップの第一歩なので反対しました。いくら県の強力な指導があるとしても、市として稼ぐ力のない家族の負担をそのまま市民に押しつけるのか、という点に全く無策なまま提案しているので、反対いたしました。

本会議最終日の採決の前、本来は採決に際して委員会はどうだったかと確認すために用意されている委員長報告に対して、委員会質疑が存在したかしないかという中身のない質問を何十問も投げかけることが続けられてきました。その質問が出る度に、各委員会の委員長が議事録ひっくり返して確認作業に追われ、議事があったかなかったかだけを答えるという非効率な議事が続けられてきましたが、今回から議事録の速記録が議員にデータで配布され、そこで確認してもらうようになりました。これで議場で、議員・市職員約50人が、意思決定にさして意味のない空転につきあわなくて済むようになりました。
一方で委員長報告を形骸化しようとする意見もありますが、私は採決にあたり参考情報をきちんと提供される必要があると思い、どんな賛成反対意見があったのか紹介されるべきだと考えています。もちろんそうなるためには委員長の委員会議事に対する要約力が問われます。

良くないと思ったのは、国民健康保険税の改正という市民の負担増になる議案で、委員会なら議案修正や、継続審議にしていくことも容易なのに、簡単な討論しかせず、意見の違う人を説得するような言葉も発せず、本会議に戻すことを許しておきながら、もはや採決するしかない本会議採決前の討論の場面で、微に入り細に入り問題点を指摘した討論があったことです。もちろん討論は自由ですが、地方自治法では委員会中心主義を唱っているし、市民に実害のある条例だと思うなら、もっと委員会で真剣な議案の処理をしてほしかったと思いました。
委員会審議の軽視は、市政与野党共通の、始めに結論ありきを長く続けてきた市議会の体質から慣れっこになっているところがあります。実質化できる審議の改革が不可欠です。

●議案の審議状況と結果

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2024.12.04

12/3 悩ましい大統領制の政治体制~日本の地方政治も

12月に入りました。3日に市議会建設常任委員会があり、水害対策で不足してきた道路修繕工事の予算の追加や、武蔵野線をまたぐ橋の工事代金の減額などを審議して4議案とも全会一致で可決して、本会議に戻しました。

●近況です。
11月30日には市民のトラブルの対応、朝霞の森のプレーパーク20周年の芋煮に顔出し、子どもの進学の対応、会派への相談の対応をいたしました。
12月1日は2ヶ月ぶりの本格的な休日をいただきました。
2日には会派の会議、図書館友の会を会員として参加、連合の地域組織の政策要望の調整会議に参加しました。

●昨晩の韓国尹大統領の戒厳令には驚きました。また議会が察知して集まって、きちんと戒厳令を解除する議決ができたことにも拍手喝采したいほど驚きました。尹大統領の身分以外は、無事に解決しそうなのでほっとしています。
北朝鮮が武力に任せて国際社会に進出しようとしているときに、何をやっているのか、という感じもしています。
尹大統領は、国会が思うように議決してくれないから、というのが戒厳令の理由で、野党に対して「従北」などのレッテルを貼っていることに、近年のトップリーダーにありがちな狭さを感じました。

日本国内でも、近年、目立つ首長選ほどおかしな現象が目立っています。ありもしない、あるいはあったとしても首長に比べれば全然権力のない存在の仮想敵を設定して、それが大衆の求めを邪魔している勢力だと規定して、敵意を煽り、SNSでさらに拡散・扇動して、選挙を勝ち抜き、さらに敵意を煽る人々を沸き立てセルということが続いています。

私は、行政の長を直接選挙で選ぶ政治制度に懐疑的です。強い大統領制をもつ国が混乱をもたらしています。アメリカ、ロシア、フランス、そして今回は韓国です。そうした体制で求められるのは話し合いではなく、トップの決断で、熟議がなくなりやすい仕組みです。
疑似大統領制をとる地方自治体の議会に関わっても、熟議や妥協という場面が見られず、ほとんどが首長への追随か拒否です。平場で政策を形成することは例外的な状況で、政策を実現したければ、議会で活動せず同僚議員との話し合うより、首長との関係性構築に血道を上げる少数派議員も珍しくありません。議員が自己決定権を放棄して、トップの決断にすがるような審議になっていきます。これは自民も非自民も変わりません。

そのような日本の議会を見ていると、韓国の議会は強いな、骨があるなと思うところです。一方で強い大統領制で、議会の仕事が統治責任から少し無責任なるなぁ、と思うところもあります。尹大統領の言い分のなかで、こんなものまで予算を否決するのか、ということがありました。議院内閣制であれば、議会から行政府の責任者を送り込みますから、議会も政府運営に一定の責任が生じざるを得ない長所があると思いました。

●日本の議会もダメかというと、戦前の帝国議会は、政府提出の法案が可決できたのは半分ぐらいということで、骨のある議会だった評価もできます。どうして戦後の地方議会がこんなかなぁ、というのを制度からも、議員へのあり方論からも考えることが多くあります。

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2024.11.30

11/29 埼玉県庁は子ども1人4.5万円の人頭税を免除もなく市に取り立てさせる法的根拠があるのか

29日、市議会本会議で市長提出議員への質疑でした。

今回の市長提出議案のなかで、市民にとって最も影響の大きい議案は「第97号国民健康保険税条例改正」です
何がメリットがあるのかさっぱりわからない県への運営統一のために、保険税を埼玉県が示す取り方に変えていくための助走の改正です。下表の右「2027年度」が現時点で埼玉県が示す最終段階の国民健康保険料で、そこに向けて県内自治体が全部従え、と強要してきているものです。
朝霞市の場合、長年、一人あたりで保険料を取る「均等割」を低く抑えてきたので、時間をかけて率を下げ、均等割を上げることをしなければならない、まずは来年度として「2025年度」というところに上げさせてくれ、というのが行政側の提案です。

朝霞市の国民健康保険税の負担の見込み(2024年11月の市民説明会資料より)

    2024年度
現行
2025年度
今回条例改正
2026年度 2027年度
県統一
医療分 所得割 7.7% 7.6% 7.4% 7.25%
資産割(固定資産税の) 33% 20% 10% 廃止
均等割(×世帯人数) 12000円 22000円 32000円 42998円
平等割(世帯当たり) 14000円 7000円 4000円 廃止
後期高齢支援分 所得割 2.0% 2.3% 2.6% 2.92%
均等割 9000円 12000円 15000円 16901円
介護保険分 所得割 1.7% 2.0% 2.3% 2.42%
均等割 9000円 12000円 15000円 17164円
合計 所得割 11.4% 11.9% 12.3% 12.59%
資産割 33% 20% 10% 廃止
均等割 30000円 46000円 62000円 77063円
平等割 14000円 7000円 4000円 廃止


先の衆院選以来、消費税減税と所得税減税が政治の話題ですが、この国民健康保険税の負担は話題にもなりません。国民健康保険税は「応益負担」という言葉が入っていて、収入があろうがなかろうが、資産があろうがなかろうが、子どもから高齢者まで一人いくら払え、という人頭税が制度に入っています。所得税の「壁」が話題になっていますが、最初から壁がある制度です。
※人頭税とも言える「均等割」を払えない人が医療を利用しようとすると、生活保護の医療給付を利用するしかありません。100%公費に移行します。

一方で、国民健康保険の財政運営はすでにほとんど県に握られているので、市と県の間のお金のやり取りに関しては県の計画に従うしかありません。その制約のなかで、残酷で、未払いが続出するような保険税設定はおかしいと、2つ論点を立てました
・国民健康保険の事務が市のものである限り、市として不合理な人頭税負担に関しては、市として軽減すべきではないか。特に稼得能力のない子どもと重度障害者については軽減すべきではないか。
朝霞市役所が徴収する税金の決定権を、埼玉県が指図して従わせる法的強制力があるのか

県にとっては朝霞市から保険財政運営に必要な納付金が上がっていればよいはずです。市の独自の負担軽減をすることまでさせないという強硬な態度らしく、その前提も、県と市で共同決定した県の運営方針があるからだ、と言い張っているといいます。果たして市がものいいできるような環境で決めたのでしょうか(もちろん市長会長の市としてもっと突っ張るべき市の職員の課題もあります)。

よく考えたら、地方分権改革で、戸籍事務や新型コロナウイルスのワクチン接種のように国や県が市に従えというときには法律で「団体委任事務」として定義されなければなりません。団体委任事務の指定はできるだけ最小限に、ということで国民健康保険は指定されておらず「自治事務」として国民健康保険税の徴収に関しては朝霞市の裁量権があるはずです。
また県が保険料を決められるとする国民健康保険法を読むと、82条で県が構成市に保険税を示す、と書いてあるのですが、強制しなければならないとは書いてありません。

この県の強硬な保険税の強要で、一番メリットがあるのが朝霞市の財政で一般会計から投入する1億5000万円が浮きます。それはそのまま国民健康保険加入者の人頭税の増税によって貢献され埋められるものです。
国民健康保険に加入してるいる子どもの数を確認したら約1600人になります。この子どもたちのために払われる保険税の人頭税分が42998円ですから、この軽減を肩代わりするのに必要な経費は6879万6800円です。+稼得能力のない重度障害者を対象にしてもこのぐらいです。

こうした視点から昨日は質疑を繰り出しましたが、市として認めたのは、①国民健康保険税の徴収は市の自治事務で法的拘束力はない(県との信義則的拘束はある)、②市として独自の財政軽減は考えてない③口座振替を前提とせよという県の方針は市民の義務ではない、という点が明らかになりました。

引き続き11日の一般質問でも取り組んでいきたいと思います。

●国民健康保険にだけ税を投入するのでよいのか、という疑問が呈せられますが、低所得者と疾病リスクの高い人が集まりやすいこの保険に税投入は不可欠と考えます(正社員的就労に困難な疾病があれば他の保険には入りにくいため)。
国民健康保険以外の健康保険に入れる人とは、公務員や教員の入る共済短期、大企業の従業員が入る健保組合、それ以外の常勤的雇用の人が入る協会けんぽは、いずれも保険料は率で、人頭税みたいな考え方はありません。また、加入者は労働に従事できる健康状態の人が大半です。65~74歳の高齢者分については加入者の数にほぼ比例して国民健康保険と財政調整をして負担を均してもらっていますが、現役世代で病気やけがで失業、退職した人は、国民健康保険に移行してきます。この部分のリスクは国民健康保険財政だけで支えなくてはなりません
国民健康保険に加入している賃金労働者もいるのですが、その大半は、勤務時間が短かったり、短時間勤務を2つ3つ掛け持ちしている人たちで、言葉選ばずに言えば貧困層が大半です。こういう層が家族1人43000円または77000円最低税額として払わされるのです。
残った担税力のある加入者が、農家と個人店経営者、地方議員という状況です。いずれも朝霞市のようなベッドタウンでは、ごく少数の人たちです。そのようななかで支えている制度であって、困窮者どうしで困窮者の医療を支えるという制度の限界があり、農家が少なく開発の進んだ地域ほど、財政状況は悪く、財政投入は不可欠という状況です

●昨日、私の後に質疑した田辺議員の質疑の冒頭で「一般財源投入に反対していたような議員でも、ナントカしなければならないというような発言になっている状況だが」という発言が飛び出しました。
朝霞市議会で、これまで一般財源投入がおかしいという発言はなかったと思います(発言してこなかった議員にそういう考える議員がいたかも知れませんが、発言していないので知りうるはずもありません)。田辺議員の前に質疑したのは、飯倉議員と私だけなのでそのどちらかに対する揶揄の可能性もあります。いずれにしても自分の発言のために、他議員にありもしない印象操作をすることは好ましいことではなく、議長に真意の確認をするよう求めました。
私に関しては、前職の在職中から国民健康保険に税投入は避けられないし、市町村が作ってきた保険だから、市町村の財政投入は市民の納得性があればやって構わないという立場でいます。国民健康保険の予算立てに失敗して、10億円以上投入することになったときに問題を指摘したことがあるぐらいです。

●昨年までは市議会でこの課題は共産党の斉藤さんの十八番とも言えるものでしたが、引退されたことによって、十分に取り組める議員がいなくなった残念さがあります。そんなことを考えて昨日朝霞駅を通ったら、斉藤議員が元気に活動されていました。思わず駆け寄りました。

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2024.11.26

11/25 12月定例市議会が始まりました。懲罰委員会では情けない弁明を聞きました

市議会12月定例市議会が始まりました。市長から10件の議案が提出されました。12月10~12日の「市政に関する一般質問」には、各議員の質問日が議長によって宣告されました(敬称略)。
10日9:00~ 福川,兼本、高堀,田原,西,小池,駒牧,飯倉,宮林
11日9:00~ 遠藤,増田,渡部,外山,石原,本田,黒川
12日9:00~ 権,石川,田辺,利根川
私は11日の最後となります。14~16時頃始まり、90分程度となる見込みです
私の一般質問の通告している内容は、大項目で、
1.子どもの人権の保障/2.保育行政の現況と課題/3.職員政策について/4.来年度予算編成の状況/5.市民負担の変更と財政/6.施設の課題
/7.図書館の未来/8.市長選挙への対応についての8項目です。

●本会議終了後、10時から外山議員への懲罰委員会の3回目が開かれました
今回は、議場での問題発言に対して出された懲罰動議の審議です。6月19日に外山議員が問題発言の取り消しを申し出て反省したにもかかわらず、6月22日に支持者を集めた集会の様子が動画配信サイトで流されたことの矛盾について審議しました。どの発言が本意なのかを確認するため、外山議員に対する参考人質疑が行われました。
利根川議員を中心に、田原議員、野本議員、私も加わった質疑に対して、外山議員は以下のような発言をしています
・問題発言が懲罰になるとも思わず、懲罰という制度を知らなかった。
・(最初のうちは)真実は何かにもよる。議場という客観的な場では、発言撤回が真実であるが、22日の集会で発言したことも真実である
・発言撤回手続きはバタバタと進んでしまったので、自己コントロールできていないで言ってしまった部分があった。
・22日は支持者に勝手に撮影されたもので、公開されるとは思わなかった
・懲罰動議をつきつけられて感情的になっていて22日に考えもせずに発言してしまった。
・(中盤になるにつれ)議場で発言したことが客観的な真実である。
・(最後は)22日の支持者の前で話したことは真実ではありません
私からは中盤、「22日の発言は勝手に撮影された、と言いましたが、これまで大臣が何度も身内の会議での失言で辞任に追い込まれているが、自分も同じようなことしているとの認識はあるか」「所属するつばさの党は、他の政治家たちが陰謀を働いているとか、公式な場では本音と違うウソをついているとか動画配信サイトで攻撃しているが、自分もそうやって支持者の前と議会で違うこと言っていて、批判対象となっている政治家と同じことをしているいう認識があるか」と問いましたが、ほとんど答えられませんでした
懲罰委員会としては結論を出さず、継続審議とし、引き続き外山議員を参考人で招致することで合意しました。

●外山議員が追及される原因を引き起こしたのが、自分が他者への手段を選ばない誹謗中傷にあるにもかかわらず、自分の責任を自覚することもなく、公的な立場や政治を使って、言いたい放題してきたんだな、という感想です。反省を「言わされた」、映像を「勝手に撮られた」、ころころ変わる発言、何度も出てくる感情的になっていたなどの甘えた言い訳発言などに見られます。公明党の利根川議員が自分の支持者を選挙中に何度も何度も駅前で罵倒され続けたことに比べれば、と発言されていましたが、ほんとうにそうだと思います。私も、外山議員のお仲間の黒川敦彦に、シロアリだの犬だの5年にわたって言われてきました。
そうした他者の上に自分があるという認識のない考え方を端的に見る場面がありました。会議室には、外山議員の支援者が何人も傍聴に来て、何台ものスマホカメラで会議の様子は撮影されていました。その支持者の前で、最後は支持者に向けて話したことが真実ではない、と本人は言う展開になったことに驚きました
そんな外山議員にとって究極のところどうでもよい娯楽みたいなことに、衆院東京15区補選や、朝霞市議会は付き合わされてきたのです。

●午後、会派代表者会議がありました。
議会から議員に提供される情報の紙からデータへの移行対象の洗い出し、今後の議会改革の方法、議会ルールの変更にともなう条例等の改正検討、請願の趣旨採択の解禁などを対象に議論を行い持ち帰り検討することとなりました。12月11日の会派代表者会議で検討結果を報告することになっています。

●兵庫県知事選挙、終わった後もひどいものです。
NHK党の立花党首を批判した、県議会100条委員会の委員長に対して恫喝を繰り返し、嫌がらせを感じさせる予告と、それに面白がって動かされるSNSのいなごの大群によって、県議会議員を辞職させたり、県議会の行動の制約を強制したり、日本国憲法の期待する民主主義とは異なる姿です。つばさの党のご乱行のときもそうでしたが、きちんとかたつけないと、ますますひどくなると思います。
これと同類なのが最近の国民民主党の姿です。その支持者が、減税に賛成しない人をSNSで見つけては、捨てアカウントみたいな人たちが「増税派」「財務省の手先」「庶民の苦しみがわからない」など、決めつけでしかなく、全然論理的ではないが、SNSしか見ないような人の感情を逆立てるコメントを何千も書き込まれます。
9年前の朝霞市議選で、こうした政党の進出を許し、野党議員への見せしめとして市長与党の一員として市が存在を肯定し組み込みました。その結果、あちこちの地方選挙でこうした妨害行為の拠点となってしまって、つばさの党事件に至っています。朝霞市議会の一員としての反省点です。

●市長提出議案は以下の10議案です。

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2024.11.22

11/22 市議会一般質問のエントリが締め切られました

12月10日から12日までの市議会議員が質問をもちよる「市政に関する一般質問」、きょうエントリが終わりました。
20議員がエントリしました

12月定例市議会・一般質問通告議員 エントリ順、敬称略
福川,兼本、高堀,田原,西,小池,駒牧,飯倉,宮林,
遠藤,増田,渡部,外山,石原,本田,黒川,
権,石川,田辺,利根川

発言はエントリ順になりますが、日付の区切りは議会初日の11月25日に議長から宣告されます。
私は11日になるか12日になるか微妙な状況です。

通告した内容は
1.子どもの人権の保障
2.保育行政の現況と課題
3.職員政策について
4.来年度予算編成の状況
5.市民負担の変更と財政
6.施設の課題
7.図書館の未来
8.市長選挙への対応について
の大項目8件です。


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2024.11.21

11/20 12月定例市議会の議事が提示されました

11月20日行われた議会運営委員会で、12月市議会の議事が提示されました。
市長提出議案は10議案あり、補正予算では少し規模が大きな内容で内容の精査が必要なものがあります。
25日の初日までに、会派「立憲歩みの会」として、議案を精査して問題点・評価点を洗い出したいと考えています。

●議会運営委員会の正式メンバーでないときも、議員になって以来、毎回傍聴いたしましたが、昨日は傍聴しませんでした。
11月7日から20日まで、特別養護老人ホームに入り研修を受けてきたためです。受け入れていただいた施設には厚くお礼を申し上げたいと思います。11月5日臨時会、6日朝霞地区一部事務組合議会があり、前々から教育機関から求められた研修日程を入れたところ20日が食い込んで締まった結果です。
デイサービスなどと違い、コロナもあって、身内に対象の高齢者でもいない限り、外からは簡単に入れない施設です。施設の入所者の姿、仕事の流れや働いている方々の様子などを体験する貴重な機会でした。
市議会ではこうした入所施設は書面で報告されていることや、外形的なものからでしか「質」の評価がしにくかったのですが、中に入ることで理解できたことも多くあります。本来的な目的ではありませんが、議員として入所施設に向けるべき視点が増えたと思っています。

●20日午後、全員協議会があり、①2025年の市役所の機構改革、②3月定例市議会の附帯決議の対応(教員の性犯罪事件の再発防止)、③クリーンセンターの土地の譲渡について行政がら報告が行われました。私は上記の理由で欠席いたしましたが、資料は確認し、同じ会派の本田議員から議論の様子を聞かせてもらいました。
②に関しては、内容のない4項目が並んでいるだけでお話にならないのではないかと思ったら、やはり紛糾したようです。今までの教育委員会で都合のよい解決策だけを並べて、附帯決議が求めた①事件の問題点の洗い出しについてはあいまい、②子ども自身がいろいろな被害を受けたときの申し立て先を制度化する話はなく、答えになっていな内容でした。提起されたのは、教員に対するモラルの提示と締め付けの強化だけです。性犯罪という個人化されやすい問題が、個人の倫理だけでの解決策でよいのか。制度や仕組みを変える客観的な判断もないまま、再発防止につながらない締め付けだけで解決するとも思えず、市や教育委員会の姿勢は問題だと思っています。
正式な会議できちんと詰めておくべき問題が多いと考えております。

●夜、連合の地域組織の会議があり、ごあいさつする機会がありました。直前まで施設で研修して介護労働者と一緒にいたことを申し上げ、世間相場より年100万も低い介護労働者の賃金を上げずに、そのために使えるような財源を大型減税で使い果たしてしまってよいのか、と国民民主の各級議員のいる前で申し上げました。

●市長提出議案名 定例会初日の25日以後、市長提出議案について行政側WEBで議案説明含めて公開されます。

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2024.11.06

11/5 契約書に書かれていない経費を市民が負担すべきか~臨時市議会

5日午前中は市議会の臨時議会でした。4件の議案を審議しました。
今回の議案、2本は国の事業に伴うもので、法定受託事務といって、自治体が代行してやるべきと定められている国の事業の補正予算、2本は第十小学校の大規模修繕工事で、屋上屋根貸しの太陽光発電の一時的な撤去をすることに、発電業者から想定外の補償を要求されての対応でした。

3つめの第86号議案「和解することについて」は、約束にもないお金を、細かい契約の定義の隙間を読み込んだバーチャルな企業から請求され、いつかやらなくてはならない工事を人質に取られて払わざるを得ない、という展開。同会派の本田議員のFBにも書かれていましたが、市のトラブルシューティングが事なかれ主義になっているなと感じるものもありました。このままいけば、そういう先例を掴んだよからぬ輩に、市役所が変なお金を渡してしまいかねない、そんな感じもしています。

2つめの衆院選の経費予算は、反対してもどうしようもないものの、石破さんのための議会を作ろうとして、解散理由に大義もなく、無理な日程で行われて事務も何も無理ばっかりだったことに、おかしさを申し上げました。

4議案とも、興味深い論点が多く、多くの会派の議員からたくさんの質疑が飛びました。最近の市議会は、採決はともかく、おかしいことには聞くという態度を取る議員が増えて、質疑によって立体的に見えたり、街の保守勢力の方もこんなこと考えるのか、と気づくことが多く、学びが増えたしうれしいものです。

議案の審議の展開です。
第88号一般会計補正予算第5号(新型コロナウイルスワクチン接種被害者への給付金)
自治体の仕事には「自治事務」と「法定受託事務」があり、戸籍のように国の事業の一環としてやらなければならない裁量性のない事務は「法定受託事務」と定義されて国の言うとおりに仕事しています。
新型コロナウイルスワクチン接種は5類移行前は「法定受託事務」として国の事業として行われ、接種によることを起因して死亡したとされる市民への給付金も、国から市を通じて支出することのための予算です。国の通知を受けて、9月30日に市長が専決処分※したものの追認的な承認を求める議案です。
私の会派では本田議員が対応しています。
質疑者:外山,利根川,本田,田辺,高堀
討論:なし
採決の結果:全会一致による賛成
※専決処分:議会で決すべきものを市長の処分決裁で決定できる地方自治法の例外的な手段

第89号一般会計補正予算第6号(衆議院議員選挙)

この議案も国の事業として行われる衆院選によるもので「法定受託事務」です。仕方ないと言えば仕方ない予算ですが、一方でそもそも解散のやり方、解散の大義がなく、訴訟がないだけで憲法違反の可能性もある支出なので私どもの会派は反対しました。
会派では私が主に担当しました。

急な解散、最短の選挙日程による混乱の状況、総務省から9月30日に出た事務連絡のおかしさを確認する質疑をしました。
総務部長から、本来解散があっての衆院選なので何度かこれでよいのかと返しましたが、事務が進まないのでやむを得ず解散前に専決処分をさせてもらった、という答弁に、法にしたがう行政内部の戸惑いが率直にを感じられました。事務的な混乱を確認する質疑(私、飯倉議員)では、他市に比べて早かったとはいえ期日前投票に間に合わない投票所入場券の送付、ポスター掲示板の地図落とし、選挙公報のポスティングの遅れなどトラブルがあったことが答弁されています。

討論では私が、憲法解釈を展開しました。9月30日に天皇が解散する国会を、臨時国会の日程を決める議院運営委員会の開催前に一政党のトップが解散するなど日程まで指定して総務省が全国の自治体に事務連絡している事態はおかしい、などの討論を申し上げ、反対しました。また解散の大義も「石破政権の信を問う」といい、自民党がいつ解散したら有利かということだけ。解釈改憲で行われている首相の任意解散権を容認する憲法の通説が求めている、信を問うべき大きな政変、重大な国民的判断の必要なことでもなく、違憲の疑いのあるものを少数会派であるうちは賛成するわけにはいかない、と反対しました。

法定受託事務であり実際に選挙は行われているので多くの議員が賛成して不思議ではありませんが、憲法上問題があるものを全会一致にしてはならないと思っての反対です。
質疑者:飯倉,黒川,田辺,高堀
討論:黒川(反対),飯倉(賛成),田辺(反対)
採決の結果 賛成多数で可決
賛成:20 あさか未来8,進政会6,公明党4,外山
反対:3 立憲歩みの会2(黒川,本田),田辺

第86号和解をすることについて(第十小学校工事の太陽光発電の一時撤去にともなうもの)
太陽光パネルを学校の屋上で業者丸投げでやらせたところ、学校の屋根工事の関係で工事期間中撤去することにしたら、補償を要求されて約310万払うことで交渉がまとまったので、和解させてほしいという提案。
屋根貸しの発電収入が年410万に対して、朝霞市が受け取る屋根の賃料が13万。2015年からの稼働で、家賃に対して補償金を払って大赤字になる展開です。実質的には親会社が対応しているものの、請求者はペーパーカンパニーのSPC合同会社。また問題が浮上してから何度も定例市議会があるなかで、議会に何一つ報告なく突然このようなものが出されても、という点も問題視し、我が会派として反対しました。
多くの議員が、今回の事業者、市の対応に問題を感じている質疑を展開されましたが、第十小学校の大規模修繕を先送りさせることが良くないと賛成されています。
質疑者:小池,利根川,本田,飯倉,権,黒川,田辺,高堀,福川
討論:本田(反対),田原(賛成),権(賛成),田辺(反対)
採決の結果 賛成多数で可決
賛成:20 あさか未来8,進政会6,公明党4,外山
反対:3 立憲歩みの会2(黒川,本田),田辺

第87号一般会計補正予算第7号(第十小学校大規模修繕工事の変更)
上の第86号議案にともなう補償金を計上し、その交渉のための遅延による工事終期を遅らせることから、支出する工事期間を延長し年度ごとの工事の金額の配分を再設定する予算です。
補償金については86号で議論されたので、主には工事の延長に関して質疑が行われました。
質疑者:黒川,田原,田辺
討論:黒川(反対),田原(賛成),田辺(反対)
採決の結果 賛成多数で可決
賛成:20 あさか未来8,進政会6,公明党4,外山
反対:3 立憲歩みの会2(黒川,本田),田辺

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2024.10.28

10/27 衆院選終わりました

27日投開票の衆院選が終わりました。急な解散、短期間での選挙日程のなかで、約3週間、泥縄な仕事が続きました。
そのなかで、応援した、埼玉8区いちき伴子さんが比例区で、埼玉7区小宮山泰子さんが小選挙区で、朝霞の地元では国民民主党の岸田さんが比例区で当選することができました。ご協力いただいた方々にお礼申し上げます。
一方で、埼玉15区の高木錬太郎さんは残念な結果、応援に行けなかった北海道1区、東京18区、大分3区の友人たちには大変申し訳なかったと思っています。

S__9265185●どっぷり応援させてもらった埼玉8区の市来さん、小選挙区では逃したものの、北関東で最後の議席をもぎ取りました。
相手は、裏金議員というマイナスがあったものの、かつての自民党の公募第一号だし、20年前の所沢市を舞台にした汚職からの再生の象徴だったし、物語たくさん抱えて20年している議員さんで、そこにここまで迫れたのは一つの橋頭堡ではないかと思います。
一方でこんな追い風はめったにないので、本人にはくれぐれも集計値ではなく一人ひとりと関わる政治活動をせねばならないはずです。大変な道ですが、地力のある地域なので、よい展開になっていくのではないか、と期待しています。

S__9175070_0●私のお膝元の朝霞市では、立憲民主党の本田議員とともに、立憲民主党の投票よびかけの宣伝カーまわしを2日行いました。立憲民主党の比例区票を1万票に乗せました。前回7000票ぐらいでしたので、1.5倍になりました。国民民主党が1万1千票取り、あわせれば最盛期の民主党に相当する支持がありました。ただ、国民民主党は民主党時代からの支持層よりも自民党離れした票が流入したかも知れないので、ぬか喜びせず、政治の流れを作ることに取り組みたいと思います。

●小選挙区ではポスター貼り投票した岸田さんが比例復活で当選したのには予想外の健闘でした。工藤さんは思ったように票が出ず、維新の候補に3位を譲ったのが残念です。

●全体情勢では、自民党の過半数大きく割り込み200議席割れ、立憲民主が躍進したものの150議席前後に留まったと、公明党が完勝しない結果、政治資金の疑惑というあまりポジティブじゃない政治判断のなかで、政治の新しい試みが始まる展開として、このぐらいで適切だったのではないかと思います。

●中選挙区の時代から拠点的に野党が強かった地域で、追い風吹いているのに小選挙区をとりこぼしずり負けて、比例区の議席を新人から奪う結果となることが多いのが気になっています。北海道6区、埼玉3区、大分2区のようなところです。中選挙区制時代からの慣習にとらわれ、今回のような短期間で取り組む選挙では、瞬発力のある選挙態勢を組むのに課題があるのではないか、と思ったりしました。

●みなさまにはご協力ありがとうございました(ネットのお礼は法的に可)。

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2024.10.26

10/25 川越で泉健太さんの旗持ちつとめました~小宮山泰子さんの応援

Gava1hcaaamgvij衆院選の話題ばかりですみません。きょう26日で選挙運動最終日になりました。この話題は27日20時まで封印となりますでしょうか。

25日の昼は埼玉7区・小宮山泰子候補に立憲民主党の泉健太前党首が応援にやってくるというので、同じ会派の本田議員に誘われ手伝いに行ってきました。

本田議員はマイク担当でにぎやかすなか、私の任務は、泉さんがいる、ということを示す旗を持って歩くことです。
私が北海道にいた1994年、連立政権への対応をめぐって社会党が瓦解していくなかで、横路知事が新しい政治の流れを作ろうという運動を始めた集会に、泉健太さんは颯爽と現れ、惚れ惚れするような演説をしていった場面に立ち会いました。そんな同世代が全国を応援して歩くということが、うれしく思うところです。

夕方は、8区いちき伴子さんの応援に、ふじみ野市内を走り回りました。

選挙の雰囲気は、旧民主党系野党に明るいという感じがしています。全体的に拒否感が少ない。その上にビラのはけもよい、というのは埼玉県内で感じるところです。

●今回の総選挙では、埼玉県西部・南部を中心に以下の応援に入りました。
埼玉4区 岸田みつひろ候補の掲示板ポスター貼り
埼玉4区 立憲民主党の比例区宣伝活動の支援
埼玉7区 小宮山泰子候補の街頭行動の支援
埼玉8区 いちき伴子候補の選挙事務、街頭行動の支援
埼玉15区 高木れんたろう候補の街頭行動の支援
埼玉3区 連合埼玉の政党ビラ配布
以上が実質的な支援。他にと何もしていないのですが、選挙カーの受け渡しの機会に、
埼玉9区 杉村しんじ候補の事務所激励
をしています。県外では、自治体学会で一緒に役員を務めた大分3区の小林華弥子候補、友人であり恩人の縁ある東京18区の松下玲子候補、横路孝弘さんの後継の北海道1区の道下大樹候補、その他自治労の協力国会議員候補など、応援すべき候補者がいくつかいて、応援行かなくてはと思いましたが、今回は埼玉県内の支援で手一杯で全日程消化しています。

●埼玉4区の選挙区は誰に投票したらよいの、とよく聞かれます。答えるのが難しいです。ポスターも貼ったし、最も近いということでは岸田さんをお願いしていますが、国民民主党の玉木党首の言動を納得されない方も多かったり、減税のバラマキに「民主党政権の混乱」の再来を不安視する方も多くおられます。
どうしても他がいいという方が少なくありません。
医療にムダがあると決めつけて税金や社会保険料を引き下げる話を安易にしたり、離婚後の生活を不安に陥れる今以上の共同親権を強制化しようとする維新の候補はダメ、というところです。
その上で、他の2人から良識をもって選んでいただければと思っています。

●19時から朝霞台駅南口地域に作られる「福祉複合施設」の説明会に出ました。ハコモノありきで問題が多く残されています。このことは別記事で書きます。

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10/25 生煮えの検討によるハコモノ先行の施設建設

朝霞台駅南口の地域に「福祉複合施設」を建設することを市は構想していますが、25日19時、弁財市民センターで説明会があるので参加してきました。
参加者からは口々に地域の活動で集まる場所が圧倒的に少なすぎることが発言されましたが、何の答えもない説明会でした。

グループ討論を設定したのはよかったし、その内容を市職員が詳細にメモ取っていたことはよかったと思いますが、そもそもの提案が生煮えで、ハコモノありきの内容だったのではないかと思います。

前回、地域のための会議室が2室しかなくて批判され、災害備蓄倉庫を設計図から外し、会議室を増やすはずが、蓋を開けたら会議室が1つに減っていました。約束が違います。これは私の意見ではなく公明党の議員さんの指摘でもありました。
朝霞台南口の地域は公共施設が十分になく、弁財市民センターは土休日に空くことはなく、地域のコミュニティー活動、様々な社会教育活動が根付きません。参加者が「流浪の民」と言っていたようですが、そのことを解決しないと、地域福祉の前提の人間関係すら作られません。
この問題では、行政職員は、町内会館を持っている町内会長の意見だけをいいようにつまみ食いして、あるからいらないんだ、と判断しているようですが、参加者の大半が活動の場所が確保されないと指摘していることに明確な答えが必要だと思います。

福祉複合施設といって、福祉事業をやる人たちの仕事の拠点を作るわけですが、社会福祉協議会も、子育て包括支援センターも、障害福祉行政も明確な仕事の改革が示されていません。議員をやって12年わけのわからない説明を受けて他市で標準的にしていることをしていない福祉行政を感じています。この夏、他市の福祉事業所でインターンをしましたが、改めて実感したのは、朝霞市の福祉行政の水準は低レベルなもので、他市の水準にキャッチアップするための様々な改革が必要です。
その改革が実施されたときに、この設計図にある事務所で間尺が合うのか、果たして疑問です。
仕事の中身をよくする話もないのに、施設だけポンとくれてやる発想、ハコモノありきの中身のないものだと思いました。

その他、障害者が来場する施設なのに段差ありきのデザイン、地域に学習スペースを作ってやったといいながら子どもたちが自由に過ごすスペースとの間に壁がないこと、市内のどこの公共施設の飲食提供スペースがうまく経営できていないのに、そこばかりに力を入れた提案、設計にそもそもの問題が多すぎではないか、と思うこともありました。
飲食スペースが必要なら、壁で区切って自由に使えるテナントとして貸し出さなきゃ、うまくいきません。

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2024.10.24

10/23 朝霞地区4市を遊説しました~立憲民主党政党カー

S__9175072_04区の立憲民主党の政党カーが入り、同党所属で会派の本田議員、中村志木市議とともに活動にに取り組みました。比例区は立憲民主党に投票を呼びかけてきました。

その理由として、
・政治に緊張感を持たせるために野党第一党の躍進が必要
・働くことの買いたたきをやめさせる社会に、働くことの尊厳を取り戻す政治に
・支え合い・助け合いの仕組みを大事にする政治
の必要、を3人の市議で訴え続けました。

市議になって12年初めて党派的なクレームの少ない選挙で、街頭でいただく声で多かったのは、なぜ選挙区候補を出さないのか、という声。熱心な上田前知事の支持者からも、上田前知事が維新を応援していることに違和感が表明され、比例は立憲民主に入れる、選挙区は(岸田か穂坂か)どうしようか迷っている、という意見を複数から言われました。今まで自民vs上田の対決のこの選挙区ですみっこにいた感じがありましたが、不思議な感覚です。
202410234
今回は綿密な計画を立てなかったものの、予告したバナーどおりに運行でき、前回とは違う人たちにお会いできたことにほっとしています。安全な運転を協力してくれた方にも感謝しています。

無所属議員との連携に最も熱心な9区の候補者が優勢という調査が出始めた話を夜、耳にし、うれしくなっています。同様の活動をされている13区も気になっています。

PTA活動、市政の情報収集、よその選挙区の応援の移動、自分のところの活動に加え、今回の選挙は事前の予測が報道各社まちまちで(だからこそ面白く)、情報収集みたいなことしていると寝不足が課題です。

●改めて表明いたしますが、私自身は、どの政党にも党籍も党友的な制度にも入っておりません。最も考え方が近いだろう政党に、政治家個人として関わっています。また同じ会派のメンバーに対する支援でもあります。
党員でもないのに、ということだと思います。無所属だからとどこも応援しないで泰然自若としていればよいのかと言えば、政治家として社会を変えることに関わっているのですから、応援すべきと思った国政選挙があれば、政治家として関わるべきだと考えています。
あえて政党に入らない理由として、政党に入党するデメリットの第一としては、地方議員の仲間を作っていくなかで、政党に入ると、政党所属議員のいる自治体では他の誰かを応援したり関わることが難しくなるからです。さらに、民主党系に関しては、衆院議員候補がその地域の政党の運営の全権を握りますが、過去、当たり外れを埼玉4区で見てきたことから、正義に忠を示すときに障害になると思って、特段の事情がなければ入らないことにしています。

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2024.10.21

10/20 各党の出している物価高対策って、ほんとうに物価高対策なのですか

衆院選の選挙運動の手伝いで走り回っていた10日間でした。
情勢報道が始まっています。大阪以外では、維新以外の野党が堅調だという報道です。気を緩ませてはいけませんが、私も街頭で感じていることです。これまでは民主党政権の失敗を論難されたり、野党に期待しないいう表情をありありとする人がたくさんいましたが、ほんとうに少なくなりました。
体力的に政権交代は言い過ぎだと思いますが、与野党の議席差を縮めて、行政がやりたい放題の政治を変えることが必要だと思います。自民公明と立憲民主党が300:100ぐらいの力の比ですが、これを250:150ぐらいにするだけで、国会運営は裏技に逃げず、正攻法で議論をせざるを得ない国会になります。

●ほぼすべての政党の公約を見ていて、頭を抱えるばかりです。とくに物価高対策で、物価高に政府が身銭を切らせる政策ばかりです。四公六民とか、政府の機能が全然違う時代の話を持ち出して、江戸時代より収奪しているとか、1980年代はこんなに税金が高くなかったとか、そういう140字ぐらいの変な煽りに、政党が振り回されてきちんとした議論を対置していません。

物価高は物やサービスの量に対して通貨の量が多すぎることで発生するわけですから、
物価高対策=現金を回収する政策・金利の引き上げ・緊縮財政
となるものです。日銀から政府が借金してまで給付金を増やしたり、減税などやれば、ますます通貨があふれますから、さらに物価高は進んでいくことになります。実際に1978年の福田内閣では、田中内閣が大量の通貨をあふれさせたことでの狂乱物価の後始末として、金融引き締めを行いました。

では、なんでデフレが続いているような貧しさが存在しているのか、という問題になります。
今、株やマンションの値段が高騰しています。物価高以上です。朝霞市でも6000万円ぐらいのマンションが飛ぶように売れます。一般的には好景気といってよいでしょう。就職できないという問題より人材不足が問題になっています。求人倍率は高いままです。
景気の良さを受け止められる高所得な人や資産持ちがいる一方、税金を原資とする医療や福祉、21世紀初頭に安売りをセールスポイントにして買いたたかれたビジネスモデルやそこに従事する人たち、交通など値上げがタブーにされている業界で働く人たちが、物価高のなかで賃金が抑制され続けている深刻な格差の問題、と私は見ています。

景気が悪くて貧しいなら金融緩和ですが、格差の問題なら再配分を実行するのが政策となります。
再配分を実行すべきときに、減税をして、金持ちを放置して、取るべき収入を逃して、配分原資を失うことは愚かな話です。また好景気と不況を繰り返すわけですから、不況のときにばらまく資金的体力(借金できる体力も含めて)を作っておくことも政府の大事な役割です。

すべきことは政府にしかできない再配分を機能させたり、金持ちでも貧しい人でも同じように困る問題に対処できる社会サービスを形成することです。
四公六民でも、五公五民でも、社会保障で財政が赤字なら、取った税金は政治家が懐に入れている話ではなくて、全部国民に戻されていると考えるべきです。その配分の公正さ、妥当さを問うべき問題だと思います。

ところが日本のコミュニケーションと自治の少ない選挙(プロ請負が論点や選択肢を提供し有権者が一方的にそれを票で消費する)文化のなかで、減税をどれだけ派手にぶち上げるかが、国民への愛情の示し方みたいになってしまっていて、後先考えない減税政策の派手さだけが、庶民の味方かどうかという競い合いをしています。
そのなかで、物価高をさらにあおる、現金バラマキ、減税政策を競い合っている、そんな情けない状況で、減税真理教が昂じると、自民党の問題議員のいる選挙区や、過去の言動から職に相応しくない大臣の選挙区で、対抗する野党第一党の候補者を「落選させる」という候補や政党もあったりして、なんだかなぁ、と思う選挙です。

もちろん物価高政策の勘違いでは、野党第一党も問題がなとは言えませんし、今の追い風受けて当選する議員のなかには、後先も考えずに減税の公約を切り売りしてきて、当選後、離党カードをちらつかせて党内政局でごねまくる議員も必ず出てきます。そのときにきちんとした経済政策をジャッジして、ほんとうの不況が来たときに適切な政策提言ができるのか、次の躍進に問われることになると思います。

●物価高対策に対しては、物価高でメリットを得ているところからお金を移していくことが必要ということでしかありません。
基本的には物価高を上回るぐらい賃金を上げることです。
物価高に賃金上昇が追いつかないとすれば、そこは労働が収奪されているということです。
自治体でも、税収を全部バラマキや事業の拡大に使ってしまっている自治体が多くあります。
一方で、税金で雇っている非正規職員、委託事業で働く人たち、裏側に人件費がある自治体の発注、福祉や教育で働く人たちへの給付金の原資となる様々な社会保障給付の単価は抑制され続けています。ここに税収が上がった比率に応じた支払いの改善をしなければ、格差が広がるし、税金を使ってまで雇っている必要な社会サービスで働いている人たちを買いたたき続けることになります。
こうしたことは、にわか減税で解決する問題ではありません。

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2024.10.16

10/15 衆院選はじまりました~実務が混乱だらけです

15日衆院選が始まりました。
比例区は立憲民主党推しですが、初日は、国民民主党の岸田候補のポスター掲示を同僚の本田議員や支持者、連合のみなさんと朝霞市内175ヵ所取り組みました。その後、8区市来候補のところで選挙運動用はがきを預かり、県内2ヵ所しかない差し出し指定局に持ち込む作業をしました。

15時からは連合埼玉の市町長との懇談会に、推薦議員一同とともに陪席しました。各市長からの政策アピールのなかでは、人口減をしなやかに受け止めて手を打つ狭山の小谷野市長、ユニセフの子どもにやさしいまちCFCIに挑戦することを表明した三芳町、ときがわ村とCO2排出量の関係で森林保全の協定を結んだ富士見市の星野市長の話には感銘を受けました。

●勝てるか勝てないかだけが解散理由となっている、首相による「国権の最高機関」に対する解散権の濫用とも言える今回の衆議院の解散、実務に携わると混乱ばかりです。
もちろん準備だとかいろいろありますが、選挙管理委員会とか、選挙はがきを送る郵便局とか、いつにない混乱が続いて、政治の側が迷惑をかけまくっている、と思います。

●ポスター掲示板の案内、朝霞市選管はかなり厳密に確認して地図やリストを提供してくれますが、今回はずれや違うところの案内が多く、運動員たちが混乱していました。ふだんからもっと雑な地図を提供している自治体もあるので責めるつもりはありません。運動員の人たちにはオリエンテーリングのつもりでがんばって、と申しています。やはり解散から公示までの日程が短すぎたと言えます。県選管にわずかな届出を代行して行きましたが、県選管の事務所もとにかく書類が散乱している、という感じで、いつもの神経質的な執務環境はありませんでした。

●安倍派の異様な増殖も、自由になるカネなんだろうなぁ、というからくりが見えた「裏金疑惑」。しかしほんとうの争点は、この後やってくるバブル崩壊みたいな事態への備えだけれども、どこの陣営もそれを言わないなぁと思っています。有り金はたいて借金までして、票を買うように、現金をばらまくような公約ばかり。

●左派人士、立候補届が締め切られ、辞退届も出せないタイミングで、野党共闘なんてまだ言っているのかと思うばかりです。
主には消費税ですが、税率維持して社会保障を何とか維持するのか、借金してでも減税して社会保障のことはできるはずだというだけの人と、基本的に共闘するのは難しいですし、したところで言った言わないの主導権争いになるだけです。今回は維新や、近年はインディーズ政党が参戦して攪乱するので、自民党に対する唯一の候補になりえず、野党共闘の効果は低下しています。

●立憲民主に近いんじゃないの、ということで国民民主党の候補のポスターを貼るということにあれこれお叱りもいただいています。しかし部分的だけれども選挙協力というのはこういうものです。私たちが踏み台になり、浮かぶ瀬もありです。
その批判を甘んじてポスターを貼る話をまとめ、準備作業をしているなかで、玉木党首の安楽死発言はほんとうにいただけません。生命倫理に関わる政策の態度は慎重にするべきです。
結局、税金を払いたくないという人に迎合する政策を打ち出すと、自分が直接みない誰かの命を犠牲にしても構わない、という思想が入り込みやすくなります。このことは十分に注意を払うべきです。

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2024.10.12

10/11 2025年度予算編成への要望を行政に提出しました

S__16539663_011日14時、朝霞市議会立憲歩みの会として、私と本田議員で神田副市長を訪ね、2025年度予算編成への要望書を提出しました。
本来は議会で思うところがあれば議会自身で予算をということですが、日本の法律では予算編成権は市長がほぼ独占しており、市長の予算編成で斟酌してもらうしかありません。毎年9月から10月にこうして要請しています。

私どもは市政野党と位置づけられているので、改善指摘事項の大半を要望書に盛り込み、回答書を要求せず、来年3月頃の予算が提案される市議会で、実施に移されるかチェックして評価するものとなります。

今年は2項目を削除、7項目を追加して、97項目となりました。
追加項目としては、7月31日の水害を受けての災害後の支援体制の強化、部活動で高名な教員が継続的な暴力で逮捕されたことから学校での子どもの人権確保対策、障害者福祉の質的向上、社会福祉協議会の仕事の質の向上を求めるものなどを中心に新規項目を作っています。

基本的な視点は人権や福祉や教育を重視してきた会派の綱領を下敷きに、市役所各課の事業に対する毎議会での一般質問、議案質疑で問題を照射したところをとりまとめている内容となります。

【要望書本文】

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2024.10.10

10/9 衆院解散に思うこと

衆院が解散されました。衆議院の解散を容認する憲法解釈でも、大義が必要ということなのですが、全然理由がなくて、今解散しないと自民党政権が継続できないから、ということしか見えてこない解散です。2014年からそんな解散ばかりになりました。いつ解散するかわからないようにして、万年資金力不足・人材不足の野党の体力を奪い続け、首相を交代させて期待感のあるうちに衆院を解散して与党形成をする、という憲法や民主主義の原則を空洞化させるような解散です。万年自民党支配システムです。そして常在戦場となる衆議院は、与野党で政策をまとめることが非常に困難になります。政治の生産性の低さの原因でもあります。
そのことの問題は過日記事にしましたので読んでいただければと思います。

今回、私のご縁のある衆議院議員では、菅直人さんと中川正春さんが引退されました。
菅さんは高校生のときから、いかにも労組でないし、二世でもないし、というところで応援もしましたし、注目もしてきた政治家です。「あの手この手」という言葉がキーワードの政治家でした。その突破力のような機転が徒になって、政権取って迷走することが多かったものの、突破力は東日本大震災の対応では混乱しつつも前に進んだと思っています。今はそこまで混乱こそしていませんが、今日の能登地震にどんな資源を投下すべきかも判断しない政治と対比してしまうところがあります。
引退はだいぶ寂しいことになります。良い意味で学生運動を経験した議員がこれでいなくなってくるのだと思うところでもあります。

中川正春さんは直接の接点は名刺を交換したぐらいですが、津の市議をしている岩脇市議からはその人格の高潔さを何度も聞かされました。ご子息が近所に住んでいたこともある、ということも親近感をもっていました。小選挙区制になってばくち打ち体質の政治家が極端に増えたなぁ、というなかで落ち着いてものをいいながら、小選挙区で勝ち上がる、貴重な存在だったと思います。

さて、総選挙ですが、裏金問題にしても、解散にしても、税制の話でも、石破首相の迷走が見られます。これでどうやって有権者が審判したらよいのだ、と思うばかりです。政党の好き嫌いしか選びようがありません。
私は姓党籍はないものの、長年、国政では社会党、民主党、立憲民主党と応援してきました。その立憲民主党のテイストが1990年代末ぐらいのままで、いまいち刷新感に欠けるのが課題です。現職の党首を交代させたのもあまり良い印象はありません。政権交代を掲げていますが、ホップ・ステップ・ジャンプのまだホップをめざす段階じゃないかと思います。それが大事です。
だからといって、国民民主や維新が立憲民主党に代わりうる野党第一党になれるかというと、国民民主は税の政策に端的に表れていますが、一部の階層の声しか代弁していないなと思います。そういう役割は必要だとは思いますが。また、維新は全国的にトラブルが多くダーティーすぎます。維新の政治家たちに共通するオラオラ体質の語り口に問題があるのではないかと思っています。

引き続き、市議会の私の会派がめざす、人間の安全保障を意識した政策配置(人々の孤立と敵意を引き出さない社会保障や教育政策)、公正な分配、持続可能性の高い社会づくりをめざす政治勢力を伸びたらと思って総選挙にも関与する予定です。

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2024.10.08

10/5 地方分権を再確認する勉強をしてきました~自治研全国集会への参加

労働組合の組織内議員にしていただいている自治労が主催している「地方自治研究全国集会(自治研全国集会)」が島根県松江市で開かれ、3日の日程で参加してきました。

子育て政策にしても、防災にしても、国が、国が、という話で満ちあふれている、地方分権の考えに立ち返って、自治体として主体的に地域の課題を解決すべき、という石上自治労委員長、開催地の連合島根会長、丸山島根県知事の冒頭のあいさつに共通したものでした。

全体会では、し尿のくみ取りを業務としている東大阪市の外郭団体の組合員、前田さんが雰囲気の悪かった職場改革に取り組みながら、防災のためのし尿処理の仕事の意味の再発見と、防災への啓発活動に取り組み、水洗化で終わった技術とされそうなし尿処理の役割を再発見していく話がありました。
朝霞市議会立憲歩みの会でも、し尿処理に関して再評価したり、防災での重点化を求めているので、我が意をえたりの話でした。

分科会は、公共交通を選びました。主の講師は名古屋大学の加藤博和教授で、解像度の低い救済論が横行する公共交通談義になりがちな話題に、会場を刺激するキーワードをバンバン投げ込みました。
・おとなたちが公共交通を見限りマイカーで自由に走り回っている地域で、子どもたちはコンビニ一つ大人の力を借りないと行けない。そんなところに子どもたちが脱出しようとしない方がおかしい。消滅決定都市である。
・元気なときに時刻表を調べたり待ったり運賃を払うのを面倒くさがってマイカーを乗り回している人が、足が悪くなってもっとしんどい公共交通を使うことはほとんどない。若いうちから公共交通を使うようなまちづくりをしなければならない。
・都市部において、流行しているデマンド交通は既存の公共交通を浸食して、滅ぼしていく可能性がある。申し込んだり時間合わせするぐらいならバス停で待っている方が楽ではないか。
・バスもタクシーも運転士は確保できないなかで、より人的資源を食い潰さない方法を選ばざるを得ない。
・公共交通への依存度が高い地域の方が、BMIが低い(健康度が高い傾向)。
・公共交通をもっと快適で充実できて運転士の賃金改善にも必要なのは、市民1人あたり月数十円の負担だ。これを保険ぐらいに思ってもらうことができないだろうか。
・大事なことは「鉄道を残す」「バスを残す」ではなくて、「おでかけ」できる条件を創ることではないか。
・「おでかけ」できる環境を創るのは国なのか。地域が主体的にやらなければどうしようもないではないか。
・量的なアンケートをしても(回答者は模範的であろうとするので)「乗る乗る」詐欺みたいな情報しか出てこない。膝詰めで「おでかけ」がどういうものか聞き出さないと、利害を調整しないと、必要な交通は創れない。
・地域公共交通会議で、関係者がTODOリストを創っていくことが大事。
加藤先生の提起の後、松江市交通局と一畑バスの路線再編とバス事業の改革の話、過疎地でのオンデマンド交通の構築、大阪交通労組からの交通事業の存廃の判断の検討方法などの報告があり、それぞれ刺激を受けてきました。

●朝霞市ではデマンド交通が、単なるタクシー補助の拡大として、いつでもどこでも運転士を使い倒せるかのような言説で何度も請願が出てきましたが、運転士をいくらで雇い、それをどのように効率よく多くの人に使ってもらうか、過疎地という非効率な現場で苦労さている工夫に触れました。どのケースも、どこかの部分はバスのように時間や方面の制約を受けるような運営をしていて、「いつでもどこでも」ではないんだな、と再確認したものです。

●こども家庭庁の発足で、子ども関連政策を国が強化させていることはよいのですが、これまで自治体が競い合って施策を引き上げてきた子ども政策が「隣の自治体とサービスが違うのはおかしい」という言葉で、地方自治を揚棄するようなキーワードが流行していることが気になっています(もちろん東京だけが億ションバンバン売って、金持ちだけ全国からかき集めて、その経済的・財政的余力で子育て政策を広げて、都外との格差を誇示されると、呪詛に近いものを思うところはありますが)。
私自身、1999~2001年厚労省保育課などと向き合う仕事をしていましたが、国の政策変更を要求するばかりでは、ものすごいパワーと機会がやってくる時間が必要で、ときには政策のイデオロギー変更という、妨害者の多い現実に取り組まなくてはなりません。子どもはその間に育ち終わっちゃうよ、と思ったものです。
身近な政策に関しては、自分たちで何が必要かを構築していくことで、こんなことができると示していくことも必要です。
そういうなかで、今回の自治研では、そのことが一貫していたのでよかったと思っています。

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2024.10.04

10/3 市長による専決処分が連絡されています

10月に入りました。

議会を通さずに議会の議決事項を決定できる市長による「専決処分」が2件案内されました。
1点目はワクチン接種の被害者に対する国の補償による補正予算で、自治体が支払いの窓口となることから、補正予算で執行する必要と、国から急ぎの対応を求められていることによるものです。1日に処分したことの連絡を受けています。
2点目は衆院選の解散に関係するものです。規模としては5800万円です。3日に処分したことの連絡を受けています。

地方自治法では、市長が「専決処分」で行ったものは、最も近い市議会で追認するための「専決処分の承認」の議案を提出しなければなりません。12月市議会の議題になるものと見られます。

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2024.10.01

9/30 「解散権は首相の専権事項」はウソ。ましてや首相になってない人が

自民党の総裁選で石破さんが当選し、「主要」閣僚の人選まではなかなかやるのう、と思ってみていましたが、ほんとうに残念なことが2つ。

一つは、人権に関わる閣僚選び、ミステイクとしか思えません。
1人は法務大臣に牧原秀樹を選んだこと。「虎に翼」が話題になったり、袴田事件でえん罪・無罪判決が出るなかで、奇矯な法理解の主張を声高にしてSNSでトラブルを起こしてきた議員がなるべきポストではないように思います。死刑囚への執行命令書にサインをする立場です。
もう1人はこども家庭庁の担当大臣に三原じゅんこを選んだこと。この担当大臣ができてから、こどもの人権に関する行政理解は大きく前進していますが、三原さんは厳しいしつけをしてもかまわないようなものいいをしたことがあり、この役所を管轄する大臣としてどうかと思わざるを得ません。

もう一つは、また総裁選直後に解散・総選挙をすることです。とくに今回は最短日程で、ひどいものです。

まず、首相が党利党略で衆議院を解散してよいのか、という問題があります。そんなこと続けていれば、基本、永久に与党が勝ち続けます。立命館大学に小堀先生という政治学の教授がいて、OECD加盟国の議会解散を調査した論文を書いています。首相に解散権のある国でも、王や大統領の拒否権があったり、王や大統領を説得する必要がある国ばかりで、日本の次に自由に解散している英国でも、王が解散権の濫用を牽制したことがあります。首相が「専権事項だ」なんて嘯いて、これほど好き勝手に「国権の最高機関」を解散しているのは日本ぐらいです。
※小堀「日本型衆議院解散像とOECD加盟諸国における解散事例」(2020)

憲法を読むと、天皇以外が解散できる条項は憲法第69条のみ。衆議院で不信任決議がされたときの対抗手段として首相が解散できるとなっています。7条の天皇の国事行為は、自民党が負けないときに選挙をするんだ、なんて政治的能動的な解散をよいなんて読み取れるものではありません。解散権自由のお墨付きを与えている憲法学の宮沢、芦部説だって、いくつかの重要な解散理由が必要、と指摘していて、自民党が負けないためなんて理由はあり得ないものです。

「首相の専権事項」なんて言ったのは、1986年中曽根内閣が国会も開かずに解散した衆参同日選挙に際して、後藤田官房長官が言い出したことで、憲法の制度設計になかった考え方ということも書かれています。むしろ首相の任意解散権は、明治憲法下、天皇が首相の「輔弼」で議会解散権を行使していた時代の名残に、天皇の政治的行為が全面的に制限されたことを戦後もそのまま残し、天皇に成り代わって勝手に議会を解散している、と見た方がよいようです。

本来、総理大臣は、国民が衆議院選挙をやって国会議員を選び、国会議員が首相を選ぶ順番になるべきです。国権の最高機関として国会が最もやるべき仕事は、首相を選び、内閣を構成させることです。最初に私党である自由民主党で首相を選び、それに翼賛するような議員をそろえるために衆院解散する、なんてことは民主主義の考え方からはとんでもないことです。2014、2017、2021年とそんな衆院選ばかり続いて、今度で4回目です。そして思いつきから投票日までの日数がだんだん短くなってきて闇討ちみたいな解散になっています。

そして今回は、まだ首相になっていない私党の頭領が、勝手に解散日や選挙日まで指定している。政治の私物化、越権行為にほかなりません。選挙日程に関しては、中央選管すら越権しています。1950年代の法改正で、中央に関しては、都道府県や市町村と違い、選挙管理機関が行政権から独立していない問題があります。

選挙実務面の悪影響もひどいものです。だまし討ちみたいな選挙日程なので、選挙管理委員会はギリギリの仕事をすることになると思います。投票用紙、ポスター掲示場の設置、投票所の確保などではものすごく苦労すると思います。さらには候補者からの問い合わせもたまらないのではないかと思います。在外選挙権は行使できない可能性もあります。憲法訴訟をすべき問題です。
それを支える、全国の印刷業者、看板業者などはたまったものではありません。ロジスティックを軽視して、政治的決断を誇示するような政治は、問題になっている兵庫県知事と何が違うのでしょうか。
もちろん組織性のある自治体の選管はこんなものでしょうが、候補者陣営などたまりません。印刷物の調製、選挙カーや事務所、電話回線の確保、さらにそれを配ったり差し出しできる体制づくりなど、2週間もないスケジュールでやらざるを得ません。政党からくだってくる政策を待ちながら、印刷物を作らざるを得ません。間に合わないことが常態化するので、候補者がヤマネコ減税を言い出したりするのが平気になっています。

地方議会はめったに解散がないのでよくわかるのですが、任期がきちんと決まっていると、選挙が近い時期以外は、考え方の違う会派の人たちといろいろな妥協や調製ができるものです。日本の国政が生産性が低い、企画力がないとバカにされるのは、実は解散権の濫用で「常在戦場」として常時敵対意識を刺激しなければ、衆議院議員は生き残れないからです。いつ選挙があるかわからないのに敵対党派と仲良くしたり妥協するなんてありえませんから。

最後に、能登の災害の惨状を見ると、一番政治を必要としている人がこんな状態にときに選挙をやるのか、と思うばかりです。

すぐには解散しない、と法意識の高さをアピールしていた石破さんですが、こんなことになって残念極まりありません。

●追記。
突発的な選挙を容認する感覚としてあるのが、選挙=民主主義、選挙の勝利=何やってもよいのが民主主義、みたいな図式でしか理解されていないところがありますが、民主主義に必要なことは意見の違う人の存在を前提とした議論と最も納得性の高い妥協(合意形成)です。
昨年、政治学の世界で流行した本に「民主主義を装う権威主義」という本があって、今の世界の独裁者は、必ずしも選挙をしないとか一党支配をするのではなく、不公正な政治を日常的にやりながら、選挙を通して敵味方をあぶり出して独裁体制を強化する、という手法がとられ、典型例として中央アジアのソ連から独立した国々が紹介されています。選挙干渉、バラマキ、日常的な敵対党派への攻撃をして、選挙のときだけ自由にやりながら、選挙で敵味方をあぶり出して独裁体制を強化していく、というものです。ここから見えてくるものは、議論や社会運動のない民主主義は簡単に独裁体制になりやすいということです。
日本の場合、国会議員が多くて、自民党もいつも分裂含みの政局をしながら、党内で牽制したり、公明党からの牽制が働いたり、官僚が絶大な詳細政策の決定権を握っているなかで、簡単に独裁体制になってはいません。それでも日本も、選挙が行政権の長によっていつやってもいいんだ、ということになっていて、国会議員が解散権の行使にびくびくしている政治体制のなかで、いつ首相が独裁者に転じてもおかしくないようなところがあります。

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