2025.06.21

6/20 まちづくりの課題、子どもの課題を問いました~市議会の一般質問

十分にお知らせしておりませんでしたが、20日午後に「市政に関する一般質問」を行いました。
今回は、おととし起きた市立中学校の性犯罪事件を受けて、教育委員会、人権担当のそれぞれから新たな動きが出たことを確認する質問、都市計画マスタープランの策定に関する質問、公共交通に関する質問、市政と市民参加のあり方に関する質問を繰り出しました。

教育委員会からは、再発防止と事後対応のあり方を検討するための会議体をきちんと条例化して、設置しなおすことと、その目的をきちんと整理することが示されました。これまでは、過去の教育委員会の定型句のなかで、非公式に専門家に話を伺うことを続けて、中途半端であったことが半歩前進します。
今後はこの検討状況をチェックしていきます。

人権担当からは、おととしの事件を受けて設置した子どもの人権相談窓口が、ただ相談員を置きっぱなしにしていた現状から、条例を置き、専門家を組織し、仕組みとして子どもへの人権侵害に対応できる体制を作る検討を始めます。

いずれも事件直後に着手していれば、議会では、きわどい再選だった教育長人事や、2024年度決算の附帯決議にならなかったと思いますが、それでも前に進んだことはよかったと思っています。

保育園のことでは、入所手続きの変更について、新たな答弁がありました。週明け6月23日に、9月途中入所分の入所申請からマイナンバーカード保持者を対象に、電子申請が始まります。一つだけ面倒なものが、就労証明などの保育を必要とする証明書類を画像化してアップロードする必要があります。それ以外は画面入力で手続きができるようになります。
今年はテストも兼ねているので、来年4月入所に関しては従来どおり10月頃の申請となりますが、入所申請受付と入所決定の事務がどのくらい軽減化されるかみて、再来年度から申請時期の後ろ倒しを検討する話です。
利用された方の、感想やお気づきの課題があれば聞かせていただけるとありがたいと思っています。
余談ですが、マイナンバーカードは、行政の本来の事務の効率化と市民の利便性を感じられる場面を通じて取得を促していくべきであって、ポイントで釣ったり、センシティブな健康保険で強制したりするものじゃないと思っています。

最近、議会答弁のなかで公立保育園の0歳児保育が余っているから一部廃止したいなどと当局から話が出るのですが、1996年の0歳児保育スタート以来、まずはといって始まった産後8ヵ月以降の子どもしか受け付けず、30年間前倒しを怠ってきた公立保育園は、0歳児では4~7月生まれの子どもしか入れない状態を30年も放置してきた問題があるのではないか、と指摘しました。本来、公立保育園に高コストな経費を認めているのは困難度の高い家庭の子どもを受け入れるからです。育児休業制度が整備されていない職場にいる労働者が預けられない状況を30年放置してそれで役割を果たせているのかと思ったりします。このことは13年前から指摘していることですが、今回もあまり前向きな答弁はありませんでした。保育課の管理職が男性だらけで、保育の必要性に直面したことがないからかなぁ、なんて思って答弁を聞いておりました。

都市計画マスタープランは、まず議会に中間報告がないことを問題にしました。来年度からスタートする都市計画マスタープランは、①20年のまちづくりを固定する計画にもかかわらず、②専門の検討委員会を設置せず、土地利用の変更を審査する「都市計画審議会」に策定を委ねています。その検討体制を問題視して、2023年3月議会では、「都市計画マスタープラン策定委員会条例」の廃止議案を市議会で継続審議にして、採決を宙づりにさせてもらいました。その後、都市建設部から、計画づくりに市民参加をどうするかという全体像を示され、議会との中間報告をされることで、宙づりにしていた廃止議案に同意し、都市計画審議会での策定を容認した経緯があります。
その経緯からはすると、議会はまたも顔に泥を塗られたことになるわけで、そのことを指摘したところ、未確定な部分があるが中間報告をする(確定して変更できなくなってから報告されてもどうしようもありません)、という答弁がされました。実行されるかどうかを確認したいと思います。

公表されている都市計画審議会の資料から、都市計画マスタープランでは、工業用地の開発以外は「駅周辺」という言葉ばかりが飛び交っていることに、矛盾していないか問い直しました。駅周辺に商業を活性化させたいのであれば、商業用の不動産物件を増やすような都市計画をしなければなりませんが、現在の朝霞市の考えは容積率も高さ制限も大幅に緩和しているので、商店に貸すよりも高くお金に換えられる分譲マンションが建ってしまう一方、郊外にスーパーや大型店が出店するので、駅周辺が住宅と分譲マンションの前段階である駐車場しかない風景になってしまっています。
また歩道の確保についても、都市計画では明確な具体策は提示されず、相変わらず地権者の善意にすがるだけの解決策しかない内容です。
土地の財産権はあるものの、土地の利用はまちという空間を支配するので、利用の公共性という視点も必要ということで都市計画マスタープランは自治体に策定するようになっているもので、そのなかで、土地の私権は前提にしても、触ってはいけないものとして扱っているままです。そそそうである限り、焼き畑農業のように、まとまった土地に新たな開発や商業施設、工業ゾーンを配置しながら、既存市街地に手が入らないままに「駅周辺」と集積度を上げていき、その矛盾を解決するのが公道でのキッチンカーの誘導というのでは、あまりにも残念な展開となることでしょう。そんな問題提起をしましたが、変わらないみたいです。

公共交通は、3つをテーマにしました。
①危険なバス停・乗降困難なバス停の問題を提起しました。歩道と車道の間にバス停のところのブロックの切り欠きがなくて、スロープが下ろせないバス停、地権者の都合で境界ぎりぎりまで建物を建ててしまったことでとても狭い空間でバスの乗降をしなくてはならない危険なバス停を問題提起しました。やれることをやるという答えしかないのですが、改めて当局に改善を働きかけていきたいと思います。

②朝24系統、朝霞台駅南口から厚生病院→弁財を回って志木駅南口に行くバス路線が、コロナの前ぐらいから利用者が激減して撤退となります。その対応については、まずは西武バスに存続を求めるということですが、かつては1日1200人ぐらいの利用者があったこの路線も今では1便あたり8人程度となり、路線バス事業者が維持するには困難がある状況で、廃止か、代替事業者を探さざるを得ない状況です。

③昨年12月から朝霞駅東口と根岸台7丁目の斜面地の地域を結ぶワゴンバス「ねぎし号」が「住民要望」で路線を追加します。実際に伸ばすのは現在2.6㎞の路線で片道11分、45分サイクルで運行できているものを、経由地を変えたりしていったりきたりの路線設定して、5.1㎞片道25分の路線となり、70分サイクルで運行となる提案がされています。運行間隔が時計の針に合わなくなりわかりにくくなること、路線が複雑に設定されているので、遠回りの印象を持たれて自転車やマイカーへの逃散がおこりかねないことなど、非効率で客離れを起こしかねないことから質問しました。この「乗りたくない」感覚はバスに乗らない生活をしている人にはわかりにくい感覚です。
既存路線を踏まえながら見直すという明確さに欠ける答弁でしたが、今の路線を大きく変えるのではなく、住民要望の追加部分を両端につけるだけの見直しになるのではないかと見ています。その場合、運行間隔は45分間隔の維持は無理にしても、70分まであくことはないのではないかと思います。

市政と市民参加のあり方については、何をどのような市民参加とするのか、審議会には何を諮るのか、住民アンケートを実施する際には社会調査の専門家による助言や社会調査の基本を踏まえた前段の作業をすることなどを求めました。市民参加の条件については、現行のあいまいな「協働指針」を改定していく方向が明らかになっています。審議会については、その開き方、諮る問題に関する課題を整理していく答弁がありました。社会調査の定石を踏まえた住民アンケートの実施については調査検討という答弁に留まりした。

| | コメント (0)

2025.06.09

5/9 補正予算への審議が行われます

本日9:00~6月定例会に提出されている市長が提出した6議案への質疑が行われます。
質問は、議案番号順→下記質疑通告書提出順となります。
本日閉会まではインターネット中継があります。
翌日以降、インターネット録画公開があります。
   インターネット画像での傍聴はこちら

自己の意見(主張)はしてはならないとか、細かすぎることは委員会に送れ、などのルールがありますが、重要な点について確認して、劣悪な市民サービスが提供されるようなら躊躇なく白紙委任しないよう提案内容について確認していきたいと思います。

【市長提出議案】※質疑通告議員名は敬称略
第46号議案 2025年度一般会計補正予算第1号
〈質疑通告者〉利根川,駒牧,外山,田原,高堀,西,本田,黒川,宮林,福川,渡部,石川,田辺
私の質疑内容
・市長の施政方針の認識
・財政の安全性の確認
・4市火葬場建設に向けての検討体制
・コミュニティーソーシャルワーカーが機能するのか
などです。

第47号議案 2025年度国民健康保険補正予算第1号
〈質疑通告者〉黒川,田辺
私の質疑内容
・子ども子育て支援金制度の運用体制

第48号議案 2025年度後期高齢者医療特別会計補正予算第1号
  2議案は、こども子育て支援金制度(こども政策の社会保険料)の上乗せのためのシステム改修予算を追加します。
〈質疑通告者〉黒川,田辺
私の質疑内容
・子ども子育て支援金制度の運用体制

第49号議案 2025年度水道事業会計補正予算第1号
〈質疑通告者〉飯倉,本田,石川,田辺

第50号議案 2025年度下水道事業会計補正予算第1号

  国の指定基準の管路の点検を求められ補助金が来たため予算を追加します。
〈質疑通告者〉飯倉,本田,石川,田辺

第51号議案 市職員の休日休暇に関する条例改正

〈質疑通告者〉黒川,石川,田辺

| | コメント (0)

2025.06.03

6/2 6月定例市議会が始まりました

6月定例市議会が始まりました。

市長提出議案が6議案提案されています。このうち第46号議案は、3月定例会の第1号議案が政策的なものは入れなかったタテマエになっているので、それが入った当初予算の扱いとなります。
市長からも市政方針演説的な提案理由が述べられました。いくつか?と思う言葉がありました。また新しい市長になったのにこれはやらないものなのか、ということも問います。
補正予算を精査すると、人権や行政運営の適正さに関わる大問題事業が1点、生煮え、中途半端だなぁと思う事業がいくつかありました。
これらは9日の市長提出議案に対する本会議質疑で確認していきたいと思います。

9日本会議議案質疑
11日は総務常任委員会と建設常任委員会
13日は民生常任委員会と教育環境常任委員会
19,20,23日は本会議市政に関する一般質問
26日 本会議最終日討論・採決
という日程になります。

一般質問は、19日10人、20日6人、23日4人と議長から宣告され(敬称略)、
19日9:00~ 駒牧,宮林,兼本,高堀,田原,遠藤,福川,増田,西,陶山
20日9:00~ 権,渡部,獅子倉,本田,黒川,田辺
23日9:00~ 石川,外山,飯倉,利根川
となりました。私の質問は20日午後、インターネット公開は、中継は当日、録画公開は23日以降となります。

【市長提出議案】
第46号議案 2025年度一般会計補正予算第1号
第47号議案 2025年度国民健康保険補正予算第1号
第48号議案 2025年度後期高齢者医療特別会計補正予算第1号
  2議案は、こども子育て支援金制度(こども政策の社会保険料)の上乗せのためのシステム改修予算を追加します。
第49号議案 2025年度水道事業会計補正予算第1号
第50号議案 2025年度下水道事業会計補正予算第1号
  国の指定基準の管路の点検を求められ補助金が来たため予算を追加します。
第51号議案 市職員の休日休暇に関する条例改正

| | コメント (0)

2025.05.30

5/30 市政に関する一般質問エントリ締切

6月定例市議会の議員の持ち寄り課題を質問する「市政に関する一般質問」の順番が確定しました。6月19、20、23日の日程の区切りは2日の本会議冒頭で議長から発表されます。通告内容は市議会HPに9日から掲載されます。

●一般質問エントリした議員 通告順・発言順(敬称略)
駒牧、宮林、兼本、高堀、田原、遠藤、福川、増田、西、陶山、権、渡部、獅子倉、本田、黒川、田辺、石川、外山、飯倉、利根川

●私の通告した質問項目
1.公正な行政運営
2.会計年度任用職員の働かせ方
3.子どもの人権
4.保育の課題
5.ごみ環境政策
6.都市計画
7.公共施設の課題
8.公共交通

| | コメント (0)

2025.05.27

6/1 14:00~市政オープンミーティングを開きます

直前のお知らせで申し訳ありませんが、
6月1日14:00~朝霞市産業文化センターで市政オープンミーティングを開きます。
・6月定例会で示される2025年での朝霞市の本格的な事業のご紹介とみなさまの疑問のピックアップ
・3月議会で見えてきた新市政の課題
・その他政治や公共に関する意見交換
をしたいと思います。途中入退場、お子様づれでも歓迎しますので、ご参加いただけるとありがたいです。

| | コメント (0)

5/27 学校給食費の値上げと内容充実の方向へ

同じ会派「立憲歩みの会」の本田議員が昨日、学校給食運営審議会を傍聴した結果をフェイスブックに書いていますが、
小学校 4700円/月→6000円
中学校 5200円/月→6800円
と改定が諮問され、了承を得られました。9月の補正予算の通過が条件ということですが、この間、栄養量は確保されつつも、給食のメニューがたびたび削られたり、食材が安いものに画一化している状態が復元することになりました。
なお、6月と7月については、未使用の国の物価高騰支援交付金を充当して、メニューだけは先行して復元することも明かされています。

この提案にあたっては朝霞市教育委員会が、値上げの是非、値上げ幅に関するアンケート調査を実施して、値上げ容認の意見が9割、値上げ幅についても結果が出ていました。それに対して市議会で石川議員から回答数が少ないとものいいがついていましたが、改めて、市内PTAや類する団体の連合会である「保護者代表連絡会」が改めて独自調査を行い、1600円値上げ容認と1300円値上げ容認の意見の合算が半分を超えたことが審議会で報告されました。おおむね市のアンケート調査と同様な傾向で、上記の値上げ額が妥当ということが結論づけられたことになります。
中学校については、小学校との量的な差があり、学校給食費が上がるにつれて、現在の500円差では小中学校の量の差を埋めきれないということで、1500円値上げとなっています。

今年に入ったあたりから教育委員会のみならず、各市議会議員に、保護者やPTA関係者から、学校給食の材料の種類や量が大幅に低下している、という声が届いておりました。物価高騰、米の高騰に関しては保護者も実感しており、私どもの会派では本田議員が中心に対策を行ってきました。学校給食課も、一品減らすメニューにした上でも物価高騰で肉も魚も選択の余地がなくなっていることなどを説明しに来ています。値上げという選択になったことは申し訳ないですが、子どもたちが腹を空かせて帰ってくる、という事態を考えると、保護者団体の調査を含めてこうした問題解決が行われたことにほっとしています。

私ども会派は、学校給食はお金を払いたくないから拒絶できるような対価性のあるサービスではない上、子どもの生活の権利であることから、長期的には無償化を求めています。一方で今の子ども観、財政節約の議論のなかでは、給食費を保護者が負担する制度がなかったら、値上げを呑みながら質を復元・改善するということが半年という時間軸のなかで決められただろうか、とも考えます。子どもの生活に関する権利が親任せにしない社会の文化が根付かせることも必要だと感じています。

今回決め方に関しては、上記「保護者代表連絡会」が独自の調査を行ったことはよかったと思います。PTA的組織には、役員決めを中心に、負担感から運営の見直しが迫られています。運営の改革は大いにやったらよいと思いますが、保護者の代表組織だという認識が内外に共有されているからこそ、今回、その調査は可能であったし、その結果が保護者の代表意見として尊重されたということがあるのだと思います。
保護者のサークル活動のように位置づけ、加入脱退の自由まで一足飛びに手をつけようとする意見では、この機能が可能だったかと考えさせられます。

●朝霞市の住宅価格の高騰で、朝霞市の子育て世帯の所得水準は上がっていると言われていますが、それでも低所得者の負担が課題です。現在朝霞市では、生活保護水準の収入の1.3倍までの世帯に、就学援助として学校給食はじめとした教育経費を負担しています。これから外れるその上ぐらいの所得層の人たちの負担をどうするかが課題だと思います。

●学校給食の内容と費用負担について、きちんと妥当な結論に引っ張っていくのは、やはり当事者たちの意見であり、その裏付けとなる当事者団体への会員である当事者のレスポンスだと思いました。政治家によるビラに書きやすい請負主義をとらず、我が会派は、当事者参加、当事者合意という機能を朝霞市できちんと働かせていくことを大事にしていきたいと思います。

●今回の問題のほんとうの当事者は子どもたちです。

| | コメント (0)

2025.05.26

5/26 6月定例市議会の招集かかりました

本日付で、6月2日からの6月定例市議会の招集が招集権者の市長からかかりました。議案は6本が予定されていることも通知されています。
・2025年度一般会計補正予算第1号
・2025年度国民健康保険補正予算第1号
・2025年度後期高齢者医療特別会計補正予算第1号
・2025年度水道事業会計補正予算第1号
・2025年度下水道事業会計補正予算第1号
・市職員の休日休暇に関する条例改正

●以前はこの招集通知が郵送で、ここ2年は郵送の日程が2~3日かかっていて、到着する頃には議会運営委員会の後だったということがありました。議案名もわからず、招集した法律行為も確認できずに、議会運営委員会に臨むのは好ましくないなと思っていましたが、議会文書のPDF化が進んで、招集通知も遅いですが決裁当日に見ることができるようになりました。

●11月下旬と5月7日~22日まで特別養護老人ホームでアセスメントを中心とした実習をしてきました。直接的な介護ではなく、認知症の利用者の声を聞きながらニーズを整理して援助計画を作っていくという作業をしました。
自分の弱点、課題、得意なものがまた新たに気づいたところです。
介護労働者がきわめてきついローテーションで夜勤や日勤を繰り返しながら、同僚どうしで調整して職場を成り立たせているのを見ることが多くありました。そんなカツカツの勤務日程の人々を前に、減税だ、給付金だ、と有権者に媚びを売ることばかり提言し、その犠牲として社会保障のムダを切れと繰り返す政治に、どうよと思うことが多くありました。

●学校関係者にしか公開してきませんでしたが、この1年務めてきた朝霞第三中学校PTAの会長を2日の総会で降り、後任者にバトンタッチしました。23日には市内PTA等の連合会である「保護者代表連絡会」の役員も降り、小中学校の保護者としての役割をすべて終わったと感慨にふけっています。
前任者と違い、拙い運営をなんとか乗り切りました。この間ご協力いただいた会員、教員、役員の仲間のみなさまに感謝申し上げます。

| | コメント (0)

2025.05.04

5/3 憲法記念日の街頭演説をしました

3日午前中、母世代が朝霞市に図書館を開設させようと取り組んだ「図書館友の会」の定例会・総会に会員として出席しました。
朝霞市の図書館政策に関わる市民団体です。
毎年の、図書館長への要望の伝達、他市の図書館の見学などを活動方針として決めました。

午後、恒例の、会派「立憲・歩みの会」による憲法記念日の街頭演説をしました。
中央の集会に行ってもよいのですが、地域で憲法が定着しているのか、という問題意識から、ここ数年取り組んでいるものです。

私の属する市議会会派「立憲・歩みの会」は、会派の綱領に、憲法の社会権の実現に取り組むと書いてあり、
教育、福祉、交通、文化・体育政策など、最低限ではなく「健康で文化的な生活」を保障する自治体政策をめざす取り組みをしています。
そのことを、市政のトピックと絡めながら、市内駅頭4ヵ所で街頭演説をしました。

とくに今年は子どもの人権に関わる政策が大きく転換しているので、自治体にどのように反映させて、子どもの生活圏のなかで子どもが意見表明したり、トラブルを解決する仕組みをもつかが問われてくる、という話をしました。

●憲法記念日の市内演説は、他会派では公明党さんも長く恒例で取り組んでおられます。

| | コメント (0)

5/2 私も中学校を卒業しました

2日、朝霞第三中学校PTAの総会があり、1年務めた会長職を後任の方に交代いたしました。

まだ若干、足を突っ込んでいるかたちになっていますが、子ともども第三中学校から卒業となります。
至らぬPTA運営にご協力くださった、会員や学校関係者のみなさまにはお礼申し上げます。

前会長からバトンタッチされることがおおよそ決まった直後に、
「サポーター割当制を全廃しようよう、委員も最小限にしようよ(細かく役割を分けて役を割り当てるやり方を全廃しよう)」
という前会長の提案に、前向きなものを感じつつ、そのような大改革をナントカ乗り切った感じです。
保護者の多忙化、おしつけられる活動に対する「こなし」の運動になっていることへの前会長の問題意識からです。私もほぼ同感だったのでその改革に取り組みました。よい機会をいただいたと思います。

一緒に本部役員した方には、暗中模索のなか、意思決定に迷うことが多く、そのなかで協力してくれたことに感謝しています。

新役員は、男性も多く、メンバーも一新しました。新しいやり方をベースにさらに保護者活動の活性化と、保護者の代表組織としての機能をどのように作っていくのか、楽しみにしています。

| | コメント (0)

2025.04.17

4/16 3月定例市議会が終わりました

市長交代による議会での調整事項が多く、ついついブログを書き忘れてしまいました。大変申し訳ないです。
16日で市議会定例会は終わりました。いつもは2月~3月に開かれるのですが、市長交代による新市長による招集で、3月24日からスタートしました。議案の審査が3月中に集中して行われ、人事交代や入学式などの日程の関係で、4月14~16日に市政に関する一般質問という日程でした。

昨日、私の一般質問がありましたが、改めて整理してお伝えしたいと思います。
議会の市長の対応はじめ、あまりにも驚くようなことが続いて、頭が回らずうまくまとまりません。

市長が提出した議案には、
・一般会計予算が「骨格予算」といって議会に議事省略を求めながら、あれもこれも政策予算が入るだまし討ちみたいなことや、財政の悪化に止血する手立てがなされていないことを理由に反対しました。
・国民健康保険予算は、高額な人頭税負担の道に対して何の手立ても示そうとしないことから反対しました。例年は賛成しているものです。
・水道事業会計と下水道事業会計は、財政悪化に何の手立ても示そうとしないことから反対しました。例年は賛成しているものです。
・家庭保育室の基準、保育所の基準、地域包括支援センターの基準の改正議案は、それぞれの仕事が地方自治の領域に入る自治事務で、利用者の安全に関わる規制で、地域の実態にあわせて規制すべきものにも関わらず国が「従うべき基準」として緩和を押しつけてきていることから、反対しました。これは市の事務に問題があるということではありません。
・公平委員会の任命については、対象人物の資質はともかく、長期にわたる同一人物の任命であること、裁判の前に公務員の労働問題の法的な取り扱いをする機関であるにもかかわらず、労働側委員がいない構成であることを問題視して指摘し続けてきたにもかかわらず改善されないことから、反対しました。
・副市長の任命の議案では、議会運営委員会の日から何度も早めの議会上程を求めたにもかかわらず、当日提出となったため、議会軽視として反対しました。出された議案は議員にとって既知の人物であったものの、重要人事なので、提案された人物によっては可否判断の時間が必要な議案のはずです。

●市政与党の他会派の議員の一般質問で、私たちに向けてではありませんが、市長選や副市長任命議案の対応をめぐり「野党になりたいならどうぞ」という発言がありました。それが与野党の分離の指標なら、今度の朝霞市の市政与党は、自民と維新を含む進政会、公明党、日本共産党、つばさの党、田辺議員、兼本議員ということになります。

●各議案への対応

» 続きを読む

| | コメント (0)

2025.04.10

4/8 こじれないためのSOSが早めに必要です

朝霞第三中学校の入学式に出席しました。PTA会長として祝辞を述べる機会をいただきました。
新入生と保護者のみなさまにご卒業のお祝いを申し上げ、学校に協力してくださる方々、教員のみなさま、来賓にお礼を申し上げた上で、中学生は心も体も入れ替わるときで、不安定になりやすいので、何かあればSOSを早めに出すようにお話をしました。
また保護者に向けてはPTA活動へのご協力、公募制になった学校協力活動に関して、できるだけ手を挙げてくださるようにお願いいたしました。

とても緊張し、重たい役割を終えた解放感をもって午後からの用務のために市役所に向かいました。
終了後、市役所近傍でミソラ食堂の移動販売があって弁当を買おうとしたものの、残念なことに売り切れ。炊き込みご飯を買いましたが、とてもおいしいご飯でした。

午後は昨年6月の外山議員の問題発言に対する懲罰委員会。前回に引き続き外山議員への参考人質疑が行われました。
問題発言を撤回したのに、相変わらずその問題発言と同様の投稿をyoutubeにし続ける所属政党との関係、市長選では選挙妨害はなかったものの、一般市民へのマイクでの暴言があったことなど、市民が恐怖感をもっている乱暴な街頭活動が止まるのか、などに質疑を行いました。
いずれも外山議員からは「私はやっていない」「保釈中は凸はできない」など、やらない方向の意思は答えるものの、すべて限定条件つきの答弁でした。市民が著しく怖がったり嫌がったりすることが止まる保証がないなかで、安易な結論は出せないと思ったりもしました。
宗教団体への誹謗は、被害の実態はあるのだろうが、宗教団体の組織的指示や容認はなかったのではないか、と問うと明確な答えはなく、自分たちが推定無罪の原則(法律として正しくは「立証責任」)を言いつのるのに、自分たちが相手を非難するときには立証責任をきちんと履行していないことが判明しました。
また、外山議員の答弁から、東京15区選挙妨害事件の最も派手に問題を起こした容疑者が、朝霞市に転入していることが判明しています。

終了後、外山議員を支援しているとみられる傍聴者につきまとわれ、当該宗教団体の隠れ会員などと庁舎内で罵声を浴びせ続けられました。その後、当該人物が議会事務局にやってきて、職員に「議員に言うことを受け入れてもらっていない」などと圧力をかけ始めたので、議員として出ていってそのような義務は職員にないことを伝えると、再び、当該宗教団体の隠れ会員などと罵声を浴びせ、スマホカメラを向けてきたので、庁舎で無断撮影は禁じているので、退去すべきだ、と申し上げたところ、騒動になってしまいました。
市の事務でもない考え方を、つばさの党の支持者に押しつけられなければならないのか、さっぱりわかりませんし、気に入らないことがあると、こうして大声を上げてスマホカメラを向けて脅かす、彼らの体質については、治らない問題だと認識しています。

議会の懲罰は、議事進行の秩序維持のための切り札として制度が設計されています。そのため、除名以外は軽微な懲罰に留まり、確信犯的な態度の議員には「みそきが済んだ」程度のものでしかありません。議員という地位、警察が民選議員に対する捜査の慎重な態度などを利用しながら、一般市民が民主主義という名の恐怖に直面しているときに、今の地方自治法は限界あるぁ、と感じています。

| | コメント (0)

2025.04.01

3/31 市長提出議案の審議が終わりました~3月定例市議会

市長任期の影響で遅く始まり、圧縮日程で24日から審議を続けてきた市議会ですが、31日に市長提出議案の審議が終わりました。
4月1日の朝までに決めなければ、問題が起きる議案がいくつかありました。
31日は、45議案の討論、採決が行われ、最大の議案である2025年度一般会計予算はじめ6会計の予算などが可決しています。

市長選の後なので、だらだらと現状追認しても良くない一方、こんな日程なので妨害とみられる抵抗まではできないという選択肢のなかで、悩み抜く議会でした。

私の属する「立憲歩みの会」としては、介護保険と後期高齢者医療以外の4会計、2024年度最終補正予算、副市長選任の同意、保育園や地域包括支援センターの規制緩和の3条例、公平委員会委員の同意の10議案に反対しました。

一般会計予算は「骨格予算」として経常的な経費しか出さない、という前提で議会の審議日程を省略させられたのに、出てきたものがほぼフルスペックの予算であったこと、子どもの人権に関して社会の求める水準が上がっているし、朝霞市でも子どもの人権侵害が事件化したのに、その充実を図らないことなどを問題視しました。

国民健康保険予算は、人頭税的な「均等割」の大幅値上げのロードマップを、地方自治法違反のような県の統制に服して続けていることを問題視しました。

水道事業会計と下水道事業会計は、借金増と現金減が同時に起きているキャッシュフローのマイナスに手を打たない予算となっていることを経営問題として指摘し、反対しました。上下水道の料金に、甘言を弄するような判断を続けて、適正な料金にすることがタブーになっている環境を作ってしまった側の問題でもあります。
この運営をあと5~10年続けると、誰かに経営を委ねて、料金は市民の意向など全く反映されないことになるリスクがあります。

2024年度一般会計補正予算は、国の臨時交付金の使い方です。1月には使途を報告して国から権利を受け取っておきながら、年度内補正、年度またぎ補正、次年度予算でバラバラ使われていてわかりにくくしていること、残金がまだ1億1千万もあって、その使い道に関して何ら情報公開もないことを財政民主主義の観点から問題にしました。

保育園や地域包括支援センターの規制緩和に関する3条例は、国の問題ですが、自治体によって判断を変えるべき内容にもかかわらず「従うべき基準」として押しつけてきていることを問題視しました。

人事案件としては、副市長任命の同意に関しては、人物はともかく、早期提案を19日の議会運営委員会で要求し、議長経由で要望しているにもかかわらず、最終日に上程してその日のうちに質疑、採決をせよという提案のやり方を問題視しました。
その前の質疑は率直なやりとりが提案者である松下市長とできてよかったのではないかと思います。答弁も率直でした。

公平委員会委員の選任は、人物に問題があるのではなく、委員構成や委員任期の長期化に全く問題意識がない提案であったことを問題にしました。職員のトラブルを解決する機関なので、労使関係のバランス、専門性など配慮した人事に切り替えていくべきときです。

また改めてご報告いたします。

●今回反対が増えたのは構造的な問題もあります。
20年ぶり、本格的な政権交代としては32年ぶりのできごとなので、関係者のみなさんが事務手続きを暗中模索でやってきたため、日程や議案の内容、提案手続き、説明資料の提供などで「これでよいのか」ということが多かったからではないかとも見ています。市長就任が3月17日なので、とりあえず継続、という判断をしておかざるを得ないこともあったと思います。
また私ども議会も、市長選の直後なので、お互い、お前たち何のために闘ったんだ、という問題を突きつけられることもあり、一般会計予算と人事案件には厳しい立場を取らざるを得なかったと思います。逆の結果だったときも、いくつかの議案で同様のことになっていったと思います。
反対を投じた議席に対して「ノーサイド」を要求されましたが、違和感がありました。勝った側が負けた側を追い込みすぎないことを求める言葉で、負けた側に求められるものなのかなぁ、と思ったところもありました。討論の言葉が厳しめだったことへの反応だったのだろうと受け止めています。

●神田直人副市長が3月31日をもって退任されました。
私たちの会派は、厳しい富岡市長の感情を逆なでする存在だったため、自分たちでも、予算要望をはじめ、意識的にワンクッション置く副市長に様々なコミュニケーションをお願いしてきました。
予算要望は、紙で渡しているので、実際には予算要望は、市のあり方、市役所のあり方、市職員のマネジメントについて、意見交換することが多くありました。議場でも言葉にしないコミュニケーションを表情やボディーランゲージで受けることも多くありました。
市役所の中のバランサー役で、いろいろなことを調整していただいておられました。議会日程の関係で遅めの時間になりましたが、そのことの恩義に感じる職員たちに見送られて退庁していきました。
私が民間人である20年前の基地跡地利用の議論が始まった頃からの存じ上げており、田中元副市長とともに、この2人が解決のキーマンだなぁ、と感じたとき以来ずっとお世話になりっぱなしでした。
昨日の田辺議員の質疑のなかでも、ほんとうは移行期もう1年ぐらいされたらよかったとみなさん思っているのではないか、という声がありました。惜しまれながらの退任でしたが、ご本人の強い意向だとも聞いています。これからの人生が幸多からんことを願っています。

| | コメント (0)

2025.03.29

4/29 大規模災害に出動した消防職員に手当が創設されました

28日午前中、朝霞市が消防などの事務を預けている「朝霞地区一部事務組合」という広域自治体の議会があり審議してきました。
2025年度の予算案を審議や常任副管理者の人事などを審議しましたが、私のなかでよかったと思っているのが、「災害援助救助隊」として大規模災害に出動した消防職員に、日額1080円の出動手当が付くことになったことです。
このあたりのベッドタウンではないような環境のなかで、数日間であったとしても過酷な災害現場に広域で派遣され、現地滞在経費など様々な生活コストもかかることから、派遣された職員に対する見返りです。

私には、2024年6月の自治労議員団会議で、全国消防職員協議会からの提案として取り組みを求められていました。その直後の一部事務組合議会でも必要性を訴えてきました。財源で全額国費で手当され、昨日の審議の答弁でも、総務省が制度を創設するよう自治体に「助言」があったもので、無理筋の話ではなかったことが、早期実現になったものです。

その後、午後から市議会の議案質疑の再開でした。
議場には追加議案として、副市長の任命の同意を求められる議案が置かれていました。現副市長が3月31日で任期満了となることから、残る平日である31日に一気に上程、質疑、討論、採決と進むつもりの持ち込み方です。インディアンポーカーみたいな決めさせられ方です。
そのため、議会運営委員会で、人を選ぶのにきちんと審議することを軽視している、と、わが会派から指摘し、討論、採決日程を見直すよう求めましたが、議論が調わず、31日に一気に採決まで進む日程となりました。ただしあさか未来の田原団長からの助言で、質疑から討論までの会派内討議時間を確保することは確保されました。
19日の議会運営委員会でも議長にくれぐれもと申し入れたことでしたが、議長からは行政が27日に庁議が設定されているのでそこまでは議案にでないと説明されたということです。
議会の議案となるものは、市長と部長だけで決める庁議が意思決定の最高機関ではないはずです。議会のはずです。
議会承認人事はあまり政局的に扱われてはならないとは思いますが、副市長人事のような、政治的任用の重要な人事であっても、追認議案として位置づけ審議するよう、行政からゴールを設定されて提案されるのが、市民にとってどういうことなのか、ということが問われていると思います。
今回は内部職員からの人事なので、どのような人物かという調査時間はいりませんが、外部の人材を登用する際は、その人物の調査時間も必要なはずです。
わが会派からは改めて議長に、当日採決を前提とする議案の提出はやめるよう申し入れるよう求めました。そのように対応するという議長の答弁で、日程問題は収拾しています。

●他市では人事議案に関して、提案後、対象者を紹介したり、全員協議会で質問する機会を設けたりしています。
片山善博鳥取県知事が「教育にあれこれ文句いう議員が少なくないが、そもそも教員委員の人事議案のときに、議会は教育委員たちにその考え方や方針を確認して承認しているのか」と話されたことをお聴きしたことがあります。

一部事務組合の議会に出て思うのは、議案の補助資料がしっかりしていることです。高額の予算案件は、購入物の規格などがしっかりかかれて、ムダな質問はいりませんし、質問を聞き漏らした議員にもそうした資料が行き渡っているので、つまらない確認が何度もされることはありません。
朝霞市議会は、良くない意味で、議事の省略、資料の省略が相当行われているなぁと思います。
そのため基礎的な情報確認の質問が多すぎるし、調査も絞り込みも行われずにダラダラと質問に持ち込まれる話、同じような質疑が多くの議員から繰り返されることがが多いと感じています。安心感や信頼感がないので、猜疑心いっぱいで議事に向き合わなくてはなりません。
議事の効率化は、逆説的ですが、十分な調査日程の確保と、説明資料の提供と、それを読み込まない議員に対するプレゼンスを低下させる取り組みがカギです。議会向けに説明資料も改めて作成するというより既存資料の提供で可能なはずです。予算などでは予算作成過程で、予算調書の議会への公開やその説明資料のなかから議会も共有するような仕組みも考えるべきだと思います。

| | コメント (0)

2025.03.28

3/28 委員会なしのロングラン本会議が続きます

きょう28日は午前中、一部事務組合議会の3月定例会、午後は、続開の市議会本会議の議案質疑です。

2月16日に選挙のあった市長選で、市長の交代が決まりましたが、正式な就任が17日だということで、開会が遅れたことで、本来の市議会の議案審議の手続きである、本会議→委員会→本会議という議案の審議ができず、本会議だけで審議をしている状況です。

そのため本来は委員会で審議するような詳細事項や確認事項の質疑を行わざるを得ず、400ページ以上ある2025年度一般会計予算などは、500ある事業数をピックアップしても、時間がかかりました。26日は9時から21時まで、27日は9時から16時までかかって、質疑が終結しました。
その後も、40本の議案があり、28日きょうの午後までに質疑を終える予定です。

今回、17日に招集、19日に議案として予算案を渡されました。事前には経常経費しか載せないと言われて委員会なしの日程を受け入れましたが、開いてみたらいつも通り、やむを得ないものでもない新規事業はあり、狐につままれた気分での審議でした。朝霞市役所で気休めみたいな言葉を受け入れると、全然違う結果が出てくるなぁ、ということを改めて感じるところです。
どんな事態でも、このくらいは同じ予算出すなら、事業を決める11月頃からの予算編成過程からの情報公開と、中期財政計画をきちんと立てるべきではないかと指摘しましたが、さしたる理由もなく「難しい」を繰り返されました。
市長や市役所の職員の裁量一つで、事業が続くか続かないか一向に見通しも立たないで仕事させられる事業者や活動団体にとって、早めに見通しが立つことが重要だと思います。
非正規労働者もいれたら1600人も従業員のいる職場で、財政の裏付けのない5カ年程度の経営計画もない会社なんて、ワンマン企業しかありません。前近代的です。
中期的な計画もないので、400~500億円の単年度予算では手の余る学校の改築などの100億円の仕事は、学校がどんな状態であろうと手が着きません。計画にもとづかないでも始められる、蛍光灯を変えるだけ、空調を入れ替えるだけ、みたいな工事を単年度予算で始めて、やっぱりあれもと、たけのこはぎみたいな工事予算の要求が続いています。そういう工事をやるので、施設は一向にリニューアルされず、昭和のたたずまいのまま、部品だけが新しくなっていき、お金がなくなっていきます。そしてそういう工事発注が多すぎて、昨年は財政を大きく悪化させました。

この予算、一体誰が作ったのか、ということも気になりました。一義的には提案者である松下新市長ですが、就任から提案までの日程、事業採択の経緯から言えば、ほぼすべてを市役所の職員たちが作ったということになります。それはそれでやむを得ません。そうしてできあがったものを就任前に就任予定者として説明されるのは当たり前の話です。市長選を制した松下市長が初めて目にして、説明を受け、提案者として納得するに至った経緯を確認させてもらいましたが、ごまかされました。悪意はないとは思いますが、正直さを出さないことは課題だなぁと思いました。

水道事業会計、下水道事業会計の赤字体質の放置は大問題だと思いました。これは市民の負担をお願いしなければ解決できません。
水道事業会計では毎年3億円の資金流出で残高が9.8億、下水道事業会計は毎年1億円の資金流出で11億の残高です。上水道も下水道も県の料金が上がっているので、料金と仕入れ価格の逆ざやも発生しています。老朽管の交換工事をやめる以外、手を付けないで放置できる時間は限られています。そのことを解決しないと、他県であるように県営にするとか、民間事業者に運営権ごと売り渡すとか、劇薬の解決策を選ばざるを得ません。そうなれば、料金もどこかで決められるものになり、納得性のある改定などできません。
そんな質問をしたら、議場から揶揄されましたが、揶揄したって問題は解決できません。
ここ数年、市議選、市長選、衆院選と選挙が続いて、そんなことを意識してか、市民合意で決めた水道料金の改定を無にする「配慮」が続きました。このことで「やればなんとかなる」みたいな感覚が醸成されてしまったことが、解決を難しくしているのではないかと思います。

そして、連日の審議のなか、3月末で退任する神田副市長の交代人事の上程がまだありません。不意打ちみたいな審議で重要人事を決めさせようということなのでしょうか。議会をどう思っているのか、感じるところです。

| | コメント (0)

2025.03.20

3/19 狐につままれたような予算の提案のされ方~議会運営委員会がありました 

ようやく3月定例会の仕事が始まりました。

3月19日は、議会の日程や議事を確定させる議会運営委員会です。
3月24日13時開会、議事の提案
3月26~28日 議案への本会議質疑
3月31日 議案への討論・採決
4月14~16日 一般質問
4月16日閉会
という日程が確認され、市長提出の41議案の提案と、3条例改正、1人事議案の提案が予告され、議会提出議案は2議案の議事の組み込みが確認されました。

市長就任後間もなく、議事日程も逼迫しているので、今回出された予算は「骨格予算」という「政策予算」はなく、最低限の経費の予算のはずでした。本格的な予算は6月に補正で行うことになっていました。それで市議会としては上記日程を調整していました。

ところが、きょう議案を受け取ったところ、予算にはいくつもいくつも政策予算が入っていました。そのことを悪びれずもせず、総務部長は「骨格予算だ」と言い張り、私たち議会の認識がおかしいかのような発言を繰り返しました。兵庫県庁で起きているような今時の話そのものです。
わが会派としては、話の前提が変わったので「事情変更」として、予算の詳細の確認が必要として、日程の組み戻し、通常の市議会日程並みの委員会の開催を要求して、ごねまくりました。議会運営委員会は全会一致なので、正規委員の反対があれば議事は決められない申し合わせがあるからです。

昼休みとして休憩が入り、その間、議会運営委員長が調整にきたので、私どもの会派「立憲歩みの会」としては、4会派で5点の予算修正を合意できれば、元の日程でもよいと返しました。
その間、議会運営委員長には調整に走り回ってくださり、結果として、5点の修正要望のうち、1点、町内会やPTAなどの自主的なリサイクルごみの回収活動の補助金を㎏6円から3円に半減させる案を、6月補正で復元する方向となりました。金額としては250万円ぐらりの規模ですが、大問題です。手続きとしては市民活動団体などに了解も取らずに、一方的に切ったことがありました。また、この程度の補助金では逆ざやになるので、回収事業をやめる自治会が続発し、ごみはただの灰になり、最終処分地に環境負荷をかけ、高い金額を払って引き取っていただく顛末になります。近視眼的な政策決定が朝霞市や政策の影響がある場所をボロボロにしています。

この問題、前段の全員協議会では、総務部長から「担当部署が引き下げを提案した」と説明されましたが、町内会等から補助金引き下げのクレームを正面から受ける部署がそのようなこと言いたくて言っているとは想像しにくいことです。
センターラインの職員たちが、現場部門の職員たちに、予算や人員配置で締め上げ、そう言わせるように仕向けていることもあります。本人たちがやりたくてやっている、といわぜるような朝霞市役所の職場文化、問題です。

これでわが会派も日程をめぐる問いかけの矛を収め、予定どおりの審議とすることに賛成しました。

●4月1日からの新副市長人事の提案は、3月31日にする、という話でしたが、身元確認する暇もないで市の要職を決めるなどありえないとして、早期議案提出を議長から求めることとなりました。

●市議会は、地方自治法で、市長による招集告示が行われて7日以上後に議会を開くことになっています。新市長が招集かけないとということでこのような日程になりました。

| | コメント (0)

2025.03.18

3/17 市議会の招集が発せられました

松下新市長の就任により、ようやく市議会の招集がかかり、41本の議案があることが提示されました。
19日の議会運営委員会で議事の整理がされますが、内示されている日程では、3月24日初日提案、26~28日質疑、31日議決、4月14~16日が一般質問という日程になる見込みです。

この他にも、任期満了から、副市長人事が提案される予定ですが、現在のところ人名に関しては何も情報が入ってきていません。重要人事なので、人物像が見えないような提案であれば、目立つ問題がなくても反対討論を行い、賛成することはありません。

●市長の任期による市長選の設定が、現職有利になるようにされている感じが否めません。
市長交代になると3月17日が任期開始なので、招集告示から開会まで最低7日おかなくてはならない地方自治法の規定で最短で24日開会とならざるを得ません。
そうすると市長を交代させなければ、市長選が終わった早々に招集告示ができて、市政は混乱しないではないか、という理屈がまかり通ります。
新しい市長が配慮ができる人物であれば、最終任期には、市長選終了後、任期満了より少し早めに辞職していただけると、こうした混乱は小さくなっていきます。

●提案される予定の議案名(まだ議案書は届いていません)

» 続きを読む

| | コメント (0)

2025.03.15

3/15 第三中学校の卒業式でごあいさついたしました

14日は子の通う第三中学校の卒業式でした。PTA会長として祝辞を申し上げました。

話した後、祝辞におほめの言葉をいただくことがありました。
録音から起こしたものではないので、正確ではありませんが、その祝辞の原稿をアップします。

» 続きを読む

| | コメント (0)

2025.03.12

3/12 春闘がんばれ!~ひるがえって朝霞市の非正規職員は・・・

春闘で元気な数字がどんどん出ているようです。労働組合がんばってほしいものです。

インフレ対応で、政府が身銭を切ることばかり求められていますが、それは将来の税金の先食いでしかありません。
物価が上がったら企業の売り上げとなっているわけで、それを賃金で回収して消費につなげていく、その好循環が大事です。

さて、そのようななか、朝霞市から会計年度任用職員(非正規職員)の公募が相次いで発表されています。
国は、憲法15条の国民の公務員の選任権から、自治体の非正規職員は、予算が通って雇えるものだ、というドグマを言い張っています。そうであるなら予算も通らない今、どうして募集ができるのか不思議なのですが、実務上はそうしないと雇用が不安定になるので、ヤムを得ません。
※それに対して私は、契約などで予約的授権をする「債務負担行為」の承認を提案せよ、と言っているのですが。

その会計年度任用職員の雇い方が改善されていません。

1日8時間ある仕事を、昼食時間に入れ替えて、4時間雇用にして、社会保険逃れをしているのです。
何度も市議会で指摘して、昨年、総務部長が、国からの例示を受けて、新規から解消していきたい、と答弁したのに、相変わらず4時間入れ替えです。
これもまた、変わらない朝霞市役所の一例です。千年一日、固定観念のようなワンパターンな事務をやり続けます。
15年ぐらい前までは専業主婦が地域にたくさんいて、そうした雇用がぴったりだったかも知れませんが、朝霞市の住宅価格が7000万ぐらいになり、共働きが当たり前で、フルタイムでないと保育所も決まらないような時代に、まだこんな雇い方しているのかと驚いています。
社会保険をつけず、仕事のスキルも権威も蓄積させない、そのにようなライン系の人たちの強い意志を感じます。

こんな条件だと良質な労働力から見放されるのではないかと思っています。

●朝霞市役所には職員団体がありません。交渉もせずに賃上げを享受しています。これをお手盛りと言います。

| | コメント (0)

2025.02.24

2/23 市長選のあと

先週の市長選挙の締となることを2つ行いました。

22日10時は、選挙前の、ワンチームあさかの2連ポスターで告知した街頭演説会を朝霞駅南口で、応援弁士は選挙の結果もあったので欠席してもらい、都合のつく市議5人で執り行いました。
小野寺のりこさんにいただいた2万0377人、投票に行くのをやめてしまったものの市政改革に期待をしようとする市民と、18日に急逝した小池議員に、市政改革の誓いを立て、終わりました。

23日15時は、市議会の会派「立憲歩みの会」主催で、選挙報告会を開きました。参加者どうしの感想の意見交換、私どもの結果報告と簡単な分析、全体での意見交換をいたしました。
全体のなかでは、あと一歩となったところで負けたことにくやしい思いがいっぱいでした。
熊本市から転居したばかりという91歳の参加者から、負けという面ばかりではなく接戦に持ち込めた、ここまでできることはめったになか、そこをちゃんと評価した方がよい、と激励をいただきました。
別の参加者からは、基地跡地など争点化できた課題もあったので、前向きな発信メッセージばかりではなく、少しは相手候補の問題点も指摘すべきだったのではないか、というご意見もいただきました。

●市内に当選した松下まさよさんの確認団体のポスターが増殖しています。よくよく見てみると日本維新の会の掲示板に、証紙がないので、つまり市長選後に新たに貼り出されたポスター。 新市長は、維新にお世話になるということかと読み取りました。

| | コメント (0)

2025.02.19

2/19 しんけんつらい訃報

市長選の結果のショックを解消できずにいます。

そのなか、きのうまで一緒にいた仲間である小池貴訓議員が18日朝、急死したとの訃報を受けました。
めいっぱいのお悔やみを申し上げます。そしてお礼と悲しみの気持ちでいっぱいです。

亡くなる前日、つまり負けた開票日の翌朝、雑踏に立つ私に、SNSで退行的な考えを書いたものを見て「くろかわさんがダメなんかじゃない」と一所懸命励ましてくれたことへのお返しがまだです。その後、キリのよいところまでと、駅の反対側のみんなとの合流が遅れたら、私がどこかに行ってしまったのではないか心配して、小池さんはわざわざ迎えて迎えに来てくれました。
その後の合同演説会の小池議員のマイクの言葉は見事でした。
それが最後の別れで、24時間もたたない後に再会できなくなったことに、ショックをうけています。

5年前に初めて議会に来てくれたときには、野党議員の生命線である質問時間の刈り込みばかり言ってくるので、正直、苦手でした。
しかし、最大会派のなかで、私に話をしてくれるようになった最初の方の議員だったと思います。私の控室が入口に最も近いところにあるので、いつものぞいていって、話を一つ二つ置いていってくださるのが楽しみでした。
「敵を愛せ」という言葉があります。小池さんの行動様式でした。しなやかで、いろいろな人をきちんと観ていて、間接の軟骨のようにいろいろな人のつなぎ役になってくださっていることとにふれ、人なつっこくしてくださることに感銘を受け続けました。

市議選での結果に続き、市長選の準備で自信喪失している私に、小池さんは「くろかわさんはわたしがもっていないものをもっている」と言ってくださいましたが、その中身を聞かせてもらのうことはないままでした。
むしろ小池さんこそ、私にできないことばかりもっています。

今の市議会、議長経験者級の議員と新人議員ばかりで、数少ない中堅議員として、新人と長老の間に入って、持ち前の柔らかな話し方と、柔軟性で、いろいろなことを調整してくれました。最もコミュニケーションが難しい議員にも、信頼関係を勝ち取ってくるような人でした。
議会だよりをナントカ改革しようとして、編集委員長のときに研修予算をつけて、道筋を私に託してもくれました。3月10日に初めての技術研修をします。

今回の市長選でも、小野寺陣営についてくれなさそうな人を招いて、力ある人を引き込んでくれました。
今回、ウグイスをしてくださる小池さんの配偶者と3回、選挙カーでご一緒しました。降りてからご夫婦と一緒に話をさせてもらいましたが、楽しくて幸せなご夫婦でうらやましかったです。いつまでもあの感じが続いてほしかったです。

急にこのようなことになるとは思いもよりませんでした。
守り切れなくて申し訳ない思いばかりです。

小池貴訓さん、
天国から私たちの街を見守ってください。

●市民に希望も見せられず、無為に市議会に置いてけぼりになり残って生きていることが、しんどい日々でもあります。

| | コメント (0)

2025.02.17

2/16 小野寺のりこさん惜敗~朝霞市長選挙

朝霞市長選挙、投票総数が増えたとぬか喜びしていたら、負けました。2万もの票を入れていただいた方々には心から感謝しています。朝霞市長選でこんなに票を集めて負けた候補は初めてです。そのぐらいの接戦でした。

朝霞市の弱点を全部補うような政策を掲げた候補を負けさせてしまったことは、選対を担う者として、市民に申し訳ないと思っています。

候補者も相当な人材で、落選させてしまったことの責任は大きいと感じています。

| | コメント (0)

2025.02.15

2/15 朝霞市長には小野寺のりこさんを~2025市長選

0hcx8gojpchhcfhg29o6zjifrbehpymau_aynsvf 街頭による選挙運動は終わりました。終盤戦まで大接戦です

みなさまの一票が、問題解決されない市役所を放置するのか、問題解決のための市役所に変える一歩となるのか、決めることができる朝霞市長選挙です
市民にチャンスがあるこの機会に、陣営の中枢に入ったものとして、どこまで訴えが届いたか、不安ばかりです。

Line_album_2025215_250215_75

 

そのなかで市民の支援の輪が広がり、地縁の強い人も、浮動票的な人も、どんどん小野寺さんの訴えにものすごい共感が広がって、体や言葉を使って反応していることが感じられた選挙でした。


あとは有権者のみなさまが投票箱に「小野寺のりこ」と書いて投票してくださることを信じてあすの夜を待つしかありません。
ぜひ、未来への選択として、「小野寺のりこ」さんに投票してください。

Line_album_61219-_241219_7●今回、市議会議員たちが主体的に小野寺のりこさんを担ぎ出して、選挙を闘いました。富岡現市政とその継承者では乗り越えられない、時代遅れの体質を克服するために、風通しのよい、新しい方法論を持つ、実務者こそふさわしいと、市内在住者ではないハンデを覚悟して担ぎ出しました。

そして加わった9人の市議が持てる力でフルに動きました。それは序盤で圧倒して、富岡市長の引退を決断させました。

20年前の市民みんなで作った地域福祉計画を、まともな対立候補もいない選挙で選ばれた当時の新市長に反古にされたこと、13年前から市議になって、様々な場面で市民が泣き寝入りを選ばされる場面を見続けたこと、市民に諦めを伝えなくてはならない苦しい場面が走馬灯のようになって、ようやく富岡市政が終わるんだ、自分たちが道を拓くためにやることやったんだと、涙が止まらない状況です。

小野寺さんや、あさか未来の7議員や本田議員と始めた選挙準備、お互いが弱点をあげつらわず、長所を使い合うかたちで前に進みました。田原団長はじめ、私たちが弱小会派にもかかわらず、配慮いただけた選挙だったと思います。

●選挙の動きはYoutubeにまとめられています。
【朝霞市長候補・小野寺のりこ】あなたの大切な一票を託してください!一緒に新しい朝霞の未来の扉を開きましょう!!

●私にとって大きな争点は、朝霞市 の市民運動ではここ20年重要課題であった米軍基地跡地利用
小野寺候補は、市民合意でまとめた現在の基地跡地利用計画の実現のスピードアップです。
松下候補は、民間資本導入の再開発です。青年会議所の公開討論会の資料でしか明らかにしていません。公開討論会では、「基地跡地をはじめとする再開発地域に向けた体制整備を構築したい」「市単独の事業でなく民間資本を入れたりであります」と、基地跡地を民間資本が回収できる再開発地域にしていくことが語られています。
youtube該当発言部分から

●市長選では、一部の左派系市民から「自民党と癒着して」との批判を頻繁に受けました。松下候補はきれいな非自民なのですか、と考えてほしいです。
私たちは、人権や自由、福祉や働くことの価値、社会参加など市役所改革に必要な視点は、小野寺さんに乗った自民党籍の市議とも共有しています。
児童扶養手当の根拠なき打ち切りをして、その後処理でも泥仕合をするような、人権や福祉に問題のある現市政の継承が、左派的価値観にどう折り合うのかさっぱりわかりません。不可解です。
政策面では物取り主義的な政策は後背にしましたか、その他の政策ではそこいらの革新市政よりはるかにリベラルな政策を並べました。
松下候補のどこに問題があるのよとも問い詰められましたが、基地跡地のことでは上記のとおりです。公共的な問題解決を放棄して市場化して一部の人の儲けにする話です。

●松下候補はそのようなことはないのですが、その重厚な応援団たちによる「ヨソモノ」攻撃。転校生いじめを見ているようで、嫌な気分でした。母も朝霞に疎開中、いじめられたという証言を最近聞きました。

●私たち「立憲歩みの会」の市議2人は、応援する小野寺さんが市長に当選した際には、政局的な攻撃に対してはディフェンスするものの、間違った仕事や考え方がおかしい仕事をしたときにはきちんと批判をし、朝霞市役所の仕事を正すスタンスは続ける、と確認しています。

●今回初めて政策に「インクルーシブ」「こども人権オンブズマン」という言葉が入りました。

| | コメント (0)

2025.02.14

2/13 横一線で終盤戦へ~朝霞市長選

春一番、すさまじい風でした。通勤で苦労された方も多くおられたと思います。
私も選挙運動するなかで、13日は強風で屋外活動ができないこともありました。しかし追い風なのかなぁ、なんて思いながら、終盤戦を迎えています。

いろいろな方に情勢を聞かれます。小野寺陣営の中枢にいますが、正直わかりません。肌感覚ではまだ五分五分だなぁと思います。
松下陣営は、富岡市長が長年蓄積した関係性を使って、市内の組織を束ねる人たちに頼みまくっている、という話を聞きます。人間関係の上の方からつてをどんどん引っ張っているという感じでしょう。応援する市議も11人で数が上回ります。
一方、私どもの小野寺陣営は、そうした組織を支えている構成員一人ひとりに接触しながら地盤を広げ、あわせてコネクションのない朝霞市民にどれだけ会うか、という地べたを這う運動を展開しています。応援する市議は9人ですが、当選回数や平均年齢が下回るので、機動力がその数の差を凌駕している、と思っています。
メディアも取材に訪れますが、「わからない」という答えしかありません。

つまり五分五分で、一人ひとりの有権者の方々が、これからの朝霞市をどうするか、ということを考えて投票していただけたらと思います。

20250214onoderanittei 私の応援している小野寺のりこさんは、政策力、リーダーシップ、現場を観る力では、圧倒的だと思っています。ぜひ多くの人に投票していただきたいです。
そして、よい、と思ったら、周囲の人に小野寺さんがいいよ、と広げていただけたらありがたいです。

●いろいろな陽動作戦で、市長としての実務能力と関係のない、政局や批判的な言葉が飛び交っていますが、厳正に市役所の「社長選び」だと思ってください。職員にとってよい上司となるのは誰か、そのことで役に立つ市役所にすることができるのは誰か、という視点で選んでいただけたらありがたいです

●黒川あつひこ陣営、今回は露骨な選挙妨害的な活動はありませんが、一方で市民を挑発して聞くに堪えない言葉を投げかけたり、学校前で威圧的な拡声器使用をしていたり、今回は今回で問題だと受け止めています。

| | コメント (0)

2025.02.11

2/9 余はいかにして小野寺のりこを応援団になりしか~朝霞市長選スタート

きょうから朝霞市長選挙が始まりました。このブログでは私が小野寺のりこさんを応援している、ということを読み取っていただいていると思います。

一番めの理由は、富岡市政がゆえに、疎外されたり、干されたり、市役所で問題のある処理にあった弱い市民たちとその後処理のまずさを見てきて、市政転換させなくては、と思い続けたことにあります。まずは一回、権威主義の市政を終わらせて、人が顔色うかがいビクビクさせるような市政運営を変えることが最重要事項でした。そのなかでの人材さがしです。

11月下旬に、市長選に出ると思わされていた田原市議の紹介で、小野寺のりこさんと会わされました。小野寺さんが、福祉、働くことの尊厳、自由、人権、風通しのよい自治体経営を大事にする人だと感じとり、その点で現市政の問題点を指摘してきた私たちが、小野寺さんを市長として担ぐのは道理だ、と認識したことから始まります。
松下陣営が盛んに「ヨソモノ」批判をされていて、私もいかにも選挙的に最初にそこが引っかかりましたが、朝霞市の超えなくてはならない課題に向き合う人材としての評価をしました。少なくとも市民を自分への従属度合いで測り、そのことで政策を著しく差をつける市政よりは、「ヨソモノ」であったとしても今いる朝霞市民の動きや声をコーディネートできる有能で市民への愛情がある人なら問題ないと思いました。朝霞市民の大半はベッドタウンとして住んでいただいた方々ですし、出自を超えるべき都市です。そして地域の声を伝えるのは我々、住所要件が求められている市議会の議員がやるべきことです。

この間、政策づくり、応援団の形成などで小野寺さんと一緒に仕事をしているなかで、たいていの課題で朝霞市議会の議事録に目を通していたり、資料を読み込んでいて、驚くことが多くありました。そこから朝霞市のこれまでの課題と長所と市民合意の感覚を読み取っていただけました。
ポピュリズム的政策には一線を引き、市の問題点は、市民も市職員もポテンシャルに問題があるのではなく、人材育成の機会不足にあると見抜き、そのことに力点を置いた政策提言は、市議団や会派で乗り越えようとした壁そのものへの指摘でした。

●こんな風に書くと、あの黒川滋が小野寺のりこに白紙委任したかの印象を与えると思われそうで、街頭でもそのような言葉を投げつけられたことが何度かあります。実際に市長になって、問題が起きることが必ずあります。そのときは私たち市議会・会派・議員個人が議会の質問権などを通じて、きちんと指摘して是正させていく職業的責任はもちろん果たしていきます。
私が過去の職業人生で、白を黒と言ってまでの賛意を示したことはありませんし、体制内チェック機能として少しうるさいんだよ、と言われるぐらいの仕事してきました。

●立憲系の黒川滋が、自民党と癒着するのか、という批判を、街頭で左派的スタンスの市民からいただくことが何度もありました。
おそらく田原市議はじめ、自民党籍の市議が多いあさか未来のみなさまと今回の選挙を共闘していることを指摘しているのだと思います。衆院選の後なのでこういう印象操作は効くのでしょうかね。
小野寺さんの政策を読んでいただければ、私たち「朝霞市議会立憲歩みの会」の綱領やスタンスにものすごく近いことを読み取っていただけると思います。
私たちに自民党と癒着した、という批判は何のためなのだろうか、と思って耳を傾けています。相手方の松下候補も、残り半分の自民党籍と思われる市議がついています。そして革新系は候補者を擁立していない状況です。
小野寺さんであれ、松下さんであれ、こうした競争的な市長選になるなら、よりましな方を選択するべきだけの話だと思います。私にとっては、同じ保守なら(小野寺さんをもろ自民とかもろ保守と思ったことはありませんが)、福祉、働くことの尊厳、自由、人権、風通しのよい自治体経営の視点で、小野寺さんを選んだ、という結果です。

●昨日も書きましたが、基地跡地にハコモノを乱立せさることや、タワマン的なものを建てるのは反対なので、基地跡地に民間資本を導入するとぶち上げた松下候補は応援できるものではありません。

●昨夕、つばさの党の黒川あつひこ候補が、朝霞台駅南口で、通行人つかまえて罵声を浴びせかけているシーンを見かけました。同じ黒川姓で、迷惑な存在です。
裁判所は市長選を前に釈放したのか、と思うところです。そして、市民は保釈中に彼から何が守られるのか、選挙妨害罪など成立しないと発信している顧問弁護士には、保釈条件を開示して、朝霞市民にここまではしないという安心を示してほしいところです。

| | コメント (0)

2025.02.08

2/8 小野寺のりこさん政策集とメイキング情報

475814191_28259630433685506_557570549957 小野寺のりこさんの政策集が好評です。当初、12ページもの紙を読むだろうか、とにかく文字数は少ない方がよい、というのが朝霞の政治文化のなかで、量的にたくさんのことを伝えてよいのか、考えどころでした。読む方のうけとめもありますし、政策宣伝に関わる印刷物づくりは体力も知力もお金も奪われる話だからです。

結果的には出してよかったと思っています。市民のみなさまもビラだけの情報では飽き足りていなかったんだと確認させてもらいました。駅頭によっては奪うように持っていっていただくところもありました。
小野寺さんの政策だけではなく、一緒に仕事した仲間の証言からの仕事ぶり、対話集会の紹介からの「官僚でしょ」という先入観の払拭ができたと思います。ぜひ見て読んでいただけたらと思います。

新聞折り込みと、8000部を駅頭の演説会などで配布したのみなので、アクセスできない方も多くおられたと思います。webでも紹介いたします。

小野寺のりこ政策集
※小野寺のりこさんのwebページにも公開されています。

田原市議と私とで政策集の紹介の動画が配信されています。
【ライブ配信】小野寺のりこさんを語る。黒川さんとの思い付き対談で政策集をご紹介。(youtube)

●あすからの市長選、準備は追い込みに追われています。

20250202matsushita ●小野寺のりこ政策集は2月2日に新聞折り込みになっていましたが、同日、松下まさよさんのビラも入っていました。富岡市長と柴崎和光市長と3人の鼎談で、和光市と協力していこうみたいな内容でしたが、和光市とのごみ処理の話では、よくこうしたことが書けるなぁ、と思うような内容がありました。

朝霞市と和光市とのごみ焼却施設の更新では、富岡朝霞市長がどういう合理的判断したのか未だにわかりませんが、2014年に共同で建設する案を破棄して、朝霞市単独建て替えに判断を切り替えました。当時の職員たちが困り果て。お互いにただ刺激してもかえっても意地になられて逆効果だから時機を待つことを確認しあったことをよく覚えています。
この時点で施設を更新していれば150億円ぐらいで更新できましたが、単独で110億円使うことを覚悟して、3億円もの設計費を使い、約4年空費しました。

その後、第八小学校の生徒数がパンクすることが判明、増築に10億円以上必要となるという朝霞市側の財政的事情を理由に、2018年、再び和光市と共同でごみ焼却施設を更新する話に戻りました。国費で応援してもらって使った単独建て替えの設計費3億円はほぼムダになりました。しかしCO2を撒き散らすだけの今の焼却施設を放置できませんし、どちらにしても広域化による節約効果はあるので、和光市との広域化を推進するために、設計費のムダは責めることは避けました。
その後の建設労務者の設計単価の引き上げ、建設資材の高騰、インフレなどが襲い、2市で150億ぐらいの建設費が、300億円近い金額になっています

為政者の責任として4年空費したことで、100億以上の価格高騰によるムダが生じたわけです。比例按分の負担ですから、このことは和光市にも迷惑をかけた話のはずです。

その富岡市長とその後継者と、和光市のトップが仲良く入っているチラシが配られたようです。感覚を疑うところがあります。片方の陣営に肩入れして何かよいことがあるのだうろか、と思うところです。

いずれにしても責任感のある自治体経営をきちんとやらなくてはダメです。

| | コメント (0)

2/8 米軍基地跡地に民間資本導入を言及した発言がありました~公開討論会

8日14時から、あすからの市長選を前に、朝霞青年会議所主催で、候補予定者による立会演説会が開かれました。
事前審査を終えてている人のうち、小野寺のりこさん、松下まさよさんの2人が出席、田村雄二さん、黒川あつひこさんは欠席しました。

テーマは経済政策と福祉医療を設定されました。
経済政策のなかで大きく違ったところは、小野寺のりこさんが、人材開発や働く場に参加できない人を参加させていくことでの活性化を求め、農業や商業の後継者問題に取り組む、人材の育成に視点を置いていることに対して、松下まさよさんが、下北沢や吉祥寺のような活性化をめざすとしていること、米軍基地跡地に民間資本を入れて開発を進めていくなど、ハコモノ的な提案を打ち出していることです。

福祉医療に関しては、小野寺のりこさんが、産後ヘルパーの派遣や地域の困りごとを引き受けるコミュニティーソーシャルワーカーの配置などソフト育成を中心に打ち出していることに対して、松下まさよさんが、朝霞警察署跡地に中核的医療機関の設置を打ち出しています。
放課後児童クラブがパンクしている問題には、小野寺のりこさんが、4月からの放課後こども教室のスタートを見守りつつ、放課後児童クラブの増設と民間事業者の協力を求めることを打ち出していることに対して、松下まさよさんは、放課後こども教室の全校展開に留めています。

●閉ざされた空間の討論会にしたくない、オープンスペースで開きたいという主催者の気持ちはよくわかるのですが、2月の寒空で2時間、静かに着席を求められる討論会。出席させられる側、そして何より一般有権者に聴いてほしいと参加を促す側として、場所の再考を求めましたが、叶えられず残念だったと思います。
駅頭に長時間立つことを何度も経験した陣営として、2月の寒さがこたえることはよく知っています。

1b55525d3b73481b975c893488a11c5e ●米軍基地跡地の利用は、2004年の米軍基地跡地への唐突なタワー型公務員宿舎建設の提案から、跡地利用への市民の間を二分する論争が始まり、2011年の国家公務員宿舎の建設断念、2014年に開発型の跡地利用を断念し、2015年に現計画で市民合意を取って前に進むこととしています。
米軍基地跡地利用の現計画を、策定した現市長の後継者と称する人が、全面的に破棄して、民間資本導入を言いだしたことは、選挙の争点ではないかと思っています。民間資本の導入ということは、高額の土地に対して換金価値のない利用はありえません。朝霞市の場合は分譲の集合住宅になることが想定されます。貴重な緑地空間を潰して市民のための公共施設を作るに留まらない話になり、そのことを朝霞市の景観に大きく影響を及ぼす開発となり、大きな問題になることが想定されます。
同地は、マンモス校化している第八小学校の校区にあたり、民間資本による巨大な住宅開発となることで、第八小学校がパンクするリスクもあります。
市の財政でも、100億単位の負担が求められることが想定されます。近年、財源は市役所周辺ばかりに使われています。まちづくりがそれでよいのかどこでしたいう問題もあります。
何より、こうした大きく意見の割れる提案をすることで、市政が不信感にとられ混乱し市民の協力を求められる場面での力が削がれることが想定されます。朝霞市は国家公務員宿舎建設問題で市民を二分する論争が起こり、当時は市民の間に不信感や対立が起きました。この問題の収束に関わってきた市議会議員としては、10年かけてようやく修復してきたことを蒸し返すのもたいがいにしてほしいと受け止めています。
同時期に政界に進出し、その選挙戦でこの対立の混乱のしんどさを体験したはずです。その経験を思い出せない提言をしていることに、残念な思いをしています。

●市役所の基地跡地利用に関するweb情報の リンク です。

●公開討論会では、参加者からの質疑で、新聞社名を出して質疑される方がいました。取材できるので、こういう場で新聞記者が質疑するのは異例ですが、その内容が、近隣市の特定の事業者にあたかも疑惑があるかのような前提を、すれすれで候補予定者たちにふりかけてきており、いかがなものかと思うところがありました。

| | コメント (0)

2025.02.01

1/31 住民の意思が反映される自治体の予算審議を問いかける~片山善博さんの話

31日作業をしながら、自治労の地方財政セミナーをオンラインで聴いておりました。

最初の片山善博元鳥取県知事の講演で、デジタルはともかく、トランスメーションの話が全然できていない、という話がありました。

自治体の仕事を実際に規定する予算を決める過程を問題視して、住民が自治としてコントロールできる予算編成過程になっているか、議会がしかるべき責任を果たしているか、問いかける内容でした。

朝霞市を含めて多くの自治体では、議会に予算案が提出されるまで、政策決定過程の名のもとに、いろいろな名目で、内容について情報公開がされていません(ときには提案された段階の予算案すらWebにも掲載されず自治体の窓口で怪訝そうに見られて見せてもらう自治体も残っています)。住民の代表機関である議会は、予算案が提出されると、1か月の短期間の間に、内容を精査して可否判断をします。片山元知事は、本来ここで、議会にとって予算案の不満な部分を修正して、議会の考えを反映させるべきところをまずしない。そうすると行政が秘密に作った予算案を、無傷で通すわけで、これで自治と言えるのだろうか、と問いかけていました。
実務上の弊害もあります。地域経済や福祉を支える事業者が、次年度も仕事があるかどうか、2月下旬までわからないわけです。出てきたところでどうしようもないので、裏で情報を集めるということをせざるを得なくなります。そういう情報流通は、不公正な行政となる温床です。

片山元知事は、議会は何のためにあるのか、住民の意思を反映させて決める場所である、それなのに議会に出されるまで他に情報を出してはいけないというのがおかしい、住民が提案におかしいと思ったら、議会を通じて変えて決めることが議会の役割のはず、と前提を話し、まずは予算案がどう決まるかは検討の早い段階から住民に届くように情報公開をし、住民が問題点を見つけたら議員に働きかけるようにし、行政が出した予算案を議会できちんと決められる前提を作ったことを話していました。
そのための情報の改革がトランスメーションだ、と指摘しました。

私も同感でした。
3月下旬までに結論を出すために、2月下旬に2週間程度の時間で、約600ページある予算案、1000ページくらいある附属資料、さらには朝霞市の場合その数的な積算情報すらも不十分な附属資料ばかりだったので、個々の課に基礎的な数字の資料を取り寄せ続けて問題点を発見する、という作業をしてきました。短期間に直感的だったり先入観たったりで目立つ問題点しか見つけられず、議案質疑で問題点をぶちぶち指摘するのが精一杯です。よくよく聴けば必要性があって効果も高い事業も短期間の質疑通告のなかで挙げざるを得ません。全体的に情報が遅く、不十分に出るので、職員も議員も何度もアナログなやりとりを続け、ときに公開するのしないの、意地悪な情報を作ったり、非効率な作業を強いられています。10月の事業採択の段階から情報が出ていれば、必要性の確認と合意形成はもっと容易にできるものです。
しかしこの面倒さを避けたら、議会や議員はただ行政を追認しているだけになります。
予算の修正を何度か出しましたが、それもぶちぶち不満言うなら言った分だけ出すべきなのに、結局論証できて、象徴的な部分にしか出せてこられませんでした。

市の事業をうける事業者や市民活動もたまりません。翌年度も事業があるのか人員体制や資材の購入で問い合わせてみても、継続できるか予算案を見てくれ、議会で決まるまで、翌年度その仕事をやるかやらないか言えない、なんて言われるわけです。どこかをご機嫌損ねないように、ははーっと行政に屈するしかありません。

●朝霞市議会では決まってもないものを予算と言うことになっていますが、変だなと思いましたが、どうも予算案のようです。いろいろ調べましたが、国税庁ではこんなことを書いています。
「「予算案」は、国会の議決を経て初めて予算として成立します」
議会で審議中のものは予算案ということになると思います。諸会議でも、決定したら「案という字を消してください」という言葉があります。
案なのか案じゃゅないのか、大事な話のように思います。

●あすの新聞折り込みで「ワンチームあさか」の政策冊子が配布されます。街頭の演説会場では請求された方に手渡ししています。

| | コメント (0)

2025.01.25

1/17 小野寺事務所を開きました

Line_album_20250117_250125_3817日、朝霞台駅前に小野寺のりこ事務所を開設し、事務所開きを挙行しました。
来賓には、5万人のまちで障害者千人雇用を実現させた岡山県総社市の片岡聡一市長、若者応援に取り組んでいる橋本大二郎元高知県知事を迎え、田原亮市議の司会のもと、約50人の参加者がありました。

Dscn6218総社市は2015年、朝霞市議会の民生常任委員会で視察に行っています。
当時の朝霞市内で障害者が社会に関わろうとすると作業所しかなく、作業所によっては、指導員が十分な研修を受けておらず、あまり工夫されていない環境のなかで障害者が叱られながら作業に向き合う、というところもありました。そういうところでも行き場がないよりまし、ということで親御さんたちが入れたことをありがたがる、という状況でした。もっと障害者が手や口を動かすということに前向きにできる環境になってほしいと思っての視察先でした。
しかし、行政の後ろ向きな姿勢、障害者は福祉に押しつけておけばよい、という感覚は変わらず、民間ベースで就労支援B型施設が増えるまでは選択肢もなく、この状態が続いている、と思っています。
その憧れみたいな総社市の障害者の社会参加をしている市長が、小野寺さんを信頼し、期待をかけているんだということに前向きな気持ちになっています。

20170523_2その翌日18日には、別府市にある障害者雇用を実践する「太陽の家」で雇用を作ってきたとき小野寺さんと仕事をしたという三菱商事の方もお見えになりました。
別府市の社会福祉法人「太陽の家」も2017年に視察に行ったところで、ホンダ、ソニー、オムロン、三菱商事などの大企業とタイアップして、障害者がほとんどの援助もなく働く作業環境を作って働いている実践として、見たものです。
同行した議員の多くが衝撃を受けて帰ったのをよく覚えています。この場で、私は田原議員と障害者の就労の実践に意気投合したことも思い出します。

小野寺さんが福祉ばかりで経済に弱い、という指摘をよく受けます。もろに経済政策も掲げていますが、福祉と経済は対立するものではないと思っています。
今は、国も自治体も予算の半分以上は福祉であり、福祉事業所の雇用は、経済そのものです。
その福祉も、利用者を福祉に囲い込むのではなく、福祉を必要とする人に社会に関わって、少しでも生産的な場に関わってもらえるようにして、インクルーシブな社会にしながら労働力不足を乗り越えていこうという時代に入っています。
弱い人に向けた雇用対策を打つことは、電車通勤の労働モデルだけではなく、地域で少しの援助を受けての移動で働く場を作っていくことになるので、地域循環型経済も強くなるし、そのことは、地域にやさしい職場を創出し、他律依存な経済構造からの変革をもたらすと思います。

| | コメント (0)

2025.01.24

1/23 民主主義の質が問われる朝霞市長選挙

昨日、つばさの党党首とみられる人物によりX(旧twitter)に以下の投稿がありました。

「朝霞市長選挙も立候補すると思うよ
俺の女をいじめてた奴らが居るようだけど、全員凄まじい量のYouTube広告攻撃を喰らわしてやるよ(合法的)
田原亮とか、お前ら、覚悟してろよ(非暴力に追及)
俺を怒らせたよな、お前ら
午前8:07 · 2025年1月23日」

自らの引き起こしたことを何の反省もしていないことを痛感させる投稿です。来月行われる市長選で、候補者陣営や、市民の平穏な生活に何らかの妨害行為(合法すれすれと言い張る)と、不快な運動が市内各地で展開されるものと想定されます。
こうした人たちが定住してしまった経緯など、いろいろ申し上げたいことはありますが、そこは控え、
市民のみなさまには、この投稿どおりの状況になった際には、なにとぞ惑わされることなく、また選挙に呆れることなく、市政の未来を選択してくださることを切に願うものです。

●自由で多様性のある社会であってほしいし、困難を抱えた人にも居場所は作られるべきですが、会津の「ならぬものはならぬ」というのはこういうときの言葉なのだろうと思います。高学歴で、保釈金3000万をすぐさま用意できた彼らの振る舞いは、朝霞市の人々が我慢して容認する存在ではなく、まぎれもなく強者の狼藉です。

| | コメント (0)

2025.01.17

1/17 阪神淡路大震災30年、犠牲者を追悼し、苦難の道があった方々にお見舞い申し上げます

きょうで、阪神淡路大震災30年です。
犠牲者を追悼し、苦難の道があった方々にお見舞い申し上げます。
関西での震災が意識されていなかった30年前、備えがないことで命や人生に大変な思いをされた方々がたくさんおられたことを忘れずに、大規模災害で少しでもつらい、苦しい思いをすることがなようにしていきたいと思います。

●朝霞市の災害対策は、積極的な方の自治体だと思いますが、議会の私を含めて多くの議員の質問・質疑から以下の課題があると思います。
・在宅避難者に対する支援が弱く、ものや水、食料を確保するためだけに避難所に人が殺到する可能性が高いこと。
・地域のコミュニティーのために設置を求めて設置されている分譲マンションや、町内会館などの災害時の使用が想定されておらず、地域ごとの災害支援の拠点として使用できるか不明確。
・下水道が使えないときのし尿処理は、構成自治体と一部事務組合でお互いに責任があると思い込んでいて、具体的な計画がほとんどないこと。
・介護の必要な高齢者や障害者など、災害時に支援が必要な人の一人ひとりへの支援計画がほとんど立てられていないこと。
・福祉避難所の利用手続きが、地域の避難所を経由しなければならず、避難所での混乱や、通信手段の障害などが起こりうる大規模災害時にその手続きが機能しないことが目に見えていること。
・航路の下に位置づけられたのに、航空機災害の防災計画が項目しかないこと。
・浸水想定地域に立地している学校の、大規模水害発生時の被害想定が不明確なこと。

●1995年はいろいろな面で変わった年だったと思いますが、その一つが阪神淡路大震災でした。こうした大規模災害で社会は恐怖感から権力的な統制強化に進みやすいのですが、実際には、阪神淡路大震災は教訓化され、支援に入った人たちの必要性からの問題認識から社会改革は、コミュニティーや福祉の強化という政策が進みました。端的なものはNPOの法制化でした。
一方で、大規模災害の犠牲者の生活再建への支援は、遅々として進まず、相変わらず自己責任を中心として行われています。土地や住宅に関する災害再建には国の政策に課題があると思っています。

| | コメント (0)

2025.01.12

1/10 思い起こせば24年も結果がわかる選挙だった朝霞市長選

労働組合の県組織の新年会をいくつか出席しました。一つは連合埼玉さんです。もう一つは自治労埼玉県本部です。ほんとうは年初には本田議員と産業別組合の県組織にあいさつして回っているのですが、今年は市長選の準備でそれどころではなく、改めて機会を見つけてうかがいたいと思います。

1月6日富岡市長が立候補をとりやめ、引退を表明してから、長年富岡市長を推薦してきた労働界からは、今回は中立でいくから、という内示を受けています。それでよいと思います。労働界の身内の候補でなければ、結果に任せた方がよいように思います。

最近、街頭活動をしていますが、市長選に関して、いつから本格的な市長選をやっていないのか、と検証してみたら、2001年の市長選で、塩味市長と渡辺県議が激突したのが最後で、2005年の富岡市長の交代となった選挙から、2005年、2009年、2013年はチャレンジャー的市民相手で楽勝の選挙、2017年は無投票、2021年は革新色の強い小山弁護士相手に負けはないだろうという選挙でした(それでも革新系が束になっても朝霞では7000票しか出ないと言われていたので、想定外の得票でした)。
市民が直接市政を選べない状態が約四半世紀も続いてしまったのです。

非常に報復主義的な交際をしてくる富岡市長のもとで、対立候補が出にくいことと、保守系会派がどんどん集約されて減っていくなかで、富岡市長の対立候補が出にくいという状況もありました。あわせて革新系も、強い富岡市長に裏で取引したり、逆に先鋭的な主張になりすぎて、社共一つ立場がまとまらず、とてもじゃないけど市長選を出せる状況ではない、ということも続きました。

市議たちはみんな足下を見られて、5回の選挙すべてで、見送り三振を重ねてしまったということだと思います。

その結果として、市長にすべて取引的な関わりをつきつけられ、市議が実現したい政策より多くの支持協力をさせられ続けてきたということになります。そういう地域社会では、政権批判は自由にできず、どんなしょぼい政策成果もありがたがる言葉の賛辞を大量につけて受け取らなくてはならない、ということが起きていました。

今回はようやく市議たちが主体的に候補者を見つけて闘っているので、その流れは変わると思います。

●録画したNHK-BS世界のドキュメンタリー「禁じられたモスクワ 経済制裁下の市民生活」を見て、身に詰まされる番組でした。社会的な発言は政権に迎合的なことしか言えない、野党はいろいろなエサで分断されて無力、候補者擁立も統一ロシアで選挙を出ない限り日常生活のいろいろな面で不都合が起きるから出てこない、今のロシア。一方で経済制裁で入手できないはずの贅沢品が入手できて、贅沢とイベントで自国へのプライドがくすぐられる程度に享楽主義的な生活は政府も保障して、政治にまともな問題意識を持った人だけが孤立するように社会を作ってある。選挙はちゃんとやっているが、やっているからこそさらに統一ロシアの権威付けにしかなっていない現実。
朝霞市は、権威にかかわらず、公的な議論ができる自治体に変われるだろうか。

●過去の市長選の結果

» 続きを読む

| | コメント (0)

2025.01.06

1/6 富岡市長6選目の出馬はせず~朝霞市長選

5日の市議会「立憲歩みの会」新春懇談会、来ていただいた方、来ようかなと関心持っていただいた方にお礼をもうしあげます。会はみんな大いにおしゃべりして終えることができました。参加者のみさなまは、私たち会派の黒川・本田の市議と、ゲストのワンチームあさかの小野寺のりこさん、くまがい裕人参議院議員と意見交換をすることもできたのではないかと思います。今年のやり方を振り返って、次回、もっとみんなが参加しやすく話しやすい企画を考えてみたいと思います。

会派として初めての試みでしたが、私たちからの「説明会」だけではなく、こういう場や、もっとリラックスしながら距離を縮められる機会を作っていけたらと思いました。

会場の設営や撤収、参加者へのお菓子やお茶の補給など、会の運営に協力してくれた多くの参加者には重ねてお礼を申し上げます

6日になりまして、仕事始めでした。わが会派としては早速団会議を開きました。ワンチームあさかで活動しているなかで接した市民の方々から、様々な宿題をもらってくることがあって、それをどう対応していこうか、簡単な打ち合わせをしました。

午前中、富岡勝則朝霞市長と松下昌代埼玉県議が新座記者クラブで記者会見をし、富岡さんが5期目で市長を終えること、松下さんが市長選に出馬することが表明されたようです(みなさまが読む頃には新聞地方面の記事になっていると思いますが)。

いずれにしても新市長は新人なので、3月の議会日程はおおよそ確定してきて、新市長の任期開始(市長としての権限を持てるの)は3月17日なので、地方自治法の告示から議会初日までの最低日数の関係から開会日は3月25日より早くすることは困難で、3月31日までに可決すべき議案は、駆け足で審議することと、一般質問は4月に送らるようなことになるのだろうと思います。

●12月23日のブログ記事の市長選の説明会に出席していた陣営の5番目が判明しました。池田清さんという方です。また6人目の立候補手続き書類を取りに来たという情報もあります。富岡市長が松下県議に入れ替わることになると思います。

●22年前、立場も資格もない市民が約40人集められて、地域福祉を考えろ、というお題をもらって2年間計画を策定したことがありました。当時朝霞台地区にはほとんど認可保育園がなくて、漏れなく待機児童となり認可外保育所に預けるしかありませんでした。そんな不満を市役所に言いたくて、何らかの委員を探していたときに当たったのがこの地域福祉計画の委員です。
担当職員からは、市民が自由に計画を書けと言われ、朝霞市役所もこんなこと始めたんだ、と少し驚きました。私も赤ちゃんをだっこしながら会議に出て、コンサルが派遣した大学院生や他の市民と文案を作ったり直したりしました。参加した市民みんながポテンシャルもあり、愛情もある人々で、この人たちが市内でいろいろな活動を始めたら面白い街になるな、と思っていました。福祉の考え方の違う障害当事者の親たちが参加していて、お互いをこすりあうので、管理職経験者が音頭取って飲み会設定して子どもも連れてきてもらって、お互い何が違うのさ、と一目置き合う関係に変えました。当時の福祉のセンスでは一見関係のないスーパー、タクシー会社、駄菓子屋みたいなところにも話を聴きに行きました。今では、高齢者の買い物対策や地域社会の子育てみたいな言葉で語られている場の運営者たちです。

計画書は、ちょうど富岡市長に交代した頃にできあがり、検討した市民は「推進委員」に任命され、さぁ実行しようか、と新年度迎えたら、前市長の政策の遺物とばかりに、計画書は店ざらしにされ、活動予算一つなく、市民啓発の講演会一つ開けず、ただ日常抱えている福祉の不満を吐き出し続ける場になってしまいました。そこから20年。

それはそれで意味ありましたが、市民の問題解決力を雑音みたいに捉えているんだな、ということは感じました。そんな状態がその後10年続いて、歯が抜けるように推進委員たちは引退したり、ときに死亡されていなくなっていきました。計画書を一緒に書いた職員も、若手だと思っていたら一昨年、定年で退職されています。
そんな体験をして、富岡市政になってからの市民力をつけたがらない市政運営を痛感しなければ、私が市議会議員に挑戦していなかったのではなかと思います。

| | コメント (0)

2025.01.03

1/3 新年おめでとうございます 1月5日14時~立憲歩みの会新年懇談会を開きます

すでに昨年末にアップしている記事が、年代わりを象徴しているので、新年はおめでとうございますに留めておきます。

残念なことに、前回記事をアップした直後から風邪をこじらせて寝込んでしまいました。コロナに入ってからマスクや手洗いのおかげかほとんど風邪をひいたことがなかったのに、と残念な思いです。それとともに、年初いろいろ計画していたことができなくなったのが申し訳ないです。

Fb-1 そのような事情で、連絡が間際になりましたが、会派「立憲歩みの会」で新年懇談会を開きます。本当は、経済界が「新年交礼会」を開いているので、市民活動の側もそういうものを開いて、顔合わせして、お互いに協力関係を作れるような場を設けたいと思っていたのですが、私たちがやれば何にしても政治的に取られるので、それなら政治主催で、お世話になっている市民活動のみなんさ、支持者のみなさん、支持者でないかもしれないけど関心もっていただいている方々どうしで顔合わせする機会を作りたくて開きます。

ご参加いただけるとありがたいです。

日時:2025年1月5日(日)14:00~15:30
会場:朝霞市産業文化センター
主催:朝霞市議会立憲歩みの会
参加費:500円(茶菓子・会場費実費相当)
ゲスト:小野寺のりこさん(元厚生労働省職員)
   くまがい裕人さん(参議院議員)

| | コメント (0)

«12/31 お役に立っているのかと思いながら、多忙な一年。ありがとうございました。