2023.05.30

5/29 2024年4月までに朝霞市内のバスの縮小が始まります

29日16時から、交通事業者、市民、自治体、警察などが公共交通の課題を議論する地域公共交通協議会が開かれました。
1年間の公共交通計画の進捗状況のチェックの後、具体的な交通の話が始まりました。

プラスの話では、
コミュニティーバスのわくわく号、夏にはスマホによるバスロケーションシステムが導入され、乗りたいバスがどこまで近づいているか、だいたい何分待ったらよいかが示されるようになります。時刻表的な情報はgoogleマップでも確認できるようになっていることとあわせてバス待ちの不安が解消されていくことになると思います。
上内間木、根岸台7丁目崖線、溝沼3・4丁目に、ワゴンバスによる新たな交通手段の確保が検討され、夏頃試行事業に入ります。示された経路も遠回りが少ない合理的な路線で、ダイヤも例示されましたが毎時間の発車時刻が統一されたパターンダイヤでした。利用料に目をつぶれば使いやすいものになりそうです。

一方、マイナスの話もありました。主にはバス運転士を保護するための労働時間規制から、バスの運行時間の縮小、減便、路線の存廃までが議論されました。
わくわく号の終バスの時間が繰り上がることを中心にダイヤの見直しが2024年4月までに行われます。4月以降には、乗車率の低い区間の廃止が検討されます。
・国際興業バスに続き、東武バスが7月に運賃値上げが行います。
国際興業バスから、2024年4月以降は運転士不足による路線維持が不可能ということで、車庫から遠い朝霞市内バス路線の部分的な縮小撤退を検討していることが示されました

提案者に対する意見では、
・タクシー業界から、新たな交通手段を駅構内に入れないように、という要請がありました(今、公共交通が潰れそうな原因となる競争相手はバスではなくて、過度なマイカー利用だと思うのですが)。
・私からは、労働時間規制によって実施するわくわく号のダイヤ見直しが、二段階になっているのはおかしい、新たに発生する空白地域への対応が求められるのではないか。
・他の委員からは、新たな交通手段の利用料300円が高すぎるのでなんらかの対応ができないか、新たな交通手段のフリー乗降を引き続き検討すべきではないか、といった意見が出ています。

●前回の廃止提案を撤回してもらってから4年延命できましたが、改めてバス路線の撤退が示唆されたことに私も含めて会場全体で緊張感が走りました。具体的な路線名は示されませんでしたが、乗車状況からは膝折循環は残りそうなものの、他の「朝11」系統朝霞・志木線、「朝50」系統朝霞駅・内間木線のどちらか、または両方が整理の対象になりそうだと見ています。

早めに情報収集して対応しないと、朝霞市内広大な公共交通空白地域(あるいは代替手段が2時間以上ダイヤの空白があるような実質的な空白地域)が発生しそうです。

●バスの運転士の確保が困難だという時代のなかで、企画書とお金をいくらつきつけても難しい時代に入っているという感じでした。

かつては憧れの職業の上位だった運転士。経営学的な議論のなかでの現業的な仕事への「非創造」的な印象操作、近年では自動運転に対する過大な肩入れによる「オワコン」意識が、人材確保を困難にさせている原因だと思います。
1990年代後半からの職業に対する考え方を変えて、それぞれの仕事の現場で、実際に手や足を動かす人の地位を改善していかないと、いくらインターネットでポチッとやっても実務をやってくれる人がいない社会がやってくる危機感を感じました。

朝霞市役所も給食調理や用務員、その他ケアにあたる直接処遇職員をどんどん切り離していますが、危機のときに誰がやってくれるのでしょうか。行政改革の視点を変えるべきです。

●質問を打込むとAIが答えるchatGPTが話題になっていますが、これの登場で将来なくなると思われる仕事のリストが新聞記事になったようです。そのなかでは従来、IT技術の進展でいらなくなると言われていた仕事が生き残り、逆にホワイトカラーの仕事の多くがいらなくなると示されていました。
将来いらなくなる仕事などわからないものです。生活に必要性のある実感の高い仕事に、適切な費用とプライドがあれば、その仕事は残ると思います。

●バスに対して長く冷淡な態度が強かったせいか、交通難民になりやすい自治体だと思いました。

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2023.05.29

5/28 保護者と政府の間でいったりきたりするお金の論争しかない「こども政策」

岸田政権の打ち出す「少子化対策」の財源倍増が迷走しています。
岸田首相が消費税増税しないと言ってしまったので、消費税以外の財源を探さなくてはならなくなりました。
続いて医療・介護などの社会保険料を増やすと言ってみたものの、社会保険料こそ子育て世帯にずっしりかかっている負担なので、社会的批判を浴び、28日の新聞記事では茂木自民党幹事長がしないと言い出しています。
その次は所得税・住民税の子どもに対する扶養控除の廃止ですが、最近は、年少扶養控除を廃止した経緯が過去の話になり、わからなくなっているなかで、年収高めのSNS発信者たちによって批判に晒されています。その力を利用して某野党党首が扶養控除廃止に噛みつく状況で、これも決断しにくくなってきているのではないかと思います。
子どもが産まれないと社会保障は維持できない、なんて話をして、高齢者の医療費や介護利用料の自己負担分を引き上げることも言われていますが、それで出てくる財源などせいぜい数千億程度で、とても子育て予算倍増という規模にはなりません。むしろ、高齢者やその予備軍の将来不安が恐怖感から消費を控え貯金に走らせ、生産活動に回るお金が減っていくことで、現役世代の雇用の機会を奪っていきます。デフレをもたらした小泉構造改革の再現です。

結局、どこからも財源が作れない、というなかで、とりあえず予算を「倍増させる」という矛盾を解消するために赤字国債に依存することになり、子育て政策として勝手に大人たちが使った予算を、当の子どもたちが将来ずっしり負担させられる状況です。
「桃太郎電鉄」という、全国各地旅して物件を買って利殖していくゲームがあります。1ターンごとに負けたプレイヤーに「ボンビー」というのがついて、「お前のためだ、使ってやろう」と財産をむしり取っていく罰ゲームがありますが、そんな展開になりつつあります。

●野党党首が、盛んに子どもの扶養控除の全廃の方針に批判を加えているのですが、これが児童手当に置き換わる場合、子どもの貧困をなくしたいなどと言っている野党にとって批判しきれるのか疑問です。
所得税の納税者の8割ぐらいが5%~10%の所得税率でおさまっていると言われていますが、その人たちから扶養控除を取り上げたとき、地方税込みで子ども1人年7万円の負担増ですが、一方で児童手当が月1万円であれば12万円の給付増です。残り2割のバラモン層に寄り添うのかという感じの批判だと思います。
子育て世帯への現金給付は、子どもの貧困問題が出発点です。様々な負担免除や給付がなくなる住民税非課税より上、世帯世帯年収400万円ぐらいまでを想定した問題意識が出発点なのに、年収1000万円ぐらいの人の感覚ばかりが話題になります。

●私がもっと腹立たしいのは、親と政府の間をいったり来たりしているお金の損得の話ばかりに、政党間の「子育て支援」の政策論争が行われていることです。親に現金をつぎ込んで「産めよ殖やせよ」インセンティブの話ばかりしていて、よい結果が出るのだろうかというのは疑問です。
こどもを力づけ、子育てしている人を支えるというのはどういうことなのか、何に寄り添っているのかさっぱりわからない議論ばかりです。選挙運動ばかりやって子どもを見ていない人たちと言われても仕方がありません。

もっと地域に子どもの居場所を、そのためのスタッフを、子どもが相談して問題解決を手伝ってもらえる大人を、子育てでパニックを起こしている家庭によりそうスタッフを、収入のない親のもとに産まれても、給食や教材を受け取るときに肩身の狭い思いをしない社会を、子どもに住居がなくならないように、ということがより「子どものため」ではないのかと思います。こどもにとって当たり外れの激しい、家庭に押しつけるだけではない子育て環境を作っていくことだと思うのですが、その話を具体化することは後回しで、扶養手当と児童手当の話ばっかりです。

具体的なこどもや子育てしている人への支援で、あちこちヒアリングしている小倉少子化担当相とその周辺という状況で、みみっちい自分たちの収入層の損得の話ばかりしている野党国会議員には、誰がいるんだろうか、と思うばかりです。
子どもに直接的な支援をしている団体や活動者からどんな政策提言を集約して、政策に変えているのか、全然見えてきません。
お金のやり取りに終始した政策論争の先、政権とっても、自民党政権がやりちらかした財政ギャップを埋めるための増税を押しつけられるだけになるのではないかと見ています。

●政策化が終わったら一瞬で関心がなくなる負担の損得の話よりも、地域で子どもの支援に関わっている人や団体の声を拾い、集約して政策化の努力をすることが、野党の足腰の強化になるし、その情報が政党の政策スタッフに流れ込んで、政党の政策スタッフのなかで揉まれて次の国政選挙の公約に反映されていくといのうが、地方議員を含めての政党のブランディングになるのではないかと思うのですが・・・。

●財源の話では、消費税1%で2兆円です。全ての給食無償化で5000億円未満、大学の学費が増える原因なとった21世紀初頭の予算カットも5000億円ぐらいと言われています。全国の自治体が1700余りで、ここに子ども関係のスタッフを雇え・非正規職員の処遇改善しろと5億円ずつ配っても9000億円です。すべての人から集めることになります。働き盛りの世代や、病気であったり介護を必要とする高齢者を狙い撃ちにした負担増ではありません。
こういう数字の前に、増税するのも選択肢だと思いますが、少なくとも消費税減税して景気対策ちちんぷいという話ではないと思います。

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2023.05.24

5/21 横路孝弘さんのお別れ会に参列しました

202305212 21日に開かれた「横路孝弘さんのお別れ会」に参列してまいりました。選挙ってどのように票が形成されるのか、勝手連選挙がどうだったのかに興味があって、今から32年前、20歳の春に横路さんの3回目の知事選で事務所の門をたたき、札幌を離れるまで何かと後援会のみなさまと過ごしてまいりました。札幌の会には顔を出さねばと思って参列いたしました。

その様子は朝日新聞地方版で詳しく報じられています。
朝日新聞5/22記事「横路孝弘さん「お別れの会」 平和願う遺志、「しっかりと継承する」」

妻由美子さんの遺族あいさつでは、これまでの選挙で大変な思いや道内の様々な方々との思いや課題に触れることができた、という話が、走馬灯のように思い出を呼び戻してもらえたと思います。
娘由希子さんからは、勉強家で書類の山に囲まれていたお父さん像が語られていました。私も呼び出されたときには国会図書館の部屋だったことが何度かありました。
最後にルイアームストロングの「What a wanderful world」とともに参加者から長い拍手が送られるお別れ会でした。

一緒に選挙をたたかった後援会のみなさまのうち何人かにも再会でき、よかったと思います。

優秀な後継者として道下代議士が誕生し、泉健太代議士を20代で触発し、よい次のリーダーも作れたのがよかったと思います。
私は、頭でっかちになりがちな政治への関心を、一人ひとりに関わってどう運動を進めるかということや、それが集積したときにどんな風になるのかということを勉強させてもらったと思います。
私が横路陣営に加わった時期から、何度も政界再編成みたいなことにさらされたなかで、理想を見失わない態度の大事さは横路さんから学んだと思います。


●移動で使った札幌市電、進化しています。
202305211①新しく延伸した都心部駅前通の区間、歩道よりに線路を敷いてあります。2駅3カ所のに停留所で、危険な道路の真ん中に行かなくても歩道からそのまま電車に乗れます。
202305212_20230524070901②電車停留所に全電車のロケーションが表示されています。待ち時間の感覚をつかめるだけではなく、次に来る電車がすぐなら混んでいる電車に乗らなくても済みます。
③「西4丁目(大通)」のにような降りる人が多い停留所には、料金収受人が時間帯によって立っています。これで全ドア開けて人を一斉に降ろすことができます。広島の路面電車でも見た方法です。

●帰路、石神井公園に立ち寄り、自治労本部の野武士のような大先輩の一周忌になるという会合に退職者の一員として参加しました。
中学校卒業後、福岡でいろいろな世界を渡り歩いて、東京にやってきて労組で働き始めたという経歴。高学歴なキャリア的な人材ではなくて、情にもろく厚い大先輩でした。ご家族が先立たれていたので、仲間で追悼することに大事な思いをしています。

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2023.05.20

5/18 次の市議選の日程が決まりました~選挙管理委員会

5月18日10時から選挙管理委員会が開かれました。この会議では、12月17日に任期満了を迎える朝霞市議会議員選挙の日程が決められています。

告示日 2023年11月26日(日)
投開票日 2023年12月3日(日)
開票 同日21:00~朝霞市総合体育館サブアリーナ(予定)

あわせて立候補者説明会の日程も発表され、2023年10月3日(火)13:30~市役所5階大会議室(予定)と発表されています。
立候補を考えている方は参加された方がよいように思います。

●また県内では上尾市と同じ日程となります。

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2023.05.05

5/3 憲法記念日の街頭演説を行いました

3日、朝霞駅両側、朝霞台駅南口で、市議会の会派「立憲歩みの会」での憲法記念日の街頭演説を行いました。

憲法というと、第九条ばかりが話題になりますが、市議会議員の責任となる福祉や教育、その他施策は、憲法の基本的人権を実現したり支えるための仕事という認識であることを申し上げました。
憲法という存在が民主主義のパワーアップをしていく存在なので、市議会としては議会改革を推進していくことも話しました。

同じ会派の本田議員からは、憲法が権力を抑制する効果があることの話をいたしました。

多くの方にビラを受け取っていただく反応でした。
がんばりすぎて、お台場の憲法集会への合流は叶わなかったのが心残りです。

●入れ違いで公明党朝霞市議団のみなさんも憲法記念日の街頭演説をされていました。いろいろなお立場で憲法を議論していくことは有意義だと思っています。

●市議会立憲歩みの会は、会派が市議会のなかの政党みたいな存在という認識と、国政政党とは別の組み合わせとなることから、独自の綱領をもっておりますが、福祉施策の前進に関して、憲法の社会権の前進として書き込んでおります。

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2023.04.30

4/28 統一選・市町村新人議員研修を主催しました

28日午後、埼玉県内の統一選新人議員を対象に研修を行いました「ステップゼロ講座」。
議員って、議員になるための選挙に関してあれこれ研究するのですが、普通の就職でやるような職場研究をせずに飛び込んでくる人が大半。その結果、議会が始まると同時に、選挙でもらった人たちからの右向け左向けという道案内と、知ってて当然で進められる議会のダンドリにどんどん呑み込まれて、気づいたら自分のしたいことができないところに身を置いていた、なんて議員さんが結構いらっしゃいます。

そうすると次の選挙まで4年間、一般質問ではいろいろなことができても、議案の処理、市民相談の対応など、身動き取れなくなってしまったり、考え方の合わない人と会派を組んで、しかも会派の制約をたくさんうけて身動き取れないみたいなことが起きて、何のために日本人では不徳とされる自分をぐいぐい売り込んで当選したんだ、ということになりかねません。

そうならないために、5つのテーマでそれぞれ苦労して技を身につけてきた自治体議員を講師に研修をし、当選してから、議会がスタートする日までに起きることを説明しながら、こんな準備しておきましょう、という話をしました。

①当選から初議会まで(会派・議長選・議会法)
   黒川が担当
②市民相談の対応の基礎
   本田朝霞市議会議員が担当
③質疑・質問づくりの調査とまとめ方
   櫻井北本市議会議員が担当
④選挙で終わらない政治活動
   大野多摩市議会議員が担当
⑤後援会・仲間作り
   腰塚熊谷市議会議員が担当

参加者は15人、2期目の方も2人参加してくれました。これから始まる議会で、主体的に活躍できることを祈っています。
参加者のなかには、ローカルニュースでは有名人である方もおられて、びっくりしました。

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2023.04.25

4/24 子育て世代給付金などが可決~臨時市議会

4月24日9時から臨時市議会がありました。議案は5本で、主には1本、一般会計補正予算第1号です。
この補正予算では、岸田首相が年度末の閣議決定で物価高騰対策として、低所得者・ひとり親家庭などに自治体経由で現金給付をし、予備費から支出することを決めたものに対応するものです。このうち
・ひとり親・子育てしている非課税世帯・子育てしている所得急減世帯への給付を5月下旬に行う内容1億574万円と、
・「わくわくどーむ」のボイラー等故障の修繕工事の約4000万円
が提案され、市議会としては賛成多数で可決しています。

私の所属する「立憲歩みの会」としては、支出内容には必要性があるとは思うものの、給付金の原資である国費の使い方が、
・そもそも2022年度の予算を裏技使って2023年度に使わせている、
・国会の議決も経ずに、予備費から閣議決定という行政の判断だけで使っている、財政民主主義への侵害である、
などの理由で、給付金が出るからいいや、ということであっても、全会一致で通すことは妥当ではないと判断して、反対しました。

議案第26号一般会計補正予算第1号

討論者 本田(反対),野本(賛成)

採決の結果 賛成多数で可決
賛成20 あさか未来,公明党,進政会,日本共産党,無所属クラブ,佐久間
反対2 立憲歩みの会

その他3議案は、市の税に関する改正で、市長が「専決処分」をしたものを承認するものです。
国が3月31日に改正した自治体に関連する税法で、市の税条例を4月1日から変更する必要のものを、議会で議決する間もないので市長が「専決処分」となってしまっています。直後の議会で承認を受けよ、という地方自治法があるので、臨時議会が開かれればこのタイミングで決めることになります。

議案第27号専決処分の承認(市税条例改正)
内容として、
・QRコードによるeltaxという納付に対応する
・電動キックボードの軽自動車税を原付自転車と同じとする
・認定マンション制度を活用し、2回目以降の大規模修繕をし、修繕積立金を引き上げた分譲マンションに建物部分の固定資産税を3分の1に減免する
・熊本地震、2018年豪雨、2020年豪雨の固定資産税の減免の延長
・軽自動車のグリーンか特例の一部を延長する
などの内容です。
分譲マンションの大規模修繕に関する固定資産税の減免は、ちょうど築28~18年ぐらいがピークの朝霞市の分譲マンションに大きな影響のあるもので、質疑が相次ぎました。質疑を通じて、修繕積立金を一定水準以上に引き上げないと減額が受けられないということが見えてきて、中位が必要だと思い、例外的に討論をしています。

討論者 黒川(賛成) 田辺(反対)

私の討論
マンションに関する固定資産税の減額が、自分のところの修繕状況の把握や見直しの機会になればとは思う一方、修繕積立金を引き上げなくてはならず、その水準もオーバースペックではないかと思われる内容もあるので、減税が受けられるとするのではなく、よくよく注意して減額を利用することが大事だと申し上げる。

採決の結果 賛成多数で可決
賛成21 立憲歩みの会,あさか未来,公明党,進政会,日本共産党,大橋,佐久間
反対1 田辺

第28号専決処分の承認(都市計画税条例改正)
電気自動車バスの充電設備をバス事業者が設置したときに、その土地に関する固定資産税を減額する内容です。

討論者 田辺(反対)黒川(賛成)

私の討論
(反対者が緊急性がないので専決処分をすべきでないと発言したのを受けて)専決処分はできるだけ回避すべきだが、議会自身としても3月定例会の会期を税法改正を受けられる3月31日か4月1日まで延長して正規の議決する判断もできたはず。27号議案と28号議案ともに申請者がいてできなかったことが不利益にあたると不作為で訴えられるリスクもあるのでやらざるを得ない。

採決の結果 賛成多数で可決
賛成21 立憲歩みの会,あさか未来,公明党,進政会,日本共産党,大橋,佐久間
反対1 田辺

第29号専決処分の承認(国民健康保険税条例改正)
物価高騰や賃金水準の上昇にともなう低所得者の保険税の2割減額、5割減額の対象者の拡大。

採決の結果 全会一致で可決

第30号固定資産税評価員の選任の同意
課税課長の人事異動にともなう変更で金子職員から高田職員への変更です。

採決の結果 全会一致で可決

●終了後、議会だより編集委員会が開かれました。以下の点を各委員同意で確認しています。
・HPに掲載の議会とぴっくすの文案の承認。
・次回6月定例市議会の議会だよりは、8月ではなく9月に掲載。
・掲載スタイルの変更は継続協議。
・賛否の掲載については、今任期(9月定例会)までに結論を出すことをめざし各会派持ち帰りの継続協議。
・討論の掲載については継続協議。

●専決処分については、私も議会を空洞化させる仕組みで、極力使うべきではないと私も考えています。そのためにはやらざるを得ない議案があったら決めるべきタイミングにきちんと集まれるのか、ということが議員には問われるものです。
また、4回の定例会の日程を柔軟に組み替えるしなやかな議会運営をすればよいことで、そのことは議会内の問題で、行政の責任ではないように思います。

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2023.04.24

4/23 統一選後半・市区町村議選の各地の結果が入っています

翌日開票のところを除き、統一選後半の一般市議選の結果が出ました。応援した候補の大半が当選することができました。ご協力くださった方、市外に出ていく私をがまんして見送ってくださった朝霞市民のみなさま、ありがとうございます。

統一選後半、一般市議選の全体的な特徴は、女性の国政野党の候補がどこも大善戦していることです。女性でオススメした候補はみんな上位当選、男性でオススメした候補は中下位の結果であり、今回の選挙は実態はともかく「オッサン政治からの脱却」みたいなトレンドがあると感じました。その文脈を捉えないと、与野党問わず踏み間違えるなと感じています。
また、古い体質の議会だったところが変わり始めているのも感じます。
日高市では、ネット、立憲民主がともに議会進出して、構図ががらりと変わりそうです。長く地域ごとに既成政党が棲み分けしてきた川口市も多党化が始まりました。
テレビの選挙報道は国政補選の話ばかりで、自治体選挙で動いている政治の変動を捉え切れていません。

私のオススメとしてお願いした方々は以下のような結果を出しています。
一点、戦友あり、最初の選挙で指導していただいた多摩市の大野まさきさんの落選が痛いです。

埼玉4区内
和光市議会議員選挙
菅原満さん(無所属・現職) 当選 706票(15位/18議席)
  事務局職員出身という共通項で、いろいろなことを考えるときの視点がよく似ているなぁと思っています。
  連合の会議などでよくご一緒しています。
待鳥よしこさん(無所属・現職) 当選 2115票(3位/18議席)
  子どもの安全と人権を守る活動から市議になりました。温厚で我慢強い性格に敬服しています。

埼玉県内市町村
越谷市 土屋らいむさん(立憲民主党・新人) 当選 開票作業中(1位/)
  29歳、インストラクターです。保育士資格を持つ統一選で県内唯一の自治労組織内候補です。
熊谷市 腰塚なおこさん(立憲民主党・現職2期) 当選 4048票(1位/30議席)
  厳しい選挙運動の現場で知り合い、実直な性格で仕事をされていた方です。
  8年前に市議に立候補され、堅実な活動をされています。
川越市 高橋つよしさん(社民党・現職) 当選 開票作業中
  埼玉県西部の中道左派系の議員の学習会を主催していました。温和な方です。
川越市 伊藤正子さん(無所属・現職3期) 当選 開票作業中
  女性の社会参加に向けての川越市の課題解決に取り組んでいます。
日高市 田中まどかさん(無所属・現職4期) 当選 1734票(1位/16議席)
  地域に愛着を持つために、子どもの意見表明権や参加を進める子どもの権利条例の必要性を訴え続けています。
狭山市 丸橋ユキさん(無所属・埼玉市民ネットワーク籍) 当選 2065票(11位/22議席)
  写真家で、狭山の林をこよなく愛し、自然循環型の社会と環境保護に取り組む方です。
  生活クラブの「生活と自治」の写真記者をされていました。
川口市 藤田貢さん(無所属・新人) 当選 2544票(40位/42議席)
  川口市のいじめ問題から、子どもが救済される仕組みづくりをめどしている候補です。
蓮田市 勝浦あつしさん(立憲民主党・現職) 当選 1470票(2位/20議席)
鳩山町 野田さゆりさん(無所属・現職) 当選 開票作業中(2位) 

東京・市町村
八王子市 森ヨシヒコさん(無所属・現職1期) 当選 3054票(39位/40議席)
  平和を担保するための、福祉や教育を大事にする候補です。市職員出身で即戦力です。
三鷹市 半田伸行さん(無所属・現職5期) 当選 2587票(7位/28議席)
  税金を取られる人の気持ちに立って、議員報酬以上の政策効果を出す、という訴えをしています。
  勉強会で知り合い前回市議選では助けられました。
東村山市 佐藤まさたかさん(無所属・現職) 当選 1730票(  /25議席)
  議会改革の運動で知り合い、根源的な視点をいつも提供していただいています。
  議会改革度の後進自治体から、先進自治体に押し上げた事例をいつも学ばせてもらっています。
多摩市 大野まさきさん(立憲民主党・現職) 落選。悲しいです。
調布市 さかきばら登志子さん(立憲民主党・現職) 当選 2963票(5位/28議席)
  バスの職場出身です。交通政策で一緒に活動しています。気持ちのよい人です。
府中市 西宮幸一さん(立憲民主党・現職) 当選 2195票(25位/30議席)
  運動の事務局職員出身で、政策的なことで時折大事なご意見をいただいています。
小平市 中江みわさん(立憲民主党・現職) 当選 3833票(    /28議席)
国分寺市 星いつろうさん(立憲民主党・現職) 当選 1549票
清瀬市 宮原りえさん(立憲民主党・現職) 当選 1627票
東久留米市 間宮みきさん(立憲民主党・現職) 当選 1824票

東京23区議選
中野区 石坂わたるさん(無所属・現職) ※翌日開票
  全国2人目のLGBT当事者の議員として12年前に歩みを始めています。ものを言いにくい事情を抱えた人の課題を、専門職の資格を生かしながら取り組んできた議員です。
新宿区 小野裕次郎さん(立憲民主党・現職) 当選 開票作業中
  母の母校の校区の議員さんで、同い年です。観光地化する新宿のなかで新宿で生活する人たちの視点を忘れないように取り組むと訴えています。たぬき山の活動されてきた故小野きみ子元議員のおいです。
板橋区 くまだ智子さん(立憲民主党・新人) 当選 開票作業中
  保育士さんで、保育現場の改善を訴えています。
千代田区 小枝すみ子さん(無所属・現職) 開票作業中
  千代田区の乱開発に継承をならして、景観と住環境の活動をされています。
北区 大畑おさむさん(立憲民主党・現職) 開票作業中
  元都交通局の職員で、公共交通の政策活動の先輩です。
豊島区 和賀井哲代さん(無所属・現職) 開票作業中
  区職員を退職して、介護事業を地域で展開されている議員です。
練馬区 加藤木桜子さん(無所属・現職) 当選 開票作業中
  社会福祉士で、地域に様々なインクルーシブな空間を作っている方です。
荒川区 河内ひとみさん(無所属・現職) ※翌日開票 32議席
  主任ケアマネージャーをされています。
荒川区 久家しげるさん(立憲民主党・現職) 翌日開票 32議席
  父方の郷里の造り酒屋さんの息子さんです。温厚な性格のすばらしい議員です。
大田区 津田ともきさん(立憲民主党・元職) ※翌日開票
  働く人にとっての社会保障制度をいつも考えている議員です・
大田区 奈須りえさん(無所属・現職) ※翌日開票
  景観と住環境の運動で知り合い、区政に関して根源的な課題提起をされて参考にしています。

北海道
名寄市 髙野美枝子さん(立憲民主党・現職) ※無投票当選
  公務員非正規労働者の運動を長年取り組んで来られた方です。
江別市 佐々木聖子さん(立憲民主党・現職) 当選 2414票(2位/27議席)
  病院の労働運動をされて来た方です。
鷹栖町 片山ひょうえさん(無所属・現職) 当選
  議会広報のランキング1位を取った立役者で、ご自身の選挙ビラも週刊誌の中吊り広告風の面白いものを作っています。
  陶芸家で、朝霞市で製造した窯を購入していただいています。

中部
長野県小布施町 中村雅代さん(現職)
蒲郡市 藤田ひろきさん(立憲民主党・現職) 当選 1319票(18位/20議席)
瀬戸市 臼井あつしさん(無所属・現職) 当選 開票作業中
大府市 宮下しんごさん(無所属・現職) 当選 1135票(17位/19議席)

近畿
生駒市 塩見牧子さん(無所属・現職) 当選 開票作業中

九州
佐世保市 永田秀人さん(社会民主党・現職) 当選 2615票

●国政補選では、大分で吉田忠智さんが落選したのが辛い。
統一選前半で大分、北海道(特に道北)、香川といった55年体制の選挙スタイルを色濃く残した地域で、野党が強めに敗北している現実を直視しないといけないと思う。イデオロギーの問題というより、選挙手法の大幅な軌道修正が求められているのではないかと思いました。
ただ一方で、補選は野党に不利と言われているなかで、どこもよく善戦したと思って見ています。

●北区長選、選挙報道の映像では、最高齢の区長より当選者の方が高齢有力男性に取り囲まれていたのが気になりました。
朝霞市は、福祉で働く人を育成していた東洋大学のライフデザイン学部を、北区に移転されたのがくやしいし、市内の様々な福祉団体でボランティア確保が大変になっている状況です。それだけ花川北区政が熱心に福祉系学部を誘致したがっていたということでもあるので、せっかく移転した東洋大学ライフデザイン学部を生かしたまちづくりをしてほしいと思いました。
他区の政治構造がわからないので、個人的には駒崎区長の誕生を楽しみにしていました。

●統一選前半はほんとうにしんどかったけれども、後半はかなり思い切り応援に入り、そこそこよい成果が出たので精神的には落ち着きました。
狭山市では、ネットの丸橋ユキ候補が大変だというので、頼まれて急きょ応援に入りました。手続きミスで地域政党名の公認が名乗れない選挙、演説も大変というなかで、日に日に運動が改善されて、結果的には中位当選を果たしたのが何よりうれしいです。
和光は菅原さんが苦戦しそうだという中、菅原さんらしからぬ運動をいろいろトライして、結果改善したのもうれしいことです。

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2023.04.22

4/21 統一選の応援に走り回りました

3月24日に市議会定例会が終わり、その後、地域の活動をしながら、あいた日・時間を見つけては統一自治体選挙で走り回った1ヵ月でした。

前半は県議会議員選挙で、朝霞市民のみなさま、市内在住の支持者のみなさまには多大な協力をくださり、厚くお礼を申し上げます。
保守どうしの激しい争いのなか、私の応援した候補は結果は手痛い敗北でしたが、私にはいろいろな教訓を与えていただく機会になったと思います。
詳細は書くべきではありませんが、驚くようなことも次々にありました。
また、選挙結果ではなくプロセスにおいて、埼玉4区内の政治構造が大きく変化していることも感じた選挙でした。

後半16日からの一般市区議選は、朝霞市内の選挙はありませんが、日頃、いろいろな情報をくれたり、意見交換をしながら前に進んでいる友人の議員や、その友人が応援している候補、出身の自治労が推薦している候補への応援に走り回りました。
市外のことなんでやるのか、という意見をいただいたことがありますが、政治業界全体に良い候補者を当選させていかないと、という思いからです。
また朝霞市議会議員選挙は統一自治体選挙ではないため、多くの他市の議員の方々が応援に来てくれますが、そのお返しもあります。

そのようななかで応援すべき方々には、日程が限られるなかでお断りすることもありました。
2~3期で、ふだんの活動や過去の選挙で実感したロジスティックの課題を克服していなくて、過去の選挙と同じような未処理案件やトラブル処理を頼んできた方には、心苦しいですが、今回は応援を断らせてもらった方もいました。
逆に、本当は応援したいと思ったり、お返しをしなくてはと思う方もいます。日程が限られるなかで、この候補は、地域の人の応援でやりきれるだろうと思ったところには応援したくても応援に行かなかったケースもあります。
懇意にしている議員さんが何人もいてあちらが立てばこちらが立たずというような自治体への応援は控えたところもあります。

選挙運動が終了してみて、彼らが全員当選できることを祈るばかりです。
期間中は以下の方々の応援・激励におうかがいいたしました。

和光市議会議員候補 待鳥よしこさん
和光市議会議員候補 菅原満さん
新宿区議会議員候補 小野裕次郎さん
八王子市議会議員候補 森ヨシヒコさん
荒川区議会議員候補 久家しげるさん
北区議会議員候補 大畑おさむさん
調布市議会議員候補 さかきばら登志子さん
日高市議会議員候補 田中まどかさん
越谷市議会議員候補 土屋らいむさん
狭山市議会議員候補 丸橋ユキさん
中野区議会議員候補 石坂わたるさん
練馬区議会議員候補 加藤木桜子さん

また、準備の支援として伺っているところもあります。
三鷹市議会議員候補 半田伸行さん
川口市議会議員候補 藤田貢さん

●例年5月初旬の朝霞市選挙管理委員会で、11~12月に行われる朝霞市議選の日程が決まるものと見られます。

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2023.04.20

4/20 朝霞はありませんが統一選後半戦です・私の応援している候補者の方々

今週は、統一自治体選挙の、一般市区町村の選挙をしています。朝霞市は選挙時期がずれている(業界用語で「中間選挙」といいます)ので静かですが、都内通勤されている方など、区内どこの駅前もにぎやかだなぁ、と思っておられると思います。

業界どうしの人間関係、情報交換などで、他市区町村の議員さんにも友人・知人ができてきます。このような人を応援しています。
※随時追記しています。

埼玉4区内
和光市議会議員選挙
菅原満さん(無所属・現職)
  事務局職員出身という共通項で、いろいろなことを考えるときの視点がよく似ているなぁと思っています。
  連合の会議などでよくご一緒しています。
待鳥よしこさん(無所属・現職)
  子どもの安全と人権を守る活動から市議になりました。温厚で我慢強い性格に敬服しています。

埼玉県内市町村
越谷市 土屋らいむさん(立憲民主党・新人)
  29歳、インストラクターです。保育士資格を持つ統一選で県内唯一の自治労組織内候補です。
熊谷市 腰塚なおこさん(立憲民主党・現職2期)
  厳しい選挙運動の現場で知り合い、実直な性格で仕事をされていた方です。
  8年前に市議に立候補され、堅実な活動をされています。
川越市 高橋つよしさん(社民党・現職)
  埼玉県西部の中道左派系の議員の学習会を主催していました。温和な方です。
川越市 伊藤正子さん(無所属・現職3期)
  女性の社会参加に向けての川越市の課題解決に取り組んでいます。
日高市 田中まどかさん(無所属・現職4期)
  地域に愛着を持つために、子どもの意見表明権や参加を進める子どもの権利条例の必要性を訴え続けています。
狭山市 丸橋ユキさん(無所属・埼玉市民ネットワーク籍)
  写真家で、狭山の林をこよなく愛し、自然循環型の社会と環境保護に取り組む方です。
  生活クラブの「生活と自治」の写真記者をされていました。
川口市 藤田貢さん(無所属・新人)
  川口市のいじめ問題から、子どもが救済される仕組みづくりをめどしている候補です。
蓮田市 勝浦あつしさん(立憲民主党・現職)

東京・市町村
八王子市 森ヨシヒコさん(無所属・現職1期)
  平和を担保するための、福祉や教育を大事にする候補です。市職員出身で即戦力です。
三鷹市 半田伸行さん(無所属・現職5期)
  税金を取られる人の気持ちに立って、議員報酬以上の政策効果を出す、という訴えをしています。
  勉強会で知り合い前回市議選では助けられました。
東村山市 佐藤まさたかさん(無所属・現職)
  議会改革の運動で知り合い、根源的な視点をいつも提供していただいています。
  議会改革度の後進自治体から、先進自治体に押し上げた事例をいつも学ばせてもらっています。
多摩市 大野まさきさん(立憲民主党・現職)
調布市 さかきばら登志子さん(立憲民主党・現職)
  バスの職場出身です。交通政策で一緒に活動しています。気持ちのよい人です。
府中市 西宮幸一さん(立憲民主党・現職)
  運動の事務局職員出身で、政策的なことで時折大事なご意見をいただいています。
小平市 中江みわさん(立憲民主党・現職)
国分寺市 星いつろうさん(立憲民主党・現職)
清瀬市 宮原りえさん(立憲民主党・現職)
東久留米市 間宮みきさん(立憲民主党・現職)

東京23区議選
中野区 石坂わたるさん(無所属・現職)
  全国2人目のLGBT当事者の議員として12年前に歩みを始めています。ものを言いにくい事情を抱えた人の課題を、専門職の資格を生かしながら取り組んできた議員です。
新宿区 小野裕次郎さん(立憲民主党・現職)
  母の母校の校区の議員さんで、同い年です。観光地化する新宿のなかで新宿で生活する人たちの視点を忘れないように取り組むと訴えています。たぬき山の活動されてきた故小野きみ子元議員のおいです。
板橋区 くまだ智子さん(立憲民主党・新人)
  保育士さんで、保育現場の改善を訴えています。
千代田区 小枝すみ子さん(無所属・現職)
  千代田区の乱開発に継承をならして、景観と住環境の活動をされています。
北区 大畑おさむさん(立憲民主党・現職)
  元都交通局の職員で、公共交通の政策活動の先輩です。
豊島区 和賀井哲代さん(無所属・現職)
  区職員を退職して、介護事業を地域で展開されている議員です。
練馬区 加藤木桜子さん(無所属・現職)
  社会福祉士で、地域に様々なインクルーシブな空間を作っている方です。
荒川区 河内ひとみさん(無所属・現職)
  主任ケアマネージャーをされています。
荒川区 久家しげるさん(立憲民主党・現職)
  父方の郷里の造り酒屋さんの息子さんです。温厚な性格のすばらしい議員です。
大田区 津田ともきさん(立憲民主党・元職)
  働く人にとっての社会保障制度をいつも考えている議員です・
大田区 奈須りえさん(無所属・現職)
  景観と住環境の運動で知り合い、区政に関して根源的な課題提起をされて参考にしています。

北海道
名寄市 髙野美枝子さん(立憲民主党・現職) ※無投票当選
  公務員非正規労働者の運動を長年取り組んで来られた方です。
江別市 佐々木聖子さん(立憲民主党・現職)
  病院の労働運動をされて来た方です。
鷹栖町 片山ひょうえさん(無所属・現職)
  議会広報のランキング1位を取った立役者で、ご自身の選挙ビラも週刊誌の中吊り広告風の面白いものを作っています。
  陶芸家で、朝霞市で製造した窯を購入していただいています。

中部
長野県中野市 中村あきふみさん(現職)
長野県小布施町 中村雅代さん(現職)
蒲郡市 藤田ひろきさん(立憲民主党・現職)
瀬戸市 臼井あつしさん(無所属・現職)
大府市 宮下しんごさん(無所属・現職)

近畿
生駒市 塩見牧子さん(無所属・現職)

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4/19 補正予算を審議する臨時議会が開かれます~議会運営委員会

4月19日、市長から臨時議会の招集が行われ、それにともない議会運営委員会が開かれました。
4月24日9時から臨時議会を開き、同日、すべてを本会議で審議する日程で5本の議案が提出されます。

議案第26号 一般会計補正予算第1号
  年度末の岸田首相の予備費使用によるひとり親等への臨時給付金5万円と、わくわくどーむのボイラー故障の交換工事費用
議案第27号 専決処分の承認 市税条例改正
  3月31日に国の法律が成立施行したことによる、市税条例の改正の追認。
    主な内容としては、築20年以上の大規模修繕工事をした分譲マンションの建物部分の固定資産税の軽減など
    →詳細な条件がいろいろあるので、詳しくは改めて記事にします。
議案第28号 専決処分の承認 都市計画税条例改正
議案第29号 専決処分の承認 国民健康保険税条例改正
  国民健康保険税の3割軽減・5割軽減の対象者の拡大
議案第30号 固定資産評価員専任の承認
  4月の人事異動にともなう変更

議案26~29号は国の制度変更、施策の影響によるものがほとんどです。

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2023.04.10

4/10 山下たかあきさん、残念な結果でした

昨日行われた埼玉県議会議員選挙、朝霞市選挙区では、松下まさよさんと松井ひろしさんが当選し、応援していた山下候補が9132票で落選となりました。
選挙結果    山下たかあき 9132票(前回醍醐票1万3765票)
     当選 松下まさよ 1万4748票(前回9708票)
     当選 松井ひろし 1万3550票(前回1万1446票)
山下さんにバトンを渡した醍醐さんの得票から、候補交代による選挙協力の変化による影響で6500票マイナスした約7000票の上乗せには、2000票程度で、私と本田議員の応援では力不足だったのかと思いました。それでも、ためらわず応援し続けていただいたみなさまに感謝申し上げます。
またいろいろな複雑な市内事情があるなか、私や私の会派の議員を頼ってくれた山下さんには、頭が下がる思いです。

一方で、前回県議選では市長と一線をひきながら、今回は富岡市長と完全タッグを組んだ松下まさよさんが1位当選。これで前々から出馬の噂のある市長選にリーチしたのではないかと思います。20年前の県議選と似た構図です。
松井ひろしさんの選挙運動は、敵陣営ながら多様・多彩な戦術を採用して、いろいろな層に届く見事さを感じました。

●県内でご縁のある方々の結果です。
市内とともに、勉強会などのご縁やで今回積極的に応援した吉川市・松伏町選挙区の埼玉市民ネットワークの岩田京子さんは1万1183票で惜敗しました。
28%というこの選挙区では珍しい低投票率、わずか263票差の僅差の落選で、残念無念にもほどがあります。自民党現職相手の1人区の選挙、当初はかなわないとも言われていたなかで、接戦に持ち込み、吉川市だけでは上回る結果となり大健闘だったと思います。選挙のある政治では、リスクを取らないと自分たちの思いや課題が前に進まないことも多くあります。そういうなかでは、1人区という大変な状況のなかで大事な挑戦をしていただいたと思っています。

県内では自治労推薦でとりわけ加盟組合とのご縁の深いなかでは越谷市選挙区の細川たけしさんが当選いたしました。あわせて同じ選挙区の友人の辻こうじさんも当選、非自公で4人区で2人を通す地力を見せていただいたと思います。

和光市では、県立高校入試の決済変更や通学定期券販売の改革に力をいただいた、井上航県議が1人区で圧勝し、続投となったことがうれしく思います。

●NHKの選挙サイト、政令市議選の結果のなかでは、堺市、福岡市、熊本市の3市の市議選が掲載されていません。報道の自由があるのかも知れませんが、選挙結果のwebとして、結果情報を不十分な情報で出しているというのは、良くないなと思います。また県議が掲載されていて市議選が載っていないというのは、格上格下みたいな発想があるんだろうと思ってしまいます。

●全国の友人たちの結果も見えてきました。先日のブログで紹介したみなさんの結果です。応援のご協力に感謝申し上げます。

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2023.04.06

4/5 県議・政令市議選、中盤戦にさしかかりました~引き続き山下たかあきさんの応援をお願いします

県議会議員選挙の市内に選挙公報が配られました。また選挙運動用はがきも届き始めている状況です。
今回、市議会の立憲歩みの会の黒川、本田両議員は、山下たかあきさんを応援しています
理由として
①県議会では自民党会派の数を少しでも削り、自民党だけで運営をするような状況を変える必要があること、
②堅実な県政運営をする大野もとひろ知事とともにあること、
③本人のいろいろな立場の人をつなげたり対話を促す姿勢が党派対立の強い県議会で有効であること
を挙げました。もちろん政策それぞれについても賛同することは多くあります。
またしがらみとして連合推薦というのがありますが、その前のところで山下さんがいいと思っています。

他候補と比べても、誠実に議員をしてくれると思うところ大です。
多くの人がご支持してくださるをことをお願いいたします。

●朝霞市内の国政野党支持者から、松下さんを野党系だと思われて、あなたは応援しないのか、と問い合わせをいただきました。前回県議選では自民党推薦ですし、一言も非自民系になるとは言っておられないと思います。この間も市内の野党系の選挙を手伝っていただいた記憶はありません。
今回の県議選朝霞市選挙区、穂坂さんの自民党、大野知事の推し、富岡市長の推しという大きなファクターが捻れているのでわかりにくいと思います。山下さんが受けている「連合埼玉推薦」という旗印以外、野党支持者にわかる公党の公認・推薦がなく、明確な受け皿が見えずに困惑しているのかも知れません。

●こういう人も応援しています。選挙区におられる方は投票の検討をしてくれるとありがたいです。相談に乗っていただいたり、朝霞市を見にきてくれたりしていただいたことがあったり、ご縁があったりの方です。応援行く行く詐欺で、大変申し訳ないばかりです。

埼玉県議会では
和光市選挙区 井上わたるさん(無所属県民会議・現職)
川口市選挙区 白根大輔さん(立憲民主党)
所沢市選挙区 水村篤弘さん(立憲民主党)
越谷市選挙区 細川たけしさん(立憲民主党)
吉川市選挙区 岩田京子さん(埼玉市民ネットワーク)

さいたま市議会では
見沼区 三上たかしさん(立憲民主党)
西区 出雲けいこさん(立憲民主党)
北区 相川綾香さん(立憲民主党)
中央区 高柳俊哉さん(立憲民主党)
県内はその他、非自民で様々な人を応援しているところです。
書きたかったのですが、無投票で当選された方もいます。

全国では
定森光さん(札幌市議会・西区選挙区)
  名古屋のNGOで困窮者支援をし、その後札幌でNPO支援の中間団体を運営していました。
和泉優さん(北海道議会・恵庭市選挙区)
  以前、選挙で秘書としてご一緒して過ごしました。辛抱強く、理想的な人です。
藤原広昭さん(札幌市議会・東区選挙区)
  札幌在住時の選挙区の市議さんで、様々な意見交換をした方です。
篠原菫さん(札幌市議会・白石区選挙区)
  私の最初の就職先の会社におられた方としてご案内いただいています。
大野ともいさん(横浜市議会・港北区選挙区)
  30代様々な運動ともにした友人の配偶者です。
山本篤志さん(京都府議会・木津川市相楽郡)
  熱心に政策を調べたり行動している方です。
野々上愛さん(大阪府議会・高槻市選挙区)
  私が政治家になったばかりの頃、二連ポスターの相手になってくれました。
  いろいろな政策的な問い合わせ宿題をいただいては勉強する機会を作ってくれた方です。
武なおきさん(大阪市議会・生野区選挙区)
  勉強会でご一緒しました。地域を支える社会福祉士・コミュニティーワーカー出身です。
西てつしさん(堺市議会・西区選挙区)
  選挙の現場と勉強会でよくお会いし、朝霞に応援に何度も来てくれました。
小堀セイジさん(堺市議会・南区選挙区)
  よき相談相手で熱い友人です。
堀田みえこさん(奈良県議会・奈良市選挙区)
  私のとてもお世話になっている阪本奈良市議とともに歩いている方です。
菅森実さん(愛媛県議会・今治市選挙区)
  自治労にいたときの職員の同僚でした。仕事がまじめです。
  愛媛県が近年野党が強くなっていますが、菅さんの実務能力が大きいです。
仁戸田元気さん(福岡県議会・福岡市西区選挙区)
  どろどろの状況の選挙の現場で、手伝いに来られた秘書さんでした。いろいろ助けられました。
西岡誠也さん(熊本市議会・南区選挙区)
  熊本で自治労の保育集会を開くときの委員長さんとして協力していただいて以来、ずっと励ましていただいているご縁です。
木田みのるさん(大分県議会・大分市選挙区)
  自治労で主催した勉強会の受講生として、いろいろなことに意見交換しました。

●選挙区の自民党候補の陣営、多彩な戦術、アプローチを使って、固定観念に縛られない選挙をしています。すごいなと思っています。

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2023.04.03

4/3 びっくり仰天、議会ランキング急上昇

帰りぎわ、議会事務局に呼び止められて、早稲田大学マニフェスト研究会の議会ランキングの前年度の結果が渡されました。
約1700の全自治体のうち、938位から594位に急上昇しました。
400位以内に入らないと自慢するところはないとは言われていますが、以前の順位は落第点の順位だっただけにありがたい結果で驚いています。
ただし2022年に議会が主体で何かやったかと思い出しても、一般質問の一問一答方式の導入ぐらいで、これは回答項目にも今はないというので、得点に影響していません。
マニフェスト研究会の評価項目や得点配分の結果、たまたま以前からやっている、議場の公開や請願での請願者の発言機会があることの案内など、そういったものが高得点で反映されたのかもわかりません。朝霞市議会、公開度だけは極めて高い議会だと思います。
ただし、議会の機能という点では相変わらずの低い水準なので、議案を通じた政策形成などの取り組みをもっときちんとやらないと評価は上がることはないと思います。

総合点
11654点満点中1068点(前年9550点満点中368点)
全自治体594位(前年938位)
県内順位21位(前年38位)
一般市361位(前年534位)

情報共有分野
2160点満点中383点(前年1520点満点中153点)
全自治体405位(前年572位)
県内順位19位(前年28位)
一般市255位(前年375位)

住民参画分野
2490点満点中380点(前年2440点満点中80点)
全自治体199位(前年770位)
県内順位6位(前年27位)
一般市103位(前年421位)

機能強化分野
6995点満点中305点(前年5590点満点中135点)
全自治体982位(前年1027位)
県内順位35位(前年44位)
一般市532位(前年554位)

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2023.04.02

3/31 県議会議員選挙では山下さんを応援

20230331yamashitasenkyo13月31日から県議会議員選挙が始まりました。4月9日が投票日ですが、4月1日~8日まで期日前投票ができます。

今回、朝霞市選挙区は、自民党の現職・松井さん、無所属新人で醍醐県議の後継の山下さん、無所属新人で市長推薦の松下さんの3人が立候補しています。
どの候補も基本的に保守系、そして推薦などの関係では一長一短の理由があって、僅差の激戦になっている状況で、投票する価値のある選挙となると思います。

私は今回、市議会でいろいろなことを相談できた仲間であり、LGBTQのパートナーシップ制度の実現や安保法制の請願書決議(結果的には否決)などで尽力し、同じ連合推薦議員であった、山下たかあきさんを応援しています。
これまで私が議会報告などを郵送いたしました方々には、選挙運動用はがきなどをお送りしますので、ご参考にしていただけたらと思います。

●推薦関係では、
松井さん:穂坂衆議,獅子倉市議,福川市議,須田市議,田原市議,小池市議,大野知事
山下さん:醍醐県議,黒川市議,本田市議,佐久間市議,大野知事,富岡市長,上田前知事
松下さん:富岡市長,野本市議,柏谷市議,塩味前市長
となっています。
松井陣営は、前回推薦を受けた富岡市長が推薦せず、松下さんの応援に回り、構図に変わった一方、この間に穂坂衆議の地盤が強くなっているところがあります。
山下陣営は、醍醐県議の地盤のバトンタッチと、唯一の非自民系候補という強みを生かせるかがかかっています。
松下陣営は、富岡市長の全面的な支援を受ける強みがある一方、前回の、しがらみのないチャレンジャーという立場がなくなったことの±があります。
政党・党派的には、公明党6500~9000票と、革新系4000~6000票の行方も気になるところです。

前回2019年の県議選は
醍醐さん 1万3765票
松井さん 1万1446票
松下さん 9708票
という結果です。これに加算減算しての結果になると思います。

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2023.03.25

3/24 デジタル化と学校のノーマライゼーションが課題~新年度予算の審議が終了しました

24日朝霞市議会3月定例会最終日、議案への討論と採決が行われました。25本の市長提出議案のうち24本が原案可決、1本が継続審議、1本の議員提出議案の可決、請願1件が継続審査となりました。

毎年3月の定例市議会には、4月からの朝霞市役所の仕事を網羅した、予算書を審議しますが、そのボリュームでこの1ヵ月はほとんど身動きとれない状態が続きました。

一般会計予算の審議では、いくつかの重大な問題点があり、当初は反対するのみで終わらせるつもりでいましたが、他会派ともデジタル化推進経費が貧弱であること、私どもの会派でこの1年取り組んできて、国も法律でやるように、と位置づけた、医療的支援の必要な児童に対する小学校への看護師配置がなかったことで、私どもの会派で約2250万円の増額の修正案を出すことにいたしました。

その結果、市議会では、
①修正案に賛成(立憲歩みの会2人、あさか未来6人、佐久間議員、大橋議員)
②修正案の趣旨に理解するが修正案が可決されても予算原案は賛成できないので反対(共産党3人、田辺議員)
③修正案に反対(公明党5人、進政会3人)
と3つのスタンスに分かれ、採決の結果、修正案は賛成10人、反対12人で否決されました。結果は残念ですが、修正案に過去最大の賛成が集まったと思います。
予算の原案は修正せず採決し、その結果、予算原案に
賛成16(あさか未来6、公明党5、進政会3、佐久間議員、大橋議員)
反対6(立憲歩みの会2、共産党3、田辺議員)
という結果で可決しています。

私どもの会派では、予算案について、
・デジタル化推進の必要の見積りが不十分である(修正案提出の理由の1つ)
・公共施設のマネジメントがうまくいっておらず、前後・重複する工事が多い
・支援を必要とする子どもが学校に通う環境整備が不十分(修正案提出の理由の1つ)
・産後の人的ケアに関して何も進んでいない
・計画策定の市民参加が担保されているか確証の取れなかったこと
などを問題視しました。一方で、
・会計年度任用職員(正規職員でない公務員)の賃金を時給30円上げたこと
・道路関係の予算を補正予算送りにしなかったこと
・マンション管理支援や住まいを失いかけている人への住宅政策が始まること
・公立放課後児童クラブの人員確保や運営改善に社会福祉協議会本部の職員を増員したこと
などは評価しつつ、問題点が大きかったので、原案のままでは反対としました。

採決に先立つ討論では、
斎藤議員(共産党・修正案反対/原案反対)
野本議員(進政会・修正案反対/原案賛成)
須田議員(あさか未来・修正案賛成/原案賛成)
田辺議員(無所属クラブ・修正案反対/原案反対)※会派拘束なし
本田議員(立憲歩みの会・修正案賛成/原案反対)
利根川議員(公明党・修正案反対/原案賛成)
佐久間議員(無会派・修正案賛成/原案賛成)
黒川(立憲歩みの会・修正案賛成/原案反対)
と全会派が討論に参加しています。同じ会派の本田議員が内容について討論しているので、私は討論に参加しない予定でしたが、他会派から、修正案の内容ではなく提出に疑義を示す発言があったために、内容よりも、提出が正当であること、提出者として最終的に賛成を呼びかける話を補強する討論をいたしました。

その他、特別会計5本の予算、家庭保育室、保育所の設置基準の条例改正2本、個人番号制度の利用に外国人の生活保護受給者の医療給付を追加する条例改正1本が、賛否が分かれました。私の所属する立憲歩みの会は、これらの議案には全議案賛成いたしました。

●自分が勝手に思っているだけかも知れませんが、プレッシャーの強い議会でした。新会派誕生後の初めての本格的な議会で、多元化したパワーバランスの変化を敏感に感じ取りながら、会派内で本田議員と相談しながら、言うべきことをどこまで行動にするか、言葉にするか、一つひとつ迷いながら前に進んできました。報復を辞さない強い権力の前に、また壊すべきかも知れないものを壊してよいのか、作り直しさせることでよいのか、言うだけでよいのか、悩みに悩んでの議会対策でした。

●4月1日からの市職員の人事が内示されました。公務員の最大の関心事であり、悲喜こもごもです。
再任用しない定年退職者が多いこと、信賞必罰が逆ではないかと思ったり、全体的には心配な感じもしています。
長期政権となる富岡市政のなかで、風通しの良さとバランス感覚が取れるような人材配置にすることが求められると思います。

●書きかけで、各議案の審議状況の詳細は後刻追記します。

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2023.03.18

3/17 DX、学校への看護師配置のための予算修正動議を提出しました

市議会では、16日から一般質問が始まり、17日午後は私の番でした。14:20頃から16:20ぐらいまでの休憩挟んで約2時間にもなってしまいました。
公共施設の改築・長寿命化・改装に関するマネジメント、市民参加のあり方、こども家庭庁発足による自治体施策へのこどもの意見反映のあり方、歩道確保に困難をきたしている大きな道路の都市計画指定などを問題提起しました。市民参加の庁内での徹底に関しては、市長公室長と面白いやりとりができて、来年度から始まる大量の行政計画の策定作業に落とし込めるのではないかと思ったところですが、他の課題は、獲得目標を下回る結果でした。
だたこども家庭庁の発足にともなうこども施策の課題はまだ始まったばかりなので、今後しつこく追いながら、こどもの不幸が解決できる自治体としての能力をつけていくことをしたいと思います。

本会議終了後、会派代表者会議が開かれ、主提出者が私で他1人の議員の賛同を確保して、第1号議案「2023年度一般会計予算」に対する修正動議を提出、受理されました。20日の議会運営委員会での議題化、24日最終日提出、予算の採決の前に修正動議の提案・質疑討論・採決となる見込みです。現在のところ2議員だけの賛同なので、また昨年12月の定例市議会での修正動議のように私どもの会派だけの賛成になるのかなという覚悟ですが、できるだけ正面から最善を尽くす、ということを作風で提出しました。中身にはこれまで修正動議までしなくても働きかけることを働きかけたこともあります。

内容としては、①自治体のデジタル化(DX化)の推進のために外部人材を任期付職員で任用できるよう人件費約1500万円の積み増し、②自治体のデジタル化推進のための職員研修費を7人分計・年20万円から7+増2人分計・年270万円に増額③医療的支援を必要とする児童のため小学校1校に公立保育園同様に看護師配置できる人件費約500万円の3点です。財源はひとまず積立金の取り崩し2100万円と、③にかかる国の補助金140万円で構成しました。
提案した理由として、①②に関しては、朝霞市役所のデジタル化の取り組みの遅れが著しくなって、国の出方論に依存して、表層的なデジタル化の取り組みに留まっている状態を改善したいこと、③には法律が求める対応を遅らせている予算内容に、議会として容認してよいのか、という考えからです。

デジタル化に1700万円もの追加予算という議論になりやすいですが、75億円にもなる職員の人件費を、その0.3%程度の予算をけちって、ショーワのままの作業に費やさせていること、つきあわされる市民の不便などを考えるべきではないかと思います。
私も社会人の振り出しは不得手なはずのシステム部門に配属されましたが、3~5年で配置換えになる法文官の職員だけで何とかなる世界ではありません。担当するだけでも相当な初期研修だったり他自治体への見学やヒアリングが必要になるはずです。

朝霞市では、先に取り組んできた議員や職員たちの努力で、公立保育園を中心に保育園にも看護師配置が進んでいます。軽度の医療的ケアが必要な児童は、保育園においては医療的な注意が必要な行動以外、他のこどもとほぼ同様に保育を受けられます。ところが卒園して小学校に入った途端にそういうものがなくなるので、支援や管理が必要であれば、保護者付きそいや、自宅待機を求められます。
長い目で見れば、小学校に看護師配置が進んでいけば、個別性のある医療的ケア児の対応だけではなく、もっと普遍的に学校内で医療的処置できる対象が広がることになります。

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2023.03.15

3/13 都市計画マスタープラン策定委員会の廃止は留保に

3月7日、8日、13日と、市議会の建設常任委員会が開かれました。来年度予算の中身の議論と、市長提出議案の条例4本の審議をしています。

条例のうち1本は都市計画マスタープラン策定委員会を廃止するものでした。
建設常任委員会として、委員会の審議を終了させず、結論は6月定例会に持ち越すことにしました。来年度から検討が始まる、都市計画の基本計画である「都市計画マスタープラン」策定には、専門の検討委員会を設置せず、庁内委員会と都市計画審議会だけでやる、という行政提案に、乱暴さを感じたため、須田議員の発議に全議員が賛同して継続審査に。結論を保留しました。私もそうですが、須田議員は自らが議員になった動機が20年前の都市計画マスタープランの策定だったから思い入れがあるんだ、と休憩中にお話されていました。
継続審査となったのは、2017年の市の機構改革の条例案以来のことです。建設常任委員会での各委員の討論からは、行政が、都市計画マスタープラン検討委員会の機能に代わる市民参加の具体案や工程の案を示した段階で採決とするとしています。

都市計画マスタープランは、1992年までの何でも国が最終的に決める中央集権的な都市計画ではまずいからと、都市計画法に持ち込まれた、下からまちづくりの地域合意を作る計画の仕組みです。計画づくりには、市民参加や、市民のだいたいの意見を聞いている、という策定のお作法が求められ、都市計画法でも市民参加を求めています。
庁内検討委員会は市幹部職員しか参加資格はなく、公務員だけの意見集約の場です。
都市計画審議会は、昔の国の中央集権的な都市計画行政のなかで、自治体議会を通さず市町村の意思を決定するための仕組みが原型で、内容も土地利用の制限=財産権に露骨に関わるものが多く、謙抑的な組織文化を持った会議体です。
自由闊達に街の未来を市民が意見を出し合い、市の有力者たちに合意形成を図り、そんな場所がどこにあるのか、確認しないと、市民はただ税金を払い、役所が提供するサービスのを消費するだけ、という構図の自治体になる計画ができてしまいます。

一方で、「都市マスタープラン検討委員会」も、形式的に各分野の偉い人ばかりが委員になるような配置なので、市民の意見を自由闊達に出してもらいながらまとめていく、今の時代が求める市民参加の水準に合うかという観点では、課題が多い会議体であることも否定できません。
行政が、どのような方法で、市民にまちづくりへの意見を言って、だいたいこんな感じだよね、という市民の納得性を取っていくのか、方法論を見て最終判断をしたいと思います。

2議案4本の道路認定は全会一致で可決しています。

最後に、土地開発公社の廃止条例も全会一致で可決しています。
市役所の土地購入は、①自治体会計から直接買う、②昭和44年通達で認められている「土地開発基金」から間接的に買う、③法人である土地開発公社で買う、という3手段が執られます。③土地開発公社は、市から独立した法人であり、別会計で、与信が認められれば、自治体のガバナンスの外で借金しながら大きな土地購入を可能にする手段です。公立学校の新設ぐらいの土地購入になると出番はあります。一方で、副作用としては、議会が監視する自治体の予算管理から外れるので、公社が借金して有力者の持つ不良資産化した土地を買い取らされたりする不祥事がバブル崩壊期に頻発していて、大きな土地購入が予定されていなければ不祥事リスクの回避として、解散するのは妥当という判断です。

本体の一般会計予算は、田辺議員のみ反対の賛成多数で可決しています。
私としては、住宅政策がマンション管理支援と住まいのない困窮者への居住支援の推進、公共交通政策での交通事業者支援の継続と根岸台7丁目・溝沼3膝折4丁目・内間木の新たな公共交通の開設に向けた取り組みを評価、公園行政での市民参画の定着などを評価して賛成しましたが、課題として、都市計画マスタープランの策定作業での市民参画体制と景観行政に課題があると申し上げました。

水道事業会計予算は、田辺議員のみ反対の賛成多数で可決しています。
賛成・反対に関して特に議論はしていませんが、水道経営計画に逸脱することなく予算が組まれ、数字的には計画の上方に振れているので、議会が介入するほどの問題は少ないと受け取れています。

下水道事業会計予算は、田辺議員のみ反対の賛成多数で可決しています。
計画化された事業以外には特に無駄な事業をしていることではないと思いましたが、固定資産を抱える収益事業にもかかわらず経営計画の策定が遅れていること、そのことにより中長期の経営が見通せず結果として今年も資金流出が止まらない現状に警鐘を鳴らして賛成しました。なお当局からは、下水道事業での経営計画を早期に策定する、という答弁を受けています。

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2023.03.04

3/3 都市計画は誰のものか

3日の議案質疑、一般会計予算ではいろいろな話題が出てきました。

印象に残ったのは、田原議員のDX推進の外部人材を拒絶する市の方針への疑義、内間木出張所の修繕を出張所機能の検討が不足しているという質疑、外山議員の公立保育所でのおむつ回収開始にあたり、過去の政策決定の遅れを振り返る質疑、遠藤議員の保育所でのおむつ回収で民間保育所での対応を聞く質疑、本田議員の公共施設改修のマネジメントと、医療的ケアを必要とする子どもに何もされなかった問題への質疑が印象的でした。

私は諸計画の策定に一つ一つ確認質問をしました。多くの計画は、アンケートに留まらず、利用者や当事者の参加、さらに行政が飛び込んでの当事者への聞き取りなど質的な調査が定着してきていることを確認しました。17年前、市の計画づくりに参加して問題点を感じたり、その後議員になって夜学の大学院に行って社会調査法をいっちょかみして計画策定のあり方を考え続けたのが視点になっています。

そのなかで、これはと思うのが都市計画マスタープランの計画策定です。このために2000万円の予算がつけられています。
戦後、都市計画は国が決め、自治体はそれを細分化したものを受け容れるものでした。全国各地に工場やオフィス街ができたものの、暮らしや住まいの空間は、住宅公団や大手デベロッパーのニュータウン開発をしない限り、乱開発によって形成されてきました。一方で、地域が決められる仕組みがない反動として、開発には周辺住民からの強烈な反対運動がつきもので、反対運動が炎上して地域社会から孤立して玉砕するという、変な美学もこの時代の産物でした。
自治体は土地の利用に関する規制に主体的にタッチできず、県庁所在地の駅を降りるとどこも同じ風景なんて揶揄されたのはその結果です。

中央集権的な都市計画の反省から、1992年にできたものが「都市計画マスタープラン」です。どんな街にしたいのか、地域社会で合意してルール化するドイツの制度を取り入れたものです。残念なことに日本では、土地・建物の私権が強く、具体的な規制を計画に入れることはできませんでしたが、都市計画の諸規制をするには都市マスタープランを反映させる、という法律が入っていることで、まちづくりのルールを地域発で作れる仕組みができてきました。
この地域にはこういう建物しか建てられません、という「地区計画」が制度としてあるのですが、それもこのマスタープランに描かれることが出発点です。この道路に歩道を必置にしてほしい、この地区には店舗のない建物は建てないでほしい、そういうことも規制を作る前に都市計画マスタープランにそういうことを書き込まなければ始まりません。

そういう、様々な街への想いをかたちにする出発点となる都市計画マスタープランは、行政職員や専門家だけではなく、まちづくりが影響を及ぼすいろいろな人の意見を聞き、当然、そこに住んだり働いている人たちの意見や感覚が反映されていくことが求められるものです。
朝霞市も、不十分とはいえ、建設業界の関係者以外の委員も入れながら、10年に1回「都市マスタープラン」を策定して、「どのような街にしたいか」という計画を描いてきました。

市町村の都市計画マスタープランは、都市計画法第18条の2に定められています。①街づくりの基本構想は議会で議決した上で、②都市計画マスタープランを構想し、③その策定では「市民の公聴等(全国いろいろな自治体があるので最低条件の手法)」で市民の参画の上で策定し、④策定したものは都市計画に反映させる、というつくりになっています。

4月から、朝霞市も都市計画マスタープランの検討を始めるのですが、その中身を聞きました。
計画策定に常設で検討するのが、都市計画審議会、職員だけの庁内検討委員会、そしてコンサルタントということになるという答弁でした。今まで計画策定の中心的な舞台であった「都市計画マスタープラン検討委員会」は設置条例そのものを廃止する、ことも別議案で提案とされています。答弁からは、市民の声を聞くと繰り返されましたが、どうも場面場面だけ市民の意見を聞くだけで、一定期間、常設で市民に計画策定に関与して意見を出してもらってくる場面がなくなります。
都市計画審議会で審議するからいいんだという答弁でしたが、都市計画審議会は、都市計画を国主導の権限で決めていくにあたり、議会を素通りして、計画策定に市の意見を聞くために設置されたのが発端です。総力戦体制&高度成長の産物です。
機能も、議会みたいな場所で、発言は重いし、一番多いのは生産緑地の指定や廃止など議決は頻繁に行います。そのようなところでフランクに街づくりを議論するには限界がありますし、加える委員も、財産権に触れるのでむやみやたらに増やすことは好ましいとも思えません。ここでの実質的な審議に限界があるとなれば、庁内とコンサルだけで街づくりを描いていくという構図が見えてきます。
そうして決定された計画が20年の計画期間で、もう私の残りの人生の朝霞市がほとんど規定されていくことになります。

仮に今はそう考えても、必要になったら検討委員会を開ける権限を残しておけばと思うのですが、今回、同時に、検討委員会を設置できる条例そのものを廃止する条例が提案されています。何でそんなことするのか、という同僚議員の問いには二度手間だからというような答弁しか返ってきませんでした。機能も役割も納得性も洞察がない、「タイ・パ」の論理だけです。

上記の都市計画法第18条の2の要件を満たしているのかという問いへの答弁も、あわてふためいた様子でした。

今回の予算では、わくわくどーむの近くに、公設公営のドッグランが運用開始になることも盛り込まれています。先日これを見に行きましたが、一緒に行ったメンバーが「こういうものが欲しかったの?」と声を挙げてしまうほど、素っ気ない施設で2300万円しました。ドッグランをとにかく税金で作ってくれ、という声は長くあり、それが実現したものですが、結果として当事者参加、市民参加がなく結論だけ行政に要求していると、こういう素っ気ないかたちが量産されていくんだなぁ、という感想を持ちました。

私の残りの人生も、行政職員とコンサルが描いた都市計画で街がそうならなきゃいいな、と思っています。

●私が都市計画マスタープランを思い入れがあるのが、20代中盤、札幌で野口和雄さんの話を聴き、自治体発のまちづくりができる仕組みがあると勉強する機会をいただいたことでした。その後、議員になった後夜学に通い、1992年都市計画法改正に関わった五十嵐敬喜先生の門下になり、まちづくりの可能性について勉強する機会をいただいたことです。今回の提案が明らかにおかしいなぁ、と気づいてこのような問題提起ができたなと思っています。

●医療的ケア児が在校する学校への看護師配置に取り組んだ同僚の質疑でも、そもそもそういう子は朝霞市としては存在しなていない、という答弁もあり、こわいなぁと思いました。この話は12月定例会でほぼ前進すると思っていたところ、予算の最終決定の時期に、全部ご破算にされたものです。その経緯を確認する質疑に、子どもがいないということにされて、うやむやにされました。
近隣市では身体障害の子どもが学校入学を拒まれ特別支援学校に行かされるというので、県議会で問題になりました。ここでも門前払いをしていたようです。
共産国がよく都合の悪い国民の存在を消すことを聞かされてきましたが、そんな感想です。先日放映された「死亡退院」というNHKのルポも思い出しました。

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2023.03.02

3/2 あす、予算や計画立案のあり方などを問う議案質疑をします

3日9:00~市議会本会議で、市長提出議案25本に対する議案質疑が行われます。
そのうち、一般会計予算案など、25議案のうち16議案で質疑に立ちます。詳細は委員会に委ねることになっているので、概要的なことや、新規事業、市民に影響の大きい課題などを取り上げることになります。

朝霞市議会の中継・録画公開(youtube)
市長提出議案の一覧と議案pdfファイル(市HP)

一般会計予算では、予算規模の10%近い膨張やそれにともなう市債の発行・積立金の取り崩しの状況を聞きつつ、公務非正規労働者「会計年度任用職員」の賃金改定状況、2023年度から大きな計画策定がいくつも始まるなかでの各計画の策定の必要性や手法について聞いていく予定です。
計画策定では、中身の有無がわからない自己肯定スローガンではなく、実際の納得性の高いまちづくりをするための諸要件を確認する必要があります。とくに、問題の当事者の参画、住民参加、研究者等による新しい考え方の導入が担保されるのか、計画の運用などの確証が計画づくりのなかでどう考えられているのか聞いてみたいと思っています。

各特別会計予算は算定の基礎を確認しますが、介護保険特別会計では、地域で介護関連の活動をしている市民活動への支援など毎度のことに加え、職員体制なども確認します。

条例改正では、大半が国の法律改定の道連れで確認質問に留まりますが、その法律改正の影響や国の考え方の変化にどのように対処するのかも聞いていく予定です。

●ここのところ、どういう力学が働いているのか、本会議の議案質疑は私たち立憲歩みの会と田辺議員だけみたいな状況が続いていましたが、今回は各会派からバッターが立って、いろいろな角度から市長提出議案への疑問点や課題、到達点が確認されることになると思います。

●各議案の議案本体、提案趣旨、質疑者は下記のとおりです。議員名は敬称を省略しています。

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2023.02.24

3/23 ご来場ありがとうございました

23日、会派「立憲歩みの会」として、来年度予算の説明会を行いました。大事な休日をこうした説明を聞きに来てくれた参加者のみなさまに感謝申し上げたいと思います。

内容としては、
12月定例市議会の振り返り/市議会の政局の変化/自治体の予算制度の説明/今年の予算の特徴/会派の予算要望の反映状況の5テーマを90分で説明し、約60分、意見交換しました。

予算の特徴では、
・公共施設のマネジメント
・バラマキ型の少子化対策政策
・教育でのノーマライゼーション
・計画策定の課題
・物価高の対応
・公共交通
の6テーマと、全体の財政状況のお話をしました。

会派として昨年10月に提出した予算要望書とその評定を配布して、会派としては、公共交通以外はなかなか厳しい予算だ、というお話をしました。また本田議員からは、資金に制約されたくないのか、公共施設のマネジメントが場当たり的で、ほんとうに老朽化した施設が放置されている、ということも指摘しました。

そうした判断になる政局的な話もいたしました。
昨年後半からそうした動きを市民も聞いているようで、関心が高いように見受けられましたが、わが会派としては変則的な手を使ってということはせず、臥薪嘗胆、まっすぐに取り組む方向であることも話をしました。

●約7㎝ある予算書を見せて、2月17日に配られて、28日までに問題点や課題を発見しては質疑通告を書いて、3月3日に質疑をする、という日程を示したら、参加者のみなさまに驚かれました。機械的にやる作業をいくつか作って、そこから危険値・異常値を発見するなんて話もしました。

●日取りが土日ではなかったのと、新しい天皇の誕生日という慣れない休日なので、今回は常連の方が少なかったにもかかわらず、会場は決して余裕があるという状態にならなかったのがありがたかったです。ご参加、感謝いたします。

20220223 ●3年前に街頭用の二連ポスターの相手になってくれた前茨木市議の小林美智子さんが、研修による在京中でお見えになりました。多党派で勢力均衡する茨木市議会では、政策のゲートキーパーとして市議会の役割を果たしてきた話をしていただきました。朝霞市では、何かと市政への協力勢力か妨害勢力かみたいな二極対立に描かれて、妨害勢力なんて位置づけられたくないという心理が働きます。それでも、良質な政策を市民に届け、質の悪い政策や副作用の大きい政策にフィルターかけて歯止めをかける、議会の本質的な役割をきちんと果たすべきだという激励をいただきました。

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2023.02.21

2/21 市議会の「市政に関する一般質問」は3月16,17,20日の3日間です

21日12:00で、市議会で3月16,17,20日の3日間の日程で行われる、議員の持ち寄り課題を問う「市政に関する一般質問」の質問エントリが終わりました。
以下の各議員が通告書を提出しています。
通告した順番に質問順となりますが、質問日をどこで切るかは、2月24日の3月定例市議会・本会議初日に議長から宣告される予定です。

●一般質問の通告順位(=質問順) 敬称略
田原,小池,駒牧,宮林,岡崎,遠藤,福川,大橋,須田,柏谷,
佐久間,田辺,本田,黒川,
山口,石川,斎藤,外山,利根川

●私の質問通告です。
1.市役所の運営の課題
(1)諸計画策定での課題
(2)外国籍や日本語使用に困難のある市民の対応
2.公共交通の課題
(1)東武東上線3月ダイヤ改正と今後の課題
(2)わくわく号のダイヤ見直しと改良
(3)大規模イベントでのバス運行と案内
3.補助幹線道路の安全確保
(1)環境汚染・渋滞防止・暴走防止のための信号のチューニング
(2)都市計画道路見直し後の補助幹線道路の安全確保
4.公共施設の課題
(1)火葬場の建設の協議状況と、市民の死の見送りに関する課題
(2)次期公共施設等マネジメント実施計画と学校施設
(3)市役所の駐車場の貸付の運用と見直し
(4)溝沼浄水場跡地の構想・設計
(5)ドッグラン建設について
5.高齢者福祉の課題
(1)高齢者にとってのノーマライゼーションの課題
6.子ども政策
(1)保育園の運用に関する課題
(2)子ども家庭庁の発足に向けての市の施策の見直し

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2023.02.19

2/17 来年度予算が提示されました~議会運営委員会が開かれる

17日9:00~市議会議会運営委員会が開かれました。17日に市議会の招集告示を受けて、3月定例市議会の日程等を確定させるためのものです。
慣例により、ここで市長提出議案25本が示され、そのなかには6本の2023年度の予算が示されています。

条例では、子ども関連施設に関する制度改正によるものが4本、国民健康保険の制度改正が2本、都市マスタープラン検討委員会の廃止が1本、マイナンバーの使用事務の追加が1本、国法の改正の法務的処理が2本の9本の改正・廃止が盛り込まれています。
その他道路認定4路線2議案、人事案件2議案、土地開発公社の解散1本、住居表示に関するものが1本となっています。

●予算書の分析をある程度進めましたら、またブログでご案内いたします。
また、23日午後に「朝霞市役所のしごと説明会」として、予算の概要を説明する機会を設けています。

●市当局からデータ提供がありましたら、議案情報のリンクを完全に貼ります。

●3月定例市議会に提出された議案・請願・陳情です。

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2023.02.14

2/14 2023年度の朝霞市役所のしごとの説明会を開きます

13日午後、市議会全員協議会で2023年度の事業に関するレビューを受けました(前記事)。また17日の市議会議会運営委員会では議案書して詳細な予算が示されます。
それを受けて、2月23日午後に、来年度の朝霞市役所の仕事がどのような変化をするのか、説明する機会を設定いたします。
あわせて3月定例市議会の議案を説明し、意見交換する機会にもしたいと思います。
気になる方のご参加をお待ちしています。

日時 2023年2月23日13:30~16:00
会場 朝霞市産業文化センター
内容 2023年度市の事業と予算の説明と意見交換
   12月定例市議会の簡単なご報告
   県議選などその他政治状況のご報告と意見交換
主催 朝霞市議会立憲歩みの会(お問い合わせ・参加報告メール
※資料印刷の都合ですが、参加希望の方は事前にお知らせいただけると助かります。もちろん飛び込みのご参加も可能です。 
※会場の駐車場が限られているので、できるだけ徒歩・公共交通の利用でご来場ください。
※途中入退場も可能です。お子様連れのご参加も可能です(保育はありませんのでご容赦ください)


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2/13 2023年度の市の事業、パートナーシップ制度の説明を受ける~市議会全員協議会

13日13:00~16:00、朝霞市議会の全員協議会が開かれ、2023年度予算の事業採択の状況など7つのテーマを行政から説明されています。
テーマは、①2023年度実施計画及び予算編成について、②パートナーシップ・ファミリーシップ制度案について、③わくわく号の運賃改定について、④立地適正化計画の策定について、⑤中央公園野球場防球ネット増設工事の中止について、⑥支援措置対象者(DV等の保護対象者)の戸籍の附票の写しの誤交付について、⑦学校給食単価の改定と保護者負担軽減策について、の7点でした。

①2023年度実施計画及び予算編成について、では、来年度予算の概要と事業の採択状況が読み上げられました。
来年度予算は500億円ポッキリで、予備費も例年通りなことから、端数を丸めて事業予算の査定が甘いことをうかがわせる内容でした。各課の要求額より査定額が多く、こんなことはありません。そのツケは、積立金の取り崩しに現れて、27億もない積立金から約9億3千万円も取り崩します。朝霞市の財政規模からいうと25億円ぐらいないと、社会保険関係の特別会計の資金を一時流用しない限り資金ショートする危険性があるのですが、そういうことになるということです。
その上で事業数も膨らみ続けています。
今年の特徴としては、いつくもの施設の補修工事が盛り込まれています。そのなかにはすでに建替えるべき施設の補修まで挙げられていて、当該校の通学区域にまたも絶望をもたらす無駄金じゃないかと思うものもあります。また、「少子化対策」のかけ声のなかで「第三子」ばかりに現金給付や無償化をつけている予算である一方、長年課題になっている、最初の子育ての戸惑いや実際の負荷軽減となる支援には何も手がついていない感じもしています。議員のところには、法律でやるべきとなっている、医ケア児の通学の体制整備など、後ろ向きな話まで飛び込んでいます。
例年の新規拡充廃止事業のレビューと体裁が異なり、センターラインが関与する政策しか報告がないと感じました。部ごとで内部調整してよい「枠配分予算」を2022年度予算から入れて、権限のダウンサイジングをした部分での、事業の改廃・縮小拡大をしたのか資料はないのか、と聞いたところ、ないという答弁でした。何を議場で審議してよいのか、また予算書全体をマイクロマネジメント的にあら探ししなければなりません。

②パートナーシップ・ファミリーシップ制度案〈資料2〉について、はLBGTQ当事者から、同居の支え合う家族的な存在であることを証明して、民間住宅の賃借契約や医療介護保育などでの看護・送迎などでの証明をしてほしいと、要望を受けてきたものです。朝霞市議会としても当事者団体から請願があがり、全会一致で可決しましたが、ずっと検討中と店ざらしにされてきた案件が、一気に実現となったものです。
制度としては、和光市の制度をそのままトレースして、新座市、志木市と導入するというものです。対面ですが、届け出と市内在住確認だけで証明書を発行するものとなりました。
議員からは、証明を民間事業者にどのように理解してもらうように働きかけるのか、同じく市の他制度に反映させていくのか、急転直下実現した背景や、さらなる多様な家族のありようにどう対処するかなど、多くの議員から確認質問が出ていました。答弁的には、実施の来年4月までにこうしたことの詳細を詰める作業が残っていそうです。
この政策は議案ではなく、行政内部の規則・要綱整備で実施されるものです。

③わくわく号の運賃改定について、は必要性と背景の説明があり、150円の運賃を180円に上げることが説明されました。これにはこの場では特段の質問や意見はありませんでした(意見のある議員は本会議でやるのだと思います)。
この政策は、審議会の検討、議会の報告を行った上で、行政内部の裁量で実施に移されます。

④立地適正化計画の策定について、は計画の概要について説明が行われました。中心市街地を朝霞駅、朝霞台駅周辺に形成させ、住宅地を①駅近、②バスの利便性を利用する地域、③ゆとりの地域と3つにわけ、さらに防災でのハザードマップなどに該当する地域や市街化調整区域をその外側に示すものです。現時点での市民の直接の利害では中心市街地で容積率の緩和が行われることと、ハザードマップの該当地域の開発は注意喚起が行われます。
問題は計画期間が2023年から24年間というもので、私は朝霞市のどの上位計画より長いその期間を設定し、議決事項でもないことに疑義を示しましたが、変えていくからいいんだという答弁が続き、その変更に関しても市民参加の担保もなく、ガバナンスとして問題があるなと思いました。
この政策は行政裁量で策定されるものです。

⑤中央公園野球場防球ネット増設工事の中止について、は野球場の防球ネットを設置しようと補正予算を組んだが、杭を打ってみたら当初の設計でのL型擁壁にぶつかって工事ができないことが判明。中止するというものでした。事情としては、設計時の調査不足というものです。
議員からは最も多くの質問が飛んだ案件でした。間違いをどこまで許容するかは議員によって色合いの違う意見が出ていました。
補正予算に出てきたことを思い出すと、年度初めに必要な事業として列挙もされていないところ、補正予算で急きょ計上された事業だったので、職員たちに十分な設計書を準備する時間がなかったのではないかと感じたやり取りでした。

⑥支援措置対象者(DV等の保護対象者)の戸籍の附票の写しの誤交付について、はDVなどで避難されている方の在所がわかる戸籍の附票を誤って加害者のいるところに送ってしまったというものでした。浮かび上がったのは、戸籍の発行事務のなかで、発行しての扱いに慎重な判断を要する案件に、システム上で、担当者の権限分けなくワーニングメッセージしか出せないことになっている制約が係っていて、十分な予備知識がないと誤って発行してしまうリスクは避けられないというものでした。運用面で十分な歯止めをかける、という答弁だったと思います。
本田議員からは、国の自治体DXで統一システムになったときに、対応はできるのかという問いを発していましたが、現時点では明確な答えはありませんでした。
なお、被害を受けた当事者に特段危険な状況にはならず、転居費用等の補償が行われています。

⑦学校給食単価の改定と保護者負担軽減策について〈資料7〉は、食材価格の高騰での努力が限界にきているということで、学校給食費を小中学校とも500円値上げし、その分、2023年度は市から財政支援を6000万円行って、値上げを吸収するというものです。現状では2024年から保護者負担が上がるということになります。あわせて全員が小中学校に在籍する第三子の給食費を無償化するという提案もありました。
学校給食費の改定は、学校給食運営協議会の協議の上で、行政の裁量となっています。

●全員協議会とは、議決事項などがなく、市議会の本会議を開くまでもない案件を議員に説明したり、議員どうしの非公式協議をするため開かれるものです。
かつては非公開で開かれていましたが、朝霞市議会は15年ぐらい前から傍聴可能になっています。行政の説明などは、市民にとっても有益な機会ではないかと思うので多いに活用していただければと思うものです。
開催については市議会のホームページに掲載されています。

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2023.02.07

2/6 横路孝弘さんの死

ニュース番組では18~19時台で放送したっきりで終わりましたが、私にとっては大きな報せが入りました。北海道に在住時に大変お世話になった横路孝弘さん(元衆議院議員・元北海道知事)の死去の報せです。
一日たって、横路さんの死亡が心のなかをじわじわと寂しさが増しています。

家を出た見たかったというのもありましたが、観念的な論争に明け暮れて選挙しない首都圏の左派ではなく、実際に政権を取って社会党王国と言われていた北海道で学生やって、向こうの政治風土を勉強してこようと思ったのは、横路さんの存在があったからです。
1991年4月、横路さんにとって3回目の20歳の春の統一選で、20歳の私は初めて事務所に飛び込みました。労組の組合員の方々と後援会のおじいちゃんおばあちゃんたちに囲まれて、珍しい若者だからとちやほやされながらも、大量の手作業したり電話かけしたり、一兵卒としての経験を山ほどできて、時に面白い地方選挙に行く機会を与えてもらったりしました。得るものがたくさんありました。
そのときの選挙では、同時の北海道議選で110のうち社党公認・推薦で44も取れました。埼玉では経験できないびっくりでした。

横路さんは1983年の知事初当選の時代からノーマライゼーションを掲げていたので、事務所に出入りする障害者の当事者運動に関わらせてもらったことは、その後の私の思考に大きな影響を受けましたし、自治労や朝霞市議会の仕事でも大事な価値を作ってくれました。
いろいろな思い出が詰まっている横路さんとそのまわりのみなさんの思い出が、走馬灯のようによぎります。
もういないんだと思うと、寂しくて仕方がありません。
謹んでお悔やみを申し上げます。またご家族には、痛切な気持ちのなかにおられると思います。お見舞い申し上げます。

横路さんの引き際は見事で、安倍晋三首相のもとで、野党に関する情報が封殺されるようなひどい政治情勢のなかで最後に小選挙区で勝った後、誰もがこの人と思う道下さんにバトンタッチすることで、何も傷つけずにその功績を継承できたことはよかったと思います。
総理大臣候補だと何度も言われたし、そんな近未来小説も書かれたました。結果的に難しかったけれども、副議長就任が一番嬉しかったし、副議長のときには、河野洋平さんと面白いことやったんだという話をしているのが愉快でした。

私も20代は若気の至りで、2度も横路さんの前で失敗や、怒らせてもおかしくないことをいたしましたが、ほとぼりがさめた頃にまた戦力に戻してもらい、出遅れ就活の末、街で高名な文具店に就職した私を受け入れ赦してくれたのには、感謝ばかりでした。

知事のときには行政の長として交流することは少なく、選挙は全道を歩く過酷なもので事務所などにいることはなく、べたべた関われたのは、年に2回ぐらいしかありませんでしたが、社会党が一気に退潮しているなかで、横路後援会のみなさまと何度も厳しい選挙を闘っては勝った経験は、今の糧になっています。
9年間の北海道での横路さん、横路後援会との体験がなければ、今はなかったと思っています。
東京後援会の最後かもという集まりで、首都圏のふるさとで議員になったということを夫妻で喜んでいただいたのが最後の思い出です。
ありがとうございました。

●昨日の立憲民主党泉代表の記者会見の言葉は、1990年代に北海道で過ごした政治青年たちが見た横路さんへの実感をすべて表現していたように思います。よい記者会見でした。
7分目ぐらいから泉さんと横路さんのなれそめが語られていますが、会社帰りに寄った横路さんの政治討論集会で、すくっと立ち上がって語る泉さんは私のなかでも鮮烈な記憶として残っています。
立憲民主党国会情報「2023年2月6日 泉代表ぶら下がり(横路孝弘元衆議院議長ご逝去について)」(youtube動画)

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2023.02.03

2/3 卒業式・入学式に参列制限を残しながらマスク外させるんですかねぇ

文部科学省が、5月8日で一般人にマスク着用を求めなくする前に、3月4月に行われる卒業式・入学式にマスクをつけさせない方針を出すようですが、なんだかなぁ、という感じです。教育現場を政治的デモンストレーションの道具にする自民党政権の体質を如実に表しています。
新型コロナウイルスは飛沫と空気の中間ぐらいの「エアロゾル」で感染します。空気感染ではないので、同じ席にいるというだけでは感染する可能性は低いですが、飛沫より細かいものをどれだけ口から外に出さないかが対策の第一歩となります。
そういう点では、騒がない、大声を出さない、という空間であれば、マスクをつけていれば感染拡大の拠点になることはなさそうだ、と考えてよいのではないかと思います。

一方で、卒業式・入学式で参加人数制限を極端にかけているところがあります。某県立高校では保護者は1人までというお達しが出るみたいですが、マスクを外してよくて、保護者が1人しか参加できないというのも変な話です。やることなすこと逆だなぁと思います。

文部科学行政が、政治の俗論に弱いというのはいつも感じるところで、そのしわ寄せは、学校現場での精神主義的な、念力対応が横行してしまうところです。文部と科学によりそった対応をしてほしいと思うところです。

●マスクの是非なんか議論するのはエアロゾル感染の感染症対策の最終段階だろうと思うのですが、不自由さのシンボルとして真っ先にやり玉に挙げられて政治運動化していると思います。つけようがつけまいが、多くの人は日常生活は可能ですし、その程度の多くの人が対策していればよいことです。
人間は視覚で把握できるものに弱いと思いますね。

●市町村教育委員会では、是非論の論争に巻き込まれることになると思います。大迷惑です。

●朝霞市議会にも、毎回反マスクの質問があって、そのときになると、マスクをわざわざ議場で外す傍聴者が大量におしかける事態が続いて、他の傍聴者が恐れて退席することが起きています。インターネット傍聴ができるのにかようなことをするのはデモンストレーションにほかなりません。
議長に感染症対策の権限を付与する傍聴規則を加筆する必要があると思っていますが、抵抗する議員さんがおられてまとまりません。

●政治的には、自民党政権が参政党やNHK党に屈服したみたいな構図です。

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2023.02.01

2/1 年収1000万円の人に月5000円出すか出さないかにだけ盛り上がる国会

「児童手当の支給拡大」をめぐって与野党ともに毎日、毎日、多大な時間を使って手柄合戦をしています。児童手当に所得制限があること自体が良いことか悪いことかなんて大雑把な話のもとに、子育て支援の様々な政策に議論し、合意形成していかなくてはならない労力が、みんな取られています。
今回の支給拡大って、家族のなかで最も収入のある人が年収約1000万円以上である人に、月5000円の児童手当を支給するかどうかということに、与野党とも言い争っているのですが、違和感ありませんか。

子どもができてくる家庭の大半は、家族のなかで最大の収入がある人が年収200~600万円ぐらいで、とりわけ年収400万円以下が増えていることは、社会保障と経済を議論する多くの人が課題認識としていることです。それを背景に、子どもの貧困問題がクローズアップされて、子ども食堂の経営から、社会保障政策としての児童手当、児童扶養手当の議論が、盛んになっている状況があります。
今回の児童手当の拡大の論争には、子どもを多くつくるこの世代の話は全くありません。

今回、児童手当にクローズアップされた背景に「少子化対策」というスローガンがありましたが、月5000円もらえるから子どもを産んだり、もらえなから産み控えするなどバースコントロールをするものなのでしょうか。特に年収1000万円もある人にとって。
経済生活ではもっと大きな、賃金収入がどうなるかはあるとは思いますが、どのような人生にしていくか、どのような家庭にしていきたいかという考えが各家庭で判断されたなかで、職業や社会生活などとの関係をみながら、子どもは産めるかどうかの判断がされていて、月5000円など変数としてはほとんど影響がないと思います。もちろんそこまで計画せずに、予期せぬ妊娠を受け入れていく割合も少なくはありません。そうしたもの含めて、子どもがどう産まれてくるかということの洞察が必要です。

子育て政策を盛んに提言している山口慎太郎さんという経済学者は、経済的に豊かな家庭に経済支援しても、さらにお金のかかる子育てに使ってしまうということを新聞インタビューで話しています。私もそうだろうと思っています。
  2023年1月朝日新聞「現金給付より5倍有効各国専門家が薦める出生率向上」
子どもをふやしたい、子どもを幸福にしたいとするなら、現金を撒くのではなくて、子どもを産んでも負担感のない社会システムを作ることにお金を使え、と提言もされていて、ゼニカネでは幸せにならないかも知れないが、子育てに対するしんどさ、二度とゴメンという感覚を軽減できていくのだろうと思います。
他の論文では、少子化対策という政策目標での多くの施策が成果が上がらない、と断言していて、もう少し落ち着いて幸福な子育てができる社会ってどんなものかと考えて欲しいところです。産めよ殖やせよ、ではなくて。

問題は財源です。子ども関連施策はものすごい予算を食べていきます。介護保険のような、サービス供給量に連動した負担の自動計算システムがなく、全て、その年に調達するにしろ、国債に依存するにしろ最終的に税金で払うことになります。国民の幸福度が上がり、より問題解決に有効な手段を、意識的に選択して選んでいかないと、「子育てしているからカネをくれ」という声に呼応してばら撒いているだけでは、皮肉なことに子どもたちが私たちが子育てのためと言って食い荒らしたツケを、将来負担させられます。少なくとも、子どもたちがおとなになったときに、問題解決しなければならない問題から、税金で対処できる範囲が狭まることは避けられません。

もちろんお金がたんまりあれば、月5000円程度を出し渋る話は、システムを複雑化させるだけですから、取っ払ったらいいとは思いますが、優先課題があって、財源がなくて、というなかで、手柄合戦にそんなに盛り上がることなんですか、と思うばかりです。

少子化対策のために、子どもたちの払う税金の大半が借金返済になってしまった、なんて笑える話ではありません。

●長年、子ども政策を家庭に処理させてきた自民党が子育て政策に弱いのは仕方ないと思います。問題は、そういう社会を作り替えよう、という野党の側に、子ども政策の対案形成力がないことです。あっちが5000円ならこっちは10000円という、レベルの低い営業活動しかできていません。産後のパニックに陥っている核家族、障害児が誕生した家庭、多胎育児に大変な思いをしている家庭、海外から帰ってきてパニックに陥っている子ども、いじめにあった子どもの支援、不登校になった子どもへの支援と教育、他の先進国だったら解決できる問題がいまだに家庭の自助努力に押し込まれています。そんな話にどうしたいという議論を国会で与党にふっかけているの見たことがありません。児童手当の水準の話ばっかりです。
この問題は与党のチェックだけしていればいい問題ではないと思います。権丈先生も指摘していますが、最大野党のなかで厚生労働省関係の施策を握っているのが、一本取る政局志向しかない人たちなので、どうしようもないというのは諦めの境地です。
そういうなかで、自民党は、自見はなこ、橋本岳、小倉少子化担当相というオルタナティブが育ちはじめています。

●富裕層に5000円配る話だけでは申し訳ないと思うのか、低所得者にさらに1万円みたいなこと言う野党議員がいます。野党が現金給付の拡大を提唱しても、考え方もイデオロギーもいりませんから、選挙直前に、自公政権の政策協議で公明党あたりが押し込んで、公明党の成果として実施されてしまう結果になります。実現した後、私たちが本来言い始めたんだ、なんて言っても後の祭。さらにたちのわるいことは、政権交代期に、そうした自公政権の財政的な帳尻あわせを度外視してきたツケを、野党が与党になったときに、追い込まれるように増税させられるんです。こうした悪循環をどう断ち切るのか、真剣に考えるべきです。
子どもに直接届く現物サービスなら、自民党はなかなか呑みませんから、こんな野党が自爆するような話にはなりません。

●所得制限でいうと、月5000円より優先して見直すべきものがあります。
①高校全入時代においては、高校卒業が義務教育課程修了のような意味を持ってしまっていますから、私は高校無償化はもっと広げていくべきだと思います。これは子どもが子ども自身の選択として、自分のサービスを受けるもので、保護者が享受するサービスではないからです。富裕層でも、親の先入観で子どもの進路を制限・制約してしまうこともまま見られることだからです。
②経済的支援というと貧困家庭に直結しやすいひとり親が課題なのに、そこに出される児童扶養手当はもっともっと低い所得制限になっています。フェミニズムの議論では養育費徴収強化が流行していますが、離婚に至る相手も貧困である割合が高く養育費の支払能力がない人がたくさんいます。むしろ高所得者の月5000円より、本当に必要なのは、ひとり親家庭の対象拡大や支給額の改善ではないかと思います。
③障害や医療に関して、自治体独自の負担軽減策がありますが、その多くは「住民税非課税世帯」です。年収100~150万円前後でサービスが切られます。ここには誰も何もいいません。何の支援サービスも受けられない家庭がその上にたんまりいるのです。この人たちは恵まれた人たちなのでしょうか。年収1000万円より、切実な階層のはずです。

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2023.01.31

1/30 わくわく号の値上げと地域の公共交通環境の改善を議論~地域公共交通協議会

30日午後、朝霞市役所が公共交通の利用環境を調整・意思決定する、地域公共交通協議会が開かれ、委員として出席してまいりました。
議題は1本、コミュニティーバス「わくわく号」の運賃値上げです。
現在、全路線均一150円を180円に値上げする内容で、前回の協議会で決定する予定だったものを、一度持ち帰りとして、今回決定したものです。委員の1人から反対意見があったので、採決に付され、賛成多数で決定しています。
今後、市議会全員協議会での報告、関東運輸局などへの手続きを経て、この協議会の決定をふまえ市長決裁で値上げとなる見込みです。
値上げの理由として、第一に、民間バス事業者との運賃の不均衡があり、民間バス会社からそれならすべてコミュニティーバスでやって、と言われかねないこと、第二に、運行経費が高騰していること、第三に市の持ち出し負担を抑制することとなっています。

協議会では見返りの需要喚起策として、スマホによってバスの位置確認ができる「バスロケーションシステム」を導入することが内定していることが報告されました。バス停で行ってしまったのかまだ来ないのか、そういう不安がバスを敬遠させていると、市議会でも岡崎議員や私が市議会で必要性を訴えてきたことです。その他需要喚起策もコストが過大にならない範囲で、取り組むことも表明されました。

反対意見としては、負担感を訴えるものがありました。その通りだと思いますが、福祉に特化したつくりにしていないことや、まだ交通空白地域の解消のめどが立っていないこと、目に見えない交通不便地域の課題もあることなどから、これ以上市の持ち出し負担でやることは難しいだろうと思います。私は利便性向上が行われ需要喚起につながる投資が行われることを前提に、賛成しました。市議会議員としての委員なので、その理由は市議会という場で言った方がよいだろうと思い、発言は差し控えました。

報告はいくつかありました。
①交通空白地域の新たな公共交通づくりの取り組みで、
・根岸台7丁目の崖線沿の地域は、ルート、運行本数、運賃などのたたき台を町内会などで構成する地域協議会でつくり、実現に向けた調整が始まる段階まで進んでいることが報告されています。
・内間木地区は、ルートのたたき台を地域協議会がつくり、さらに検討を進めている状況です。駅寄りのルートをわくわくどーむ経由のショートカットとなる案に変わったと報告されました。
・溝沼3丁目・膝折4丁目地区は、地域協議会が発足してルート検討が始められていると報告がありました。
委員からは、運賃設定が高すぎる、という意見、別の事業者委員からは、路線競合の懸念を申されました。私からは、マイカーから住民を取り戻すことが課題で、住民が地域協議会でこんな公共交通がほしいと言いながら、利用しなきゃという気持ちにしていくことをできるだけ尊重してほしいことと、、高齢の利用者は買い物需要が大きいので、スーパーなどの経由に配慮が検討されているか確認質問をしました。買い物需要への対応は今後の調整や地域アンケートの結果を踏まえてさらに検討する方向です。
東武鉄道のダイヤ改正が報告されました。HPのリリースのとおりで、日中の本数がどう変化するのか、と聞いてみましたが、差し控えられました。そうだと思います。
③JR東日本から、オフピーク定期券の導入が報告されました。
④両者から、バリアフリー経費に使われる、バリアフリー運賃加算の導入が報告されました。1乗車10円、定期券で月600円の値上げが予定されています。委員から、北朝霞駅ホームのホームドア設置の質問がありましたが、JR側からは実施時期は未定と答えがありました。
⑤昭和交通を運営する飛鳥交通グループから、和光市とあさかリードタウン(積水工場跡地)を結ぶデマンド交通、根岸台7丁目水久保公園前に途中停留場を設けて、根岸台7丁目住民に利用会員となるよびかけをされた報告がされました。
⑥公共交通の利用状況について国土交通省の統計を確認しました。
⑦朝霞駅前一方通行化と本町2丁目の交通安全対策の方向性について朝霞市から報告がありました。委員から先行事例となる第五小学校周辺の交通安全対策について質問があり、ハンプの設置状況などの答弁がされています。

また議案にあわせて、国際興業バスから、4月から運賃改定をすることの報告がされました。初乗りで180円が200円となります。提出された資料に掲載された他市の運賃から比較すると、最長の朝11系統志木駅東口→朝霞駅南口240円が260円となるのではないかと見ています。

●終了後、交通関係労組、交通事業者委員とご挨拶をいたしました。厳しめの意見をおっしゃった交通事業者には、懸念は解決されつつあり、どうか引き続き当市での事業継続を、とお願いしてまいりました。

●その午前「都市計画審議会」があり傍聴してまいりました。
議題は、
①立地適正化計画の最終検討の確認で了とされました。計画期間が24年もの内容になるの初めて聞いて驚きました。少し事後の詰めが必要そうです。
②都市マスタープランの策定を、これまでは専門の委員会を作っていたものを、都市計画審議会に移し、都市マスタープラン検討委員会条例を廃止することでした。検討過程をシンプルにするのは大事ですが、一方で都市計画審議会はプロと議員ばかりの審議会で、そこで一般住民の感覚が伝える機会があるのか疑問です。前回、10年前には、総合計画策定審議会と併せて検討したことがすっかり忘れられているのも気になっています。
次の都市マスタープランは計画期間が20年にもなるというもので、そんな重たいものを作れるのかと思ったものです。

●都市計画審議会で最後に、議員委員の田辺委員が、傍聴のあり方について開かれる方向で意見を言っていただいたのはありがたいです。

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2023.01.27

1/26 戦前からある労働組合の新年会に招かれました

20230126toko02 労働組合関係の新年行事はここ3年中止ばかりでしたが、ようやく動き出しています。昨夕は、都交通局の労働組合「東京交通労働組合」の新春の祝いにお招きいただき、出席してまいりました。新型コロナウイルスの感染拡大という情勢もあって、組合会議室でのお茶を提供する方式でした。
お世話になっている方々、市内在住役員の方などともお会いできて、よい機会でした。

推薦を受けて活動している自治体議員にも1人ずつ話す機会をいただいたので、「都交通局の営業エリアではなく、在住組合員の職場課題に返せるものはないので、公共交通従事者が子どものあこがれの職業だったときのプライドを回復するために、朝霞市で公共交通をもっと使おうという活動をしている」と申しました。

福田委員長のあいさつでは、賃上げ春闘の取り組みに、地域の連合に支部役員まで入り込んでがんばりたいことと、戦前からある組合なので、岸田政権が議論もなく安全保障政策の大転換をしたことを批判するあいさつをされました。同感です。

来賓では、岸参議院議員からは、エッセンシャルワーカーである組合員に、経済活動を活性化するというのはいいが、それなのにマスクもワクチンも感染者対策も放棄するような政府の方針には問題がありとして、修正をかけていくと決意、鬼木参議院議員からは、国土交通委員会所属となったことで、公共交通の課題に取り組んでいきたいことを表明するあいてさつが行われています。

●私の自治体議会デビューは、1996年。札幌市議会で「市民ネットワーク北海道」という会派の推薦で、札幌のクルマ社会っぷりに異議申し立てをする市民活動のメンバーから市営交通の運賃改定の参考人として意見陳述し、質問も受け、答弁までしたことがあります。今にして思えば質問とりという感覚のことも、交通局職員の事前レクというかたちで、自治体議会で政策形成に関与する面白さを発見したよい機会でした。自治体の公共交通関係の労働組合との関わりは議会活動の原点のような関わりです。
参考人としては、自民党推薦(研究者)、民主党推薦(交通労組役員)、共産党推薦(主婦)の3人とご一緒しました。

●東京交通労組は、前身は1911年からスタートし、労働組合法制のない1929年から労働組合となった由緒ある労働組合です(東京交通労働組合webの沿革)。戦後、公営交通の労働組合「都市交通労働組合(都市交)」という上部団体に所属しておりましたが、2013年都市交が自治労と統合しています。

●戦前のリベラル系の民政党が、昭和の初期には労働組合の法的地位を認めることを検討していました。この段階で実現していれば、労働基本権を世界でも早い方で認めることができたのですが、GHQがやってくる戦後まで店ざらしになって、米国占領で「押しつけられた」感覚で実現する結果となっています。今も労働基本権の団結権の行使にすら後ろ向きな文化というのは、その経緯かなと思うところがあります。最近では障害児を極端に分離する教育をしている文科行政が国際的な問題になっていますが、他にも人権に関わる必要な国内の改革も自主的にできず、外圧頼みなのが残念な状況です。

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2023.01.24

1/23 なぁなぁにしている問題との向き合い

23日11:00~会派代表者会議がありました。新会派結成にともなう様々なポストですが、多くはそのまま存置となりました。
議会運営委員会は、これまで輝政会4人の委員であったものが、議席配分に応じて申し合わせどおりに再計算すると、あさか未来2人、進政会1人という配分になること、現状があさか未来1人、進政会3人という委員なので、進政会2人が辞任して、あさか未来から1人が就任するということで決まりました。
議長からは3月議会冒頭で委員交代という提案だったので、私の方からは、3月定例市議会の運営を協議する2月17日の議会運営委員会を現体制でやるのは好ましくないとして、最小限の労力でできる地方自治法の条文を紹介しながら臨時議会の開催を検討するよう求めました。それに対して、議長から、委員会の委員構成は、議長の決定で決められるとし、2月13日に臨時の議会運営委員会で、新委員の決定を通知し、新委員長を選出して、17日の定例会の準備の議会運営委員会に入りたいという調整になりました。

また、議会運営委員会の委員選出で、会派ごとの割り当て数が、所属議員数に比例せず、大会派ほどどんどん委員を送り込める累加的な数になる申し合わせとなっており、その見直しを今後協議するように求めました。次回以降の会派代表者会議で協議されますが、前に進むかなぁ、と受け止めています。全会派合意という申し合わせなので、委員数が歪んだ変数で決まっても実質的な支障はありませんが、数はきちんとしたいものです。

議会だより編集委員会の人事では、各会派1人という構成なので、進政会が欠員で、新たに柏谷議員が就任することが確認されました。

感染症対策の協議もありました。9月と12月定例市議会で、マスクをつけない傍聴者が大量におしかけ、他の傍聴者が帰ってしまうことがありました。議長の注意も法的拘束力がないため聞かず、多方面から問題を指摘されたものです。議員のなかには、高齢者や感染症リスクの高い持病を持っている議員もいて、配慮への想像力のなさを感じるものでした。
議会としては、感染症対策の申し合わせがあり、マスクを着用することを求めて、その確認をする議長の提案でしたが、私からはこれが傍聴者を拘束できるのか疑問であり、傍聴規則の傍聴者に求めることのなかに、「感染症対策に協力すること」の一文を追加するように申し上げました。マスクというモノに拘らず、事態の変化に臨機応変に対処できます。
これに対して、あさか未来、公明党、進政会の3会派は賛同してくれました。共産党は、規則なので検討したい、と持ち帰り協議を求め、無所属クラブはいろいろおっしゃって、持ち帰り協議したい、ということで、持ち帰り協議後、判断となります。
傍聴者の服装的なものを強制するので、傍聴規則に手をつける必要があるし、将来の他の感染症を考慮しても、議場の安全を保つための手段は持っておいた方がよいだろうと思うところですが、いろいろおっしゃっている感じでは拒否権発動されて改正は厳しそうです。自己改革の難しい朝霞市議会です。

最後にその他として、この際やっておいた方がよいこととして、12月市議選改選後の最初の議会で、議会人事を決める作業から入るわけですが、市職員に直接関係のない人事議案で何度も休憩・再開が入ることから、答弁席にフルキャストで部長級職員を座らせることがどうなのか、という問題提起をしました。新たな課題なので、これも持ち帰り協議となりました。

終了後、午後から市議会としてコンプライアンスの研修がありました。
・議場でインターネットで拾っただけの情報で特定の社会福祉法人の名前を挙げての問題を指摘する質問すること
・SNSに支持者と映った写真を勝手にアップすること
・地図や新聞記事の引用のあり方
・政務活動費の使い方
などを帖佐直美弁護士からお話をいただきました。マイルドヤンキー的なゆるいやさしさが朝霞の土壌としてありますが、近年、そういう土壌のなかでどぎついオーバーランする議員も出てきました。議員どうしでギリギリやる文化があればそういうものは政治的に整理されていきますが、オーバーランを法的に指摘しきれない議会のなかでは、近年、やったもの勝ちみたいなことがしばしば起きています。
今一度法的に、どうあるべきか考える機会になったのではないかと思います。

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2023.01.23

1/21 「少子化対策」という話とその語られ方が異様です

「異次元の少子化対策」という岸田首相の言葉を契機に、公的な子育て支援をどうするかという議論がデタラメ・ぐちゃぐちゃになっている感じがします。そこで議論されている政策が、ほんとうに「少子化」を克服できるのか、子どものいる空間が幸福になるのか、結果が考慮されている議論がされている感じがしていません。

日本は子どもに使う公的予算が少ないと指摘されて、研究者も子育て予算をもっとと指摘しますが、そういう話がいつしか「子育て世帯のオレにカネくれ」という話にしか展開しない情けなさ。現金を撒くから金額の規模も巨額になり、他の子どもやその家庭の幸福度を上げるサービスをつくり検討する余力が、財源的にも人員的にも消耗してなくなっていたりするのが今の状況だと思います。

統一選を前に、有権者に現金をばらまきたい政治家たちが、お金を撒いていいことをしたと言われたい、それだけなんでしょうね、ということで、子育ての負担感、子どもの閉塞感が解決される道筋はまったくないと言うしかありません。その展望のなさが、子どもに対して積極的にならない生活態度を形成していると感じるものです。政治家が子育て政策に疎く、短期間で検討すると現金を撒くことがすぐ出てしまう、その足下を見て、年収1000万円超ぐらいの人たちがSNSで、「子育て罰」などと自分たちが被害者ポジションに置いて、月5000円をくれくれ言っているのですが、年収とそれで受け取る収入の落差にずれている感じがしています。

低所得者と同じく月5000円受け取れて、子育て環境が劇的に改善するのでしょうか。子どもを殖やそうという気になるのでしょうか。あまり関係ないように思います。
むしろこの年収1000万円ぐらいの子育てしている人たちには、実際に子育てで困ったことを思い出してもらって、何が欠けているのか整理して発言してもらえたらと思っています。そしてそのことは、低所得者にも共通の新たな支援サービスとしてわかりやすく共有できるのではないかと思います。産前産後の家事支援とか、幼稚園の入園支援情報の提供とか、いろいろあると思います。
※事実上義務教育のようになっている高校の授業料無償化に関しては所得制限を外すべきだと思います。

子育て政策など、この10年でようやく政策のメインストリームになったばかりで、未整備な施策だらけということです。以前は学校しかありませんでした。ようやく保育園や学童保育がまともに整備されるようになった段階です。障害児や医療的ケアの必要な子どもの育ちの支援は、多くの自治体でまだまだです。貧困家庭の支援も、まだまだです。まだまだお金と人手をかけて育てていかなくてはならない話の多い分野ですが、せっかく捻出した子育て財源を、月数千円とか、単発で数万円とかばら撒いて、結果的には何も環境が変わらないみたいな話にしたくないと思っています。

政策用語もどうかと思っています。子育て支援だったり子ども支援というのが政策として正しいのであって、「少子化対策」って「産めよ殖やせよ」をマイルドにした言葉ですよね。かつてナチスは、いろいろな条件で結婚に至らない「アーリア人」女性を施設に集めて、軍の優秀な将校に種付けさせていたことがありました。地球環境が壊れている問題も、人類の人口の増加による要素が大きく、無理に人を殖やすという話はナンセンスなのではないかと思います。
子どもを産んで殖やしても、幸福度の高い仕事や賃金のある程度ある仕事が減っているなかで、子どもたちが幸福な人生を送る確証もなく、ブルシットジョブの人たちの経済奴隷にされるのではないか、と心配してしまう状況も課題です。

少子化で、心配なのは年金と経済成長ですが、年金は払う人と受け取る人の比率が長寿化でおかしくなっているわけですから、現役世代の比率を高める線引きのし直しをすることが必要だと思います。もちろん老化は人によって進み方が違うので、しなやかな制度にすることは前提です。60歳前後で人が亡くなっていた時代は50歳定年、75歳ぐらいまで生きるようになったら60歳定年と、過去には設定し直しています。
経済成長には期待しても結果が出るのに20年かかる人口増以外の方法での有効需要が生まれる施策を打つのが先決で、学費の無償化や老後のリスクにかかるコストを税が吸収するなどして、貯金をしなくてよい社会構造をつくり、消費性向を高める施策が必要です。

子どもに関しては前述したように、子育ての負担感、疎外感、義務感をなくすための施策が必要で、それは現金給付よりも先にやることがたくさんあると思います。赤字国債を原資にやるわけですから、ちゃんとした政策を作って取り組む必要があると思います。

●政策の柱に、子どもの権利という観点が無くて、経済的なお金と欲求の消化の取引みたいな、商取引の力関係を前提にした話しかないからだろうなぁと思います。

●市議会でも現金バラマキ型の政策が入っている予算には反対することが多いのですが、そうすると、市民がお金を必要としているのに反対するなんて考えられない、みたいなこと言われたりします。結果として、政策に関与する政治や行政の注意力がバラマキに熱中して、他の子ども政策が実現するのを遅らせている結果になるばかりです。ましてや子どもには直接届かない施策です。こうした政治業界の議論のされ方が、安直にばら撒く選択肢を選ばせて、問題解決が遠のくばかりです。
原資は赤字国債で、今の子どもたちが働き盛りになったら、処理に追われる借金を残してやっていることに注意を払うことも必要です。その時代に政策選択の幅が狭まりかねません。

●見返りがないと騒ぎ立てる高所得者に、2019年からの保育無償化で年間30万近い保育料・幼稚園授業料が無償になっていると指摘したいのですが、無償化すると実経費がわからなくなって、受け取っている権利がわからなくなる話だなぁと思いました。介護保険が一部自己負担を残しているのは、権利性の確認と、費用に対する自覚を求めているからなのでしょうね。

●扶養控除の復活を言う人がいて、ほんとにう日本人は税控除が大好きだなぁと思いますが、計算してみてください。非課税世帯は恩恵ゼロ、最低税率の世帯は38万×5%の年間1万9000円(月額1583円)しか戻らないのに対し、最高税率の世帯は38万円×45%で17万1000円(月額14250円)も戻ってくる話です。税制による実質的な格差拡大策であり、新自由主義的価値観にもとづく主張です。
左翼でもこんな格差拡大策を提唱する人がいますし、大学の先生で提唱している人もいますが、これは2009年子ども手当拡大のときに、扶養控除よりも給付と議論して整理した「先行研究」を踏まえないものだなぁ、と受け止めております。

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